プロローグ
●薄明かりの密話
「ねぇ、綺羅」
埃っぽく薄暗い部屋に、鈴の鳴るように甘やかな声が響く。声の主は――果たしてどこにいるのか、姿が見えない。部屋には若い男がひとりきりだ。
「どうしたんだい、マリエンヌ?」
男が問うた。ランプの橙の灯りに、男の顔が映える。まるで作り物のように美しいかんばせは、日の光の下で見れば真実『作り物』であるとはっきりと判るだろう。
謎の声に綺羅と呼ばれた男は、人の大きさと形をした、人と同じように動く人形だった。心臓の音の代わりに胸の内に聞こえるのは、古い歯車の軋む音。昔々に作られたこの精巧なオートマタは、オーガを倒すべく作られた戦う人形の出来損ないだった。その美麗さに反して男は並みの人間では相手にならぬほど強いけれど、ウィンクルムのようにオーガに対抗する手段を持たない欠陥品でもあって。
主は死に、生きる意味もなく、ただただ古ぼけた館で時を過ごすだけの哀れな人形。それが綺羅、そのはずだった。けれど彼は、主が残した数限りない文献の中に神の血を継ぐ者の存在を知ってしまう。そして主の研究によれば――その血は、どうやら人形に命を与えるほどの力を持つかもしれないらしい。知ってしまえば、後は歯車が狂い始めるばかり。
綺羅にマリエンヌと呼ばれた存在が、口を尖らせたような声を出す。
「どうしたんだい? じゃないわ、綺羅。あの子たちを壊してその血を浴びれば、私たちは古びていくのを待つだけの人形じゃなくなるのでしょう? 血の通った生き物になれるのでしょう?」
さっさと壊してしまいましょうよと、愛らしい声でマリエンヌは恐ろしいようなことを言う。まあ待ってよと、綺羅は穏やかな声でマリエンヌを宥めた。
「どうやら、僕たちの家にお客が来たみたいだよ」
「まあ。あの子たちを取り返しにきたのかしら? 迷惑な人たちだわ」
「そうだね。邪魔なお客は壊してしまおう」
お楽しみはその後だよ、と綺羅はふんわりと笑む。
「じゃあ、頑張らなくてはいけないわね」
デスクの上のお姫様のように可愛い女の子の人形が、ふわりと宙に浮かんで、綺羅の腕の中に収まった。
「早く行きましょう、綺羅」
「わかったよ、マリエンヌ」
君は本当にせっかちだねと腕の中の人形に言って、綺羅はランプの灯りを消した。
●人形の家
古びた館の前には、数人の精霊が集まっていた。ウィンクルムの片割れである彼らは、攫われた神人を追ってこの場所までやってきたのだった。館の中で待つものを、彼らは知らない。けれど、彼らは館の扉を開ける。そこには、彼らの助けを待つパートナーがいるのだから。
解説
●目的
神人を無事に救出すること。
なお、今回はプロローグの通り精霊たちが神人を助け出すため館にやってきたところからのスタートです。
神人と合流するまでトランスはできず、スキルは使えませんのでご注意ください。
また、プロローグ前半はウィンクルムたちの知らない情報となりますが、神人が攫われた時に、綺羅とマリエンヌの姿は目撃されています。
●古びた館
精霊たちが辿り着いた、生きた人形たちの家。
出入り口は正面玄関のみで窓からの侵入等は不可能です。
玄関から正々堂々中へ入り、エントランスホールで敵と対峙することとなります。
エントランスホールは戦闘に支障のない広さです。
●その頃神人たちは……
外側から鍵の掛かった館の一室に全員揃って閉じ込められています。
部屋の中には動けない人形たちが沢山いるだけです。
人形たちは気紛れですので、喋るか否かは彼らの気分次第。
自力での脱出もどうぞご自由に。方法は問いません。
但し、攫われたという設定上、持っていて不自然な所持品は採用できかねますことをご了承ください。
扉はそれなりに頑丈です。
●敵情報
○綺羅
美しい青年の姿をしたオートマタ。
高い戦闘能力を持ち、テンペストダンサーに近い戦闘スタイルで戦います。
2本のダガーを両の手に持ち、アルペジオⅡに似た技を使います。
○マリエンヌ
綺羅と行動を共にするお姫様のようなお人形。普通のお人形サイズ。
宙を自由に飛び回り、青い両目から怪光線を発して綺羅を援護します。
光線はスナイピングに似た効果です。
●人形たちについて
綺羅を始めとする人形たちは、神人を殺してその血を浴び、本物の命を得ることを切望しています。
人語は通じますが、人の常識が通じない可能性はあります。
説得が不可能なわけではありませんが、難易度は高くなるかと思います。
綺羅もマリエンヌも、腕が破壊されようと足が無くなろうと身体の中の歯車が完全に止まるまで動き続けます。
ゲームマスターより
お世話になっております、巴めろです。
このページを開いてくださり、ありがとうございます!
神人と精霊は別行動、しかも神人は囚われの身という神人救出依頼です。
A.R.O.A.にとっても放っておけない事態ですので、解決すれば報酬も出ます。
ちなみに、神人の血が人形に命を与えるというのはデマ情報です。
また、神人同士・精霊同士の絡みがいつもより多くなることが予想されます。
パートナー以外が相手だと口調が変わる(例:敬語を使用)等の場合は自由設定欄かプランにその旨をご記入いただけますと、イメージに沿える可能性が高くなるかと思います。
何もご指定がなければ、プロフィールの二人称と口調の欄等を参照いたします。
皆さまに楽しんでいただけるよう力を尽くしますので、ご縁がありましたらよろしくお願いいたします!
また、余談ではありますがGMページにちょっとした近況を載せております。
こちらもよろしくお願いします。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
リチェルカーレ(シリウス)
皆 怪我はないですか?と聞き 自分も体を確認 うん なんともないみたい シリウス 心配してるだろうな… なんとかここから出られないかしら 人形が話せば恐怖ではなく 驚きに目と口を大きく開いて 窓や壁 扉を調べ 出られないかと四苦八苦 脱出できるところがあればそこから 無理なら扉に体当たり 無駄だと言われたら 真面目な顔に 確かに私には力がないわ でも 待っていてくれる人がいるから 帰るために精一杯の努力をしたいの 部屋を出たら彼の元へ駆けよる トランスが必要なら頬にキス 邪魔にならないよう下がる 攫われた理由が判れば それはきっと間違いよ もし暖かい体があっても心が冷たくては人になれないわ まっすぐな青い瞳で相手を見て |
八神 伊万里(アスカ・ベルウィレッジ)
こんな所でじっとしてはいられません 浚った理由は気になりますが脱出して精霊と合流しましょう え?来るに決まってるじゃないですか まずは部屋を観察 扉が内開きなら留め金具を壊すか歪ませて扉を破りやすくする 人形が座っている椅子や机などがあればそれで叩く ないなら装備中の小刀、それもなければ蹴る その後扉に体当たりで破ることを試みる 外開きなら体当たりのみ 他の神人達にも協力をお願い 精霊が来たら外から破ってもらう 本当は王子様を待つだけのお姫様ではいたくない アスカ君の隣で一緒に戦いたい 運命は自分で切り拓くものだから 脱出できたら精霊と合流 戦闘継続中なら即トランス 人形供養ってできないでしょうか… せめて安らかに眠ってほしい |
ひろの(ルシエロ=ザガン)
扉、人形、自分の手を順に見、連れて来たヒトを思う。 (手、冷たかった……) 近くの人形の埃をハンカチで払い、手を握る。 「きみも、動く?」 「私達に何か用?」 命を欲しがる言葉に、 「考えて、話せて。それじゃ駄目なの?」 手が温かくなっても。できることなんて変わらないのに。 (人形さんも、置いてかれるのが寂しいのかな) 部屋を出る際に「行こう?」と、人形を一体連れて行く。 戦闘後、 「AROAのお手伝い、しようよ」人形がどんな状態でも手を差し出す。 それなら、置物でも役立たずでもないよ。 一緒にいれる。 直せる人いるかな? ルシェのいつに無い雰囲気に目を疑う。 (何で、そこまで心配してくれるんだろう) 人形には人見知りしない。 |
久野原 エリカ(久野木 佑)
心情 捕まってしまったか…… (取り乱しておらず、むしろ落ち着いている) 他の神人も捕まってるのか……人見知りとか言ってられる状況じゃないな…… 行動 ……私は携帯なんぞ持っていないからな。連絡のしようがない。 とりあえず……時々気まぐれのように喋る人形が気になるな……断片的にでも情報を得られないだろうか……こ、怖いけど。(耳を澄ませてみる 補足 デートの時に名前呼んだのはほとんど無意識。 |
クリスタル・スノーホワイト(キース・ゴルドリオン)
大体の部屋位置が分かればキースからの電話に伝える 「綺麗や可愛い人形がいっぱいです。って、お喋りしました!」 人形達に話しかけ目的を聞けたら 「私たち殺される、ですか?」 殺すって何だか分からない 壊すだけ 運が良ければいつか直る 的な反応なら 「人間は、壊れたらもう直せないです……なんでそんな事しようとするですか?」 怖さに人形を抱える腕はふるえ、ぽとんと涙が落ちるが 泣いてる場合じゃないと頬をぺちして問いかける 綺羅が作られた理由(もし、ウィンクルムになろうとしたり マリエンヌが深く綺羅を愛している事など)を聞けたら 「間違えただけなんです、殺したらダメ!」 携帯が繋がらないなら、急いで精霊達と合流する為に脱出に協力 |
●突入
館の前にどこか寂しげに転がる黒猫のストラップを拾い上げて、アスカ・ベルウィレッジは目元を険しくした。見覚えのあるそれは、アスカの大切なパートナーの物。
「……攫われた時に落としたんだな」
思わずぎゅうと握り締めれば、鈍い痛みが掌を刺す。アスカは、眼前にそびえる館をきっと睨みつけた。と。
「……俺の、せいだ……!!」
ぽろり、久野木 佑の口から震える声が零れ落ちる。
「エリカさん……! やっと……やっと名前……呼んでくれたのに……!」
「おい、しっかりしろ」
憔悴し切っている佑に、鋭く声を掛けたのはルシエロ=ザガンだ。
「オマエがそんな調子でどうする。助けるつもりがあるからここまで来たんだろう」
違うのか? と半眼で問われて、はっとしたように黒の目を見開く佑。その瞳に、僅か光が戻った。
「そう、だ……俺は、エリカさんを助けにきたんだ……!」
だから、嘆くのは、悔むのは後でいい。ありがとうございますと頭を下げれば、ルシエロは応える代わりに視線をついと館へと戻した。携帯電話を用いて、A.R.O.A.本部に館とその主の情報照会を依頼し終えたキース・ゴルドリオンが顔を上げる。焦りは胸の内に封じ込めて、冷静かつ慎重に、自分が今やるべきだと思うことを粛々とこなしていくキース。
「しかし……クリスたちを攫った理由が気がかりだな」
駄目で元々、携帯電話でパートナーとの通話を試みようとボタンを押す彼の言葉に、応じるのはシリウスだ。
「人でない者の考えることなどわからない。……少なくとも今の段階では」
常と変らぬ無表情で、けれどその翡翠の瞳には静かに感情の色を覗かせて。零されたシリウスの言葉にキースが何か返す間もなく、電話が繋がった。
『……キースおじさま……?』
ノイズ混じりのそれは、けれど確かにパートナーの少女の声で。安堵を胸に、キースは「必ず助けにいく」と力強く言葉零した。少女の声が雑音の中に混じる。
『……地下……番目の部屋……皆……一緒……』
ザザザ、ザザザ。耳障りなノイズが精霊たちを嘲笑うように酷くなって、キースは仕方なく「他の精霊も一緒だ。待っていてくれ」とだけ返し通話を終えた。神人たちが揃って地下の1室にいることを全員に伝える。それぞれの大切な者たちの安全が確認されて、限界まで張り詰めた場の空気が仄か緩んだ。
「――行くか」
シリウスの短い言葉に、全員が頷きを返す。そうして一同は、館へと足を踏み入れた。
●彼女たちの戦いその1
「捕まってしまったか……」
時は遡り、キースが神人との通話を試みるよりも、幾らか前。他の神人たちと共に館の一室に連れてこられた久野原 エリカは、パートナーたる佑とは対照的に、取り乱すことなく、落ち着き払って部屋の中を見渡した。部屋にはエリカを含めて5人の少女がいて、家具の上にずらりと人形が並んでいる以外は何もない。
「皆、怪我はないですか?」
心配顔で、柔らかく問うたのはリチェルカーレ。皆の返事に誰も傷一つ負っていないことを確かめ、ほっとしたように僅か笑みを咲かせて。その後、思い出したように自分の身体も確認する。
「うん、何ともないみたい」
とりあえず今は、皆元気だ。大変な事態ではあるけれどまだ希望は残っている。
(手、冷たかった……)
扉を、人形を、それから自分の手を順に見て。ひろのが思うのは、自分たちを連れてきた人ならざる男のこと。椅子の上、青のワンピースを纏った少女の人形に積もった埃をハンカチで拭い、そっとその小さな手を握ってみる。
「きみも、動く?」
返事はない。けれど、人形の口元が仄か笑みの形に緩んだ気がした。ひろの、目を僅か見開いてじぃと人形に見入る。最年少のクリスタル・スノーホワイトも、
「綺麗や可愛い人形がいっぱいです」
と沢山の人形に興味津々の様子。一方で、リチェルカーレと八神 伊万里は、部屋に脱出の糸口を探す。
「シリウス、心配してるだろうな……なんとかここから出られないかしら」
「そうですね、こんな所でじっとしてはいられません」
2人頷き合って、部屋を具に観察して回る。扉が内開きならば留め金具を壊すことも考えられたが、残念ながら扉は外開きだった。移動できない据え付けの家具も、役には立たないだろう。地下室には煌々と明かりが燃えるばかりで、光が差す窓もない。
(この状態で思いつくのは、扉に体当たりするくらいしか……)
伊万里、口元に手を当てて思案する。と、部屋に、くすくすと甘やかな笑い声が小さく、けれど幾らも重なり合うようにして木霊した。顔を見合わせる神人たち。
「さっさと諦めたらいいのに、ねぇ」
「ほんとほんと。どうせこの部屋から出られないのに」
喋ったのは、部屋にぞろりと並んだ人形たちだった。クリスタルが青の目をくるりと丸くし、エリカは苦々しい表情を作り一歩後ずさる。
「わ、お喋りしました!」
「う……ここの人形たちも喋るのか……」
各々の反応を余所に、ひろの、先ほどから手を握ったままの人形へと真っ直ぐに零す問いは。
「私たちに何か用?」
答える代わりに、人形はくすりと笑った。それでも、ひろのはじっと人形の薄茶の瞳を見つめている。クリスタルも、人形をそっと腕に抱いた。エリカが、まだ少し強張った顔のまま、伊万里とリチェルカーレに声を掛ける。
「私もとりあえず……喋る人形たちが気になるな。断片的にでも情報を得られないか、試してみようと思う」
怖いけど、という言葉は胸の内に飲み込んだエリカである。人見知りでもあるエリカだが、そうも言っていられない状況だと、勇気を振り絞って仲間たちと向き合う。伊万里とリチェルカーレが真面目な顔で頷いた。
「わかりました。私は――扉を破れないか、試してみます」
「私も、伊万里さんと一緒に。やれるだけのことをやりたいって思うから」
強い想いを胸に、言葉を生む2人。その時、クリスタルの携帯電話が、鳴った。
●憤怒
エントランスホールでは、お姫様のような人形を抱いた青年が精霊たちを待ち構えていた。薄暗いホールではその姿は1枚の絵のように整って見えたが、人形を抱く彼自身もまた人形であるという歪さを、精霊たちはパートナーが攫われた時に確認している。双眸を細めたシリウスが音もなくダブルダガー『パールアイ』を構えるが、人形たちは知らぬ顔だ。
「ようこそ、お客様。僕は綺羅。こっちはマリエンヌだよ」
名乗りを上げて、綺羅は整ったかんばせに柔らかな笑みを浮かべる。最初に動いたのは佑だった。ベク・ド・コルバンを手にした佑、枷を外された獣のように、問答無用とばかりに綺羅たちへと向かっていく。強く踏み込んで放った鈍器の重い一撃は、しかし身軽な人形たちを捉えるには至らなかった。けれど、組めば厄介であろう人形たちを分断することに成功する。
「まあ! 礼儀を知らないお客だこと」
ふわりマリエンヌが宙へと逃げ、綺羅も素早い身のこなしで佑の攻撃を避けた。流れるように腰の2本のダガーを手に取った綺羅が佑へと刃を向け――けれど、その動きをアスカがグレートソード『バーリー』を以って制する。
「……これ以上、アンタたちの好きにさせるかよ」
「ふふ。怖い顔してるよ、黒猫君」
「知るか」
頭に血が上っている、全身の血液が沸騰している。けれど、今のアスカは自分でも恐ろしいほどに冷静で、そして冷酷な生き物だった。ダガーの攻撃を弾かれた綺羅がするりと後ろに下がるのを沈着を保ったままで見据え、大剣を下段に構える。動きは、相手の方が素早い。けれど今ここにいるのは、アスカだけではないのだ。
「あいつらは……リチェは何処だ」
ダガーの切っ先を綺羅へと向けたシリウスが、低い声で問うた。ダガーに填め込まれた真珠が、薄闇に淡く光る。無駄のない動きで自身のダガーを構えることを、綺羅は答えとした。
「……抵抗するのなら、力尽くでも吐いてもらう」
冷えた声を投げて、シリウスは爛々と瞳を輝かせ綺羅を引き付けるように素早くその懐へと切り込んでいく。
一方、ルシエロ、キース、それから初撃後にシリウスが綺羅に付いたのを確認した佑は、マリエンヌの相手に回っていた。
「あら、3人がかりでレディのお相手? 先に言っておいてあげるけど、綺羅はそんなに甘くないわよ?」
「オマエこそ軽口を叩いていられるのも今のうちだ。攫った神人、返して貰おうか」
ルシエロ、双小太刀『朝丸・日垣』を油断なく構え、吐き捨てるように言う。苛烈な怒りが自らの冷静を損ねているのを自覚しながらも、止めることができない。油断していた自分への憤りもあった。そのすぐ後ろで、佑も得物を握る手に力を込める。
(頼りになるのは、武器と脚力だけだけど……やるしかないです)
湧き出る焦りは胸の内に仕舞い込み、目の前の敵に専念しなくてはと唇を噛む佑。と、その時。マリエンヌの青の瞳が、光を集めてぎらりと輝いた。
「避けろ!」
その初動に一早く気付いたキースが叫び、床を転がるルシエロと佑。眩い光線が目を刺し、気付けば、先ほどまで2人がいた辺りの床が焼け焦げていた。
「ちっ」
ルシエロが、短く舌を打つ。
「お前ら、目的は何だ?」
銃をマリエンヌへと向けながら、キースが問うた。やや迷いの晴れぬその照準から呆気なく逃れ、マリエンヌがくすりと笑う。
「本物の命を得ること」
「何?」
「あの子たちを壊して、その血をもって私たちは血の通った生き物になる。だから、邪魔しないでいただきたいものだわ」
キースの眼差しが厳しくなる。猛る激昂のままに、ルシエロが声を荒げた。
「アイツはオレのだ! オマエらになどやらん!」
口からとび出した言葉にひろのへの執着を知るも、今そのことについて考える余裕はない。ルシエロ、2階へと続く階段へと駆ける。その意図を察したマリエンヌが彼の姿を殺傷力を持った視線で追おうとするが。
「う、わあああああああああああああああああああああ!!!!」
佑が、叫び声を上げながらマリエンヌへと向かっていった。その叫びはまるで、獣の咆哮。抑えようと試みていた焦りが、怒りが、形容し難い諸々の感情のうねりが、決壊したように溢れ出して佑を突き動かす。佑は、手にした鈍器を力任せにマリエンヌへと振るった。宙を自由に飛ぶ人形が相手では分が悪かったが、彼女の気を引くことは充分に叶う。下からの攻撃に気を取られるマリエンヌに向かって、階段からルシエロが跳んだ。自分の魅せ方を知っているルシエロの、魅せることなど考えない、僅かの油断もない堅実な攻撃。煌びやかなドレスと共に僅か肌を裂かれたマリエンヌが、半ば反射的に後ろに引く。待っているのは、キースの銃撃だ。そこにもう迷いはない。2丁拳銃『漆黒のピストーラ』がマリエンヌをしかと捉え、彼女を撃ち落とさんと銃弾がうねった。弾は人形の下腹部に風穴を開け――ふらふらと高度を下げたマリエンヌを、佑の重い一撃が床へと叩きつけたのだった。
「あーあ、やられちゃったかな?」
シリウスの一撃をいなし、ちらとマリエンヌたちの方を見やると、綺羅はそう言って笑った。相棒がピンチだというのに、微塵も慌てる様子はない。振り下ろされたアスカの重い一撃を、綺羅は2本のダガーを巧みに操って受け止める。
「おい……さっきの話は本当か?」
「さっきの……ああ、マリエンヌが言っていたことか。駄目だね、あの子、お喋りなんだ」
ふふ、と感情の見えない笑みを零し、綺羅はアスカの剣を弾き飛ばすとダガーを以ってその懐に潜り込んだ。加速する斬撃が、アスカの身体に傷を刻む。
「ぐ……!」
後ろに退くことで3撃目を何とかかわすも、腹部の鈍い痛みに膝をつくアスカ。止めを刺さんとする綺羅の手をシリウスがダガーで傷つけ、その気を引く。その傷から血は流れなかったが、綺羅は口元に柔和な笑みを浮かべたままシリウスへと向き直った。シリウス、表情を変えぬまま口の端だけを僅か吊り上げる。
「人の血を求めるような生き物に、安住の地はないと思うが?」
「……君、五月蠅いね」
色硝子の瞳に、冷えた色が映る。絶対的な劣勢。けれどシリウスもアスカも、引く気は一切ない。アスカ、ふらりと立ち上がり武器を構え直す。血の色の瞳に、激しい感情の昂りが揺れていた。
「俺の伊万里を返してもらう!」
叫び、綺羅へと再び向かっていくアスカ。致命的な攻撃のみを避けて戦ってきた彼の身体は限界に近かったが、その勢いは止まらない。大剣が、綺羅の足を捉えた。ギチ、と嫌な音がして、綺羅は体勢を崩しかけるも――ゆらりその身体を揺らすのみで持ち直した。無機質な視線が、アスカへと向けられる。
「ああ……君たち、邪魔だなぁ」
「……他人を思いやれない奴に人間になる資格はない」
似ても似つかない色を纏った2つの視線が、交錯した。
「嫌だわ、止めてよ。壊れちゃうじゃない」
床に転がるボロボロの人形は、痛みなど微塵も感じていない様子で軽口を叩く。ルシエロ、もう動くこと叶わない様子のマリエンヌを、足でぐいと抑える。その足には知らず力が籠り、ギシ、と軋むような音がした。再び、悪あがきのように光を集めようとするマリエンヌの青の瞳を、ルシエロは光線が放たれる前に武器で潰す。人形は、悲鳴の一つも上げなかった。
「……次はアイツだな」
頷いた佑と共にルシエロもシリウスたちの方へと向かい、キースも2丁拳銃を綺羅へと向ける。僅か動きを鈍らせた綺羅に、佑が鈍器の一撃を振るった。綺羅はその攻撃をするりと避けたが――佑の目的は、綺羅に隙を生むことだった。
「アスカさん、ここは俺たちに任せてください!」
佑は託す、自らの大切な人の身の安全を、アスカに。その決意を見て取って、アスカはこくと頷くと身を翻した。逃すまいと瞳をぎらつかせる綺羅の背に、シリウスがダガーを鋭く走らせる。振り返った綺羅の色硝子の瞳が、冷たくシリウスを捉えた。しかし、シリウスは僅かも怯まない。
「……頼んだ」
短い、けれど切実な色を帯びた言葉を吐き、シリウスは2本のダガーを綺羅へと向ける。アスカは駆けた。神人たちの待つ地下への入り口を、探して。
●彼女たちの戦いその2
通話を終えた後、人形たちは僅か口を軽くした。精霊たちの到着を知り神人たちが安堵の色を纏ったのが、面白くなかったのかもしれない。
「……どうせここまでは来れないわ。綺羅たちがいるもの」
「綺羅? 私たちを攫った奴のことか?」
エリカの問いに、人形はくすくす笑いを返した。薄気味の悪さに、仄か表情を固くするエリカ。一方で、ひろのは何でもないふうに人形との対話を試みる。
「きみたちは、何がしたいの?」
こてんと首を傾げるひろのの視線は、相変わらずじぃと人形に注がれていて。睨めっこには、ひろのが勝った。
「……命が欲しい」
青いワンピースの人形が小さく呟く。
「命は温かい」
「神人の血が、私たちに命をくれる」
「だから綺羅は、あなたたちを壊すの」
「綺羅は壊すために作られた人形だから」
部屋中に連鎖する言葉。クリスタルが、揺らぐ声で腕に抱いた人形に尋ねた。
「壊す……私たち殺される、ですか?」
人形は、答えない。部屋に溢れた擦れるような笑い声が、そのまま問いへの答えだった。恐怖に、人形を抱く腕がどうしようもなく震える。ぽとり、涙が床に落ちた。でも。
(……泣いている場合じゃない、です)
自らの頬をぺちと叩いて、クリスタルは自分を律する。そして再度問うた。
「……なんでそんなことしようとするですか?」
気丈に問う幼い少女に、人形はため息を一つ。
「さっきも言ったでしょう? 私たちは、命が欲しいの」
「皆同じ。綺羅も同じ」
「命があれば、私たちは出来損ないじゃなくなるから」
さざめく声。ひろの、胸に浮かんだ問いをそのまま言葉にする。
「考えて、話せて。それじゃ駄目なの?」
手が温かくなっても、できることなんて変わらないとひろのは思う。ああ、だけど。
(人形さんも、置いてかれるのが寂しいのかな)
思案に沈むひろのの背後から、声。何とかして脱出をと伊万里と共に扉に体当たりを続けていたリチェルカーレが、真っ直ぐな青い瞳を人形たちに向けていた。
「それはきっと間違いよ。もし温かい体があっても心が冷たくては人になれないわ」
人形たちが怒りにざわめく。
「五月蠅い、五月蠅い、五月蠅い」
「何も知らない癖に」
「全部無駄、扉は開かない」
それでもリチェルカーレは、真剣な表情をそのかんばせに乗せて。
「確かに私には力がないわ。でも、待っていてくれる人がいるから、帰るために精一杯の努力をしたいの」
言い切って、扉へと向き直る。痛みをおして、リチェルカーレは体当たりを再開した。
「悪足掻き」
「待つ人なんていない」
「帰る場所なんてない」
「誰も迎えになんてこない」
「今頃全部、綺羅が壊してしまってる」
無駄だ無駄だと人形たちがせせら笑う。伊万里が、言葉を零した。
「……来ますよ。来るに決まってるじゃないですか」
人形たちが思わずしんとなるような、確かな響きがそこにはあった。ひたすらに体当たりを続ける伊万里。その心に宿る想いは。
(王子様を待つだけのお姫様ではいたくない。アスカ君の隣で一緒に戦いたい)
運命は自分で切り拓くものだと強く思った、その時。
「伊万里!」
扉の向こう側から、耳に慣れた声がした。
「アスカ君!」
「ちょっとどいてろ! 扉、ぶっ壊すから!」
人形たちがざわつき、対照的に神人たちの顔には明るい色が浮かぶ。間もなく、大剣を以って、固く閉ざされていた扉は呆気なく叩き壊された。
「急ごう。……バカ犬たちが心配だ」
エリカを筆頭に、次々と1階に続く階段へと向かう神人たち。
「行こう?」
と、ひろのは人形を1体連れて部屋を出た。アスカの怪我を気遣ってか伊万里は一番後を行く。そんな彼女を抱き締めたい衝動に駆られるも、体中の痛みが、仲間たちの元へ急げとアスカに告げていた。
「アスカ君……大丈夫?」
心配顔で自分へと碧の視線を遣る伊万里を見て、アスカは思う。彼女の声が、自分を常の姿に戻したのだと。
●決着
神人とアスカがエントランスホールへ戻ると、戦いは既に決していた。4対1では流石に分が悪かったのだろう、関節を抉られ動きを封じられた綺羅は、床に仰向けに倒れ虚空をぼんやりと見つめていた。
「エリカさん!」
その姿にいち早く気付いて、佑が急ぎ彼女の元へと駆けつける。
「エリカさん……俺……」
そこから先は言葉にならなかった。溢れそうになる涙を必死に堪えんとする佑を見て、エリカは呆れたようなため息を一つ。
「何でお前が泣くんだ、バカ犬」
だが。
「まあ……バカ犬にしては頑張ったんじゃないか、うん」
視線を逸らしたエリカがそう零すのを滲む世界の中に見て、佑は目元をごしごしと拭いながら、柴犬の尻尾をぶんぶん振った。そのすぐ横を、リチェルカーレが駆けていく。
「リチェ……無事、か」
駆け寄ってくる少女の鮮やかな笑みを見て、シリウスは安堵の息をついた。その目元が和らぐ。ひろのが人形を手にしていることに気づいたルシエロは呆れ顔だが、そのかんばせには余裕の色が戻っていた。綺羅へと近づいたひろの、おもむろに彼へと手を差し出す。
「皆でA.R.O.A.のお手伝い、しようよ」
「おいヒロノ、無闇に近づくな」
「? もう大丈夫、だよ?」
肩を掴んで自分を引きとめるルシエロの過剰気味の反応に、何でそこまで心配してくれるんだろうとひろのは目をぱちぱちとした。全てを見ていた綺羅という人形の残骸が、
「どうして……」
とだけ小さく呟く。自分に縋りついて離れないクリスタルの頭を「よく頑張ったな」と撫でながら、キースは携帯を取り出した。先の照会の結果が届いている。館の主は組織に属さない変わり者の研究者で既に故人、血縁者もなしとのことだった。ため息が口をつく。
「何というかすっきりしないが……後はA.R.O.A.の判断に任せるしかないか」
それぞれに人形たちへの想いは抱えながらも、一同はキースの言葉に頷きを返した。
依頼結果:成功
MVP:
名前:ひろの 呼び名:ヒロノ |
名前:ルシエロ=ザガン 呼び名:ルシェ |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 巴めろ |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 冒険 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 09月06日 |
出発日 | 09月17日 00:00 |
予定納品日 | 09月27日 |
参加者
- リチェルカーレ(シリウス)
- 八神 伊万里(アスカ・ベルウィレッジ)
- ひろの(ルシエロ=ザガン)
- 久野原 エリカ(久野木 佑)
- クリスタル・スノーホワイト(キース・ゴルドリオン)
会議室
-
2014/09/16-18:32
キース・ゴルドリオン
ちょっとこの後は覗けそうにないから、相談最後の書き込みになると思うが
アスカもシリウスも、意見聞かせてくれてありがとうな。
聞かせてくれた内容はこっちも考えつつプ、ランを仕上げさせて貰うぜ。
アスカは正直者で可愛いな。(笑) -
2014/09/15-22:45
シリウス
ハッピーエンドか。
俺は無事に神人を取り戻せれば文句はない、が。
大人しく人形たちが神人たちを返してくれるとは思えない。
神人と合流するまではスキルも使用できないから、手加減の余裕はないように思う。
全力で相手に当たることになるが…説得する、というのなら邪魔はしない。
神人救出にいくアスカへ向かわないよう、抑えるつもりだ。 -
2014/09/15-21:20
神人救出の件は了解した。
他に動く人形はいないらしいから、たぶん一人で戦闘になることはないと思う。
結末について、少しPL視点も入るんだが
まず「人形たちにも事情があって可哀想だから救いたい」って言うのは、なんか違う気がするんだ。
確かに同情する点はあるかもしれない、だが最優先事項はあくまで神人救出だし
何より人形たちは、人間の生死を理解してない(神人を「壊す」と言っているところから)
そして目的の為に平気で他人を犠牲にできる。
それも、おそらく全く悪気無く、だ。
人間の倫理観と激しくずれている。
だからこその『説得が不可能なわけではありませんが、難易度は高くなるかと思います』だろう。
あと一日と少しでここに切り込んで説得して改心させるのは俺には無理だ…
何より、俺はあいつらを許してないから説得もできない。
できるとすれば、人間と人形の違いを見せつけて諦めさせるとか
あとは全てが終わった後で人形を供養するくらいか。
えーととにかく、俺にとってのハッピーエンドは伊…みんなを無事に助け出せるってことだ!
その上で、それでも人形に何か働きかけたいっていうなら邪魔はしないしサポートもする。
ギリギリまでプランは修正できると思う。 -
2014/09/15-14:34
キース・ゴルドリオン
>アスカ
じゃあ、オレはアスカに神人救出を任せて
最初の話しどおり、対マリエンヌで行動させて貰う。
今夜覗いた後は、ちょっと発言出来ないかも知れない。
全体で、この結末をどういう所に持って行きたいのかイマイチわからんので
他者の妨害になる行動はなるべくしない書き方をするつもりだが
俺としては、出来るだけハッピーエンド寄りを目指して行動するつもりだ。 -
2014/09/15-12:00
現状をまとめ直した。
確認を頼む。
---
【神人側】
脱出を試みる:伊万里、リチェルカーレ
人形が気になる:ひろの、クリスタル、エリカ
□持っていて可笑しくないもの
携帯電話(ただしノイズが入るなどで、使えるかは不明)
【精霊側】
■開始時
対綺羅:
アスカ、シリウス
対マリエンヌ:
ルシエロ、キース、(佑)
■マリエンヌ飛行または行動不能後
対綺羅:
シリウス、(佑)
対マリエンヌ:
ルシエロ
救出:(神人捜索)
キース、アスカ
【全壊攻撃】
口が効ける状態であれば良い
---
()も含め、とりあえずの配置になる。
間違いや、意見があれば言ってくれ。
オレが落した後、そのままマリエンヌについているのは光線を警戒してのものだ。
行動不能にしたところで、光線は撃てる可能性があるんでな。
押さえて目を潰したいと考えている。
目を潰した後は、綺羅の方に合流しよう。 -
2014/09/13-21:26
シリウス
アスカとキースが救出に向かうのなら、俺が綺羅の方に回ろうか。
綺羅の抑えもいるだろうしな…よろしく頼む。
たぶんリチェが扉を叩くか何かして騒いでいるんじゃないか。
…あれで大人しい、とは言えないヤツだから。 -
2014/09/13-16:42
アスカ:
攻撃力、か…一撃が一番重いのは俺だな。
だったら、前言を翻すようだがマリエンヌを落としてからなら俺が救出に向かってもいい。
素早さも高いし、スポーツスキルがあるから屋敷を走り回るのも大丈夫だと思う。
戦闘を継続してもいいが、俺は文献とか研究とかはよく分からないから聞き出せない。
ただその場合、俺が離脱する際他の奴が綺羅の抑え役にスイッチする必要がある。
…蹴って距離を取るか…?
他に配置変更したい奴とかいたら、遠慮なく言ってくれ。 -
2014/09/13-12:54
ルシエロ=ザガン:
まずは片方を行動不能にする。
今のところはマリエンヌを行動不能か飛行出来ない状態に、ということだな。
その後、誰かが神人の監禁場所に向かう。
全員が、神人のところに行きたいとは思うが。
扉が頑丈なことを踏まえて、破壊も視野に入れるとなるとだ。
力か攻撃力が高い奴が望ましいと、オレは思っている。
それに、片方を行動不能にした後なら。
一人と言わず、二人向かってもいいだろう。 -
2014/09/12-02:03
キース・ゴルドリオン
まー
考えすぎかもしれないとは思うんだが(と前置きはしておくが)
PL的にちょっと考えている事を言うと、だな。
>主が残した数限りない文献の中に神の血を継ぐ者の存在を知ってしまう。
>そして主の研究によれば――その血は、どうやら人形に命を与えるほどの力を持つかもしれないらしい。
この文献がどういうものかは分からないんだが、神人の存在が
ウィンクルムというものとセットで記述されていた場合
綺羅とマリエンヌの二人は、もしかしたらだが……
命を得てウィンクルムになりたい。と願っているかもしれないと思っている。
俺達と同じように契約を結び、オーガを倒す手段を手に入れられれば
綺羅は出来損ないではなくなるからな。
……実際は、そんな事は起こりはしないんだが。
PL推測の域を出ない事なので、無視してくれて構わないが
一応、そのPL推測をもとにクリスの方は行動するつもりなので一言伝えておくぜ。 -
2014/09/12-01:42
キース・ゴルドリオン
>神人救出
んー……。
神人を探しに行く精霊がいないようなら、俺が行ってもいいんだが
少なくともマリエンヌの飛行能力を奪ってから(飛行できなくなったのを確認してから)
という事になるな。 -
2014/09/11-23:10
アスカ:
まとめどうも。
>神人救出
即座に一人離脱すると、離れたところを狙われてビームが飛んでくるかもしれないな。
まず一体を全力で攻撃して(その間もう一体は牽制等で引き付けておく)
敵の数を減らしてから救出役が離脱、にするのがまだ安全かもしれない。
話を聞くにしても、一体残ってれば十分だろう。
…さらに言えば、奴らは人形だ。口さえ残ってれば喋れるんじゃないか?
(落ち着いては見えるがやはり内心怒りで爆発寸前のもよう)
…ええととにかく、片方の動きを止めてから救出に行くなら、
俺は無理に最初から綺羅に全壊攻撃加えなくてもいいような気がしてきた。
いやもちろん壊すつもりで行くけど。
ただ、先に倒すべきはやっぱりマリエンヌの方かな。 -
2014/09/11-21:54
ルシエロは纏めをどうも。
俺はどちらの人形でも構わない…が、テンペストダンサーが分かれた方が良いのならマリエンヌの方か?あとの2人が攻撃をしやすいよう、牽制役をすることはできる。
壊すかどうか、は、そうだな。
俺は「壊れても構わない」だ。手加減する理由は今のところ見当たらない…が、リチェの方は違うことを言うかもしれないが。
>神人救出
動くのならどちらか片方…というか、マリエンヌを少なくとも動きを止めてからじゃないかと個人的には思っていた。 -
2014/09/11-21:33
佑:……はじめましての人は、はじめましてです。
久野木 佑。エリカさんのパートナーで、シンクロサモナーです。(憔悴した表情
>戦闘
佑:すみません……俺の方も、説得とかに気を回す余裕、ないかもです……
普通に全壊攻撃側に回ります…… -
2014/09/11-21:24
挨拶が遅れて済まない……!(PL:諸事情で家を空けていたため、すみませんでした……!)
久野原エリカだ。はじめましての人ははじめまして、だな。
……う。(今回は精霊がいないため人見知りの彼女は隠れられない
一応私の方も人形が気になる、と考えている。
-
2014/09/11-12:39
一旦、現状までの流れを纏めた。
訂正箇所があれば言ってくれ。
---
【神人側】
脱出を試みる:伊万里、リチェルカーレ
人形が気になる:ひろの、クリスタル
□持っていて可笑しくないもの
携帯電話(ただしノイズが入るなどして使えるかどうかは不明)
【精霊側】
人形と戦う:
綺羅:アスカ
マリエンヌ:ルシエロ、キース
【議題】
・分担して、神人の救出に向かうかどうか
(人形を説得するなら、救出が必要か?)
・目的動機を聞かずに全壊攻撃について
(アスカ、ルシエロ:そこまで気に掛ける余裕は無い)
---
割り当ては表明があったヤツだけを入れた。
懸念事項や気になってる事があれば、遠慮なく言ってくれ。
オレが今、冷静では無い自覚はあるからな。 -
2014/09/10-23:22
キース・ゴルドリオン
>八神
まだ出発まで時間はあるしな
少しペース落とした方が相談に参加しやすそうかもしれん。
>神人を探しに行くか?
俺はマリエンヌへの対応させて貰うから、神人を助けに行く行動はしない。
行ってくれる奴に託すことになるな。
あと
アイテム関係の判定で気になったので、神人の救出に向かう精霊がいる場合のために少し問い合わせしたんだが
通信機や携帯などが神人から没収されているか?という問い合わせに関する回答だ。
(あまりこういう事はするもんじゃないんだが)
≪回答内容≫
人形たちは人の世界の常識を持っていないので、攫った神人たちが所持しているアイテムの没収は行っておりません。
ですので、普段持ち歩いていると考えにくい通信機の使用は基本不採用ですが、一般に日常的に持ち歩かれている携帯電話の使用は採用となります。
ですので携帯電話で連絡を取ろうとするというアクションも問題ございませんが、ノイズが入る等殆ど使い物にならない可能性はございますことを、ご考慮願えますと幸いです。
(あくまでも可能性です。必ず使い物にならないとは限りません)
という事なので、参考になれば。 -
2014/09/10-22:12
アスカ:
>戦闘
んー…俺はこの中では防御力が高い方だから大丈夫じゃないかと思ってたんだけど
三回攻撃は確かにきついな。
テンペストダンサーが二人いるから、一人こっちについてもらって
二人がかりでならもっと楽になるかな。
まあ、まだ神人探しに行くのに人数を割くかどうか、行くなら誰が行くのかとか決まってないし、もう少し考えてみる。
ただ、合流できるまで待つとか牽制とかはあまり考えずに
スキルは使えなくても通常攻撃で、あくまで破壊を目的にする。
別に倒すのを待つ理由ってないしな。
>人形の動機
普通に『人形の暴走を止める』ってだけの任務ならそういうことも考えられたろうけど
……悪い、正直今でもかなり抑えてる方なんだぜ?
本当なら今すぐ行って何も言わずにバラバラにしてやりたいくらいなんだ。
だから俺自身は、理由なんかを聞いている余裕がないと思う。
そこらへん聞くなら、他の奴に任せたい。 -
2014/09/10-12:49
キース・ゴルドリオン
>戦闘
対綺羅についてだが、テンペストダンサーを基準に戦闘判定される場合
1体1だと、ハードブレイカーが1Rに1回攻撃するのに対して、3回の攻撃を八神が受ける
って事になるんだよな。誰かと組んで一発当てた方が良さそうな気がする。
あと[13]にPLの考えを少し書いたが
PCとして全損させる攻撃に少し躊躇する理由は
『こうなった理由や相手の意図や目的がわからないまま、精巧そうなオートマタと人形を
ぶっ壊すのはなんだかな……だってお高いんでしょう?(生活感)』
という感じくらいしか思いつかなかったので
人形の血を浴びるという目的(だけ)を知れば、躊躇いなく攻撃すると思う。 -
2014/09/10-11:22
ルシエロ=ザガン:
>動ける人形の数
まあ、メタに考えれば綺羅とマリエンヌの2体だろう。
ただ「部屋の中『には』動けない人形たちが沢山」と記載があったんでな。
神人達のいる部屋の外が、如何かと思っただけだ。
>人形達の動機
そこに関わって人形の説得をするなら、脱出を待つよりは救出に行った方が良いだろう。
扉は部屋の外から鍵がかけられ、それなりに頑丈。
神人達が、部屋に居る人形から脱出する為のヒントでも貰えない限り。
神人の身体能力は、オレ達精霊より低いんだ。
破壊しての脱出は難しいだろう。
此方側から救出に向かえば、鍵を外すなり壊すなり。
或いは扉を破ることが出来る。
部屋の位置も現段階では不明。部屋に辿り着くまでにも時間は掛かるな。
>戦闘
テンペストダンサーに近い戦闘スタイルに、宙を自由に飛び回る人形だからな。
どちらも動きは素早いと考えられる。
確かに、先に潰したい方に人数を割きたい。 -
2014/09/10-10:44
キース・ゴルドリオン
んー……PL情報で気になっている事があるので一応書いておくが
これは神人が上手く情報収集出来て
精霊が神人を迎えに行くなりして、早めに精霊と合流出来た場合か
綺羅達との戦闘を長引かせ、神人が自力脱出して合流出来た場合に
関わる事が出来る事だと思うんだが。
・綺羅が元々オーガを倒す為に作られたオートマタである事
・失敗作扱いなのは、オーガへの攻撃力を持たないこと(トランスのような能力が無い)
・なぜオートマタと人形は命を持った生き物になりたがっているのか
・綺羅とマリエンヌは本物の命を手に入れたあと、何をしたいと夢見ているのか。
多少考え過ぎの部分もあると思うが、この辺り少し考えてみてもいいと思うぜ。
ただ、倒して神人との絆を深めて終わり。というのが全体の方針なら、それに合わせるが。 -
2014/09/10-10:26
>分担
そりゃ探しにいけるもんなら行きたいさ。
けどこういう時伊万里ならどうするか…合流後のことを考えると、
まずは目の前の脅威をある程度でも取り除いておくべきじゃないかって思うんだ。
だから俺は人形を抑える方向で動く。
もちろん、他に神人を探しに行きたい奴がいれば、行けるようにサポートはする。
>部屋の中には動けない人形たちが沢山いるだけです。
とあるから、動けるのは二体だけなんじゃないか?
メタ思考だけど、他にもいるなら一緒に出てくるって書かれるんじゃないかと思う。
>戦闘方針
綺羅に一点集中はマリエンヌの支援・妨害があるから難しいな。
先に倒すならマリエンヌの方だろう。
ただ、どちらかをフリーにしておくのも危ないと思う。
綺羅に二人、マリエンヌに三人くらいの分担で行くのがいいかな?
マリエンヌを倒すのを優先させるなら、綺羅に一人でもいいかもしれない。
一人張り付いておけばそちらに意識を向けざるを得ないし、挑発は無理にしなくてもいいと思う。
(ルシエロの方を見て)正直、俺もアンタと同じで人形がどうなろうと興味はないから
何か聞きたいことがない限り、普通に破壊を目標にする。 -
2014/09/10-01:49
>ザガン
こっちこそ悪かった。
一人では何ともし難い状況だからな、チームとしてよろしく頼む。
>分担
分かれて神人を探しに行く精霊が、1人くらいはいた方がいいかもしれんと俺も思う。
>玄関から正々堂々中へ入り、エントランスホールで敵と対峙することとなります。
という内容を考えると、これを無視して全員で探しに行くのは難しそうだな。
道中、マリエンヌ以外の動ける人形がいて妨害をしかけてくるかは情報が無いので分からんな。
神人を探しに行きたいという精霊はいるか?
戦闘の方針は、もうちょい意見待つか。 -
2014/09/10-01:30
あらためて、よろしくお願いしますです。(ぺこり)
よび方、クリスでいいですよ……!
伊万里お姉さまと、リチェお姉さまは脱出で
ひろのお姉さまは人形が気になる。ですね。
私もひろのお姉さまと同じで、人形が気になるので
なにかわかるといいなです。 -
2014/09/09-23:12
伊万里さん、リチェルカーレさん。お久しぶり、です。
エリカさんと、クリスタルさんは。初めまして。
ひろのです。
脱出……。
私は、部屋にいっぱいある。人形が気になります。 -
2014/09/09-22:56
ルシエロ=ザガン:
(静かに息を吸い、長く吐く)
>キース
悪かった。
余りの事態に気が立っていたらしい。気をつけよう。
>戦闘
牽制方法か。
挑発を考えたが……。
書いてあるとおり、人と同じ感性かどうかも判らないからな。
果たして人形に通じるか疑問だ。
もう少し考えさせてくれ。
綺羅に一点集中も良いかも知れないが。
シリウスの言うとおり、援護は潰しておきたい。
相手も同じことを考えて、遠距離攻撃があるヤツを先に狙ってくる可能性もあるか。
>スキル
分かれて、捕まってる神人を探しに行く手もある。
綺羅とマリエンヌを押さえておけるかわからんがな。
途中、他の人形に邪魔されないとも限らん。
>綺羅、マリエンヌへの全壊目的の攻撃
今回に限り、オレは人形がどうなろうと構わん。
尋ねたいことがあるなら好きにするといい。
その時は、壊さないようにはするさ。 -
2014/09/09-22:44
シリウスのパートナーのリチェルカーレです。
伊万里さん、ひろのさんはこんにちは。ご一緒できて心強いです。
エリカさんとクリスタルさんははじめまして。
よろしくお願いします、ね。
ええと、今回私たちは捕まっちゃってるわけですが。
大人しく待ってるより、なんとか脱出できるよう頑張りたいと思います。
扉を破る、とか…? -
2014/09/09-22:40
八神伊万里です。クリスタルさんは初めまして。
浚われちゃいましたね…
理由はどうあれ何の説明もなくこちらを誘拐、監禁した時点で相手方にはこちらへの敵意・害意があると認識します。
なので、私はまず脱出を優先したいと思います。
きっとアスカ君が来てくれるはずですから。 -
2014/09/09-22:36
シリウス
ーマキナのテンペストダンサー、シリウスだ。
見知った顔もいるが、初見の顔も何人かいるな。…よろしく頼む。
絶対、取り戻す。
>正面突破
逃げられる心配はなさそうだ。異論はない。
綺羅に集中攻撃をするのも一つの手だが、スキルは神人たちと合流するまで使えない。
厄介な援護は早めに潰しておきたい気はする。 -
2014/09/09-22:01
キース・ゴルドリオン
クリスの相棒、キース・ゴルドリオンだ。キースで構わない。
同じように神人を攫われた精霊ばかりって事か……協力を惜しむつもりはないが
>ザガン
うちのクリスにも言ってる事だが、相手の意向を確認せずに
誰かに何かをしてほしい場合、お願いしますと頼むのは必要だと思うぜ
特に初対面の場合はな。
まぁ個性だろうし、固い事はあまり言いたくないんだが、オレ以外の奴がやられてても
いい気はしない。
それはさておき、空中を飛び回る相手って事で狙撃してくれというのは了解だ。
ただ、マリエンヌとかいう人形は、基本的に綺羅と呼んでる男のサポート行動をしてるらしい
正面玄関から入って、ホールでの戦闘になるようだが
どういう戦闘を想定しているのか、どうやってマリエンヌの気をひくつもりなのかは
確認しておきたいな。
綺羅に攻撃を集中させれば、それで気を引けるんじゃないか?という気もするんだが。
あと、オレは状況や行動理由がイマイチはっきりしない段階で
綺羅とマリエンヌを全壊させる目的での攻撃は気乗りがしないが、その辺り皆はどうなんだ? -
2014/09/09-21:49
クリスタル・スノーホワイトです。よ。
はじめましての方ばかりですね、よろしくお願いします。
今回は攫われて、他のお姉さま達と同じ部屋にいる。です
うーんと、私はなんでこんなことになってるのかしりたいですけど
お姉さまたちはどういうするでしょうか?
おとなしく助けが来るのを待ちますか?それとも脱出しようとするですか? -
2014/09/09-10:28
ルシエロ=ザガン:
ルシエロ=ザガン、テンペストダンサーだ。
アスカとシリウスは久しぶりだな。
他もよろしく頼む。
オレの目の前で浚っていくとは、人形風情が。
良い度胸をしている。
>正面突破
ああ、見る限り正面扉しか出入り口は無さそうだ。
それしかないだろう。
アスカが綺羅を担当したいなら、オレはマリエンヌを相手にしよう。
宙を飛び回るという情報だから、オレの攻撃は当たらないだろうが。
プレストガンナーがいるな。
オレが気を引いてる間に、狙撃しろ。
目からの光線はスナイピングと似た効果だというなら、撃つ瞬間に硬直時間が発生するはずだ。
一概にそうとは言えんが、確実さを狙うならそのタイミングだろう。
飛ばれるのも、光線も厄介だ。
綺羅の援護をするアリエンヌを先に潰しておきたい。 -
2014/09/09-07:33
アスカ・ベルウィレッジだ。クラスはハードブレイカー。
…くそっ、俺がついていながら…
アンタ達もパートナーを攫われたんだな…絶対取り返さないと!
とりあえず戦闘に関しては、小細工なしの正面突破で行きたいと思ってる。
俺は綺羅の方を担当したい。
マリエンヌの方は当てづらいだろうから、こっちは命中が高い奴に担当してほしい。
歯車が止まるまではどこを破壊されても止まらない、らしいが
…俺は敢えて部位狙いをしてみる予定だ。
奴らは人形だってことを、思い知らせてやりたい。