プロローグ
鎮守の森。
この森は今、かつてないほどの瘴気を含んでいるような澱んだ空気が立ち込めている。
その瘴気の源となっているのが『炎龍王』―――――かつて、紅月ノ神社の御神体だった龍神である。
そしてその龍神はことごとく、A.R.O.A.に自身の計画進行を阻止されており
怒気を含んだ気魄を放ち並の妖怪では近づけなくなっていた。
「炎龍王サマぁ、ご機嫌ナナメだね?」
そこへやって来たのは炎龍王の贔屓している遊火。
火炎という繋がりがあるからか、炎龍王は遊火を気に入っている。
「雑魚どもがマトモに仕事してないからイライラするのも解るけどさ♪」
機嫌をとりに来たワケでもないようで、歯に衣着せぬ物言いで炎龍王に投げかける。
『……―――――――。』
「え、ホントに?」
炎龍王は言葉を発した訳ではない、しかし遊火は炎龍王が自分の物言いに応えた事はハッキリと理解していた。
途端、炎龍王の躰からジワリと影が滲み出る。
ジワ、ジワ、ジワ……
そして、滲み出てきた影が紙粘土をこねるようにぐにゃりぐにゃりとひとりでに動き……
「あ、はははは……!!」
それを見ていた遊火は愉快そうに笑い出す。
『――――……!』
「大丈夫だよ、せっかくの炎龍王サマのお散歩だもの。僕は邪魔しないよ♪」
遊火はおかしそうに笑みを浮かべながら両手をヒラヒラと振る。
いよいよ、炎龍王が動き出した。
向かう先は―――――――紅月ノ神社。
解説
※オープニングのやり取りは全て敵の拠点内で起きたもので、
A.R.O.A.と妖狐達は一切知りません。
『炎龍王が攻めてきた』という事実のみ知っているものとなります。
目的:
鎮守の森にて炎龍王を倒す。
炎龍王:
敵対する妖怪達の首魁。名の通り炎属性。
元々は同神社内に祀られていた龍神だったが、悪事を重ね追放された。
強力な火炎を吐き何もかも焼き尽くす。
知性は人間以上あるが、人語を発しない。
体力もかなりタフな模様。
説得などにも応じることは一切ありません。
ムスビヨミの力を完全に削いだあと、社を乗っ取ろうと企んでいるが
本人でも自覚しえない何かが起きている模様。
1体で行動しており、他の妖怪の姿はない。
鎮守の森:
紅月ノ神社の裏にある不思議な場所で紅月ノ神社で働いている者達でも
めったに踏み込まない、トランス状態で入ることができる。
現在は暗闇に包まれ、空間が歪んで迷路のようになっていが
トランス時に放たれるオーラの光で一時的に数メートル範囲はぼんやり明るくなる。
早めに動けばそれだけ紅月ノ神社から離れた場所で戦闘出来ますので、
着いたらすぐに行動を始めた方がよいでしょう。
ゲームマスターより
世紀末系GM木乃です。
いよいよ炎龍王が動き出しました!
しかし1体だけで行動しているので他の妖怪について心配する必要はありません。
なにやら不審な動きとも思えます。
それでは皆様のご参加お待ちしております。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
叶(桐華)
水を含ませた羽織を着て、最低限の防火対策 懐中電灯が必要そうなら貸し出しも可 火事対策には神社の子にも協力して貰いたいな… 急いで火龍王の元へ。熱で大体でも方向が判るといいな 妨害に壁を作る子の邪魔にならないよう、前に出すぎ無いように オーラは見えてるだろうけど、近づいて来たら攻撃の直撃回避も兼ねて木の影を利用して移動 火龍王の側面、アキ達とは反対側に配置する 散開、多方向からの攻撃で集中攻撃を回避したい 僕と桐華は特に攻撃より意識を逸らす方に注力 逆鱗ってのがあるらしいし、目で見つけられるなら探したい 尻尾には近づきすぎない 火を吐く攻撃には特に注意して、地道に鱗削ってくよ 燃えた木が倒れたりの二次災害にも注意しよ |
高原 晃司(アイン=ストレイフ)
炎龍王か…何か異常事態が起きてるようだが…? とりあえず戦うしかねぇ! トランスした状態で光を隠せるか分かんないけど ローブを着て光を遮る努力をしてみる 炎龍王に対して不意打ちできるかを試してみるぜ 俺も今回は前で戦う ただランスが壁で妨害するようだからそれを突破されたらだな コネクトハーツによる威力上昇を狙いたいが 鱗が硬いんだっけか…だがそんな事気にしちゃいられねぇってかあの角… 「なぁ、おい…もしかして…炎龍王はオーガ化してやがるのか?」 全くもって最悪だな 戦ってる間に逆鱗を見つけたら知らせる 恐らく狙ったら怒り狂うだろうから 防御はしておくぜ 炎が来たらなんとか回避をするぜ |
アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
◆目的 龍撃退 ◆行動 まずトランス 神社までの間で木々の密度が高い場所を交戦地に選定 その神社側手前から最大射程でバチューン弓を龍に連射 注意を向け激昂させ判断能力を減じる狙いだ 接近と同時にランスの《天の川の彼方》が攻撃壁として龍の眼前に出現…するよう相棒が頑張ってくれる筈だ 頼んだぞランス 龍が壁に激突したら俺は叶と左右から挟撃 多方向多段攻撃でタゲを分散させるんだ! 注意を向けられた奴は引いて、残りが攻撃だ 鱗を剥ぎ、ダメージを入れる! 逆鱗はどれだ!? 俺も弓で、奴の額に1本有る他とは違う角の根元を射抜く! ★龍が苦しみ出したら異変の正体を観察して推理する 龍がこうなった原因が別に有るなら、その手掛りを掴みたいのだ |
セラフィム・ロイス(火山 タイガ)
※協力連携する。辻褄は他プランを優先 ◆屋台に呼びかけ。クーラーボックスに氷とペットボトル飲料、調味料等、投網、厚手の布を複数を台車にのせ二人で押す トランスし森の迷路を【スキル:記憶】とメモをつかい把握。サポート ◆炎龍王に遭遇後は暗躍。罠設置。対人消火を優先 壁の横(付近、進路上に)の 木々の間に投網をはってクモの巣のように 壁突破後も(用意していた)投網で飛行阻止 ■体に火がついた用に事前に濡らした厚手布を用意。包み空気を遮断し消す ■多方面戦は援護、消火 弱点発覚後はタイガ先導の元、一撃 『儀式杖「深海の掟」』で火耐 -4を狙う 余裕がなければいいんだ。でも、少しでも攻撃に有効なら… (くす)…皆で頑張ろうな |
ヴァレリアーノ・アレンスキー(アレクサンドル)
自ら此方に赴くとは何が目的だ 理由は不明だが聞いても教える筈も無いか ここで倒す 持ち物 灯り ペットボトルの水や氷 濡れた布 トランス状態で森へ入り周辺警戒 微かな音にも気を配る 視界が悪いので足元注意 火炎攻撃対策で適度に散る 敵の行く手を阻むよう敵と正面から対峙 行き先が神社らしいので神社から遠い所で交戦 此方が戦いやすく有利になる所、水辺が近くにあればそこへ誘導 森への被害を最小限にする為に短期決戦 壁突破されたら小柄な体躯を活かし敵の死角から水で濡らした小刀で鱗を剥がす 一歩下がり水や氷を敵の目や鼻にかける 戦闘中に弱点を探しそこを狙う 火炎や尾の攻撃は極力回避 火傷したら濡れた布で応急処置 台詞 お前の野望は俺達が打ち砕く |
◆マイナス30分
「すみません!ありったけとは言いません、少しでも譲ってもらえるものがあれば……」
セラフィム・ロイスは屋台に呼びかけ紅月ノ神社で借りたクーラーボックスに氷やペットボトル飲料水を譲ってもらえないか交渉していた。
妖狐達も此度の異常事態を察知しているが、まだ祭りの時期とあり譲れるものは限られていた。
投網も誰か持っていないか探してみたものの、大判の網を祭りに用意してきていた者はおらず希望に沿うものはなかった。
厚手の布は粗品のバスタオルくらいの物は譲ってもらえた。
調味料は丸ごと渡さざるを得ないため残り少ない物をいくつか譲ってもらうも、セラフィムの期待値には及ばない。
「なぁ、炎龍王に弱点ってないのか?」
火山 タイガも同じく借りた台車に譲ってもらった荷物を載せつつ周りの妖狐達に炎龍王について聞き込んでいた。
「じゃ、弱点?」
「体のどこかにある、というくらいしか……」
妖狐達はタイガの質問に答えようと記憶を探ってみるが、噂程度でしか認知されておらず確証の得られた答えは返ってこなかった。
「おーい、そっちは終わった?」
叶が濡れた衣服を持ってセラフィム達の元へ駆け寄る、《炎龍王》というからには炎を用いて攻撃してくることを予見してのことだ。
相手の力量が解らない以上は、いかにどのような備えをしておくかが重要である。
「こっちも妖狐達からは大した情報は聞けなかった、あとはタイガ達の荷物をまとめて出るだけだぞ」
桐華もセラフィム達の手伝いをしていたのか、妖狐達からの聞き込みの結果を伝える。
荷台への積み込みに用意をするためにかかった時間はおよそ30分。
聞き込みや屋台に物品を譲ってもらおうと立ち回っていたことが大部分だろう。
すでに攻めてきている報が届いていることから既に炎龍王も向かってきていると見て良い。
時間の消費としては影響が出てくる可能性は高い。
4人は急いで森の入口へと駆け足で向かった。
◆誓いを胸に
『覚醒の誓いを今ここに』
『コンタクト』
『おいで、遊ぼう』
『絆の誓いを』
『委ねよ、夜の帳に紛れし契約の名の元に』
それぞれのインスパイアスペルが鎮守の森に木霊するような錯覚を覚える。
ある者は護る為の祈りを捧げるように、ある者は勝利への渇望を込めるかのように。
それは堕ちた龍神へと挑む決意の現れ。
「とりあえず、出来るか解らねぇけど……」
高原 晃司はローブで自身の燃えるようなオーラを隠すことを試みる。
ローブから漏れる光はあるものの、大部分は隠すことができた。
灯りを持ってきていないため周囲はかなり暗くなるが、周りに仲間がいる間は心配ないだろう。
「隙間から漏れてしまうのは仕方がないですね」
アイン=ストレイフも晃司と同様にオーラを隠す、仄暗い風のオーラはローブの中へと仕舞われる。
アインにとってはこのローブは彼の作戦において非常に重要な役割を持つ、期待には応えるだろう。
すぐに取り出せるかと、アインは懐に忍ばせた有田十四年式自動拳銃の感触を確かめる。
(自ら此方に赴くとは、何が目的だ?)
ヴァレリアーノ・アレンスキーは唐突すぎる大将の出陣に疑問を感じていた、部下の不手際が続いたとはいえ自ら動く必要性はあるのだろうか?
10歳のうら若き少年は幼さの残る顔に険しい表情を浮かべる。
「アーノ」
「……なに?」
「そのような顔をするではない、緊張しているように見えるぞ」
アレクサンドルは穏やかな顔で背中を軽く叩く。
「別に緊張はしていない」
ヴァレリアーノは思わずツンケンした態度で返してしまうが、アレクサンドルなりに緊張をほぐそうとしたのかもしれない。
「よし、行くぞ!」
アキ・セイジの号令に全員が頷くと鎮守の森へと一気に突入する。
懐中電灯を用意していた叶とヴァレリアーノを先頭に木々の間を駆けていく。
視界で見えているのはオーラで2~3mの範囲と、灯りによる前方5mくらいで木々の密集する先までは灯りが届いていない。
「セイジ」
隣を走るヴェルトール・ランスが前を向いたままセイジに声をかける。
「大丈夫だ、俺達なら……絶対勝てる」
強気なランスらしい言葉、しかし表情は真剣さと緊張による堅さを感じさせる。
「……ああ、そうだな」
横目で表情を伺っていたセイジは何時になく真剣な想い人に応える。
(大丈夫だ、皆と……ランスと一緒なら)
◆悪寒
森の中を駆け出してどれくらいの時間が経つだろうか?
晃司とアインはローブの下に隠した光が漏れぬようにローブを押さえ。
ヴァレリアーノとアレクサンドルは僅かな音も聞き逃さぬよう耳をそばだたせ。
セイジとランスは先手を打つべく視界のギリギリまで凝視している。
セラフィムとタイガは集団から少し遅れて追走する、台車が木の根や整備されていない地面に引っかかったりと
妖狐達も滅多に踏み入らない場所に入ることを考慮していなかったからかもしれない。
「……っ!?」
叶はゾクリと背筋に悪寒が走るのを感じる。
『熱気で大体の場所が分かれば良い』そう思って神経を集中させていたのだ、叶の顔は青ざめ脂汗が吹き出る。
「叶、どうした?」
「皆は、感じないの?……この気配」
桐華が声をかけると叶は走る速度を落としていき周囲に視線を向ける。
視界には光の当たっている木々や地面の他は暗い瘴気が見えるばかりで今のところ不審な物は見えない。
しかし、叶の言う疑問は全員がすぐに理解するのに時間はかからなかった。
―ゾクリ、ゾクリゾクリゾクリ
自身の肌が栗立つ、ざわざわと押し寄せる不安感、背筋を通る悪寒。
「……全員、武器を手に」
アインは冷静に影を見つめる、強大な存在が、凶悪な気配が徐々に迫るのを感じていた。
―視界の先の暗闇に、紅蓮に燃える二つの眼光が灯っていた。
◆炎龍王
眼光は嘲笑うように10人を見下ろしている。
「先手は取らせてもらう」
セイジは魔弓『バチューン』を構えると、燃える眼光へと放つ。
ハープの流麗な音色と共に放たれた音の玉は闇の中を駆け抜けていき……消えた。
「無効じゃない可能性に賭けるぜ!」
ランスは詠唱を始めると周囲にオーラが円を描いて広がる。
「アイン、こっちだ!」
晃司はアインを連れて集団から少し離れた位置に入る。
ローブで隠した光も集団内に居ては皆無に等しくなる。
「魔法はもう少し時間がかかるよね、桐華さんはそっち!」
叶は範囲攻撃を警戒して間合いを取りつつ、桐華は炎龍王に接近して意識を向けようと試みる。
桐華はオーラの光によりいち早く炎龍王の一部を見ることになる。
オーラの光を反射する黒く鈍い色の、固まった溶岩のような分厚いウロコには赤いマンダラ模様。
鼻の伸びた頭部には枝別れしたような角と長いヒゲのシルエット。
短い鉤爪に蛇のような長い胴体は、影の先までまだ伸びていた。
低空を浮いて見下ろすような視線は有に10m近く上から見下ろしている。
(……これが、炎龍王)
桐華は改めて、自身の前に立つのは強大な存在だと思い知らされる。
「!? あれが、炎龍王か」
少し遅れてやってきたセラフィムとタイガ。
「……一旦台車ごと木の陰に隠れる、投網も借りられなかったし」
「解った!」
セラフィムは大荷物の台車を押して炎龍王の死角になりそうな木の陰へと回り込む、タイガが炎龍王に向かったことでさらに時間はかかるだろう。
「お前の野望は、俺達が打ち砕く」
護身用小刀『湯煙』を構えたヴァレリアーノはすかさず前に躍り出て、氷水を頭部に投げつけようと振りかぶる。
氷水の入った袋は狙いを違えて炎龍王を飛び越えていく。
同じくバトルアックス『シーラビリンス』を構えたアレクサンドルもヴァレリアーノを護るべく前へと飛び出す。
「骨がある相手に巡り合えて幸運なのだよ……我と手合わせ願おう」
アレクサンドルはそのまま頑強そうなウロコを剥がそうと、飛び込んだ勢いのまま大斧を突き立てていく。
《ガキンッ》
手応えは十分。しかし、僅かな擦り傷が出来ただけでウロコが剥がれる様子はない。
そして燃える双眼が動き出し、一瞬消えたと思った瞬間。
「避けろ!」
「カハッ!?」
寸で避けた桐華だがヴァレリアーノ、アレクサンドルは周囲の木々と共に弾き飛ばされる。
「うわっ!大丈夫か!?」
ヴァレリアーノは後方から走ってきたタイガにぶつかり、アレクサンドルは木に強かに打ち付けられる。
……目の前には根こそぎ倒された木が数本、炎龍王が尻尾を用いた攻撃の跡であると想像に難くない。
「あと一節はアイツの前でッ」
ランスはすかさず炎龍王の前に立ち、最後の一節を唱えて魔法を発動させる。
「特大の壁を喰らえっ!」
円を描いていたオーラは呼応するかのように細長い枠を象ると直立し、枠の中に光を満たしキラキラと輝く厚い壁となる。
まるでガラス板のようだが、虹色に輝く様子から魔法の壁であることは容易に分かる。
「アレクサンドルの攻撃した位置を狙うぞ!」
セイジは脇に回り込みもう一度魔弓での攻撃を試みる。
「セイジ、こっちも合わせるぜ!」
反対に回り込んでいた晃司が飛び出し、音の玉に合わせて短剣『コネクトハーツ』を突き立てようとする。
細かいキズが増えただけでウロコが剥がれる様子は感じられない。
(どこか、どこかに弱点は!?)
叶は炎龍王の全容を目視するとすぐに相手の体の特徴を探ろうと注視する。
「どれだけ頑丈なんだ?!」
桐華は動じない炎龍王の様子に焦りを感じながら、攻撃を続けているウロコに素早い突きの連撃を仕掛けていく。
双剣『アジンドゥバ』により太いキズと細いキズが増えていくが……避ける必要もないのか、炎龍王は回避する素振りも見せない。
「いくら強大な存在でも攻撃自体はくらうでしょう」
攻める手を止めぬようにと、晃司の背後からアインが有田十四年式自動拳銃を懐から取り出しすかさず早撃ちを仕掛ける。
細かなキズの間に、銃痕を残すだけに留まる。
「くっ……アーノ、無事か」
「これぐらいでくたばるように見えるか」
(でもこれじゃあ、誘導なんてしている余裕がない)
アレクサンドルはバトルアックスに身を預けながら立ち上がり、ヴァレリアーノの無事を確認する。
ヴァレリアーノもタイガに起こされながら、もう一度小刀を構える。
「一度でダメなら、何度でも行けば良いのだよ」
アレクサンドルは再びバトルアックスを構え直し、炎龍王に突撃する。
「これでも、喰らえ!」
タイガはアレクサンドルの動きに合わせ『タバスコ』と書かれた小瓶を炎龍王の顔に向かって投げつける。
タバスコの瓶は炎龍王めがけて飛んでいき、ウロコにぶつかって割れる。
「サーシャ、合わせろ!」
「承知した」
魔法の壁から回り込むようにヴァレリアーノとアレクサンドルが得物を振りかぶっていく。
アレクサンドルの大斧が再びウロコめがけて大きく振りかぶると、細かな傷にごく僅かなヒビが入り始める。
ヴァレリアーノも見逃さず、ヒビにめがけて小刀を突き立てに行く、アレクサンドルとの膂力の差がある為か一撃を与えた衝撃に手を痺れさせる。
炎龍王もごく僅かなヒビに気づいたのか、一瞬天を仰ぐような動作をする。
先程まで陰に隠れていた下腹に、一ヶ所だけ逆さに生えた真っ赤なウロコが見える。
(……まさか、あれって)
様子を見続けていた叶はその違和感のある真っ赤なウロコに気づいた。
―そしてこの天を仰いだ動作にも嫌な予感を感じた。
「……皆、離れて!!」
叶の叫びに炎龍王の近くにいた全員がハッとして後ろに飛び退くと、炎龍王の口から吐き出された紅蓮の炎が波のように押し寄せてくる。
余波の勢いに飲まれ、離れた位置から攻撃していたアインすらも巻き込まれる。
それは灼熱と言う言葉すら生温い、地獄の業火だった。
ある者は地面に押し倒されるように、ある者は再び木に強かに打ち付けられる。
「こ、晃司!」
「大丈夫だ、なんだよこの威力!?」
アインは痛む体を押さえ前にいた晃司に呼びかける、返事を返す晃司は業火に炙られ軽い火傷を負っていた。
水で湿らせていた衣服は既に乾いており、業火により水分が飛ばされていた。
倒木のおかげで直撃は逃れられたものの倒木は既に燃えカスと化している。
「サ、サーシャ」
「……これくらいで、慌てる必要はない」
遮る倒木もなかったヴァレリアーノだったが、気づいたアレクサンドルが庇うように押し倒し覆いかぶさっていた。
背中に業火が掠めたのか、濡れた服で大惨事は避けたものの背中に火傷を負っていた。
(倒木が、一瞬で)
セイジも火の粉で衣服の一部が焦げたものの、直撃は回避出来ていた。
しかして、改めて思い知らされる。
―自分達が対峙しているのは、《神》であると。
◆逆鱗
「みんな、大丈夫か!?」
台車を隠していたセラフィムがようやく合流すると、炎に吹き飛ばされた仲間達を目撃することになる。
「くそっ、今はとにかく火を……」
蓋を開ける時間も惜しい、セラフィムはペットボトルの水をそのまま火に投げ入れる。
炎上している範囲の広さから持ってきた水だけでは足りないことは解っていたが、延焼だけは避けたかった。
「お腹!お腹の下!あそこだけ変なウロコがある!!」
強かに打ち付けた頭から血を滲ませる叶、先ほど見つけた真っ赤なウロコの存在を全員に知らせる。
「そこが弱点だな」
ランスは両手杖『龍穴』を頼りに立ち上がると、そのまま構えて詠唱を始める。
「それならっ」
下腹、再び死角となった位置だがセイジは射抜いてやろうと魔弓を構える。
晃司ももう一度連携した攻撃を仕掛けようと炎を避けて側面を陣取る。
「こいつで」
「どうだぁっ!!」
察知した炎龍王がここに来て回避行動を取り始める、あれが『逆鱗』で間違いない。
セイジと晃司の連携は周りのウロコで彈かれる、しかしその意識が逸れた瞬間を狙っていた者がいた。
「その罪、その身で購ってもらいます」
先ほどの火炎の息吹に晃司を危険に晒され、そして一瞬遅れてしまった自分の怒りを押さえ込んだアインが自動拳銃で逆鱗に狙いを定める。
連続で放たれた銃弾が炎龍王の赤い逆鱗に迫る。
『……―!?』
人語ともつかない、獣のような咆哮をあげて炎龍王がのたうち回る。
「セラ!」
「ああ、行くよ」
タイガは森のローブの赤い薔薇を咲かせる。
「あぁぁぁぁぁ!!」
憑依する食人植物の侵食にタイガは叫び声をあげながらその身に薔薇の園を形成していく。
儀式杖『深海の掟』を構えるセラフィム、炎の龍神に対し海神の加護が通用するか。
「このっ」
振りかぶった儀式杖は逆鱗を捉える、カンッ!と固い物同士が当たる音が響く。
悶える炎龍王がすかさず鉤爪でセラフィムに反撃を試みる。
「させるかぁっ!」
間に割って入ったタイガによって阻止される、薔薇の蔦が炎龍王のウロコに迫るが貫通することなく弾かれる。
「……サーシャ、いけるか」
「問題ない。礼は返してやらぬと気が済まぬのだよ」
短期決戦で行こうと決めていたヴァレリアーノはアレクサンドルに逆鱗を狙うように指示を出す。
「やはり、これくらい歯ごたえがなくてはな」
口角を吊り上げながらアレクサンドルは自身の大斧に人狼の力を憑依させる。
青白く輝く人狼の頭部は、飢えた獣のように獲物を待ち構える。
「しかし弱点さえ解ってしまえば……蜥蜴も同然ではないかね?」
侵食の痛みに堪えながらアレクサンドルはタイガの背後からバトルアックスで逆鱗ごとカチ割りにいく。
人狼の連撃が赤色の逆鱗を食い千切ろうと的確に牙を突き立てる。
ここだけ脆いのか、逆鱗はピキピキとうっすらヒビが入り始める。
弱点が看破された炎龍王は再び周囲を見やると、1人だけ無防備な者がいた。
――ランスである。
まもなく詠唱を終えるランスの一撃に危機を感じた炎龍王が、ランスに狙いを定める。
「ランスさん!」
あれだけダメージを受けているのに予想以上に速い動きを見せる炎龍王。
叶はランスに危機を知らせるには一瞬遅かった。
炎龍王が虹色に輝く魔法の壁を突破しようとすると逆鱗や先ほど攻撃していたウロコがギシギシと軋み、亀裂がさらに大きく広がっていく。
「ランスゥゥ!?」
セイジがランスに向かって叫び声をあげる。
――瞬間、上空より巨大なエネルギー弾が飛来する。
本来なら目標ポイントを予め決めておいて、目標ポイントに向かって落とす『神様のパン籠』
ランスは炎龍王ではなく、魔法の壁をポイントにしていたのだ。
『目標ポイントが見える位置で、動かずに詠唱しなければならない』
しかし、逆鱗は視界に映るか不安定だったためランスは常に見えている魔法の壁に切り替えた。
制約を逆手にとった背水の策だった。
既にひび割れていた炎龍王のウロコが一気に崩れ落ち、逆鱗も炸裂したエネルギー弾によって砕け散る。
炎龍王は悶え、苦しみ、悲痛な咆哮をあげ、のたうち回る。
「神、というには無様だな」
桐華は間一髪で難を逃れたランスに安堵の息を吐きながらもがく炎龍王を見据える。
セイジがランスの元に駆け寄る、それと同時に炎龍王の観察もしようと考えていた。
『……―』
途端、炎龍王が膨れ上がる。それは破裂寸前の風船のように見えた。
「まずい、離れてください」
「これヤバイって!?」
イチ早く気づいたアインとタイガはその場を離れるように全員に伝える。
同時に、炎龍王が黒い影を撒き散らしながら爆発した。
爆風に巻き込まれた10人はそれぞれ吹き飛ばされて、これまでにない疲労もあってそのまま意識を手放す。
――遠くから、誰かの声が聞こえた気がした。
◆影分身
「……ぅ」
ヴァレリアーノが目を覚ますと、敷布団の上に寝かせられていた。
「気がついたか?」
脇には自分よりも年下くらいの妖狐の少年が座っていた、テンコである。
「ここはどこだ?」
「紅月ノ神社の社務所じゃ。他の者も無事じゃよ、貴方が最後じゃ」
同じ部屋にアレクサンドル達もいた、それぞれ爆風で打撲や火傷など負った怪我を妖狐達が手当していた。
「炎龍王が攻めてきたと聞いて、戦う力もないわたし達でも手伝えることはないかと思い消火の水を用意していたら遅れてしもうた。申し訳ない」
テンコは全員の顔が見える位置に座り直してペコリと頭を下げる。
「い、いや、気にしないで」
「それより、炎龍王はオレ達で倒したからもう安心だ!」
叶が慌ててテンコに頭を上げるように促す、タイガは炎龍王を退治できたことを嬉々と報告する。
顔を上げたテンコは神妙な面持ちで全員の顔を見渡す。
「……恐らく、貴方達が倒したのは分身じゃ」
「ぶ、分身?」
テンコの呟きにセラフィムが確認するように反芻する。
「うむ、わたしも直接見たことはないのじゃが……聞いた話によると炎龍王は分身を得意としているらしくてのう、放って各地の視察もしておったそうな。今回もまた分身を使った仕業ではないかとわたしは思うのじゃ」
「あれが本体ではないのですか……」
「……でもさ、なんか変じゃなかったか?」
アインは複雑そうに呟きながら眉間のしわを深めていると、ランスがふと疑問を問いかける。
「額に新しい角があったような……テンコは知ってたか?」
「? いや、そこまで詳しくはわたしも知らぬ」
ランスの問いにテンコは緩く首を横に振った。
「おいおい、それが本当なら……」
「炎龍王はデミ・オーガ化していることになるぞ、ホントに見たのか?」
晃司は苦々しい表情を浮かべ、セイジは確認するようにランスに問う。
「……すぐ爆発しちまったから、ちゃんと見えなかったけど」
ランスは申し訳なさそうに頭をボリボリ掻く。
「しかし、本体でなかったのなら今後も炎龍王が分身を出してくるということではないかね?今回以上の強さだとしたら……より対策が必要だ」
背中の火傷を治療し、上半身を包帯で巻かれたアレクサンドルが口を開く。
紅月ノ神社を襲った突然の襲来はかろうじてウィンクルムの手によって救われた。
しかし、これは炎龍王から直々の宣戦布告に過ぎない。
再来を予感したウィンクルム達はA.R.O.A.本部に結果を報告し今後の対策に努める事にした。
依頼結果:普通
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 木乃 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 08月27日 |
出発日 | 09月05日 00:00 |
予定納品日 | 09月15日 |
参加者
- 叶(桐華)
- 高原 晃司(アイン=ストレイフ)
- アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
- セラフィム・ロイス(火山 タイガ)
- ヴァレリアーノ・アレンスキー(アレクサンドル)
会議室
-
2014/09/04-23:27
何かしら役立てれば幸いだ。改めてみんなよろしく頼む
タイガは主に前線で頑張って鱗はぎをやってもらうつもりだよ。僕は網はり
プランは提出したし作戦うまくいくよう願ってよう -
2014/09/04-22:53
書き込みが締切間際になってしまったが、カナとセラフィムは今回も宜しく頼む。
>晃司
風属性の耐性を落とすより攻撃力をあげた方がいいだろうし、そちらの攻撃でお願いしたい。
>アキ
壁についての疑問点だが敵味方区別出来ないんだな、了解だ。
うっかり触れないよう気をつける。
>カナ
トランスのタイミングについては認識がズレていたので言ってくれて助かった。
森へ入る前にしなければならないので、プランにもそう記載しておく。 -
2014/09/04-22:52
わわっ。セラフィム、助言ありがとね。
桐華にはエトワール持ってってもらうよー。
追加情報嬉しいねぇ。逆鱗ってパッと見じゃ判んないだろうし、
避けながら頑張って探す方向で頑張ってもらうー。
あ、仮のプランは提出済み!
色々うんうん考えながらもう少し手直ししてくるねー。
僕の配置は、壁の設置とかも色々考えてるだろうし、
アキとは反対側の側面ってしてあるから、邪魔になんない位置に付けると思…いたいな! -
2014/09/04-22:06
おっと書きわすれ。
魔法は、「天空」で範囲と威力をパッシブブーストさせ、「天の川」と「パン籠」の予定だ。
プランは提出し終わった。
うまくいっているといいな。 -
2014/09/04-21:39
おお、人が増えている!
俺は遠距離から弓で射て挑発しつつ誘導、到着のタイミングでランスが壁発動。
十分に怒らせて突撃させるように仕向けることで、龍が空タカク飛行するのを防止して壁にぶつけるように心がける。
壁が突破されたらロイスさんが投網のようなものを投げて飛翔阻害。
あとは頑張る。
こんな感じかな。
>叶さん
それでは叶さんと左右からは挟み撃ちと書いておくよ。 -
2014/09/04-19:12
読み込んでやっと各行動が頭に入った感じだ。すまない、かき回したよな(PLはせっかち)
大筋は最初の方にヴァレリアーノとセイジのいった感じだな
注意点もよく抜き出しててはっとさせられた
炎竜王は道を(多分)しっていて最短で神社をめざしてて(迷路で多少違うかもだけど)
こちらは出来るだけ神社から遠くで対峙したい
そこに壁、突破されれば多方面から攻撃か
壁が突破される、横から抜けられそうなら精霊達が誘導、対処して
守りつつ戦い、抜けさせず決着をつける感じ。で、あってるよな?
>妨害案
炎龍王は低空飛行で森をくるらしいし
妨害工作として壁の横(付近、進路上に)の
木々の間に投網をはってクモの巣のようにするのは考えてみた
>炎対策
別会議室を覗かせてもらったが
台車に氷、水等をのせて動くのをあわせてやろうと
水ヨーヨーはやめとく(水は消火につかわないと)目鼻狙いは炎がきそうなら投げるのが無難かな・・・
あと、武器を当てたいのはできたらで作戦を優先する
>森、火対策
こう時間を限られてくるのを見ると気にかけないか
決戦の場のみ水をまくぐらいがいいかな。倒すのが一番だし
>叶の技
悩むところだけど…
テンペストダンサーの機動力を生かして回避してる隙に逆鱗を探すなんてどうだろう
鱗を剥がないとダメージを与えれないみたいだし
あくまで僕の意見な
長文と連投につぐ連投すまない。もう残りも少ないからどうしてもな・・・ -
2014/09/04-17:08
ちわっす!セラがしょぼんもんもんしてっからオレが代わりに
炎龍王の情報もっと早くほしかったよな。更新には感謝だけど
念のためコピペっとくぞ
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●炎龍王
(略)
外見は漆黒をベースに赤い模様があるウロコを身にまとった東洋の龍で、ウロコはとても固く丈夫です。
そのままではエンドウィザード、ハードブレーカーなどの大技以外は弾かれてしまう恐れがあります。
その為、ダメージを与えるには、まずウロコを攻撃で剥がす必要があります。
目、鼻、口にはウロコは付いていませんが、炎龍王も理解しているため容易には攻撃出来なでしょう。
身体のどこかに1ヶ所だけ逆鱗と呼ばれるウロコが逆さまに付いており、そこが弱点だとする説もあります。
障害物のない上空では、時速数百キロ程度で空中を自在に飛ぶ事ができます。
体が大きいため、森の中などを移動するときはかなり速度が落ちます。普段は身を隠すため低空を移動する事が多いです。
鎮守の森のねぐらから紅月ノ神社までは、低空で森を抜けて3時間程度で現れるようです。
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つえーなあ。でも具体的な攻撃の分担はできそうな。セラは目を刺激物でねらってみたいって -
2014/09/03-20:19
>火の対策(人体、森)
文字数の無駄になるというところは僕がやろうか?
セイジのいったホースで水を撒くとか。神社からひくのを
森の迷路の中から水が補給できのなら(川とか泉?)、そういう所に決戦の場をもうけるとか(ぼそり)
今のところ仮プランは
※協力連携する。辻褄は他プランを優先
◆屋台に呼びかけ。クーラーボックス(タイガが運び)に氷とペットボトル飲料、厚手の布を複数所持
トランスし森の迷路を【記憶】をつかい把握。サポート
回り込んで先回り。別方法へ誘導。けしかける
戦闘では狙いを定めさせられないように水ヨーヨーを投げ気を逸らし、回避重き
体に火がついたら濡らした厚手布で包み空気を遮断して消す
とか。あと多方面戦のだな。まだまだ考えるけども -
2014/09/03-19:13
>トランス
鎮守の森:
紅月ノ神社の裏にある不思議な場所で紅月ノ神社で働いている者達でも
めったに踏み込まない、トランス状態で入ることができる。(引用)
解説を見たかぎり「トランス状態で」初めて入れるか、少なくとも森ではトランスでないと動けないのか(時間どうなるんだー)
>明り、懐中電灯は
トランス時に放たれるオーラの光で一時的に数メートル範囲はぼんやり明るくなる。(引用)
トランスでしか動けないならなしでもいいかもしれない。懐中電灯
でも・・・万が一や気を引くために持ってるのはありかな・・・眩しくて見えない様な
1ウィンクルムに1本ほどでいいかもな。余裕があったらぐらいで
しかしトランスで自分の周りが明るいとなると忍ぶのは難しいな・・・
火の対策や動き、持ち物、作戦等は少し考えてみるよ
あ、前線が多いなら後方か側面にしようかな。殴りたいし
迷路の活用ができないかなとは思うんだが、壁と迷路があわさったら時間稼ぎには
有効だとは思うんだけど、他にも何かしたいけど思いつかない
罠がほしい -
2014/09/03-18:52
こちらもお邪魔する。セラフィムとシンクロサモナーのタイガだ
僕が土属性、タイガが火属性で相性がいいとはいえないが・・・
空いていたのが不安だったので。数にでも思ってくれ
会議室を覗ける時間は少なめだが、がんばってみる
また【協力する】と書いておくので、やってほしい事があれば優先してやる
ざっと見た。叶の質問もみておおまかに動きは頭に入れたつもりだ
シンクロサモナーの技はレベル10で二つ装備できるようになったから
連撃のウルフファングと、カウンターのローズガーデンをつける予定
というのも
タイガの戦斧「ウルベムベの角」の【水攻+2】
僕の儀式杖「深海の掟」
火耐性をもった敵に一度ヒットさせれば、対象の火耐性を4R(60秒)の間、低下させる。 攻撃命中時:【対象火耐 -4】
を使えないかと思って
セイジの運営の回答をみるあたり通常攻撃なら水攻は効く、武器技だと不透明な感じかな?
だから今のところ
皆で多方面からなぐる辺りにでも、僕がタイガの盾の後ろから一撃でも浴びせられたらと思ってるよ(低下の)
-
2014/09/03-12:27
ううう長いごめんしかもなんか遅参のくせに水差してるみたいでごめんorz
陣形>
とりあえず僕も桐華も前衛にゴーします。
配置的なのは、散開って前提だったら、正面は沢山人が良そうだし、アキ達と反対側の側面回った方が良いのかな。
あ、一応テンペストダンサーの追加スキルでカウンター技があるんだけど…
MP:3
持続:3R(45秒)
威力:13
防御:16
立ち止った状態で、敵の攻撃に対してカウンター攻撃をする技。
武器を構えて目をつぶり、敵の攻撃を待ちます。
踊りのような優雅な動きで反撃します。
ってので、「立ち止まって」ってのがちょっとネックかなーって考え中。
うちの桐華さん頑丈だから、低火力の攻撃するくらいなら
エトワールで回避あげてうろちょろさせてた方がいいのかな?とも思ってるところ。
ざーっと挙げたから本当、抜けあったらごめん…! -
2014/09/03-12:16
ずしゃーっと遅れて滑り込んできちゃった。おっじゃましまーす!
顔見知りばっかりかな。心強ーい!
密かに水属性だった桐華さんがちょっとは役に立てないかなって思って飛び込んじゃった。
…と言いつつ、火力的な面ではお手伝いできそうもないや…
んとんと、ここまでのお話はある程度頭に叩き込んだ…つもり!
途中混ざりだから見落としとか有ったらごめんねと先に言い訳しつつ…
森の火事の心配>
もうこれに関しては僕らで考えてる場合じゃないと思う。
テンコさま達も火龍王の動きに関しては察知してると思うし、
大きな何かがあれば動いてくれるんじゃないかなって言うか、動いて欲しいってお願いしたい。
僕らは僕らで、早く片付けて被害を抑えるしかないんじゃないかなーって思う。
持ち物>
防火対策?に、水を含ませた布とか服とか持ってくのは決まり、かな。決まってなくても賛成だし了解だよ。
灯りは一応僕と桐華で最大5本までなら懐中電灯持って行けるよ。
妨害>
出来るだけ神社から遠い位置で対峙→可能なら戦いやすい場所へ誘導、って方針で合ってるかな?
それだと、僕らの方から敵に向かえば向かうほど神社からは遠ざけられるわけだし、素直に向かいたい所。
あとあと、エンドウィザードの壁の質問と回答確認してきたけど、
壁のサイズ的に足を止める物としてはそれだけで結構充分な大きさなんじゃないかなーって思うのと、
「壁と大きな障害の間に挟まれたら壁の内側に弾かれる」って辺り見てて、
なにか引っかかるものがあって弾かれなかった場合とかも適用される可能性もありえそうだし、
素直に壁一枚での妨害の方が効果高いのかもしんない、かなーって。個人的な感想。
トランス>
あの、僕の勘違いだったらすっごくごめん。
森に入るのにまずトランスしなきゃいけないって認識、だから、直前に、とかは無理なんじゃない、かなー?
むしろ、神社から意識逸らすのにも、向こうに把握されるのは前提って思ってるん、だけど……
その辺の認識齟齬ありそうな気配だから確認したいです! -
2014/09/03-00:48
壁について運営サイドから返答があったよ。
1.味方は壁でダメージをうけますか?
壁に敵味方を区別する能力はありません。
2.自分や術者は壁でダメージをうけますか?
上記と同じになります。
3.ダメージをうける対象を壁の作成時または作成後に選べますか?
選ぶことはできません。
皆、壁は俺達も通れないから避けてくれ。
なお、他にも色々と回答をして下さったので、全体の掲示板にも貼り付けようと思う。 -
2014/09/03-00:47
っと申しわけねぇ!敵の風属性の耐性を落とす事ができるからもし自身の属性が風属性で風属性での攻撃ができるようであれば…って思ったんだが
この場合はコネクトハーツでの攻撃の方がよさそうだな
俺も溝を掘る時間があるかどうかが謎なところっていうのでは
あんまり賛成はできねぇかな
もし不意打ちで攻め込むのであれば
暗さを利用したりとか一応フィールドは森だから
炎龍王がきたら火とか吐いてそうだから周りは明るくなったりするんかな…?
あとは不意打ちでクリアしねぇといけねぇ部分は
トランスによる光だな
道が照らされるようだし向こうがその光で俺たちを認識しそうなのが怖い所だな
一応案としてはやっぱアーノが予めトランスをしておいて囮をたてて
そこでファスト・ガンで撃つって感じかな…
あとは…うーん…妨害方法に関しては…
コレといって浮かばないのがきっついなー
可及的速やかに倒して被害を抑えるってぐらいしかない気もするんだよな
流石に消火器とかは手に入りそうにねぇしな -
2014/09/03-00:16
持続は8Rらしいぞ。>壁
そうなんだよなあ。時間がないんだよなあ。
もうちょっと阻害方法考えてみる。 -
2014/09/03-00:02
神社から水を引いて木々に水をかけられればまた違うのだろうが、
今回俺達は炎龍王が攻めてきた事実しか知らされてないからな。
突然その知らせを受けて応対する形になるだろうし、水を捲くにも準備が必要になるからやはり厳しいだろう。
>誘導場所
アキが言うとおりどちらがいいのか悩みどころだな。
「現在は暗闇に包まれ、空間が歪んで迷路のようになって」とあるから、
俺達がすぐ動けば普通の森とは違って神社周辺には被害が出ないのかもしれないがな。
また、暗闇で視界が悪いから、障害物が少なくてもあまり問題にはならないかもしれない。
逆に俺達も視界が悪い点を注意しなければならないな。
敵の行く手を阻む形で包囲して、なるべく神社から離すよう誘導して討伐出来ればいいが…
>溝を掘る案
溝を掘る時間があり尚且つそこに炎龍王が上手く嵌まってくれれば効果は期待出来るかもしれないが、
多少掘った所でそこまでバランスを崩すかと言われると微妙な線だと俺は思う。
それなら少しでも敵の戦力を削る方向で皆で攻撃した方がいいような気もするが。
あくまで俺の意見だから、アキがどうしてもというなら止めはしない。
あとは壁のスキルは時間制限などはあるんだろうか。
何秒間しか壁を生成出来ないなど。
これも一緒に聞いてもらえばよかったか。 -
2014/09/02-23:17
まだ回答は無いのでとりあえずそれはおいといて話を進めよう。
神社からホースを引いて周辺の樹に水をかけてしまえと背後が言うが、
いくらなんでも文字数の無駄だと俺が呆れている。(イマココ
さて、基本的にはアーノの把握で有ってると思う。
龍の動きを制限するためには障害物が有る方が望ましいが、火事も怖い。
障害物が少ないと火事の恐れはないが、龍が暴れ放題で、かつ、神社に近づかれてしまう。
一長一短有るよな。
ようするに火が燃え移らなければいいんだが…
ホースで水をまこうかやっぱり?(苦笑
ところで、「壁」の手前(ようするに龍が壁を突破して来たら通るところな)に、溝を一寸掘って良いかな?
大型で深い落とし穴を掘る時間は無いだろうが、足元だけでも溝に落ちれば、
転ぶ…まではいかなくてもバランスは崩すかも…しれない。
龍は大きいと思うけど、それで多少高さが下がれば、近接武器も急所に届きやすくな…ると良いなあ、なんて。
どうだろうか? -
2014/09/02-22:25
現段階の流れを簡単にまとめると、
前:晃司、俺、サーシャ
側面:アキ、ランス
(各自、火炎範囲攻撃対策のため一箇所に固まるのではなく適度に散る形)
敵に遭遇したら誰かが敵の気を惹きつけ、その隙に「ファスト・ガン」で不意打ち攻撃。
ランスの「天の川の彼方」のスキルで壁を生成。
(出来たら足止めを食らってる間にサーシャも追撃)
敵の体力を削れるだけ削り、壁を突破されたところを多方面から攻撃。
「恋心」のスキルを使用しアキ含め全員(?)で此方が有利に働くような場所(交戦しやすい場所)に誘導しつつ攻撃。
こんな所だろうか。
おかしな点、疑問点があったら指摘頼む。 -
2014/09/02-22:20
ファスト・ガンの不意打ち攻撃のスキルも役に立ちそうだ。
例えば誰かが炎龍王の気を惹きつけておいて、
その隙にファスト・ガンのスキルで不意を突いて敵の態勢を崩す、とかなら効果はより上がるかもしれない。
もし上記のような作戦を試みるなら、サーシャにまず対峙してもらう。
因みに「風属性使いがいるのであればそっちの防御力を低下する事もできる」というのは、
どの防御力を下げるんだろうか?
理解力が低くてすまない。
アキは壁のスキルに関しての質問を運営に投げてくれて感謝する。
早めの回答に期待だな。
また誘導場所でふと思ったのだが、アキが当初森火事になるかもしれない心配をしていたので、
木々が密集している場所は逆に火が燃え移りやすいのではと考えてしまってな。
いっそ視界が開ける場所の方がいいのではないかと思うんだがどうだろうか。
樹が密集している所の方が障害物となり攻撃を受けづらい利点はあるだろうが。
森の中に水辺がある場所があればいいんだがな。 -
2014/09/02-02:19
壁について運営サイドに質問のメールを送った。
うまくいけば回答が間に合う。間に合わなかったら味方も通れない想定で迂回かな。
間に合ってくれ回答(祈り
「ファスト・ガン」のスキルは頼もしいな。
俺の相棒は火属性なので、高原さんの武器については風属性攻撃をもつ人の意見を聞きたい。
「恋心」は効果ありそうだという意見も、感謝。
なお、誘導については、神人でもできるかもなので俺も頑張る予定。
樹が密集している方でやってみよう。
アーノの危惧は、俺も似た様な感触だ。
完全に倒すのではなく撤退を狙うのが現実的だという、な。
龍の体から滲んでいるナニカ、それが龍を苦しめている気もする。
そのナニカとの軋轢で龍が苦しみ撤退してくれる…ために俺達は全力で倒しにかかる必要がある
…のではないだろうかという予想だ。 -
2014/09/02-01:58
あ、すまん!!風属性使いがいるのであればそっちの防御力を低下する事もできるが
どっちがいいんかなー?
意見求む! -
2014/09/02-01:34
俺は属性がちょいとアレだけど妖怪の類に対しては威力プラスの武器持ってるからそれで対抗するって感じになりそうだ。
俺の追加スキルはこんな感じかな
ファスト・ガン
消費MP5 威力36
武器をフォルダーに収めた状態から、いきなり武器を抜き攻撃に入れます。
不意打ち修正がつきます。不意打ち成功+3
不意打ちが可能になるスキルか…
先手を打つときには便利そうだが炎龍王にきくんかな…?
他の追加スキルはどうなったんかな…
「恋心」スキルはあくまでもエナジーを照射するだけだから属性は無属性だと思うぜ
なんで炎龍王にも効果はあると思う
俺も前に出て戦うかな
コネクトハーツによる威力上昇を狙いたい所だしな -
2014/09/01-23:09
そうだな、属性も気になるが大事なのは作戦と連携を取ることだからな。
アキ達の強力なスキルや援護は非常に心強いと思っている。
陣形に関しては了解だ。
炎龍王は炎の範囲攻撃の他にも尾で攻撃を仕掛けてくるかもしれないのか。
失念していた。それも注意する。
>スキル
もしその「恋心」のスキルで此方が有利に働くような場所へ誘導出来るならそうしてもらいたい。
因みに誘導するとしたら森のどこら辺になるんだろうか。
木々で覆い尽くされている所とかか?
「天の川の彼方」のスキルも使えそうだな。
炎龍王がどれぐらいの大きさかは不明だが、
まずその壁を生成し体力を削れるだけ削り、突破された所を多方向で狙い撃ち、だな。
気になるのはその壁は味方も触れると攻撃を受けたりするのだろうか。
敵が足止めを食らっている間にサーシャも攻撃を入れられたらと思ったのだが。
あとは俺が思った事を書いておくか。
今回の目的は「炎龍王を倒す」ことなのだが、成功条件が書かれていないのが少し引っ掛かってな。
正直俺達だけで妖怪達の首魁である炎龍王を倒せるのか不安ではある。
勿論倒す事を前提として考えてはいるが、敵の意図が汲めないのが痛いな。
敵が攻めてきたから侵攻を食い止めて被害が拡大する前に倒す、しかないのだろうが。
倒すというより炎龍王を退ける方向に持っていくので精一杯な気もしてな。
俺の考えすぎならいいのだが…
あまり消極的に考えるのもどうかと思うし、これまでの流れどおり討伐方向で作戦は練るつもりだ。 -
2014/09/01-22:11
追加スキルがきた。
これを使っても良いかな? 食い止めつつ、ダメージを入れるために。
======
◆レベル14スキル「天の川の彼方」
消費MP20 攻撃力340
敵と自分の間に魔法でできた壁を生成する。
壁に触れたり、中を通過しようとしたりすると壁から攻撃を受ける。
壁のサイズは高さ2m幅12m 厚さ50cm程度、半透明なため向こう側がぼんやり見える。
キラキラ光る光の壁は、天の川のように瞬く。
======
これで削って、それを突破した相手に「多方向波状攻撃」ってのはどうだろうか? -
2014/09/01-21:47
>アーノ
火属性の相手に対して火と風の政令が全力を尽すのでもいいじゃないかってことで、頑張ろうな。
ペットボトルの水はナイスかも、衣服への着火を防ぐための水被りとあわせてやってみたい。
アーノ達が前なら、じゃあ俺達は側面からに散ってみるよ。
後方からは、尾の薙ぎ払いの具合を見て、かな。
>ALL
ところで魔法の「恋心」って、
「属性が無属性」で「説明文が過熱」なんだが、これは効くんだろうか効かないんだろうか(くびかしげ
無理にではないが、出来るだけ俺達が戦いやすい場所で戦いたい。一寸誘導ためしてみるよ。
相手が素早く体を動かせないようにしたいんだ。 -
2014/08/31-14:27
連投すまない。
防炎対策のことについて書き洩れていた。
濡れた布を着用するなど何かしら対策は講じた方がいいな。
俺は火耐効果がある鎧と手甲を装備して行くので少しは防げるかとは思う。 -
2014/08/31-14:12
挨拶が遅くなってすまない。
ヴァレリアーノ・アレンスキーだ。今回も宜しく頼む。
生憎俺達は水系のスキルは持っていない上、火属性とは相性があまり良くないが尽力は尽くす。
サーシャの武器はシーラビリンス(斧)だから、水攻+3で少しは効果があればいいが。
一体だけというのが何とも不気味だが、他の敵の気配はないようだし炎龍王討伐の対策のみ考える。
>戦法と陣形
同じく俺も神社から離れた場所で出来うる限りケリをつけたい。
暗闇での森の戦闘になるが、トランスのオーラの光で一応は見えるみたいだな。
敵に察知される前に背後から奇襲攻撃など仕掛けられればいいのだが。
直前でトランスすれば気付かれるリスクは些か低減するだろうが、身の危険が増すからな…
敵の攻撃が火炎範囲らしいから、
今回は一つにまとまって動くよりバラバラで行動する形でいいのだろうか。
狙い撃ちされた時を考えると非常にリスキーな気もするが、
アキも言ってるとおり多方向からの攻撃で一人に的を絞られにくくすればいいな。
俺とサーシャは二人とも前で戦う。
俺達が前線で交戦中に晃司とアキの精霊達が後方から炎龍王を狙ってくれれば助かる。
また、サーシャはウルフファングのスキルを使用予定だ。
2回しか使えないのと15秒毎に体力や命中が落ちるから、途中まで温存しておく。
>持ち物
俺は念のため灯りは持参する予定だ。
あとは気休めにしかならないと思うが、ペットボトルの水や氷など持っていけたらと考えている。
>森火事への配慮
恐らく戦闘中は火事を消す余裕もないだろうし、そこまでの配慮が出来るかどうか微妙な所だな。
サーシャは極力武器で受け止めるようにはする。
>炎龍王が迷わず神社に行けるかどうか
炎龍王は元々この神社内に祀られていた龍神らしい故、もしかしたら場所が分かっているのかもしれないな。
あくまで俺の推測だが。
俺達が神社から遠ざけるよう敵を包囲して動いて妨害していけばいいと思う。
相手は妖。口での挑発が効くとは限らないし、俺達を無視して神社に向かう可能性もあるから、
物理的に意地でも足止めしたいところだ。 -
2014/08/30-12:24
思いっきり火属性の俺の相棒だがヤルキは満々だ。よろしくな。
出来るだけ紅月ノ神社から遠いうちになんとかしたい。
・森が迷路のようになっていることは利用できないか
・龍は迷わず紅月ノ神社を目指せるのだろうか?(挑発や誘導で遠ざけることは可能だろうか
・火事になったら困るな(森火事への配慮はしなくても大丈夫だろうか
・人工の灯り(コンビニで売ってる懐中電灯のたぐい)でもあると多少はマシだろうか
・戦法はどうしようか(背後から行く者、前で戦う者、道具の活用等
・誰か水攻撃ってもっていないか?
とか色々頭をよぎっている。
散開し、できたら龍のあちこちの方向から対応したいとも思う。タゲられにくくするためにも。
誰かが攻撃したら逆サイドの別の誰かが攻撃する…みたいな多方向からの連携もしてみたい。 -
2014/08/30-02:28
うっす!今回もよろしくな!
相手の出方や能力傾向があんまわかんねぇな…
火属性ってぐらいだから水系のスキルとかがよさそうだな
今回は他の敵はでてこねぇようだし完全にボス戦って感じだな
火炎が範囲っぽいから散開すべきだとは思うが…
ココらへんは他の奴の意見を聞きてぇ所だ
視界が悪いからそこら辺も注意が必要そうだな