プロローグ
冴え冴えと輝く銀の月が、鬱蒼と茂る木々を照らす。痛みを必死に耐えるような、押し殺した娘の吐く息だけが淡々と山に響いて――あれほどやかましく聞こえていた虫の音が、今宵はぱたりと止んでいたのが不吉だった。
「走れるか」
娘の手を引き、己の庭のように山道をゆく男が、静かな声音で問う。しかし、その裏には、隠しきれぬ焦燥が滲んでいるのが分かった。
「……大丈夫、です……」
か弱きひとの身で、獣のように何処までも駆けれる筈もないというのに――娘は気丈に微笑むと、額に滲んだ汗を拭って繋いだ手に力をこめる。
男と娘を探しているのだろう、木々の合間から漏れる松明の灯りが近付いてきた。探せ、という怒声が風に乗って届き、ご丁寧に山狩りを行おうとしているらしく、犬の鳴き声まで響いてくる。
酷く冷たい、紅の瞳。そこに微かな哀しみを浮かべ、男は夜空を仰ぐ。生暖かい風に真白の髪が攫われ、そこから覗く肌も陶器のような白。白蛇の妖、山を統べ災いを招くもののけ――そう呼ばれて、地元の集落で畏れられていた事を男は知っていた。
(愚かなことよ。全ての災いを我の所為と決めつけ、勝手に怯え、畏れる)
その溝を埋めようと働きかけなかった、己にも咎はあるのかもしれないと男は思ったが、既に遅い。生贄として捧げられた娘を戯れに助け、共に暮らす内にいつしか情が芽生え。このまま静かに過ごすのも悪くないと思っている内に、平穏は破られた。
『生贄の娘が生きていた!』
『このままでは白蛇様の怒りが村を襲う』
『娘を殺さなければ、殺して白蛇様に捧げなくては』
恐怖と狂気に駆られた村人達が山に入り、血眼になって娘を探すのを見て、男は娘を連れて逃げる事を決意した。自分の命で罪が贖えるなら、と訴える娘を強引に抱きかかえるようにして。
(初めてだった。永遠の孤独の中で、我は誰かと共に行きたいと願った)
いつしかふたりは峠に出ていた。山狩りの灯が近付いてくる。古びた吊り橋を渡ろうと足を踏み出した時、不意に犬の咆哮が轟き、茂みから小さな影が襲い掛かった。
「危ない……っ!」
男を庇おうと、娘が咄嗟に飛び出し――そこで、均衡を失った身体が宙に投げ出される。
「…………!」
男は娘を呼ぼうとし、そこで名前など知らなかった事に気付いて唇を噛んだ。その離された手は絡まる事無く。小さな身体が、奈落の底へと落ちていく。
――ああ、何故。そっとしておいてくれなかった。
――ああ、汝らが災いを招くと我を恐れるのならば、望み通りにしてやろう。
そして。ぎらりと、月夜に鬼灯のような輝きが灯った。
華やぐ夏祭りを酷く憎むかのように、白蛇の妖怪が破壊の限りを尽くしている。そう言って、紅月ノ神社の宮司たるテンコ様はやるせない吐息を零した。
「しかし……どうもそやつは、訳有りのようでな。かの1000年鏡に姿が映ったというのじゃよ」
それは時間を遡れる特殊な鏡であり、そこに姿が映る妖怪は未だ、心が悪に染まっていないものたちだ。彼らは過去、何らかの理由でひとを憎むようになり、そのきっかけとなった事件を解決できれば、憎しみから解き放てる可能性が残っている。
過去の事件を解決、というと――つまり、それは。
「そう、この1000年鏡には時を遡る力がある。過去へ赴き、貴方達には悲劇の発端となった事件を解決して欲しいのじゃ」
救い出すのは白蛇の妖怪。元は小さな村で、山の神として畏れられていた存在だったと言う。その災いを鎮めようと、当時の村人は一人の娘を生贄として捧げた。
しかし、白蛇は戯れに娘を助け、共に過ごすようになった。そしていつしか、ふたりの間には仄かな感情が生まれたようである。
「ところがの……偶然生贄娘が生きている事を知った村人は、白蛇の災いを畏れた。そして山狩りを行い、娘を始末しようとしたのじゃ」
それを知ったふたりは、山を捨て逃げようとした。しかし、その逃亡の途中――娘は橋から転落し、帰らぬひととなった。
「……それから白蛇は、ひとを憎むようになった」
以上の話が古い文献から、そして――まじないによる過去視で映し出された事の顛末である。このふたりの逃亡を成功させ、娘が命を落とすような事がなければ、白蛇も変わるじゃろう、とテンコ様は言う。
「まぁ、考えられる手は幾つかある。男と女の二人組だから、囮となって惑わすもよし。山狩りを止めさせるのも良し。それと白蛇達を安全な場所まで送り届ける事も必要か」
白蛇は若い男の姿に化身している。白い肌、白い髪、鬼灯色の目と特徴的な外見だから、外見さえ似せれば騙す事は容易い。
しかし、逃走中の彼は必死で、娘を守ろうと周りが見えなくなっている。目の前に立ち塞がる者は排除しようとするだろうが、じっと耐え――そして自分達も彼と同じで、誰かを守りたいのだと伝える事が出来れば、きっと話を聞いてくれる筈だ。
「村人の誤解も解ければ言う事無しじゃが、ま、そこまで望むのは贅沢かの」
狐の耳をひょこりと動かして、ふと空に浮かぶ月を見上げ。テンコ様は最後にひそりと囁くように告げた。
「そうそう、白蛇の名はカガチ。娘の名はリンネと言う。もっとも、彼らは互いの名を知らずに暮らし、呼び合う事もなかったようじゃが」
寂しい事じゃの、とテンコ様は溜息ひとつ。その裏では、そこら辺も貴方達でどうにかしてくれぬかのう、と頼んでいるかのようだった。
――面影は酷くおぼろげで。繰り返し思い出すのは、泣きそうな顔で笑っていた、こぼれそうな瞳の輝き。
――ああ、こんな時、何と呼べばいい?
解説
●成功条件
白蛇の妖怪・カガチと、村娘・リンネの無事。リンネを事故から救い、二人が逃げ切れるようにする。
●舞台
1000年鏡の力で遡った、百年ほど昔の時代の山。時刻は夜、ふもとに小さな村があります。
災いを防ぐ為に白蛇へ捧げた生贄の娘が生きていると知った村人が、山狩りをして娘を始末しようとしており、カガチとリンネは二人で逃げている所です。
しかし、不慮の事故で、このままではリンネは命を落とし、絶望したカガチはひとを憎むようになってしまいます。
●カガチ
白蛇の妖怪。普段は白髪、赤眼、白い肌の冷たそうな青年の姿。ひととの溝を埋めようともせず、ただ山で暮らしていましたが、リンネと過ごす内に感情が生まれます。彼女に仄かな想いを抱いており、彼女を傷付けるものには容赦はしません。しかし、誠意をもって接すれば、話が通じない相手ではありません。
●リンネ
ふもとの村の娘で、生贄として白蛇に捧げられた。しかし、その白蛇が自分達とそう変わらない存在だと知り、いつしか彼に惹かれるようになりました。黒髪、黒目のどこにでもいるような少女です。
●時間旅行
滞在時間は一時間。夜の山、村人達やカガチ達とそう離れていない場所に転移されます。丁度山狩りが行われ、二人が逃げている最中です。時間切れになった場合は、自動的に現在へ強制送還されます。
ゲームマスターより
柚烏と申します。このままでは悲恋に終わってしまう二人の運命を、どうか皆様の力で変えてください。
事件の解決も勿論ですが、皆様の絆や相方への想いなども絡めていけたらと思っています。
時を越える想い、なんて素敵だと思います。よりよい未来の為に、頑張ってくださいね。それではよろしくお願いします。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
リチェルカーレ(シリウス)
古い地図があれば 事件現場となった橋周辺の地形を確認 カガチ達の現れる場所の目星をつけておく 懐中電灯の用意 過去では 橋の場所と村人の声を頼りにカガチ達を探す 見つけたら 敵意がないまっすぐな視線を二人へ向ける お二人を助けにきました。話を聞いてくれませんか? 信用してもらえるまで 声をかける 自分を庇うシリウスが怪我をしたら彼を庇おうと 蛇神様と生贄じゃない 一緒に幸せになる そのお手伝いをさせてください 説得後 リンネの足を見て 山道で怪我をしていたら 持参の救急セットで簡単に手当ての後誘導 少しでも楽になるといいんだけど 名前 呼んだらいいと思います 呼んだ分 笑顔を見せ合った分 幸せになれるんじゃないかしら |
月野 輝(アルベルト)
せっかく心が通じ合った二人を引き裂くなんて酷すぎる… 生贄なんてダメだって村人さん達に判って欲しいわ ■持ち物 懐中電灯 トランシーバー 爆竹 ■服 白の和装 動きやすいスニーカー ■行動 事前に山の地図を確認、地形を把握(記憶スキル使用 村人を惹き付ける囮役 私の髪、リンネさんと同じ色だし上手くやるわ 楓乃さんと連絡を取り合いつつ離れた場所で交互に姿を現して、捜索班とは逆方向へ引っ張り回すわ 犬に追いつかれたら爆竹で脅かして追い払う ごめんねワンちゃん 村人に疲れが見えてきたらトランスして村人の前へ 白蛇様に仕える者のフリをしてアルの傍に控える アル…ノリノリ? お願い どうか二人を幸せにしてあげて 二人がお互いの名前を呼べるように |
楓乃(ウォルフ)
村人も白蛇様もきっと歩み寄れるはず。私たちの力で、どうか未来を変えられますように…!未来では、リンネさんの名前をたくさん呼んでくださいね。カガチさん。 ■行動 囮用に頭と体に白い衣装を纏う。 村人を橋から遠ざけた所で、”白蛇は厄災を招く事などない、生贄も不要なこと”と説得開始。 話を聞いてくれない場合はトランス。(村人の目を盗んで) 頭の白い布をとって、白蛇とは違う神格ある存在と思わせ再説得。他のものに頼らず、自分たちの力で生きるよう促す。 ■その後 ウォルフがバンダナを外したところ初めて見たわ。 …素敵ね。(優しく耳に触れて微笑む) ウォルフはこの耳が嫌いかもしれないけど、私はとっても好き。 |
ティアーゼ(リンド)
■心情 そんな悲しい結末、私はいやです 必ずみんな救ってみせます ■持ち物・準備 懐中電灯、トランシーバー、方位磁石 暗い色の着物にスニーカー 過去に行く前に地図を見て地形把握 ■行動 カガチ達を探す 村人とかち合わないよう注意し方角を頼りに橋への先回りを目指す 早めに着けたらざっと草陰を確認し何か隠れていないか確認 カガチ達に遭遇したらまず名乗り相手にも名前を尋ねてみる 仲間が囮をしているから村人がすぐにはこちらにはこないと説明 目をみて話し敵ではない事を説明 逃走の手助けをさせて欲しいと説得する 誘導中に村人と遭遇しそうになったら頭に布を巻いて髪の色を隠し囮になる 俯き気味で目を見られないようにしカガチ達から逆方向へ |
●時渡り
――それは、昔々のお話。災いを招く山神として、ひとから畏れられてきた白蛇の妖が居た。彼――カガチは、生贄として捧げられた娘・リンネを戯れに助け、やがてふたりは惹かれ合う。
けれど、ふたりは祟りを畏れた村人達に追われ、その逃避行の末にカガチはリンネを喪い――そして、憎悪に身を焦がした。
「……そんな悲しい結末、私はいやです。必ずみんな救ってみせます」
真摯な表情でティアーゼが胸に手を置き、自分に言い聞かせるように呟くと。気負う彼女へ、精霊であるリンドは、にこっと笑っておどけてみせた。
「ティアちゃんは真面目だね。でも、生贄とか……悪習は早めに断ち切らないとね」
もう、と飄々としたリンドにティアーゼは溜息を零すが、少し緊張が解れたのは事実だ。
「ええ、1000年鏡に姿が映ったのなら……彼の心を救うことが出来ます」
ふわりと銀青の髪をそよがせ、古鏡を抱きしめたリチェルカーレが祈るように囁く。一方で、遠くから聞こえる祭囃子の音色に翡翠の双眸を細め、シリウスは無言でその隣に立っていた。
「せっかく心が通じ合った二人を引き裂くなんて酷すぎる……生贄なんてダメだって、村人さん達に判って欲しいわ」
憂いを帯びた瞳を瞬かせ、月野 輝はそれでも確固たる決意を唇に乗せる。そんな彼女を、穏やかな微笑を浮かべて見つめているのはアルベルト。
(……輝の為にも何とかしましょう)
その本心は、決して口にはしなかったけれど。彼は、妹のように想う輝の力になろうと静かに誓った。
「時を越える想い……か。お前はすげーよ。カガチ」
例えそれが、憎しみの果ての感情だったとしても。百年もの永き時を、ただひとりを想って生きていくなど――そんな事を考えながら、ウォルフは傍らの楓乃を見遣る。おっとりしているくせに、意外な所で芯が強いのがこの少女だ。無茶をしなければいいが、とウォルフは密かに案じる。
「村人も白蛇様も、きっと歩み寄れるはず。私たちの力で、どうか未来を変えられますように……!」
楓乃の祈りは、ここに居る皆の願いだった。そして、彼女達のそんな想いに応えるかのように、いにしえの1000年鏡はその力を解放していく。
(お願い、どうか二人を幸せにしてあげて。二人がお互いの名前を呼べるように)
瞳を閉じて輝が懸命に願い――そう、ウィンクルム達は、時を越えるのだ。悲しい過去を変え、幸せな未来を掴む為に。
「ここは……」
気が付けばそこは、夏の終わりを感じさせる、静かな夜の山だった。鬱蒼と茂る木々の向こうからは、微かに山狩りの気配が迫っていて。そう遠くない内に悲劇が起きてしまうのだと悟り、彼女達は互いに視線を交わした。
「地図は無いけれど……何とかするしかないわね」
白の和装に身を包んだ輝が、漆黒の髪をかき上げて木々の先を睨みつけた。生憎、百年も昔の辺境のこと、当時の地図はないのじゃと言って、頭を下げたテンコ様の姿を思い出しながら。
「じゃあ、私達は村人さん達の方を止めますから」
輝と同じく、白い衣装で頭と身体を覆った楓乃が、ウォルフに手を引かれて山狩りの方角へと向かっていく。カガチ達の逃げる橋から追っ手を遠ざけ、彼らが安全に逃げられるように。そう、危険は承知の上で、楓乃と輝達は囮になろうとしているのだ。
「分かりました。カガチさん達の方は、私達に任せて下さい……!」
そして、その隙にティアーゼとリチェルカーレ達がカガチとリンネを説得し、安全な場所まで逃走を助ける。それが彼女達の決めた行動だった。
――さあ、これから。ひととあやかしの織りなす、蛇神逃避行が幕を開ける。
●蛇神と生贄の娘
互いの精霊に手を引かれながら、白装束を纏った楓乃と輝が、村人達を惹きつけるように山を駆けていく。月夜の中で、纏う白は鮮やかに翻り――あちこちから「いたぞ」という声が響き、松明がゆらゆらと踊るように遠ざかっていく。
それを確認してから、ティアーゼとリチェルカーレ達は動き出した。目立たぬよう、方位磁石を頼りに橋へと先回りをするように。
「間に合いましたか……?」
古びた吊り橋まで辿り着いた四人は、先ずざっと草陰を見渡して、不審なものが隠れていないか確認した。本来の運命では、小さな影が飛び出して事故に繋がったようであったが――彼らの見た限りでは、生き物の気配はない。
「あれは、山狩りの犬だったのかも知れないな。ウォルフ達が囮になって村人を惹きつけているから、ここへは現れなくなった……と言う事か」
冷静に状況を分析し、シリウスが静かに告げた。ならば不意の事故は防げるのか、と一行が安堵したのも束の間、茂みをかき分けて一組の男女が現われる。
妖しく輝く鬼灯色の瞳を持つ男、そして楚々とした黒髪の娘。間違いない、カガチとリンネだ。
「……!」
山狩りの村人達を避け、峠の橋まで来たと言うのに――そこに待ち構えるようにして、ティアーゼ達が立っていたからだろう。カガチの瞳が細められ、刃のような殺気が辺りに満ちる。
「待って下さい、私はティアーゼと言います。貴方の名前は……?」
「……名乗る名など、持ち合わせておらぬ」
彼女達の事を、邪魔をする追っ手だと思っているらしいカガチは、ティアーゼの名乗りにも応える事は無く、そこを退けとばかりに手を翻した。
(ああ、こりゃかなり殺気立ってるね)
頭の布を外し、狐の耳を見せたリンドだが、それだけでは味方だとは思ってくれないようだ。敵意が無い事を示す為、武器を足元に置き様子を見るが――その場を動こうとしない彼らを、カガチは強引に排除しようと動き出す。
「待って。お二人を助けにきました。話を聞いてくれませんか?」
鈴の音のように響く、優しい声を響かせて。敵意のない真っ直ぐな視線を、リチェルカーレは二人に向けた。信用してくれるまで、何度でも声をかけようと思いながら。
「突然現れて、助けるなどと……ひとの言葉を、信用できるはずがなかろう!」
けれど――縋るように己の衣を握りしめるリンネを、強引に守ろうと一歩を踏み出し。カガチの瞳が揺らめき、翳した手から炎が立ち上る。ごう、と目の前のものを薙ぎ払うように迸るそれから神人を守ろうと、庇うように立ち塞がったのはリンドとシリウスだった。
「……ッ」
僅かに肌を焦がした熱に顔を歪めながら、それでも二人は大切な存在をその身で守る。
「守りたい人がいるのは……あんただけじゃないんだ。話だけでも聞いてもらえないかな?」
こんな時だと言うのに、変わらぬ人懐っこい笑みを浮かべるリンド。一方のシリウスは理知的に、怜悧な相貌を崩さず――憎悪の熱を冷ますような、凍てつく声で告げる。
「俺達が村の人間なら、あんた達を見つけた瞬間にでも大声をあげて仲間を呼ぶ」
そうしないという事はつまり、自分達は村の人間とは無関係ということ。そして、普段は無感情な彼には珍しく、次にシリウスが発した声には確かな想いが宿っていた。
「護ろうとして、彼女の手を取ったんじゃないのか。なら頭を冷やして、彼女を護る最善の道を選べ」
びくん、とシリウスの言葉を受けて、再度炎を繰ろうとしていたカガチの指先が止まる。シリウス、と自分を守ろうとして傷付いた精霊の名を呼び、リチェルカーレが今度は彼を庇おうと、前に出た。
(私だって、あなたの役に立ちたいの)
「……リチェ……!」
大切な人の為なら、一歩も引かない勇気を持ち合わせているのがリチェルカーレだ。そんな彼女の心の強さを知っているからこそ――シリウスは舌打ちし、乱暴に後ろへ下げる。
「このくらい何ともない。お前は大人しくしてろ!」
「……汝らは。そうか、汝らも……」
庇い合うその姿を見て、カガチは彼らも自分と同じく、誰かを守りたいと願うものだと理解したらしい。鬼灯色の瞳から敵意が消え、翳した手がゆっくりと下がっていく。もう止めてと、傍らのリンネも泣きそうな顔で訴えるのに、カガチは少々ばつが悪そうな顔で頭を下げた。
「……さっきも少し話しましたけど、私達に逃走の手助けをさせて欲しいんです」
改めてティアーゼがカガチ達に目的を話し、仲間達が囮をしているから、村人達がすぐこちらに来れない事を説明する。
「蛇神様とその生贄じゃない。一緒に幸せになる、そのお手伝いをさせてください」
温かな陽だまりのような笑顔を見せるリチェルカーレに、カガチは驚いたように目を見開いて――目の前の者達は、一体何処まで事情を知っているのか、と思案したようだったが、深くは尋ねない事にしたようだ。
「幸せ、か……誰かにそのような事を言われたのは、初めてだ」
――そして彼らは、夜の山道を駆ける。注意深く吊り橋を渡り、護衛しながら峠を越えて。そこを下れば、山の反対側へ降りる事が出来るのだそうだ。
歩き易いよう、道中はシリウスが先頭に立ち草木を払い、野の獣が居れば邪魔をしないように、静かに追い払いながら。そうして、途中の泉で一行は休息を取った。
「ありがとう、ございます……」
草や小石で切って出来たリンネの足の傷を看て、リチェルカーレが持参の救急セットで簡単に手当てを行う。すまない、とリンネの手を握りながら呟くカガチに、リチェルカーレは「気にしないで」と言うように頷いた。
「少しでも楽になるといいんだけど」
「そう言えば、強引に連れ出したって聞いたんだけど、リンネさんの意見は聞いた?」
何気なく尋ねたリンドへ、ティアーゼは「失礼ですよ」と言うように小さく睨む。案の定、生真面目なカガチは少々むっとしたようだったものの、リンネが間に入って取り成した。
「罪が贖えるならって、何の罪だろうね」
「……私は、本来ならば生贄となり、滝に身を投げてその身を捧げる筈でした。それなのに、生き残ってしまった……いえ、生かして頂きました」
ぽつり、ぽつりと。リンネは苦しそうに身の上を語り始める。言うな、と目で訴えるカガチにゆっくりと首を振って、リンネは現実と向かい合うように、己の過去を紡いでいった。
「罪とは、私が生きていた事で、村の人達の山狩りを招いてしまったこと。そして、私と共に生きる為に、白蛇様が山を捨てる決心をされたことです」
「……我は、後悔などしておらぬ」
そう言ってリンネの手を取ったカガチの瞳は、どこまでも真っ直ぐで。瞳を潤ませながら見つめるリンネもまた、本当は彼と生きたいと願っているようだった。
(今のうちに、意思疎通した方がいいと思ってたけど)
これなら問題ないか、とリンドは思い、リチェルカーレとシリウスも「大丈夫」と言うように頷き合った。
尚、生贄の経緯については、リンネも詳しい事は知らないようだった。当然、カガチもそんな事は望んでおらぬと言う。恐らくは、閉鎖的で迷信深い村人達が勝手に決めたしきたりなのだろう。村の誰かに伝言は無いか、とリンドは最後に尋ねたが、リンネは静かに首を振った。一度は命を捨てた身で、もう何も言う事は無い――そう言うことなのだろう。
「そろそろ、囮の皆さんも合流するはずです」
ティアーゼは夜空を仰ぎ、山を駆けているだろう仲間達の安全を願った。
●御使いは舞い降りる
一方、囮となった楓乃と輝達は、カガチ達が居る場所とは逆方向へ向かい、離れた場所で交互に姿を現して追っ手を混乱させていた。
そこで繰り広げられるのは、もうひとつの逃避行。精霊は神人の手を引いて夜の山を駆け、静かな息遣いが夜気に溶ける。
と、そこで。森の中にパン、という派手な爆発音が響いたと思うと、輝に迫っていた犬がきゃいんと鳴いて逃げていった。
「ごめんねワンちゃん」
そう言いつつも、凛とした態度を崩さない輝の手には爆竹が握られている。これを鳴らして先程の犬を追い払ったのだ。
「ふふ、随分と勇ましい生贄ですね」
「腹黒な蛇神様に言われたくないわ」
こんな時でも優美な物腰を崩さないアルベルトに、輝もつい憎まれ口を叩いてしまい――しかし、相変わらずなふたりだから、逃避行を演じていても心が躍る。大丈夫、上手くやれると、信じ合う事が出来るのだ。
(昔の話とは言え、生贄とは……)
無知ゆえにひとは恐ろしくなれる事を、アルベルトは知っている。災いを畏れる余りに、残酷な行いを救いと信じて、純粋な気持ちで行おうとするのだから性質が悪い。
(もし私が輝を失ったらと思えば、カガチの気持ちも理解できますね……)
――そう。その想いは、離れた場所で陽動に当たるウォルフも抱くものだった。
(オレも目の前でコイツを失ったら……)
今、ウォルフが背後に庇っているのは楓乃。ふたりは逃避行の果てに村人を橋から遠ざけ、離れた場所の木々を背に、村人と向かい合っていた。
「皆さん、白蛇は厄災を招く事などありません。生贄も不要なこと」
厳かな声で楓乃が告げれば、村人の間に動揺が走る。生贄の娘だと思い追いかけたが、そこに居た男女は彼らの探していた者達では無くて。
嘘を言うな、と激昂した村人が斧を掲げて威嚇してくるのを、ウォルフが庇って舌打ちする。
「……こりゃかなり興奮してんな。仕方ねぇ、アレやるぞ」
ええ、と楓乃は頷くと、その頭に巻いていた白い布を取り払う。そこから零れたのは艶やかな紫の髪で。ウォルフも覚悟を決めて布を外すと、隠していた狼の耳が露わになる。
ひらひらと、夜風に攫われる布をヴェール代わりに、ふたりはくちづけをしてトランスを行った。
『ネオ・インスパイア』
薄い光を纏い、ゆっくりと瞳を開く楓乃の姿は、彼らの畏れる神とは違う――もっと別の、神々しい存在のように見えた。そんな神人に付き従うウォルフは、さながら孤高の獣の騎士か。闇に映える金の瞳でウォルフは村人達を威嚇すると、誰からともなく村人達はひれ伏す。
「私達は、白蛇とは違う神格ある存在。ひとの子らよ、他のものに頼らず、これからは自分達の力で生きるように……」
まるで天上に響く楽の音だ、と誰かが呟き、村人達は平伏したまま楓乃達が去るのを見送っていた。
「……ウォルフがバンダナを外したところ初めて見たわ。……素敵ね」
静かに山道を走って仲間達の元へ向かいながら、楓乃はウォルフを見つめ――少しの間立ち止まり、優しく彼の獣耳に触れて微笑んだ。
「あーあ……。お前に見せる気無かったんだけどな。嫌なんだよこの耳」
自分が精霊なんだって思い知らされる気がして。ウォルフはそう言うが、彼が精霊だったから楓乃は契約によって彼と繋がる事が出来た。
ウィンクルムとして、共に戦い――こうやってふたりで、誰かを救う事が出来る。
「ウォルフはこの耳が嫌いかもしれないけど、私はとっても好き」
そう言って微笑む楓乃に、ウォルフは照れたように頭を掻いて。
「……そっか。お前が好きっていうなら、もうそれでいい」
――その一方で。追っ手を撒き続け、疲れの見え始めた村人達の元へ、トランスを行った輝とアルベルトが姿を現していた。風に揺れる水面のような輝きを纏い、ぱぁんと派手に響いたのは爆竹の音。
涼やかな音を立てて抜き放った太刀に、魔を憑依させたアルベルト――その刀身は、見る間に白い蛇へと変わっていく。
「愚か者共!」
一喝をして村人達を黙らせたアルベルトの傍に、控えるようにして佇む輝は「うわぁ……」という呟きを漏らさぬように必死だった。だが、精一杯真面目な顔をして、アルベルトの大芝居を見守ろうと決意する。
「我は白蛇様の御使い、白蛇様は娘を妻に娶ると仰っておられる。その娘を殺そうなどと言語道断」
おおお、と村人のあちこちから吐息が漏れる。更に仰々しく、アルベルトは朗々と美しい声を響かせた。
「また、今後いかなる理由があっても生贄などはいらぬ。捧げるのであれば収穫の時期に祭りを行い、収穫物を捧げるのだ」
再び、おおおという声。理路整然と語られる『御使い』の言葉に、村人はただただ平服しきりである。
「……このお告げを守らねば、今度こそ山の神の祟りがお前達を襲うぞ」
最後の一言がとどめだった。村人達は「分かりましたあぁぁ」と震えながら、これ以上蛇神の聖域を荒らしてはなるまいと、物凄い勢いで山を下りていく。
悠然と佇み、見事に白蛇様の御使いを演じきったアルベルトに、輝がぽつりと零す。
「アル……ノリノリ?」
●逃避行の終わり
そんな一幕もあって。無事に村人達を退かせ、生贄の風習まで止めさせる事に成功したウィンクルム達は、カガチ達を安全な場所まで連れて行く事が出来た。
あとは緩やかな下り道、ここを過ぎれば山の反対側に抜けて――新しい地で彼らは暮らしていく事になる。
「……その、有難う」
少し照れたように頬を赤らめるカガチとリンネに、ウィンクルム達は微笑み。リチェルカーレが優しい声音で囁いた。
「名前、呼んだらいいと思います。呼んだ分、笑顔を見せ合った分、幸せになれるんじゃないかしら」
そう、ふたりは互いの名前を知らずに今まで過ごしてきた。けれど、山を捨てたふたりはもう、蛇神とその生贄の娘ではない。
「これからは、ただのカガチとリンネとしてあなた達は生きていく。……そうでしょう?」
輝が祝福するようにしてふたりの背を押すと、やがて彼らはたどたどしく、「カガチ、さま」「リンネ」と互いの名を口にした。
そう、これが始まりの一歩。しかし、これからはいつでも、何度でも、その名を呼べばいい。きっと、名前を呼ぶたびに愛しさは募り、互いの心に想いは刻まれていくだろうから。
「未来では、リンネさんの名前をたくさん呼んでくださいね。カガチさん」
「お前とリンネの未来、変えてやったぜ。だからいつまでも過去にすがってんじゃねーぜ。ちゃんと未来みてけよな。カガチ」
楓乃とウォルフが、それぞれに意味深なアドバイスをして――それはどういう意味だ、とカガチが首を傾げた所で時間が来てしまった。
周囲の風景が色褪せ、ゆっくりと辺りが暗くなっていく。
「待ってくれ、汝らは一体……!」
慌てたカガチの声が遠くから聞こえたような気がしたが、そこでふつりと過去の光景は消えた。
――遠くから、祭囃子が聞こえて来る。目を開けば、そこには賑やかな夏祭りの光景が広がっていた。
あ、と誰かが声を上げる。行き交う人の波の中、白い髪を靡かせた男が立っていた。
ゆっくりと振り返った、彼の瞳は鮮やかな鬼灯色。しかし、そこには憎しみの炎は無い。どこまでも優しく穏やかな顔で、彼は微笑む。
「沢山、沢山……リンネの名を呼べたぞ」
そうして、彼は次にこう囁くのだ。
「今度は汝らの名を呼んでみたい。……良かったら。名前を、教えてくれるか」
依頼結果:大成功
MVP:
名前:リチェルカーレ 呼び名:リチェ |
名前:シリウス 呼び名:シリウス |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 柚烏 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 冒険 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 4 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 08月26日 |
出発日 | 09月05日 00:00 |
予定納品日 | 09月15日 |
参加者
会議室
-
2014/09/04-21:39
もうすぐ出発ですね。なんとかプランもまとまりました。
カガチさんリンネさんの説得が終わったら、リンネさんの足の手当てができるよう救急セットを持っていってみようと思います。
オープニングを見ると、山道で足を痛めている可能性もありますし…なんともなければ、それにこしたことはないですし。
それでは、まだ少し時間はありますけど、皆さん今回はよろしくお願いします。 -
2014/09/04-00:07
わかりました。誘導を担当させてもらいますね。
何もないに越したことは無いですが、もしもの時はカガチさん達の護衛もできるよう頑張ります。
私たちも輝さんたちと同じように、足元は動きやすくスニーカーにしておこうかしら…。 -
2014/09/03-22:36
>説得・誘導
カガチさん達に何かあった際、テンペストダンサーのシリウスさんの方が早く反応して守ることができそうかなと思います。
なのでこちらが囮で、リチェルカーレさん達には誘導を継続してもらえればなと。 -
2014/09/03-19:37
追い込みですね。うまくいくよう、最後までがんばりましょう。
>説得・誘導
カガチさん達に接触、敵意がないことをわかってもらってから安全な場所へ誘導。
それでも追っ手がきた場合の3組目の囮は、私とシリウスがするかティアーゼさん達がするかどうしましょうか?
髪の色、リンドさんの方が近いですけれど背格好はシリウスが近そうですね。
私はどちらでもかまいませんけど、ティアーゼさんはどちらか希望がありますか?
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2014/09/03-18:49
皆さん、有難う!
それじゃ「スネイクヘッド」を使う方向で行かせて貰うわ。
衣装だけど、皆さんの意見も白い着物みたいなので、それで。
ただ、足元だけ、草履や下駄ではなく、スニーカーで行こうかと思うの。
どうせ夜だから足元なんて見えないと思うし、動きやすい靴の方がいいかなって。
それから、方位磁石はアルに持って貰って、犬対策に爆竹持っていこうかと。
村人に追いつかれなくても、犬には追いつかれそうじゃない?
その時に、さすがに剣で斬る訳にいかないし、爆竹を鳴らして追い払おうかなと思ったのね。
こんな感じでプラン纏め中です。
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2014/09/03-00:37
月野さんまとめありがとうございます。
私もその流れの認識です。
白蛇の頭とはすごいタイミングがいいですね。
説得力が増しそうですしいいと思います。
囮に関しては村人が何手かに別れている可能性もあるかなと思うので交互にも賛成です。
私達も特に有用なスキルはないのでそのまま行きますね。
こちらもリチェルカーレさん達と同じく攻撃はせず耐えるつもりです。
他には間に合うなら橋の近くの茂みを確認し、犬をどうにしかしておいて驚く要素を排除しておければと思います。 -
2014/09/02-21:04
輝さん、纏めをありがとう。
私も認識通りです。
「服装」白っぽい衣装でよいと思います。特にカガチさんは、村の人たちもそこまで詳しく見た目を知っているわけではないと思いますし…夜目にもわかる白い着物きていたら蛇神様だって思ってもらえそうです。
「トランス」なんてタイムリー!ほんとにテンコ様のご加護みたいです。
私たちも特に役に立つスキルはなくて…カガチさんを説得できるまでは、多少攻撃(カガチさんから)されるようなことがあっても防御に徹して、話を聞いてもらえるよう頑張ります。 -
2014/09/02-09:02
月野さんっ、取り纏めありがとうございます。
書き出していただいた内容、認識どおりです。
>囮
そうですね。二組同時に現れてしまっては怪しまれてしまいますし、
少し離れた場所で交互に現れることにしましょう。
恰好は私も白い衣装なんじゃないかと思っていました。
この時代だと、白い衣をまとうだけで高貴な雰囲気もでると思いますし、
白い衣装で準備しましょう。
私たちは髪が出ないよう頭に白い布をかぶっておきます。
>トランス
「スネイクヘッド」とは、すごいタイムリーですね!
囮中、是非使いましょう!
テンコ様っ、ありがとうございます。(何故か空にむかって深々礼。)
私の方は今回の依頼では使えるスキルが無いので、予定通りの行動でいきますね。
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2014/09/01-22:37
だいたい意見出たみたいだし、少し纏めてみますね。
認識の違いとかあったら、言って下さい。
■役割分担
囮役(村人説得):楓乃さん、輝
誘導役(カガチ捜索):リチェさん、ティアーゼさん
■持ち物
懐中電灯、トランシーバー、方位磁石(コンパス)
■事前に
問題の山の地図を確認、できれば100年前の物があればベスト
橋の位置や目標になりそうな物、安全に逃げられそうなルートを探しておく
■過去へ
カガチ捜索組と村人惹き付けの囮組に分かれる
・捜索組→橋からリンネが落ちる前に保護、敵ではない事を知らせ説得、安全圏へ誘導
万が一に備え、カガチと精霊の着物を取り替える→万が一の時は三組目の囮に
・囮組→精霊の髪と耳を白っぽい布(手拭いやバンダナ)で隠し囮に
カガチ達が居る場所と反対方向へ村人を誘導→二組同時に現れるより、少し離れた場所で交互に現れた方が効果的?
ある程度引っ張り回したらトランスして村人の前へ姿を現し、生贄をやめるように説得
今のところ、こんな感じかしら?
ところで、カガチさんとリンネさんってどんな着物着てるのかしら…
誘導組は目立たないように暗い色目の着物を着ていけばいいと思うんだけど、囮は二人に合わせた方がいいわよね。
白蛇さんって事だし、カガチさんの着物は白かしら?
生贄も、普通白い着物着せられるわよね…ってことは、リンネさんも白い着物…?
>トランス
皆さん、昨日ジョブスキルが増えたの気付かれました?
それで、シンクロサモナーの増えたスキルが、タイムリーにも「スネイクヘッド」…白蛇の頭召喚だったの。
村人の前でこれ発動させたら、説得力増さないかなと思うのだけど、どうかしら? -
2014/09/01-02:39
では私達は特に希望はないのでカガチさん側にまわりますね。
これで囮2組、誘導2組になるでしょうか?
>囮
トランスいいですね。
カガチさんの事を白蛇様と妄信している方々ですしとても効果的だと思います。
逆に誘導側もトランスはしないにしても、耳でカガチさんに村の人達とは関係ないと伝えられそうですね。
>持ち物
方位磁石もあるととても便利だと思います。
初期位置がわからないので地図通りに動くには方角が頼りになりそうですし。 -
2014/08/31-13:24
自分の発言読み直して誤字ってる事に気が付いたわ…
カガチさん捜索隊、三組じゃなくて、二組よね。
ちょっと暑さで背後がボーっとしてるみたい。ごめんなさい(汗)
>トランス
ええ、効果的でいいと思うわ。
他の依頼でも「人間じゃない、神だ」と思わせるためにトランスしてるのだけど、効果覿面だったから。
ついでに被り物を取って、精霊達の耳も見せちゃえばいいかもね。
>持ち物
方向感覚狂わないように方位磁石とか持っていってもいいかも…と思ったので提案してみるわね。
>衣装交換
ああ、いいわね!カガチさんと精霊さんの誰かが衣装交換すれば、
万が一村人に追いつかれた時にそのまま囮にもなれそうだし。
それなら髪を隠す黒っぽい布だけでも大丈夫そう。 -
2014/08/31-13:10
○囮
楓乃さんの言う「トランスして説得」良いと思います。神様というか、不思議な力を信じているのなら。トランスの光は印象的ですものね。
皆さんが言うように、囮と説得役は同じだと効率が良さそうです。
変装も了解しました。白っぽい布か何かで髪と耳を隠したら、夜に紛れて細かい部分はわからないでしょうし。
○役割
特にこだわりはないです、が、囮に二組立候補してもらっていますし、カガチさん達の誘導役を希望させてもらってもいいでしょうか?ティアーゼさんたちの希望によっては移ります。
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2014/08/31-09:50
あぁ…っ、入れ違いになってしまいましたね。すみません…!
地図で事前に逃がせそうな場所が確認できそうでしたら、
月野さんのおっしゃる組み分けでよいかと…!
囮役二組がまず村人を足止め
↓
残りの組がカガチさん達を捜索
↓
村人に見つかりそうになったらまた一組が囮として飛び出す
こちらですね。
>変装
とてもいい案ですね!事前に準備しておくのもいいと思いますが、
私たちの衣装と交換するっていうのも手ですね。
丁度ウォルフが真っ黒黒だし…(じっと見つめ)
役割の希望はありませんので、もし余るようなら囮役をさせていただきます!
-
2014/08/31-09:40
リチェルカーレさん、お久しぶりです。
月野さん、ティアーゼさんは初めましてですね。
私、楓乃と申します。パートナーはハードブレイカーのウォルフです。
よろしくお願いいたしますね。
月野さん、役割の書き出しありがとうございます。
とても判りやすくて助かります!もちろん私もその方針に賛成です。(微笑)
私もリチェルカーレさんのおっしゃるように、
カガチさんとリンネさんを助け出すことを第一にしたいですね。
こんな運命は悲しすぎます…。
流れを確認していて思ったのですが、囮役を二組に分散させるなら、
村人の説得と囮役は一緒の役割のほうがいいのではないでしょうか?
ええと、そうですね…
囮役が村人を橋から離れた所へ誘導して時間を稼ぎ、引き離した所で説得。
他は一組が二人が隠れられそうな場所を探して、もう一組がカガチとリンネを説得。
…という感じかしら?
カガチさんとリンネさんは誠意をこめて説得すれば納得してくれそうですが、
月野さんのおっしゃるように、村人たちは興奮状態だと思うので説得するのは大変そうですね…。
疲れさせても、どうしても話を聞いてくれない場合は、
言葉は悪いですが村人を”騙す”こともありなんじゃないかなって思っています。
私たちのトランス状態の姿を見せて、”ただの人”として話をしているのではなく、
白蛇様と同じように”人ではない何か”が話をしていると思わせれば、
白蛇様をあんなにも崇め奉っている村人であれば、きっと話を聞いてくれると思うんです。
そこで「災いなんて無いし、誰かを生贄としても意味が無い」ってことを伝えて、村人に納得してもらえれば…。
今回の事件を防げても、村人が納得していないと、
また新しい生贄をたてるなんてことも考えられますし。
村人の考えを変えない限り、この運命変えられない気がしてるんです…。(しょぼん)
-
2014/08/31-09:18
>役割
少し考えてみたのだけど、囮役が適当な所で村人を待ち構えて説得する、と言う手もあるかしら。
それだと説得役に人手を割かなくてもいいのよね。
村人側に二組の囮で惑わせてる間に、三組がカガチさん達を捜し出し、村人に見つかりそうになったらまた一組が囮として飛び出す、
でも、いいかもしれないわね。
あ、地図を確認しておくのはいい案ね!
ついでにどこへどう逃げれば安全に逃がしてあげられそうか確認しておくといいかも。
>囮
外見はティアーゼさんが言う通り、暗い山の中だから何とかなるわよね。
髪は染めるまでしなくても、白い手拭いやバンダナを巻いただけでも大丈夫じゃないかしら。
遠目だと頭の部分が白く見えるだけで何とかなるんじゃないかなと。耳隠しにもなるしね。
目は何色かなんてよっぽど近づかないと判らないでしょうから問題ないわね。
>持ち物
そうね、灯りと連絡手段は必須だと思うわ。過去へ飛んでも使えるものとなると…
懐中電灯と、山の中だしアウトドア用のトランシーバーあたりかしら。
それと、カガチさん達に会ったら彼らを変装させる為の何か、って必要ないかしら?
例えば、白い髪は目立つから、それを隠すための黒っぽいバンダナ、とか。
ところで、皆さんやりたい役割あります?
私達はどの役割でも構わないんだけど、私の外見がリンネさんに似てる気がするし、囮が向いてるかしら…? -
2014/08/30-14:56
初めまして、ティアーゼと申します。
パートナーはエンドウィザードのリンドさんです。
よろしくお願いします。
月野さんは役割の書き出しありがとうございます。
私もそれに賛成です。
囮に2組程度で他1組ずつの方がやりやすそうだと思います。
村人の位置の特定は簡単そうですが、逃げているカガチさん達の発見には多少時間を要しそうですね。
100年前ならそれ程地形は変化していないでしょうし、過去に行く前に現在の地図でも確認しておけば橋に先回りもできそうかなと思います。
夜ですし私達が迷ってしまう可能性もあるので対策はしっかりしないとですね。
明かりと連絡手段の確保は必要そうです。
髪の色に関しては暗がりだと思いますので村人に近づきすぎなければ誤魔化せる範囲だと思います。
精霊の耳は目立ちそうなのでそちらは隠さなければとは思いますが。 -
2014/08/29-22:25
あ。
ごめんなさい、言葉が足りなくて誤解生みそうな箇所があったので、そこだけとりあえず訂正させてね。
『恐らく興奮状態の最初の方は大人しく話を聞いてはくれない気がするから、
少し山を引っ張り回して疲れさせてからがいいかなって考えてるわ。』
↑
この部分、カガチさんとリンネさんじゃなく、村の人達の事ね。
ちゃんと書かないでごめんなさい(汗) -
2014/08/29-22:12
輝さん、楓乃さんはお久しぶりです。
ティアーゼさんははじめまして。
リチェルカーレと言います。
パートナーはマキナのテンペストダンサー、シリウスです。
よろしくお願いします、ね。
輝さんは要点の書き出し、ありがとうございます。
囮、説得、誘導。どれも必要ですね。
説得はどちらかというと足止めメインになりそうですが…まずはカガチさんとリンネさんの2人を助けることを第一に。
ふたりのいる場所がはっきりとはわかっていないスタートですから、囮っぽい恰好(それらしい服とか髪を染めるとか?)が複数いれば危険を分散することになるかしら…?
カガチさんの説得は多少攻撃を受ける覚悟は、いるかもしれませんね。
だけど、ちゃんと話せばわかってもらえそうですし…カガチさんとリンネさんの悲しい運命、変えたいです。
-
2014/08/29-17:38
こんにちは。リチェさんとシリウスさん以外は初めましてですね。
私は月野輝、パートナーはマキナでシンクロサモナーのアルベルトです。
どうぞよろしくお願いします。
リチェさん達はお久しぶり。今回もまたよろしくね。
早速なんだけど、方針とか役割分担について話してもいいかしら。
時間は一時間しかないし、手分けして動いた方が良いわよね。
考えられる役割は
・二人の身代わりの囮役
・村人を足止め、説得する役
・二人を捜し出して安全な場所に誘導する役
って所かしら?
恐らく興奮状態の最初の方は大人しく話を聞いてはくれない気がするから、
少し山を引っ張り回して疲れさせてからがいいかなって考えてるわ。
二人を捜し出すには橋の方へ行けばいいかしら。リンネさんは橋から落ちるみたいだし。
捜し出して囮役と入れ替わって…囮、1組だけじゃなく複数で惑わすって手もあり…?
皆さんはどう考えます?