【ギルティの復活】水際の戦い(瀬田一稀 マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

「この荷物は死んでも濡らすなよ! 織物全部だめになるからな!」
 村の入り口を出た先の、小さな川でのことである。
 揺れる小舟の上で、オオシマは叫んだ。今運んでいる織物は、オオシマたち職人が何か月もかけて織った作品だ。万が一これがだめになってしまったら、かかわった職人と家族たちの今までが無駄になり、今後の収入も途絶えてしまう。
 だから慎重に運んでいる。
「この前の地震で橋が壊れたのはやっぱ痛かったですね、オオシマさん」
 若い職人のナギは、川の中を歩いている。自分の腰までを水に濡らして船を導きながら、ナギは舟上のオオシマを見上げた。
「まあな……。だが親父の代まではこうして運んでいたんだ。これさえ無事に運ぶことができれば、しばらくの生活は保障される。橋の再建はそれからゆっくりすればいい。そうさ、これさえちゃんと運ぶことができれば……」
 そのとき、川の向こうの森から、鳴き声が聞こえた。
「キィー……キィー……」
 聞き覚えのない、そのくせ大きな声に、オオシマは眉根を寄せる。
「なんだ、この声……」
「獣……にしちゃあ高い気がしますね。鳥かな?」
 ナギもわからず首をかしげた。しかしどんな生物がいたにしろ、進まないことには意味がない。この荷物は今日中に、出荷先へと届けなければいけないのだ。
 ナギは黙々と、船に結んだ綱を引く。オオシマはあちらこちら、あたりの木々の奥にまで目をやって、周囲を警戒した。
「ここのところ、オーガの動きが活発になってるって村長が言ってたからな……万が一とは思うが、気を付けねえと」
「ここいらではまだ見ていませんが、テルラともそう遠くないですからね。オーガが出ても不思議はない……」
 そこまで言いかけて、前方を見つめていたナギは、ひっと息をのんだ。
「オオシマさん、あれっ……」
「あ?」
 オオシマは、ナギが指をさした対岸の木に目をやった。そこには、オオシマが今まで見たことのない生物がいた。長いくちばしと鶏の頭部をもった、しかし鳥には見えないもの。それは低木の枝の上から、じっとこちらを見つめている。
「キィー……」
 鳴き声は、まさにさっき聞いた通り。
「あれだったのか、さっきから鳴いてやがるのは。なんだろうな、あれは」
 オオシマは目を細めた。まあただ立っているだけなら構わないと、思った矢先。
「キィ!」
 鳥らしきものは、突然襲い掛かってきたのだ。
 それは、低木からこちらを目指し、低く滑空してきた。一度目は当たりはしなかったが、その体はオオシマたちの荷物をかすめた。頭上を通るときに見えた、鍵のようなツメ。もしあのツメで引っかかれたら……ぞぞと体が震える。自身の体ももちろんだが、運んでいるのは布なのだ。切り裂かれてはどうしようもない。
「やばいっ、待避だ、待避!」
 オオシマは叫んだ。しかしここは水の上。歩ける深さであるとはいえ、機敏な動きはできない。先に人手を割いて落ちた橋を直しておけばと思ったところで、そんなものは後の祭りだ。
「この織物だけは死んでも守るぞ! ナギ!
 オオシマは荷物に背中をぴったりつけて、再び滑空してくる敵を睨み付けた。

 ※

「……と、それが今朝のことなんです。オオシマたちはなんとか無事に村に戻ってまいりました。しかし織物の納期は今日、夕方までに店に納めないといけません。納品先は車で三時間……迷っている時間はないのです」
 オオシマたちの村の村長は、電話先でそう言って息をついた。
「午後、もう一度荷物を持って川を渡る予定です。川さえ渡ればあとはトラックで運ぶことができます。ウィンクルムの皆さん、どうか川を渡る間だけで結構ですから護衛をお願いします。オオシマたちが車に乗りこんだら、その後あの鳥……いいえ、先程オーガだと聞きました。あのオーガを退治していただきたいのです」

解説

長いくちばしと鳥のような頭を持つオーガ、ヤグアートの討伐依頼です。
ヤグアートはムササビのように低空を滑空することができます。
動きはとても早く、足についた鍵爪で、切り裂く攻撃をしてきます。

オオシマたちは、すぐにでも村を出ないと荷物の納品期限に間に合いません。
そのため、小舟に荷物を載せて、川を渡ります。
その荷物を濡らさないようにしながら、ヤグアートの攻撃から守ってあげてください。
彼らが荷物を車に乗せて出発してしまえば問題はありません。

どのタイミングでも構いませんので、ヤグアートは退治してください。

ちなみに川は川幅が25メートルほど、深さは成人男性の腰ほどです。
流れはゆったりとしており、身長の高い人ならば水中を歩くことも可能でしょう。
必要であれば、村のほうで小舟を用意してくれます。


ゲームマスターより

敵はオーガ一体のみ、シンプルな戦闘メインのシナリオです。
でも、荷物は絶対濡らさないように!
ちょっとくらいは大丈夫ですが、ばしゃん! と水がかかったら、大変なことになってしまいます。
オオシマたちを見送ってからオーガを倒すのか。それとも荷物ともども、守りながら倒すのか。
どちらがいいのでしょう。

皆さん、協力して敵を倒してくださいね。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

田口 伊津美(ナハト)

  (結寿音を名乗って立場を隠して参加)
【心情】
商人魂で自分の身を犠牲にしてでも運ぶもの…
冗談、命あっての物種だからね
報酬がっぽりもらえるなら頑張るとしますか

【準備】
職員さん等から食用肉をもらっておく
自腹だったら皆と割り勘で!と言うか任務の物品なんだし、依頼主に出してもらおうか!
あといつもどおりインカムを皆に配るよ

ネットランチャーかフックショットとかないか聞いてみる
高い物品だけど一応確保できればしたい

【戦闘】
肉で気を引きくよ
あとはホイッスルとかだね
ランチャーかなんかもらえた場合は混乱した時に狙ってぶっ放す

敵が地面に落ちたらリンチの勢いで更に畳み掛ける
なるべく羽を狙ってもう二度と飛べなくしてあげよう



ミサ・フルール(エミリオ・シュトルツ)
  職人さん達が心を込めて作った織物を絶対に守らなきゃ
ビニールシートで荷物を包む作業お手伝いするね

依頼主さん達に仲間が敵を誘導するから敵が現れても慌てずに荷物の運搬に集中してほしいこと、爆竹を使うから陸地で大きな音がしても怖がらないでほしいことを話すよ

私は陸地の方で待機
誘導組が戻ってきて皆の戦闘準備が整ったら爆竹を使う合図をインカムでするね
爆竹使用時は電源を切るよ

もしも仲間が敵の素早い動きに翻弄された時は、敵の行動パターンを記憶して反撃のチャンスを見極めて合図するよ(スキル:記憶力使用)

仲間や自分が危険な目に遭いそうなった時は爆竹を使って敵が怯んだ隙に退避するよ
爆竹を使う時は必ず仲間に声をかけるね


アリシエンテ(エスト)
  【事前準備】
・爆竹使用を村人含む関係者全員に告知・認識済みに
・インカムを受け取る

「『午後』もう一度荷物を持って川を渡る『予定』」と言っていたから
それまでの僅かな空き時間でビニールシートを用意するわ!

運搬が日常なのだから、雨よけ汚れ避けの為にもビニールシートはあると思うの。それを拝借するわ

それを上から積荷に掛ける
可能であれば皆で積荷をそれで包んでから更にビニールシートを掛けて防水を厳重に

小船を用意してもらって、二人で乗り込んですぐにトランス状態に
積荷船の森側にあたる前を併走し、小船は自分が漕ぐわっ
敵を見つけたらインカムで周囲に知らせる。
爆竹は使用通達後に通信を切る!

準備品
ビニールシート・インカム



夢路 希望(スノー・ラビット)
  所持:
爆竹
ビニールシート(包む用

行動:『待機組』
人前でトランスするのは恥ずかしいので
事前にこっそり済ませておきたいです
…オーガと戦うのは初めてなので、緊張します

オオシマさん達に合流でき次第
『荷物をシートで包む案』について相談
許可が出れば皆さんの協力を得ながら実行
駄目な時は荷物の上にシートを掛けるお手伝い
(持参したシートは一旦邪魔にならない場所へ置き帰りに回収
『誘導組』の帰りを待ちます
…どうか無事に渡れますように

待機の間
何か作業があればお手伝いします

敵の誘導に成功したら
合図に合わせて爆竹使用と同時に耳を塞いで音に備えます
精霊さん達の後ろで敵の動きを警戒しつつ
誰かの危険を察した時は注意を促します


フィオナ・ローワン(クルセイド)
  ・オオシマさん出発前
 ビニールシートで商品を覆う作業を手伝います
 (ビニールシート=ブルーシート?)
 出発時間が迫っているようですし…
 無駄な時間を使わぬよう留意します

・出発後
「陸地で待機」組として待機します
戦闘開始の合図(爆竹の合図)を聞いたら
すぐに戦闘に入れるように心づもりしています

・戦闘時
非力ではありますけれども
自分の身は自分で守れるようには努力します
ただでさえ、クルセイドに頼り切りですしね

・心境
初依頼で、実は心臓がどきどきしています
もっと、堂々としたほうが良いのでしょうが…


「あの、これでいいでしょうか?」
 村のオオシマたちの工房の前。村長は、若い衆が運んできた荷物を指さした。
「ビニールシートと爆竹と、お肉ですね」
 アリシエンテが確認する。
「これを、どうするんですか?」
 不安そうな村長の問いに、ミサ・フルールが答えた。
「オオシマさんたちを襲ったオーガは、ヤグアートっていうんですけど、とても耳がいいから、地面に誘導した後、爆竹で混乱させて攻撃しようって作戦を立てたんです。ビニールシートは織物が濡れないように覆うためです」
「肉はこれでヤグアートを引き寄せられたらいいなって思って……って、あれ? 私が頼んだネットランチャーとフックショットはやっぱり難しかったですか?」
 田口 伊津美――任務中は結寿音を名乗っている――の問いかけに、村長は眉根を寄せた。
「すみません、この村は織物で生計を立てているので、そういったものは置いてないんです」
「……ま、そうですよね~」
 結寿音が諦めたように口にする。彼女自身、そう期待はしていなかったのだろう。
「準備をしてもらって、ありがとうございます。さらにお願いがあるんですが……」
 アリシエンテの言葉に、村長が顔を向ける。
「なんでしょう?」
「爆竹の音は、村まで届くと思うんです。だから村の皆さんに、私達が爆竹を使うことを知らせておいてください。びっくりさせてしまってはいけませんから」
「わかりました。ではさっそく」
 おい、と村長が声をかけると、先程荷物を運んできた若手の一人が「はい!」と返事をして、村の広場へと走って行った。
「たいして大きな村ではありませんから、すぐ村人全員に伝わるでしょう。オオシマは村一番の職人です。なにとぞ、よろしくお願いします」

「職人さんたちが心をこめて作った織物を、絶対に守らなきゃ」
 オオシマたちを待つ間、ミサはビニールシートの端を手に取りながら言った。
「商人魂で自分の身を犠牲にしてでも運ぶもの……ってのは冗談だよ。命あっての物種だからね。報酬がっぽりもらえるなら、頑張るとしますか」
 結寿音がよし、と背筋を伸ばす。そんな彼女の横で、夢路 希望とフィオナ・ローワンは心配そうにシートを見つめていた。
「……私、オーガと戦うのは初めてなので……緊張します」
 と希望が言えば、
「私は初依頼なんです。実は心臓がどきどきしていて……もっと堂々としたほうがいいんでしょうか」
 フィオナが返す。
 しかし二人が語る時間はそれ以上与えられなかった。工房の中から、オオシマとナギが姿を見せたからだ。
「A.R.O.A.の人たちか。今日はありがとな」
 小さく手を上げるオオシマは、オーガのことをそんなに恐れているようには見えない。しかし隣のナギは、今にも泣きだしそうなくらい青ざめて、怯えきった顔をしていた。
「オオシマさん! 今日はよろしくお願いしますね」
 アリシエンテのあいさつをきっかけに、ウィンクルムがそれぞれに「よろしく」だの「頑張ります」だのと声をかける。ナギはそのあいさつにひとつひとつ答えているが、オオシマは「ああこちらこそ」と笑っただけだった。
「ずいぶん、豪気な奴だな」
 クルセイドが言う。フィオナは「そうですね」と返事をしたものの、顔は足元を見つめていた。
「……私なんかこんなに緊張してるのに」
 そのしぐさはまるで『神人なのに情けない』とでも言っているようだった。自責などすることはないのだと、クルセイドは思う。だからフィオナの肩に手を置いた。
「誰にでも初めてのときはあるものだ」
 とん、と優しくたたいてやると、フィオナはまた「そうですね」と呟いて、今度はかすかに笑顔を見せた。

 オオシマとナギを含むみんなで荷物にシートをかぶせた。念のためにと重ねがけをし、台車にのせ、川まで運ぶ。小舟に積み替えて、各自、結寿音が配ったインカムをつけた。これで川を渡る準備は完了だ。
 その後、結寿音は生肉を岸へと仕込んだ。もしかしたら、オーガがこの肉を狙ってこちらに来てくれるかもしれない。そんな期待のもとである。
「あの、私……」
 ビニールシートをかけ終わり、出発するまでの間。希望が言いかけたのを、スノー・ラビットが制した。
「わかっているよ」
 そう手を引いて、希望を木の影へと連れて行く。
 オーガに攻撃できるトランス状態になるためには、神人から精霊にするキスが必須。しかし希望はそれが恥ずかしい。それを知っているからこその、ユキの行動だった。
「ノゾミさん、お願い」
 人目につかない場所で、ユキは少しだけかがんで、目をつぶった。頬に柔らかいものが触れ、
「あなたに、力を」
 囁きよりももっと小さく細い、ノゾミの声が聞こえた。それは、ユキに力を与えてくれる大切なフレーズだ。
「ありがとう」
 体を伸ばしたユキは、にっこりと希望に微笑みかけた。
「……大丈夫だよ。僕も、皆もいるから」

 希望とユキが川岸に戻ると、ちょうど結寿音がナハトと話しているところだった。
「前に催眠受けて足引っ張ったんだから、それを取り戻すようにね。もう晩飯牛脂は嫌でしょ?」
「わかってる。今回は大丈夫だ」
 ナハトは真顔で答えている。
「ってことで、トランス状態になろう。ほら、ナハト届かない、しゃがんで!」
 ナハトは黙ってしゃがみこみ「それじゃ低すぎ!」と怒られた。二人の顔の高さがやっと一致したところで、結寿音はナハトの頬にキスをする。
「It is show time」
 傍らで、ミサとエミリオ・シュトルツが振り返る。
「おかえりなさい、希望さん」
 彼女たちはまさに今、トランス状態になったところだった。
「絆を繋ぎ、想いを紡ごう」
 エミリオの頬から唇を離したミサが、インスパイアスペルを口にすると、周囲に透明のバラが舞い散り、青と赤の光が飛び交う。その幻想的な光の中で、エミリオはミサを見下ろしていた。
「今回の仕事は依頼主たちの生活がかかっている。油断はしないように全力で任務に挑むよ。別行動になるけど、ミサも気を付けて」
「うん、エミリオさんもね」

 オオシマと荷物をのせてナギが先導する舟には、エミリオが同乗した。護衛のためである。それと並行する小舟には、アリシエンテとエストのペアが乗る。こちらの舟は、空からやって来るだろうヤグアートを引き付けるのが目的だ。誘導先は、他の神人と精霊が待つ、村側の川岸。空を飛ぶ敵を相手にするのはやっかいだから、爆竹で驚かせて地面に引きおろし、その上で叩こうというのが今回の作戦である。
 小舟に乗り込んですぐ、アリシエンテはエストの頬に口づけをした。
「目的の為の契約に、今こそ誓いを」
 任務のためのトランス化は、あっさりしたものだ。その後アリシエンテは、オールを手に取った。よくある一般的な手漕ぎ舟。形はオオシマたちのものと同じだ。しかしオオシマたちの船は荷物を載せるためのスペースの都合上、人が座る場所はなく、水中を歩くナギが舟を引くことにより、舟を動かしている。
「今回は掃討とは程遠いけれども、今は『被害なしで勝つ』という事実の方が尊いと考えるべきかしらね」
 アリシエンテは舟をこぎながら、あちこちに目を向け周囲を警戒していた。特に注意すべきは、対岸の森だ。ヤグアートは鳥型のオーガ。滑空を得意とするのだから、木の上にいる可能性が高いだろう
 エストも、オオシマの船に乗ったエミリオも、四方に注意を払っている。しかし彼らが姿を見つけるより先に、声が聞こえた。
「キィー……キィー……」
 聞き慣れない生き物の声に、ナギが足を止める。
「これです! 前のとき、これが聞えたらオーガが!」
「でもまだ姿は見えない、進んで!」
「ほらナギ、しっかりしろ!」
 エミリオとオオシマの声に、ナギはゆるゆると足を動かし始めた。しかし顔は引きつり、怖くて仕方がないのだと、全身で伝えている。これ以上、ナギに先導させるのは厳しいかもしれないと、舟の上からエミリオは思う。
 キィキィと、声は続いている。どこからだ。舟から、岸から。それぞれが空へと目を凝らす。
「いたっ!」
 叫んだのはアリシエンテだ。
「対岸の左手、木の上よ!」
 インカムでみんなに伝え、すぐにエストに指示を出す。
「中心をそらしながら、二回連続でダブルシューターを! 敵を待機組の方へ誘導するわ」
「わかりました」
 ガウン、ガウン! エストの銃の音が響き渡り、弾はヤグアートへと向かっていった。当たりはしない。当てないようにしているのだ。
 ここでヤグアートを傷つけて、対岸から動けなくしてしまったら大変だ。あちらに渡ったオオシマたちが、襲われる確率が高くなる。それだけは避けたい。だから弾を当てないようにしながら、敵を導かなければならない。
「キィッ!」
 ヤグアートはより高く一声鳴いて、木の上からこちらへ向かって滑空してきた。
「爪に気を付けて!」
 エミリオが叫ぶ。
 ナギは全身が水に濡れることもいとわずに、水中にもぐってしまった。オオシマは荷物の上に覆いかぶさるようにしながら、首だけを回してヤグアートを見つめている。
「キイィ!」
 しゅっと風を切る音が近い。エミリオの頭上ぎりぎりを、ヤグアートが飛んでいく。頭に届きそうになった爪を、エミリオは身をかがめることでぎりぎり避けた。ガウン、ガウンと、エストの銃が鳴る。
 ヤグアートは身を傾けて、弾丸を避けた。しかし中空での回避は難易度が高かったようだ。ヤグアートの体は一気に下降し始めた。
「やばいっ!」
 ナギは使い物にならない。オオシマはとっさに船から飛び降りた。小さな水しぶきが上がるが、それを気にしている余裕はない。
「俺も手伝うよ!」
 エミリオも川へ降り、オオシマとエミリオ、二人で対岸方向へと舟を押した。このままではきっと、ヤグアートは川に落ちる。そこから少しでも離れなければ、荷物は水浸しになってしまう。
 数メートルも押したときだろうか。
 バシャアアアッ!
「キイイィ!」
 案の定、ヤグアートの体は落ちた。
 水が散り、舟を押しているエミリオの背中にかかる。しかし、かろうじて荷物までは届かない。間一髪だ。
 キィキィと鳴く鳥は、オオシマたちの背後にいる。このまま進めば逃げ切れる。ヤグアートは滑空する生物だから、ここから舞い上がることはしないだろう。もう飛ぶことはできないのだ。
「やった!」
 オオシマは嬉しそうに振り返った。敵が後ろにいることを自分の目で確認し、前に向き直ると、そのまま舟を押していく。エミリオも一緒だ。
 向こう岸に着くと、びしょびしょの体のまま、二人で荷をトラックに載せた。荷物は事前に何重にもビニールシートをかけたのがよかった。濡れた体で抱えても、織物までは水が届かない。
「ありがとう、ありがとう!」
 オオシマはエミリオの手を握って、何度も振った。その間に、よろめきながらナギが追い付いて、二人してトラックに乗って去っていく。
「兄ちゃん、あとで村に行って着替えろよ。風邪ひくから! 村長に言えば着替えくらい出してくれる」
「ありがとう! そっちも気を付けて!」
 エミリオは小さく手を上げて、オオシマたちを見送った。

 水中に落ちたヤグアートは暴れまくっていた。こうなっては岸に誘導どころではない。舟の上のアリシエンテとエストはびしょびしょだ。
「ヤグアートが川に落ちるなんて、想定外よ!」
「アリシエンテさん、ヤグアートが少しでもおとなしくなるように、爆竹鳴らしてみます!」
 岸にいるミサの声が、インカムから聞こえる。了解とだけ答えて、アリシエンテはインカムのスイッチを切った。バンバン、バン! 火薬の匂い、耳をふさいでも、なお聞こえる爆音。
「キィィ……」
 ヤグアートの鳴き声が弱くなった。音で衝撃を受けたのだ。
 岸の上では、待機組のウィンクルムが両手で耳を覆っていた。音が消え、ヤグアートの動きは、ほぼ停止する。敵は水中。しかし岸から二メートルほどだ。水に入ることをためらわなければ、越えられない距離ではない。
 まっさきに飛び掛かったのは、クルセイドだった。軽やかなジャンプ。ダガーを両手に水中の敵に切りかかる!
「クルセイド!」
 フィオナが呼ぶ。
 やれやれ、やっと緊張がほどけたか。さっきまではがちがちだったからな。
 オーガに向かいながら、数分前のことをクルセイドは考える。
 トランス状態になるためのインスパイアスベルも、たどたどしかった。頬に触れた唇は震えていたし、全く困ったものだ。
「遥に遠き満月に帰命す、招福あれ」
 二度目の詠唱で成功したトランス化。でもいい、今は意識がこちらに向いているようだから。
 クルセイドは素早い動きでダガーをふるう。しかし敵の羽毛は思いのほか厚いのか、ヤグアートに大きな傷はつけられなかった。
「地面にいるのなら足を狙うところだけど、水中じゃあ……」
 川の中に立つヤグアートを見、ユキがつぶやく。そんな彼の横を、ナハトが通り過ぎる。
「行け、ナハト!」
 結寿音の声と同時、彼はヤグアートへとダガーを突き出した。その速いこと。同じテンペストダンサーのユキですら、避けることは困難だろうと思わせるスピードだ。敏捷な鳥とはいえ、水中に落ちたヤグアートが逃げ切れるものではない。
 ナハトのダガーが、ヤグアートの羽の下の肌を切る。致命傷には至らない。しかし痛みは耐え難かったようだ。
「キイイイイイ!」
 ヤグアートは首を大きく揺らして、ナハトに襲いかかった。とがったくちばしが、ナハトの腕をかすめる。
「くっ……」
「ナハトさん!」
 叫んで、背後からユキが切りかかる。敵の意識がユキに向く。くちばしもこちらだ。攻撃がくるか? 大丈夫、ぎりぎりかわせる、いや、無理か……。
「ラビット!」
 そこに、エミリオが飛び込んできた。
「エミリオさん!」
 エミリオは、舟の上からヤグアートへ向かってジャンプした。どうせもう服はびしょ濡れだ。これ以上どうなろうと構わない。
 敵の上、高い位置から高速の突きを繰り出すと、ヤグアートの小さな羽が震えた。まさかここから飛ぶ気なのか? できるのか?
「ナハト、羽を狙って!」
 相棒の声にしたがい、傷ついた手で、ナハトが敵の羽を突く。
「もう牛脂は嫌だ!」
 緊張した戦いの場に、ナハトの声が響き渡る。
 エミリオとナハト、そしてユキとクルセイドの攻撃に、ヤグアートはもはや瀕死のありさまだった。このままならば勝てると、この場にいた誰もが思っただろう。しかし、それが油断となった。なんと、ヤグアートは地上に歩を進めたのだ。まさに、最後の力を振り絞って。
 地面にヤグアートの足形が付く。ズリズリと、体を引きずるような歩き方。開いたままにくちばしからは、細い鳴き声が聞こえた。死にかけの敵が向かう先にいたのは希望とフィオナ。初めてのオーガ戦、精霊たちのバトルシーンに、固まってしまっている二人だった。
「じ、自分の身は自分で守ります」
 フィオナは護身用の小刀を握った。しかし震える手では目標が定まるはずはない。
「あなたには無理よ!」
 ボーンナイフを手に、アリシエンテがかけてくる。希望はろくに動けずにいる。
「エスト!」
 アリシエンテが相棒を呼んだ。エストがヤグアートの標準を定める。引き金にかけた指が動かされるより少し前に。
 川の中で、ユキが水底を蹴った。
「それ以上は行かせないよ。ノゾミさんに手を出したら許さない」
 ユキは兎のように高く跳ね上がると、ヤグアートの背に、小さな刃で切り付けた。それは何度となくヤグアートの羽毛を散らし、肉を切る。
「どけ!」
 エストの声。
 ガウン!
 構えた銃から弾が飛び出す。ユキが身を引き、地を走る。
「ノゾミさん!」
 怯える希望とフィオナの眼前で、エストが放った銃弾がヤグアートの頭部に命中した。

 濡れた体を地面の上に横たえて、ヤグアートは絶命した。
 フィオナがよろよろと後ずさる。目の前で敵が死んだのは、初任務の身には衝撃的だったのだろう。足がもつれて転びそうになる。それを支えたのは、クルセイドだった。
「大丈夫か?」
「クルセイド……ええ、平気です」
 フィオナはそう言ったが、だったらこんなに青い顔をしているはずはない。クルセイドはとん、とフィオナの頭に手を置いた。
「よくできました、だな」
 隣で賑やかなのは結寿音である。
「え? 何? オーガって食べられるのかだって? 鳥といいカエルといい、確かに元生物はまずくないけど……腹壊しても知らないよ。お前の一週間の食事、このオーガでいいの?」
 それは嫌だと、ナハトが首を振っている。それを見て希望がほんの少しほほ笑んだような気がして、ユキはほっと安堵の息をつく。
 エミリオはここへきてやっと、ミサのそばに立つことができた。
「エミリオさんお疲れ様。びしょびしょになっちゃったね」
「ああ……。そういえば、オオシマが村長に言えば服を貸してもらえるといってたな」
「ほんと? じゃあほかにも濡れちゃってる人いるし、貸してもらおうよ。このままじゃみんな風邪ひいちゃうよ」
 さあさあと、ミサがエミリオの手を引くと、それにみんながついて行く。
「予想外のこともあったけど、無事に任務完了できてよかったわ。ねえ、エスト」
「そうですね」
 アリシエンテは一度だけ振り返り、オーガが倒れていることを確認すると、村に向かって歩き始めた。



依頼結果:成功
MVP

メモリアルピンナップ


( イラストレーター: i-mixs  )


エピソード情報

マスター 瀬田一稀
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 戦闘
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 05月19日
出発日 05月25日 00:00
予定納品日 06月04日

参加者

会議室

  • [31]ミサ・フルール

    2014/05/24-23:54 

    インカム了解です!
    もうそろそろだね、頑張ろう!

  • [30]アリシエンテ

    2014/05/24-23:33 

    命懸けの7000円の日当で、ブランド物の服を買えと……ッ!(1J=10円に衝撃を受けている)

    そうね、誘導が失敗するかも知れない。それを肉で補ってもらえたりするだけでも、十二分に助かるし何より嬉しいわっ!

    インカム配布ね! 了解したわ!
    それならば、ホイッスルは持たなくて声のみでの敵出現通知でも良さそうね。
    爆竹は使用通信後にインカムの電源を切る。了解よっ。

    それでは、当日の成功を祈って!!

  • [29]田口 伊津美

    2014/05/24-23:16 

    あ、運営さんにJの値段聞いてきましたところ1J=10円だそうですぞ
    良いブランドの服みたいだね…

    日当約7000円…なんでこんなリアルというか、その
    命掛かってるのにこれは安い(

    別に一人で戦えずとも援護出来る武器がほしなーと
    今現在足手まとい感が否めなくてね

    とりあえず大体かけたよー
    皆にインカム配るつもり。爆竹使用時はインカムで通信した後、インカムの通信一旦切って使用していただきたいなーと思うよ!

    では当日成功を祈って!

  • [28]夢路 希望

    2014/05/24-22:27 

    包む案については、可能であれば、で。
    その時は、お願いします。
    ……急ぐにしても、せめて上に掛けるくらいは何とかしたい、ですね。

    ……あ。
    遅くなりましたが、フルールさんはおかえりなさ……え、えっと……(少し迷って)
    ……おかえりなさい、ミ、ミサさん。(照れながら呼んでみた)

    ――き、聞くのはタダ、と言いますし。
    尋ねてみるのはいい案だと、思うのです。
    ……遠距離武器は、切実に欲しいところ、ですね。(結寿音さんの言葉に同意するように)
    ……戦うのは、凄く怖いですけど……
    精霊さん達ばかり危ない目に合わせるのも、申し訳無いです。

  • [27]アリシエンテ

    2014/05/24-22:26 

    >エミリオさん
    了解したわっ!

    それでは、他に問題が無ければその方向でプランを起こさせて頂くわね。
    感謝だわっ!

  • [26]ミサ・フルール

    2014/05/24-22:19 


    >ナギとオオシマの船に乗り込む方向で

    エミリオ:
    うん、そうしようと思ってるよ。
    オオシマ達の護衛は俺に任せて、2人は敵の誘導に専念してほしい。

  • [25]アリシエンテ

    2014/05/24-21:53 

    >ミサさん
    まあっ、嬉しいわっ!
    人をさん付けで呼ぶのはどうも性に合わなくていけないわ。
    さっそく、ミサと呼ばせてもらうわねっ!

    >エミリオさん
    なるほど、エミリオさんは直接、ナギとオオシマの船に乗り込む方向で間違いないかしら…っ?
    それならば、小船をそのままお借りして私が濃いでも問題なさそうね。

     >運搬中敵が現れたら敵を引きつけながら陸地組の方へUターン
    名案だと思うわっ!それならば、不利な水中に飛び込まなくとも、安全に陸地組の方へUターン出来るものっ。早速その案を使用させて頂こうと思うわっ!


    >結寿音さん
    物品は確か、コンビニで買える範囲かつ一人3点以内の持込みと教わったから、難易度は極めて高そうだけれども、何事もやる価値はあると思うわっ!(ぐっ)

    ちなみに、ミサを待っている間にショップを覗いてみたのっ。
    ナチュラルニーハイソックスが500ジェール。
    すっきりパーカーが2000ジェール。

    多少のイメージ誤差はありそうだけれども、1J=100円では、普通のニーハイが5万円という計算になってしまうわ……
    非常に残念な知らせだけれども、これは1J=1円確定ね……(目頭にハンカチを当て)

    物理で非力な以上、弓や銃の神人用の武器は確かに欲しいわね。
    明らかに世界観的なバランスを崩してしまいそうだけれども、精霊と離れたりする場合のデメリットを考えると悪くな──やはりむつかしそう……(断念)
    汎用性のある剣よりも明らかに非力な弓、弓よりも明らかに自衛出来る剣があるのだったら、有り得るとは思うけれども……(思わず悩んでみる)

  • [23]ミサ・フルール

    2014/05/24-21:33 

    ミサ:
    アリシエンテちゃん、ただいま!
    あ、私の事は『ミサ』でいいよ~
    他の皆も気楽に呼んでほしいな(微笑み)

    エミリオ:
    川の大きさと依頼書のオオシマ達が使ってる船から察するに向こうが用意してくれる小舟は『手漕ぎボート』みたいな木でできた簡単な作りのものだと思ってるんだ。
    流れはゆったりしてるってことだし、誰でも操縦できるんじゃないかな。

    なら最初から俺は小舟には乗らずに、職人のナギと共にオオシマの船を導く手伝いをするのはどうかな。
    オオシマ達が無事トラックで出発するのを見届けてから仲間と合流する案を考えたんだけどどうだろう?

    用意した小舟にはアリシエンテとエストが乗って、運搬中敵が現れたら敵を引きつけながら陸地組の方へUターンするのはどうだろう?

  • [22]田口 伊津美

    2014/05/24-20:28 

    おびき寄せ失敗の時のためにゼル伝のフックショットっぽいのとか防犯用ネットランチャー(税込み通販50000円^p^)ないか聞いてみるよ
    自腹は嫌だぁああ!!というかジェールって日本円でいくらなんだろうね!1J=1円だったらマジでコンビニバイトするよ!?
    1J=100円でお願います!

    物品に頼って失敗したことあるからあてにならないけど、ないよかましの心得で
    切実に弓か銃の私達の武器がほしい!

  • [21]アリシエンテ

    2014/05/24-20:14 

    ミサさん、お帰りなさい!

    では、荷物は可能な方全員で手伝う形で。
    最悪、村にある他のトラックのビニールシート奪ってぶっ掛ける時間だけでもあれば……という感じかしらね。

    >エミリオさん
    あら、酷く尤もだわっ!
    標的はこちらに向かうではない! 今更気づいたわっ!(待て) 感謝するわ!

    では、私達は、そのまま川に飛び降りて、誘導した先の地上組へ向かって移動しましょう。
    これは確定で問題なさそうね。

    ──問題は、エストと私が降りて、ヤグアートが突っ込んできた場合の護衛で、エミリオさんに荷物を守ってもらっていた場合ね……。

    こちらについて来てくれれば良いのだけれども……操舵してくれる人がいなくなってしまうのは、船同士で衝突しかねないし。
    ……ミサさん、操舵は可能かしら……っ?

    船頭を一人拉致…いえ、誘か…いえっ、事情を説明して小船に乗ってもらうという手があるけれども、小船に5人乗れるとは考えにくいし……。

    ええっ、気になる点はどんどん上げて頂ければと思うわっ。
    不安点は徹底的に潰していかなくては!!

  • [20]ミサ・フルール

    2014/05/24-19:08 

    ミサ:
    ただいま戻りました。

    (依頼書を見ながら)下の方(解説)に『オオシマたちはすぐにでも村を出ないと荷物の納品期限に間に合いません』ってあるから本当に時間がなさそうだね(汗)

    荷物の量も分からないことだし、荷物を包む作業はプランの文字数に余裕があったら皆で手伝うのはどうかな?
    オオシマさん達にも手伝ってもらうのもいいかもしれないね。

    一応私もオオシマさん達に爆竹を使うことを報告するってプランに書いてあるんだ。

    あとエミリオさんがアリシエンテちゃん達に何か相談事があるみたいだから代わるね。

    エミリオ:
    アリシエンテのプラン見たよ。
    ダブルシューターを使った誘導、凄くいいと思う。
    けど1つ気になった点があったんだ。

    3.エスト、エミリオさん、積荷がトラックで出発するまで護衛

    とあったけど、その前にエストがダブルシューターで誘導、ようは敵に『攻撃』してる訳だよね?
    当然敵の怒りの矛先は俺達『誘導組』に向けられる訳だけど、その俺とエストがそのままオオシマ達について行ったら、敵は地上組の方には向かわず俺達の方に着いて来てしまうんじゃないかな。

    俺の読み間違いだったらごめん。
    けど少しでも不安に思った点は話し合いで なくした方がいいと思って。

  • [19]夢路 希望

    2014/05/24-18:46 

    あ……ありがとうございます、アリシエンテさん。
    そうですね。時間のことが、ありました。
    ……宜しければ、一緒に、お願いしてもいいですか?

    ……と。
    そ、そういえば……近くには村が、あるんですよね。
    それなりに、音は響くでしょうし……
    驚く方や、何事かと様子を見に来る人がいないとも限りません。
    ……万一のことを考えると。
    できるなら、小舟を借りる際にそのことについてお話できれば、一番、でしょうか。

    あと、その。
    戦闘になった場合の、陣形、なんですが……どうしましょう。
    なるべく取り囲むように、で、いいのでしょうか?

  • [18]アリシエンテ

    2014/05/24-17:32 

    >希望さん
    あ、希望さんっ。是非ビニールシートを包むのと掛けるのを手伝わせて頂けないかしらっ。
    「『午後』から『予定』」ならまだ隙間時間があるだろうと思われるけれども、
    実際の時間は恐らく殆ど無いと思うの。

    二人掛りなら、「掛ける時間はあっても、包む時間は無かった!」という事は避けられると思うのだけれども、如何かしら……?

    >結寿音さん
    モン●ンが非常に例えとして分かり易かった自分……!!(笑)
    こちらも事前準備として、
    『・ホイッスルと爆竹使用を村人含む関係者全員に告知・認識済みに』とプランに記載したほうが良いかしら?
    それとも、他によりやれる事を探した方が良いかしら……?悩ましいわね。

    お肉……自腹だと、リアルで報酬からジェールが引かれ兼ねないから、交渉は大事ね……!(遠い目)

  • [17]夢路 希望

    2014/05/24-15:07 

    まとめ、ありがとうございます。
    合図の件と爆竹の音についても、了解です。
    ……き、気を付けます。

    包む用のビニールシートは、
    一応こちらで準備して行きますね。

  • [16]田口 伊津美

    2014/05/24-10:59 

    アリシエンテさんとはミラーハウス以来だったか…随分前になったねぇ

    とりあえずないよりあった方がマシなのでお肉もらってきまーす
    自腹じゃなくするように交渉もする!(

    組み分け了解、あとモ●ハンみたく一度降りてきたら背中に精霊乗らせてもう二度と飛べなくさせてみようかと思ってるよ
    テンペストリンチって感じになりそうだけど戦い故仕方なし

    爆竹は荷物運ぶオッサンらにも伝えておいたほうが良さそうだね、ビビって舵間違えられたら面倒だし

  • [15]ミサ・フルール

    2014/05/24-07:10 

    おはようございます。
    お知らせです!

    私これから18時まで仕事で、会議に参加できるのは19時過ぎになりそうです。
    皆の意見は後でゆっくり確認します。
    ごめんなさい(お辞儀)
    それでは!

  • [14]アリシエンテ

    2014/05/24-05:22 

    >エミリオさん
    まあっ。助かるわっ!
    一番怖かったのが『ダブルシューター2回で、それでも敵が積荷に突っ込んでくる時』だったから……!
    これで、積荷の警護がより安心になったわねっ。

    護衛開始からの時間手順の経過はこれで間違っていないかしら?

    1.護衛船と小船併走。小船に乗り込み、こちらが先に敵を見つけたら、ホイッスルで全員に伝える。
    2.エストが1Rに2回両方にダブルシューターを使用。地面側へ誘導。
    3.エスト、エミリオさん、積荷がトラックで出発するまで護衛。(ここでも戦闘の可能性あり)
    4.積荷出立後、ミサさんが爆竹使用。
    5.混乱したヤグアートを地上組でボコる。

    上記で問題ないかしら?「あ、こことこことここが違う」(ほぼ全部とか…)あったら、是非言ってやって頂戴っ。

    確かに爆竹はびっくりするわね……(納得)
    ホイッスルはあくまで、川中で見つけた際の全体周知用に入れてみたけれども、
    こちらも爆竹同様に、使用する旨は全員に告知するとした方が良さそうね……

  • [13]ミサ・フルール

    2014/05/24-04:40 

    エミリオ:
    エミリオ・シュトルツだ。
    どうぞよろしく(一礼)
    アリシエンテ、エスト、もしよければ船を漕ぐのは俺がやるよ。

    ミサ:
    では組み分けを(敬称略)

    『護衛 兼 誘導組』
    アリシエンテ ウィンクルム
    エミリオ

    『陸地 待機組』
    夢路 ウィンクルム
    フィオナ ウィンクルム
    結寿音 ウィンクルム
    私(ミサ)

    これでいいかな?
    何かあれば遠慮せず言ってね。

    それじゃあ『爆竹を使う合図』は私がするよ。
    誘導組が敵を引き連れて陸地に戻ってきて、精霊達の戦闘準備が整ったら神人の皆に声をかけようと思うんだけど、それでどうかな?
    『爆竹を使って敵が怯んだ』その時が『戦闘開始』の合図でどう?

    あとね神人の皆もそうなんだけど、精霊さん達には特に『爆竹の音』には注意してほしいの。
    前の任務で一斉に爆竹を使った時、声をかけ忘れちゃって精霊達の行動を一瞬遅らせちゃったんだ・・・うう、反省。
    あの時の失敗は繰り返したくないと思って、爆竹を使う時は必ず皆に声をかけてからにしようと思ってるよ。

  • [12]アリシエンテ

    2014/05/24-00:44 

    >フィオナさん
    なるほど。確かにその通りだわ。

    でも、一度積荷を襲っていて、とても夢の無い話
    『その荷物を濡らさないようにしながら、ヤグアートの攻撃から守ってあげてください。』
    とあるという事は、
    初回は絶対に荷物が狙われると見て間違いないでしょうね。

    神人と精霊が最初に狙われる分には、目指せ返り討ち!でしょうけれども……

    でも、一旦陸地に入れば、その『神人はそもそもがオーガに襲われやすい』なら神人と精霊に集中するでしょうから、
    川に戻ってこない、という点においても安心が出来るわね……!


    >希望さん
    た、確かに。自業自得で爆竹火傷等という、涙が止まらない情けない事態は避けたいわね……(汗だらだら)

    それならば、「誘導組」が先にヤグアートを発見した場合は、私の方でホイッスルを吹かせてお知らせするわ。

    見つけ次第、私が笛を吹いて、エストにはダブルシューターを連発してもらうつもりだけれども、
    爆竹のタイミングは他の方にお任せしても良いかしら……っ?
    (余程、船で爆竹→火傷という頭の悪い連鎖に自分で頭を抱えつつ)

  • [11]夢路 希望

    2014/05/24-00:13 

    ……え、えっと。
    個人的には、爆竹を小舟の上で使うのは危ないかな、と。
    もしそれで、アリシエンテさん達に怪我があったらと思うと……心配で。
    なので、もし『誘導組』で音を出す場合は、
    陸に近付くまでは笛などで代用するのは、どうでしょう……?

  • [10]フィオナ・ローワン

    2014/05/23-23:57 

    だんまりで申し訳ありません

    夢路様の仰って見えますように
    ビニールシートが存在しているようでしたら
    大きめの、それで、荷物を包んだうえで、上からかぶせるのが
    布地を守るよい方法になるかと思います

    組分けをされるなら、私どもも、陸地で待機組に入りたく思います

    また、オーガの気をそらす方法ですが
    確か神人はそもそもがオーガに襲われやすいとのことですので…
    私共神人がいることがオーガの気を引く一助になるのではと、ふと思いました…

  • [9]夢路 希望

    2014/05/23-23:09 

    ビニールシート、いいと思います。
    ……あと、もしオオシマさん達から許可が出れば、なのですが。
    『荷物自体もビニールシートで包んで』、
    更にその上から被せる形にすれば、
    もう少し、水を防げるかな、と。

    ……聴覚の良さを利用……。
    今回のオーガ――ヤグアートにも、その特徴が当てはまるなら。
    その方法でかく乱できそう、ですね。
    爆竹、持って行ってみます。

    もしもの際の誘導は……
    アリシエンテさんの精霊さん、
    お願いしてもいいですか?

    組み分けをするなら、
    私達は『陸地で待機組』の方で、お願いできれば。
    ……その、舟の漕ぎ方、知らなくて。
    お役に立てず申し訳無いです。

    ……あと、オーガの気を引く物、ですが。
    食べ物と聞いて思い出したのですが、
    確か、オーガは『人間や精霊の魂を好んで食べる』んですよね。
    ……人の気配を感じれば、自然とそこに寄って来そうな気も、しますね。

  • [8]アリシエンテ

    2014/05/23-23:08 

    気がつけば、あと一日……(汗)

    >ミサさん
    初めましてだわっ! どうぞ宜しくお願いするわねっ(こちらも深々と頭を下げて)
    まあっ、過去に戦った事があるのね。それは心強いわ!
    確かに前例があれば、とても成功しやすくなるわね(非常に納得した様子で)

    では、私とエストは『オオシマさん達を護衛兼敵が現れた時の誘導組』で……
    自分たちの取れる行動としては、
    【事前準備】は、
    ・「午後」に「予定」と言っているから、その間にビニールシートの調達。
    ・小船を借りる。
    (船頭さんも貸してもらえると良いのだけれども、ダブルシューターの中、それでもヤグアートが荷物に突っ込んできた場合、舟を漕げる人はすぐに戦闘に移れる精霊の方が好ましい)

    【運搬開始】は、
    ・運搬用小船と横並びで走る小船に乗る。
    ・1ラウンドに2回ダブルシューターを使用。仕留めるよりも誘導を優先して陸地方面へ追いやる。

    こんなところかしらね。時間的に肉は用意出来なさそうなので諦めるとして、
    代わりに爆竹は、『護衛兼敵が現れた時の誘導組』と、『陸地で待機組』とでどちらが使うのが良いかしら……

    後は、使うタイミング──?
    どれだけ耳が良いかによるけれども、出現と同時に使って効果があれば、ダブルシューターで陸地誘導もしやすくなると思うのだけれども……(悩み)

  • [7]ミサ・フルール

    2014/05/23-08:07 

    ミサ・フルールです。
    パートナーのエミリオさんはテンペストダンサーです。よろしくお願いします(お辞儀)
    初めましての方は初めまして!

    私も方針は皆と同じように考えてたから、『オオシマさん達を見送ってからオーガを倒す』で決定だね!

    実は私達 前の任務で『ヤグアート』と戦った事があるから、その時の経験を活かせたらなと思ってるよ。
    あの時はヤグアートが『聴覚がいい』のを利用して、『爆竹』で混乱させて精霊達が一気に叩く感じだったの。

    皆が言うように運搬中に敵が現れた時の対策が必要だよね。
    アリシエンテちゃん提案のエストさんが敵を誘導するの私はいいと思うな。要望すれば小舟を貸してくれるみたいだし。ビニールシートも賛成!

    もしそうなったら、エストさんが誘導に集中できるように小舟を漕ぐ人が必要だよね。
    『オオシマさん達を護衛兼敵が現れた時の誘導組』と、『陸地で待機組』に分かれるのはどうかな?

  • [6]アリシエンテ

    2014/05/23-02:22 

    >結寿音さん
    まあっ、結寿音! ミラーハウス以来だわっ!
    おひさーだわっ!(慣れない言葉を無理に使うとこうなる)

    私も荷物を見送ってから、鳥はゆっくり調理した方が良いと判断するわ。
    ……まあ、調理と言っても油断は大敵だけれども。

    「午後、もう一度荷物を持って川を渡る『予定』」
    と言っているから、ビニールシートを持ち込む余裕位はあるかしらね。
    それを荷物にかぶせれば、多少の水なら防げる、はず……多少だけれども。

    川の運搬中に襲われた場合を考えると……
    護衛用に、こちらのプレストガンナーを敢えて船に乗せて、1ラウンドに2回ダブルシューターを使用。
    陸地まで誘導するという手もあるわね。2回も使えば川から陸地へ誘導する事も出来るといいな……という目測を元に立っているわ。

    陸地に追いやれれば、後は仕留めるだけねっ、
    他に何か良い案があれば是非教えてもらえると協力出来ると思うのっ。今回はテンペストダンサーが多いから、どんな作戦であれ、サポートに回ることになると思うわっ。

    あと、オーガは好物は別にして無差別にモノを食べるけれども、生肉ってどうなのかしらね。魅力的に映るのだったら是非持って陸地におきたいところではあるのだけれども……

  • [4]田口 伊津美

    2014/05/23-02:12 

    結寿音だよ(偽名を名乗ってます)

    お久しぶりの人がいるね、おひさー

    うん、すごいテンペスト率…前も偏ったなー、ナハト職変えるべきだったかな?
    でも一番はやいっぽいので遊撃頑張りますワ

    魔法も手裏剣もないからね…
    銃一人じゃ守りながらはキツイかな、アプローチもないし

    なんか鳥の気を引けるものを用意する必要があるかな?
    また肉…?

  • [3]夢路 希望

    2014/05/23-01:31 

    ギリギリの参加で、すみません。
    夢路希望と、いいます。
    パートナーは、テンペストダンサーのラビットさん、です。
    よ、宜しくお願いします。


    ……えっと。
    方針なんですが、
    私もなるべく、オオシマさん達を見送ってからの方がいいのかな、と。
    参加者一覧の方で確認したところ、
    アリシエンテさんの精霊さん以外、テンペストダンサーのようで。
    咄嗟の攻撃や行動の範囲を考えると……守りながらは、厳しいかな、と。

    ……ですが、ローワンさんの仰る通り、
    オーガが襲ってくるタイミングの問題もありますし
    ……難しい、です。

    ……なんとか、陸の方に引き付けられたら、いいんですけど。

  • [2]フィオナ・ローワン

    2014/05/23-00:29 

    皆様ごきげんよう。はじめまして。
    フィオナ・ローワンと申します。
    そして、彼はクルセイド、テンペストダンサーです。
    実はともに初依頼となります。
    よしなに、お願いいたします。

    アリシエンテ様の仰る今後の方針ですが…
    私としてはオオシマ様ご一行を見送った後、のほうがいいように思いました。
    守りながらですと、もしものことがありそうな気がしてしまうのです。

    ただ、オーガの襲ってくるタイミングなどありますから…
    渡河中に襲われた場合どうするかなど、悩ましいですね。

  • [1]アリシエンテ

    2014/05/22-23:49 

    初めまして。アリシエンテというわ。
    こちらはエスト。Lv2のプレストガンナーよ。レベルの関係でスキルはダブルシューターのみとなるわ。
    皆さん、どうか宜しくお願いするわねっ。

    今のところ……
    ・オオシマたちを見送ってからオーガを倒すのか。
    ・それとも荷物ともども、守りながら倒すのか。

    これだけでも決められたら、これからの指針となると思うのだけれども、どうかしら?


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