プロローグ
「助けてください!」
日曜日の昼下がり、A.R.O.A.本部に駆け込んできたのは1人の少女。
スポーティな格好で息を切らせているその姿は平和な世界であれば、部活中の学生と言っても誰も疑わなかっただろう。
しかし、彼女の口から出た言葉は、平和とはかけ離れたもの。
「オーガが、襲って来たんです!」
受付職員が少女を落ち着かせ、話を聞いたところ、タブロス郊外にある教会で礼拝中に、オーガが襲ってきたと言う。
「怪我人も、たくさん出て。私も、やっとのことで逃げ出して来て」
少女は俯き、震える手でぎゅっと胸元を抑える。
「わかりました。では、オーガの特徴を、できる限り詳しく教えてください」
職員はなるべく落ち着いた声音を心がけて訊いた。
「はい、オーガは頭が2つあって……腕も4本あって、その腕に捕らえられた人は……」
少女は惨状を思い出したのか、嗚咽し言葉を途切れさせる。
職員は慌てて彼女の背を優しく撫で、安心させるように言う。
「すぐにウィンクルムを現場に向かわせますから。あなたは医療室で休んでいてください。怪我したところはありませんか?」
一見彼女に怪我の様子はないが、見えぬところを負傷している可能性も高い。
が、少女はすぐさま首を振る。
「いえ、怪我はしてません。それより、私も一緒に現場に戻っていいですか」
「現場に、ですか?」
職員が眉を顰めると、少女は捲し立てるように訴える。
「その……家族!家族が残されているので!」
勢いに押され、職員は口を噤む。一息分思案し、答える。
「その判断は、現場に向かうウィンクルムに任せましょう。では、直ぐに手配しますから、ロビーの椅子で待っていてください」
少女がほっとした表情で受付カウンターから去ると、職員はすぐに任務要請の作業に入る。
そこへ、別の古参職員がやってきた。
古参職員は、ロビーの少女を見遣ると、受付職員に話しかける。
「あれ、あの子……」
「依頼人です。教会にオーガが出たと」
「そうなんだ。じゃあ、人違いかな。雰囲気もかなり違うし」
「お知り合いですか」
「いや、数年前にいた神人にちょっと似てるな、と思って。婚約した精霊がオーガになっちゃってね。その後、我々の前から姿を消した」
「そんなことが……」
受付職員は悲痛な面持ちになるが、すぐに気持ちを切り替える。
「そんな悲しいオーガの被害を少しでも減らすために、頑張らないといけないですね!」
そのためにまずは、目の前にある事案を片付けよう。
受付職員は任務にあたるウィンクルムを呼び寄せた。
解説
戦闘場所
・教会及びその周辺。すでに多数の負傷者がいる模様。
教会の出入り口はひとつ、他はステンドグラスのはめ込み窓で開閉は不可。ガラスを破ることは可能。
内部は礼拝堂がメインで、右手側に小さな部屋が2つある。手前が来客控室、奥が神父控室である。礼拝堂とは扉1枚で隔たれている。
天井が高いので巨体のオーガでも行動可能。
教会の外は門から出入り口までのアプローチは石畳、他は花壇となっている。
敵
・メダ・ルオ1体
巨体の双頭オーガ。
痛みに鈍く、抱き締め攻撃が脅威。
依頼人
・リラと名乗る少女。
現場に行くつもりのようです。
成否判断
・オーガに敗北→失敗
・オーガが逃走→普通
・オーガに勝利→成功
その他要素により、大成功の可能性があります。
しかし、一般人に死傷者が多ければ、上記より評価は下がります。
ゲームマスターより
皆様こんにちは!
今回は戦闘メインです。
しかし、戦闘の他の要素を満たさないと大成功にはなりません。
ですので、少し難易度は上がります。
優秀なウィンクルムの皆様ですから、きっと大成功を狙えるはず!
健闘を祈ります!!
リザルトノベル
◆アクション・プラン
リチェルカーレ(シリウス)
これ以上 被害が広がらないように 救急セット準備 包帯や止血帯持てるだけ 印籠に傷薬を リラさんに 戦闘区域です ご家族も心配ですけど気をつけて 現場についたらトランス 朽葉さんが意識逸らした後 クロスさんと一緒に神符使用 一気に礼拝堂奥へ 中に残っている人の人数と状況を確認 大丈夫です 必ず助けます わたし達の指示に従ってください 安心させるよう柔らかな声かけ オーガから距離を取り 怪我の酷い人から応急手当て(スキル医学) 攻撃や物が崩れる等あれば盾になって庇う 小部屋の方にも負傷者がいれば 可能ならそちらへ向かい手当て 手当て終わり 避難できそうなら誘導 無理なら 負傷者と敵との間に立ち盾役 神符で拘束付与 シリウスのMPが2割を切ればDI |
ひろの(ルシエロ=ザガン)
教会に入る前にトランス。 リチェたちの位置を確認。 私を狙って来た時に、他の人を巻き込まないように。 オーガから離れて、リチェたちとオーガの直線位置にならない場所に立つ。 リラさんの位置を偶に確認。 私と距離が近い時に、リラさんがオーガに行くことがあれば止める。 逢魔鏡にオーガを映して弱体化させる。 近くに怪我人がいたら、「必ず助けます、から。もう少しだけ我慢を、お願いします」って言う。 伝えれる位置なら、怪我人がここにもいる事を伝える。 優先順位は『怪我人>リラさん>鏡』。 ルシェが肩で息するぐらい消耗したら、下がってもらって羅針盤で回復。 その時にMPが少なかったらDI。 もし本人なら。結婚式、したかったのかな。 |
クロス(ディオス)
☆止血用の布申請 ☆役割 リラの護衛兼監視 ☆約束 ・事前にリラに同行時の約束をさせる 1俺達と一緒に負傷者誘導、手当をする 2俺達と離れずオーガに近づかない 3何かあったら直ぐに報告・連絡・相談をする事 ☆行動 ・敵発見、戦闘開始後HTG ・リラ達と共に負傷者達の誘導、手当 ・止血をする場合、布等を使用しながら励ます ・常にリラをさり気なく監視、片時も目を離さない様にする ・朽葉のファンファーレで意識を逸らすのと同時にリチェルと共に神符「詠鬼零称」使用 ・もし万が一オーガが負傷者側に来たら時間稼ぎ&応戦 ・戦闘中に破片等飛んできたら負傷者達に当たらない様身を挺して護る ・負傷者達に優しく声をかけ不安がらせない様に務める |
かのん(朽葉)
救急箱A.R.O.A.本部から借用 現場に着きトランス 朽葉へCD発動 ディオスさんの隣で調律剣天に掲げチューニング・シンフォニア発動 ディオスさんの武器の攻撃回数増加 オーガが人々の方へ近づくようならアヒルを対角線上反対側へ放り投げ距離を取るよう誘導 小部屋の内部の安全確認、教会内にいる一般の人々をオーガの攻撃範囲外へ誘導 動けない人は仲間同士協力して移動 その後応急処置を行う リラさんに家族がどこにいるか確認 合わせて怪我人の誘導の手伝いをお願い 躊躇している様子なら何か事情があるのか彼女が答えやすいように落ち着いた調子で尋ねる 事情があるのなら私達に教えて頂けませんか 何かお手伝いできることがあるかもしれませんし |
アラノア(ガルヴァン・ヴァールンガルド)
救急隊の要請希望 救急セット申請 救急隊の人は教会の門の周辺に待機 生存者が教会から脱出次第保護してもらう手筈でお願いしたいです 人命救助優先班 初めて見る惨状に足が竦む 深呼吸して頭のスイッチを切り替える 私が…やらなきゃ…助けなきゃ…! 両手を使えるように剣は収め 生存者側に攻撃が行っても庇い守れるように盾は背中に背負う 攻撃が痛くてもメンタルヘルスで我慢 オーガの気が逸れた隙に拝礼堂奥に突入 不安や恐怖で動けなくなっている人がいればメンタルヘルスで不安を和らげ外に誘導 怪我をしていたら出来る限り治療 助けに来ました 大丈夫ですよ 子供好きの応用で子供が隠れられそうな場所も探しいれば助ける 人命救助後リラさんの護衛に加わる |
すぐに現場へ向かわなければならない。
ウィンクルムたちは大急ぎで準備を始めた。
かのんとリチェルカーレ、アラノアは救急箱を用意し、負傷者の救護に備える。
「止血用の布はたくさんあったほうがいいだろ」
クロスが止血用の布を運んでくる。
「どうかこれ以上被害が広がりませんように」
祈りながら、リチェルカーレは念のために、印籠にも傷薬を入れる。
救急箱の用意を終えたアラノアと、ガルヴァン・ヴァールンガルドはA.R.O.A.職員に現場に救急隊を呼ぶよう要請している。
「救急隊の人は教会の門の周辺に待機してもらって、生存者が教会から脱出次第保護してもらう手筈でお願いしたいです」
「待機中、教会の外に怪しい種が無いか一応調べてもらえれば尚良いんだが」
2人は的確に要望を伝えている。
その間、ディオスはリラに状況を聞いていた。
「なるほど、礼拝中に突然オーガが乱入してきた、と」
リラがディオスに頷く。
「ところで、現場についてきたいそうだが……」
ディオスがそう水を向けると、リラは
「お願いします!邪魔はしませんから!」
と懇願する。
「家族が残されているんだったな。だが、危険だとわかっているんだろう?」
「だって、ただ待っているだけなんて……」
リラは胸を抑え目を伏せる。頭の後ろで1つに纏めた長い黒髪がぱさりと肩に落ちた。
大切な人たちが危険に晒されていることに、居ても立っても居られないのだろう。
ディオスも、強く止めるつもりはなかった。無理に置いていってこっそり付いて来られたりしたら、それこそ厄介なことになる。
「仕方ないな。クロ、彼女のことを頼んでいいか」
ディオスは救急箱に包帯を詰めているクロスに声をかける。
クロスは、リラを連れて行くなら自分が護衛兼監視役をやると言っていたのだ。
クロスは顔をあげると、ディオスの隣にやってきて、リラに向かって指を3本立てた。
「付いて来るなら、約束して欲しいことがある。1つ、俺達と一緒に負傷者誘導、手当をすること。2つ、俺達と離れずオーガに近づかないこと。3つ、何かあったら直ぐに報告・連絡・相談をすること」
リラは真剣な顔でクロスの言葉を聞く。
「いいな?」
念押しすると、リラは確りと頷いた。
緊張した面持ちのリラの前に、朽葉がやってくる。
「なに、心配せんで良い。こちらのお嬢さんはウィンクルムの中でも経験豊富じゃからのう」
そう言って。
ぽん、と懐から花束を取り出す。
「ひゃ?」
リラは頓狂な声をあげ、半ば手を挙げ驚いた。
「気持ちはわかるが、あまり思い詰めなさるな」
優しい声と瞳で朽葉が言う。朽葉なりの、励ましだ。
「は……はい、ありがとうございます」
リラは驚いた心臓を押さえるように胸を押さえた。
ふぉっふぉ、と笑いながら朽葉はリラの前から離れ、かのんのそばに戻る。
そして、かのんに囁いた。
「リラという娘、なかなか左手の甲が見えんでのぅ」
かのんははっとして朽葉を見、それからリラを見遣る。
確かに、リラの手の甲は長めの袖で隠れていた。
「ちょいと驚かしてみたのだが……それでも見えんかった。故意に隠しているのか、偶然か」
顎髭を撫でながら朽葉は言う。
朽葉はリラが元ウィンクルムの神人であるか否かを確認するために得意の手品で和ませるふりをしつつ、隙を作ったのだ。
「偶然であるならば良いんじゃがの」
だが、偶然か故意かはっきりしない限り、無闇に追求するのは得策ではない。
「注意だけはしておいた方が良さそうですね」
かのんの言葉に、朽葉はそうじゃの、と頷いた。
「本人……なのかな」
朽葉とかのんの会話を聞き、ひろのがぽつりと零す。
「本人であろうとなかろうと、オレたちのやるべきことは1つだ」
ルシエロ=ザガンの意識はすでに戦闘に向いているようだ。
「そう、だね」
ひろのはこくりと頷いた。
ウィンクルムたちは、リラの道案内で教会へと向かった。
約束通り、リラの隣にはクロスが付いて歩く。
ガルヴァンがクロスとは反対側に並ぶと、リラに問う。
「憶えている限りでいい。オーガと生存者の位置関係はどうなっていた」
「私が最後に見た時には……」
リラは眉根を顰め顎に手を当て思い出そうとする。
「オーガは手当たり次第人を襲いながら、礼拝堂の真ん中近くに進んでいきました。そこでまた、手当たり次第襲う、という感じで。私は入口付近にいたので、なんとか逃げて来られたんです」
「真ん中に陣取られているなら、そこより奥にいる人たちは逃げられないよね」
その人たちの避難をどうするか。アラノアは脳内でシミュレーションを開始する。
「そうですね……」
リラも思考を巡らせ始めた。
そんなリラを、後方から朽葉が注意深く観察していた。
「ふむ……」
おかしな様子はない。だが、隠れたままの手の甲が、やはり気になる。
もし、リラが例の神人だったとしたら?
純粋に助けを求めてA.R.O.A.に来たのなら、なぜ素性を隠す?
リラを信用し切れていないのは、誰もが同じだった。
ひろのとルシエロは最後尾で周辺も警戒しながら歩く。
そんな中、遠くに教会が見えてくる。人々の叫び声が風に乗って聞こえてきた。
リチェルカーレは瞳に緊張の色を浮かべ、彼女にしては珍しく厳しい口調でリラに告げる。
「この先は戦闘区域です。ご家族も心配ですけど気をつけて」
「オレの傍から絶対に離れないで」
クロスも念押しし、リラは表情を引き締め頷いた。
教会に近づくにつれ、聞こえてくる悲鳴は大きくなっていった。
門の前まで来たところで、別方向から大型の自動車がやってきて、中から救急箱等を所持した男性数名が降りてくる。アラノアが依頼した救急隊だった。
アラノアとガルヴァンは彼らに駆け寄ると、てきぱきと指示を出す。
「私たちが中にいる人たちを脱出させます。門の近くで待機していてください」
「できるなら、この近くに怪しい種がないかどうかも、見ていてくれないだろうか。発見したときには、生存者を引き渡すタイミングでこちらに教えて欲しい。我々のうちの誰かがすぐ除去に向かう」
救急隊員たちは、口々に「わかりました」と応じる。
「教会内部に残されている負傷者は、一旦門の付近まで退避させる、ということになるな」
ルシエロが、半壊した門柱をぽんと叩いた。柱の傷口はまだ鋭利でその下には瓦礫が転がっていることから、門柱が壊されて間もないということが推し量られる。怪力のオーガが襲撃の際に壊していったのだろう。
ルシエロの隣に並んだひろのは教会の外観とその周辺に注意深く視線を巡らせる。
他に敵はいないのか、罠などはないか。
今は何もないようだが、この先も警戒を怠るべきではないだろう。
「ご無理なさいませんように」
かのんが朽葉の頰に唇で触れる。
湧き上がるオーラが2人に力を与える。
他のウィンクルムたちも、次々にトランスを済ませた。
ウィンクルムたちのトランスを目の当たりにした救急隊員たちは、その神々しさに感動を覚える。そして、彼らならきっと、教会内に取り残された人々を助け出してくれるだろうと確信にも似た希望を持った。
かのんは朽葉の頭部を兜越しに優しくポンポンと触れる。朽葉のオーラが輝きを増した。
シリウスはウェルテックス・ギアを作動させ、自身の能力を上げる。
ディオスが両手剣「サクリフィキウム」を構え、かのんがその隣で調律剣シンフォニアを天に掲げれば、美しい音色が空気を震わせ、ディオスの剣にも響いた。
アラノアは負傷者救護に専念するために、自分の剣は鞘に収めたままで、救護した人を守れるようにと盾を背中に背負う。ガルヴァンも、両手斧は背中に背負った。
「準備はいいか」
ルシエロが内部からの怒号で震える扉に手をかけ皆を振り返り問う。
全員が扉を見据えてしっかりと頷いた。
それを確認すると、ルシエロとひろのが扉の左右をゆっくりと引いた。
大気を震わせる怒号の波が、ウィンクルムたちを包む。
その波に、飲まれそうで。
アラノアはぶるりと頭を振る。
そしてしっかと内部に視線を走らせる。
「……!」
入り口付近には、折り重なるようにして数人の男女が倒れていた。
その負傷者たちが堰となって、出入り口を塞いでいるのだ。
壁には幾人分かもわからぬ量の血痕が。
アラノアはこれほど被害の多い現場を訪れるのは初めてだった。惨状に、目眩を覚え足が竦む。
大丈夫かと問いかけるように、背後からガルヴァンがアラノアの肩を支えた。
アラノアは顎を震わせながらも精一杯息を吸い込む。
(私が……やらなきゃ……助けなきゃ……!)
心の中で呪文のように唱え、それに合わせて深く呼吸を繰り返す。
目を閉じ、脳内でスイッチを切り替えるイメージを思い浮かべる。
次に目を開けた時、アラノアはもう震えてはいなかった。
「ご家族は、どこにいるかわかりますか?」
震えを抑えた声でかのんはリラに訊くが、リラはわからないと首を振った。
「助けて!」
扉が開いたことに気づき、椅子の陰に身を隠していた女性がこちらに駆けてくる。
途端、地響きのような足音が轟き、奥から姿を現したのは。
「メダ・ルオ……!」
かのんが呟く。
双頭巨躯のオーガは逃げる女性の頭部を掴むと、出入り口を塞ぐ人の山の中にぶんと放り投げる。
リラの供述の通り、一体のメダ・ルオが礼拝に訪れた人々を襲撃している。
「クロ!」
ディオスは自身の神人の名を呼び手を差し出す。
「ああ」
応じたクロスはインスパイアスペルを唱え、差し出されたディオスの手の甲に浮かぶ紋章に口付け、2人はハイトランス・ジェミニに移行する。
朽葉の掲げる片手本マシナリー・アークが賑々しいトランペットの音を響き渡らせ、赤青黄色と目まぐるしく変わる光が朽葉を照らす。
メダ・ルオの2つの顔が朽葉の方を向く。
リチェルカーレとクロスは目配せし合うと、共に淡い光を放つ神符「詠鬼零称」を構える。
神符から放たれた力がメダ・ルオを拘束した。
抵抗し暴れるメダ・ルオ。リチェルカーレとクロスは神符を持つ手に力を込めた。
急ぎ、アラノアとガルヴァンは入り口の前に倒れている負傷者に駆け寄る。
「助けに来ました。大丈夫ですよ」
と声をかけ避難を促し、自力歩行できぬ者には肩を貸し教会から脱出させる。
人々を一部避難させたことで内部への道が拓いた。
神符の効力が切れる前にと、ウィンクルムたちは一斉に中に雪崩れ込む。
ルシエロとひろのは最後に入り、扉の下部に石を置き、開放状態を保つ。そうすることによって、人々を脱出させやすくなる。
アラノアとガルヴァンは、出入り口付近に残る他の負傷者を数回に分けて外に運び出す。
「もう、大丈夫ですから」
そう言って救急隊員に引き渡すと、負傷者たちは安堵の息をもらし礼を言うのだった。
シリウスはリチェルカーレの手を引き一気に走る。
一般人を背に庇うようにして、シリウスはメダ・ルオの前に立つと、リチェルカーレの手を離す。
「怪我人は頼んだ」
リチェルカーレは頷くと教会の最奥を目指し再び走る。
神符が震え、拘束力の限界を訴えている。
走りながら、負傷者の数と状況をざっと確認。
30人ほどいる人々は壁際に張り付くようにして身を震わせている。
動けないほどの重傷者はその半分ほど。
メダ・ルオは怯えている人々を愉しみながら痛めつけたのだろうか。
人々の恐怖を思い、リチェルカーレは胸が痛んだ。
「大丈夫です。必ず助けます。わたし達の指示に従ってください」
努めて柔らかな声で言うと、負傷者の手当てを始める。
この位置に残された人々は、出口までの位置にメダ・ルオが立ちはだかっているため、容易に脱出できない。
せめて、怪我の処置が手遅れにならないように。リチェルカーレは持てる知識を最大限に活かし、手際よく手当てをする。
かのんは、右手奥の小部屋へ向かい走る。中にも人がいるかもしれない。
かのんの後を追いながら、朽葉は一般人に声をかける。
「紳士淑女の皆々様、お待たせして申し訳ない、後は我等ウィンクルムにお任せあれ」
老齢ながらも張りのある声は、混乱している人々の耳にも届いた。
「誠に勝手ながら、怪我をされていない方におかれましては傷が深い人の避難のため、我等に手を貸していただければ幸いですぞ」
その声に落ち着きを取り戻した者もおり、何人かが互いに身体を支え合い出口を目指す。
朽葉は逃げる人々とメダ・ルオの間に立ち、メダ・ルオが逃げる人々に襲いかからぬよう、猛虎守護盾を構える。持ち主の意思に応じるかのように、盾の虎が咆哮をあげた。
クロスはリラを連れてかのんたちとは反対側、つまり教会左側へと進み、そちらの負傷者に対応することにした。
「家族はいたかい?」
負傷者の手当てをしながらリラに問うも、彼女は首を横にふるだけだった。
メダ・ルオは唸りながら拘束を解こうともがく。
次第に動きが大きくなっている。神符の効力もそろそろ切れるようだ。
2つの頭は口々に何かを言っている。
意味を成さぬ唸りや咆哮のときもあれば、言葉のときもある。
シリウスは無意識に耳を澄ます。
「オレのせいだ」
「A.R.O.A.のせいだ」
「オーガのせいだ」
とりとめのない言葉のようでいて、意味のある言葉のようでもある。
だが、メダ・ルオの言葉にばかり気を取られてもいられない。
シリウスは【魂剣】ソウルダンサーを構える。
シリウスとメダ・ルオを挟んで反対側にルシエロが駆けてきて、【双剣】魂絶と両断を構えた。ルシエロの後方にはひろのが控えている。
ディオスは負傷者たちに励ましの声をかけながら走り、両手剣「サクリフィキウム」を掲げると、シリウスとルシエロの間に立ち、3人でメダ・ルオを囲む形となった。
「何を言っているんだ?」
ディオスもメダ・ルオの2つの頭の会話を耳にし眉を顰める。
が、すぐに意識はメダ・ルオの言葉から逸れる。
神符の拘束が解け、メダ・ルオが腕を大きく振り上げたのだ。
シリウスは洗練されたステップと流れるような剣舞の動きで剣を繰り出し、メダ・ルオの意識を引きつける。
その反対側でルシエロも、シリウスと同様の剣舞を始める。
双頭のメダ・ルオならそれぞれの目がシリウスとルシエロの両方を追い、惑うであろうという狙いである。
メダ・ルオはシリウスに気を取られながらもルシエロに襲いかかるが、その手はあっさりと回避され空を切る。
今度はルシエロを目の端で見ながらシリウスに殴りかかるが、これもやはり回避される。
「どちらか……どちらを……」
メダ・ルオが混乱している様子だ。
そこへ、ディオスが足を狙い斬りかかる。
手応えはあった。なのに、メダ・ルオはディオスの攻撃を全く気にしていない様子であった。
「効いていない?」
ディオスが瞠目する。
「いや、痛みに鈍感なだけかもしれん」
ルシエロの言葉に、ディオスは頷き、メダ・ルオが振り回す腕をくぐり抜け剣をもう一振り。身を翻しさらに斬りつける。調律剣の効果がディオスの連撃を可能にしている。
さらに、シリウスとルシエロがメダ・ルオの気を散らし続ける。
ひろのはルシエロたちが戦っている場所から少し後退した位置で皆の配置をぐるりと見回し、それぞれの行動を確認する。
戦闘の場は、教会のほぼ中心。
それを取り囲むように四方の壁に張り付く負傷者を含む一般人。
下手に大きな攻撃を与えメダ・ルオが吹き飛ぶようなことがあれば、一般人の中に突っ込んで被害が及ぶかもしれない。
「必ず助けます、から。もう少しだけ我慢を、お願いします」
ひろのはそう声をかけ、メダ・ルオがルシエロたちに気を取られているのを横目で確認しつつ、一般人たちを出口方向へ避難させる。
少しでも、一般人のいない場所を作れば、戦いやすくもなるだろう。
ひろのの対応に気づいたディオスは一歩引くと、力を溜める。剣が青白く輝き、その形がまるで狼の頭のように変形した。
輝きの残像を残し、ディオスは跳躍、メダ・ルオの胴体に青白き狼が連続で噛み付く。
メダ・ルオがずうんと音を立て尻をつく。教会全体が揺れ、一般人からは悲鳴があがったが、ひろのが人のいない空間を作り出してくれていたおかげで、被害はなかった。
「これじゃまだ足りないか」
立ち上がるメダ・ルオを忌々しげに見遣り、ディオスは舌打ちする。
ひろのは逢魔鏡ショコラントを取り出し、そこにメダ・ルオの姿を映し弱体化を図る。
しかし、メダ・ルオに対峙する皆が存分に戦うには、早期に一般人の避難を済ませなければならない。
それに気付いたクロスは、応急処置の手を早める。
「よし、これで動けるな?」
男の子の脚に包帯を巻いてやり、笑顔で頭を撫でてやると、男の子は泣きながらも大きく頷き、頑張って出口を目指す。
「他に、怪我をしている人は?」
声をあげた、その時。
「だめ……!クロスさん!」
ひろのの声が耳に届き、クロスは振り返る。
間一髪。
差し向けられていた短刀を躱すことができた。
「な……に?」
間合いを取り、短刀の持ち主を見据える。
それは、リラだった。
「甘いのよ、ウィンクルム」
リラは氷のような目で、クロスを見る。
右手に短刀。左腕に……いつの間に所持していたのだろう、邪眼のオーブを抱えている。
教会のどこかに隠していたのか、あるいは、教会内に仲間が潜んでいたのか。
クロスは歯噛みした。怪我人の対応を焦るあまり、リラへの監視が疎かになってしまったことを。
そうだ。リラは初めから疑わしかったではないか。
礼拝に来ていた割に、いつでも身軽に動ける服装。
これだけ怪我人が出ていて、本人もやっとのことで逃げ出した、と言う割には無傷。
さらに、現場に着いて、リラの供述に間違いはなかったから、すっかり信用してしまっていたし、いかにクロスがウィンクルムとして経験豊富といえども、1人で、しかも怪我人の対応をしつつ監視というのは難しかった。
周囲に気を配っていたひろのが気付いて声をあげてくれたから良かったが、そうでなければ今頃クロスは……。
リラが短刀を振りかざす。
クロスが剣の柄に手をかけるも、抜くのを躊躇する。ここで剣を振り回せば、周りにいる負傷者にも被害が及ぶかもしれない。
それならば、と、クロスの手が神符を掲げようとしたが一瞬早くリラが短刀を持つ手でそれを払いのけると、クロスの手から神符が落ちた。
「くっ……!」
クロスは手刀でリラの短刀を持つ手を叩く。
クロスが体術に優れていても、相手は片腕でオーブを抱えているとはいえ武器を持つ元ウィンクルム。簡単にはいかない。
他のウィンクルムもすぐに持ち場を離れるわけにもいかず、クロスは1人、不利な状況で一般人を守りながらリラと対峙しなければならなかった。
「クロ!」
「オーガは俺たちが止めておく、ディオスはクロスのところへ!」
シリウスがメダ・ルオの目を引きつけながら言う。
「だが……」
「早く行ってリラを捕まえろ!で、すぐに戻って来てくれ」
ルシエロが後押しする。
「……わかった」
「こっちは任せろ」
ルシエロが笑みで返すと、ディオスは駆け出す。
クロスは突き出される短刀を躱し、リラの腕を蹴るとガラ空きになった腹部に拳を叩き込む。リラは短刀を取り落としながらも身を引き拳のダメージを殺すと、空いた手でクロスの腕を抱え込む。
そのままリラは身を捻り関節技へ移行しようとする。クロスはリラの脛を蹴り飛ばし、それを阻止する。
2人は一旦離れ間合いを取る。
短刀は落としても、邪眼のオーブはしっかりと持っている。よほど大切なものなのだろう。
リラは側にいた負傷者の腕を引っ張ると、クロスに向かって投げつけた。
「ぅわ!……っと!」
クロスは負傷者を全身で抱き留める。
その隙に後ろに回ったリラが、クロスの首に腕を回し締め上げた。
「う……く、に、逃げて……」
クロスは負傷者の背を押し、自分は負傷者からリラを離そうと、苦しいながらも背でリラを押し後退した。リラは片腕にオーブを抱えたままだ。抵抗を続ければクロスから腕は外れるだろう。
「クロ!」
駆けつけたディオスに、
「ディオは……っ、オーガをっ!」
と気丈に叫んだ。
「ふーん、戦ってる仲間を見捨ててこっちに来るんだ」
リラの笑いを含んだ声。
「……っ」
ディオスが剣を構えながらも反論できず、リラを睨む。
「それは違うのう、お嬢さん」
ディオスの後ろから、声がした。
「仲間を信じてるだけじゃ」
ディオスの肩をぽんと叩いたのは朽葉だった。
リラはクロスの首に回した腕に力を込めるが、朽葉が片手本を開くと、そこから飛び出てきた蛇がリラの腕に巻きついた。
蛇に締め上げられ、リラは腕の力が弱まっていき、ついにはクロスから離れる。
解放されたクロスが崩れ落ちゲホゴホと咽せながらも、落ちた神符に手を伸ばす。
ディオスは床を蹴るとリラの鳩尾に剣の柄で一撃を入れた。
呻き、倒れたリラをクロスの神符が拘束する。さらに、2つの小部屋に残っていた人々を避難させ終えて駆けつけたかのんと共に朽葉がリラの体を押さえた。
リラは邪眼のオーブを守るように、亀のように丸まっていた。
ディオスはクロスに駆け寄り、背中をさする。
「どうして、こんなことを?」
かのんが訊いた。
「負の感情がより高まると思ったのよ。ウィンクルムが助けに来たと希望を持った後で、そのウィンクルムが倒れ、自分たちも死んでゆく……そんな状況になればね」
リラの言葉は、いかにもマントゥール教団の信者が言いそうなものであった。
だが、それだけではないように思えた。
「リラが、あの神人なんだろ?婚約していた精霊がオーガになったっていう」
息を整えたクロスが言うとリラは肩で笑った。
「……そうよ。笑えるでしょ。私たちの絆は、負の感情に負けたの。前世からの絆だなんだと言われているけど、脆いものよね」
「笑わないわ」
かのんはきっぱりと言った。
「だって、何かあったのでしょう」
「……」
リラは僅かに顔を上げると、睨むようにかのんを見る。かのんはその目をしっかりと見返した。
「事情があるのなら私達に教えて頂けませんか」
かのんはできるだけ穏やかな声でそう問いかけた。
リラは吐き捨てるように言う。
「私たちがオーガ退治をしている間に、彼の生まれ育った村が別のオーガに全滅させられたわ」
ウィンクルムゆえに、依頼を放り投げ自分の村を守りに行くなんてことは、できなかった。本来なら守れたであろう力を持ちながら。
「……そんな」
クロスは言葉を失った。
「あのメダ・ルオは、まさか……」
ディオスが、シリウスとルシエロが戦っているメダ・ルオを見遣り呟く。
「ええ。私の精霊。村が全滅したことで自分を責めながら……オーガになっていったわ」
リラは邪眼のオーブをぎゅっと抱きしめる。オーガを操る邪眼のオーブ。今やそれだけが、リラとかつての婚約者を繋ぐ絆。
リラは邪眼のオーブ欲しさにマントゥール教団に入信したのかもしれない。
一方、シリウスとルシエロは2人でメダ・ルオを抑えていた。
1人欠けた分、回避を主とする戦い方はこちらの体力を消耗させるだけだ。幸いひろのの逢魔鏡がメダ・ルオを弱体化させてくれている。積極的な攻撃に転じるほうが得策だ。
シリウスが素早い連撃で気を引くと、ルシエロがメダ・ルオの足の関節目掛けて急接近し嵐のような強い連撃。それが止むと次はシリウスが同様の攻撃をメダ・ルオの肩関節に食らわせる。
メダ・ルオは身軽に動き、手数の多い攻撃を繰り返す2人に苛立ったのか、腕を振り回す。
だが、シリウスとルシエロは予め自然界の旋律と自分の属性を同調させていた。
そうすることによって、悪意ある攻撃に無意識に反撃することができる。
メダ・ルオの腕が彼らに襲いかかった途端に、闇と光、風のオーラが吹き荒れるように迸り、【双剣】魂絶と両断が、【魂剣】ソウルダンサーが、メダ・ルオの皮膚を切り裂いた。
メダ・ルオは咆哮をあげる。
「やっと痛みを感じたか。鈍感オーガめ」
ルシエロがふっと息をつく。
「ここから畳みかけよう」
シリウスが剣を構え直す。
メダ・ルオがさらに激しい攻撃を仕掛けてくるだろう。そう予想してのことだった。
が。
メダ・ルオはぴくりと一瞬動きを止める。
すると、シリウスとルシエロを振り切って、大きな足音を立てて走り出した。
「逃走する気か?」
ルシエロは、窓辺に向かい走った。
窓を突き破っての逃走を防ぐためだ。
その意図に気付き、シリウスも窓辺の警戒に回る。
メダ・ルオはきょろりと左右を見渡すと、窓からの逃走は諦めたのか、出入り口目掛けて走る。
「ガルヴァンさん!」
「うむ」
アラノアとガルヴァンは、まだ避難していない人々の前に立ち、盾を構えた。
メダ・ルオはアラノアたちの前を通り過ぎてゆく。
「待て!」
ディオスは床を蹴りメダ・ルオを追う。
メダ・ルオの背中に狼に変形した剣を叩きつけるが、メダ・ルオはそれを気にも留めず、外へ出た。
途端、外から人々の悲鳴があがる。
救急活動をしていた救急隊員と、避難した一般人がまだ門付近にいたのだ。
「大変!」
アラノアは顔色を変えた。
救急隊員はウィンクルムではない。彼らにオーガに対抗する力はない。
アラノアとガルヴァンはディオスに続いてメダ・ルオを追う。
3人が外に出た時、メダ・ルオの姿は見えなかった。
辺りを見回す3人に、門付近にいた救急隊員たちが、教会の横を指さした。
3人が急ぎそちらへ向かうと、ちょうどメダ・ルオが外側から窓にはめ込まれたステンドグラスを強靭な腕が打ち破るところであった。
ガラスの割れる音が響く。外にも、中にも。
その前にオーガの影が窓に映るのを見逃さなかったひろのが付近にいる人々に声をかけ、シリウスとルシエロ、クロスとリチェルカーレが人々の避難を手伝っていた。おかげで、飛び散った破片で怪我をする者はいなかった。
ガラスを破り侵入してきたメダ・ルオは真っ直ぐにリラに向かう。
「いかん」
メダ・ルオに立ち向かおうとしたかのんだが、朽葉が等身大の鏡を作り出すと同時にかのんの手を引き避難させる。
かのんと朽葉だけでは勝機がない。
「朽葉おじ様!」
かのんは非難するような声をあげるが、
「天藍に恨まれとうないわい」
と、朽葉はかのんの手を離さない。
朽葉が出現させた鏡の中では、映し出されたメダ・ルオが本体のメダ・ルオを挑発するように唸り声をあげている。
本体のメダ・ルオはそれを一瞥するが、リラが「こっちよ」と発すれば、鏡の挑発を振り切りリラの元へと向かう。
メダ・ルオはリラを抱き上げると、彼女を肩に乗せた。
「あんたたちだってね、いつ同じような目にあうかわからないわよ!その時に、絆だの愛だのがどれだけ役に立つか、見ものだわ!」
あはははは、とリラは笑い声を教会に響かせ、メダ・ルオに乗って割れた窓から出て行った。
朽葉は、リラの消えた窓に向けて言った。
「リラよ、主は何を望む?」
マントゥール教団員に身を落し、かつて恋人だったオーガを従わせ、ウィンクルムを、A.R.O.A.を恨み続ける。その先に、幸せなどないのに。
ルシエロとシリウスは即座にメダ・ルオを追うが、メダ・ルオは最早逃走一択のようで、外で待ち構えていたディオス、ガルヴァン、アラノアにも目もくれず柵を飛び越え去って行く。
ディオスは舌打ちし音を立てて剣を鞘に収めた。
今回依頼に当たった顔ぶれならば、メダ・ルオ一体くらいなら撃破できたはずだ。
だが、条件が悪すぎた。多数の要救護者、リラの存在……。オーガを退けられただけでも良しとしなければ。
「ヒロノ、怪我はないか」
教会に戻ったルシエロは、自身の神人の安否を確かめる。
「うん……」
ルシエロは、ひろのが何か考え込んでいる様子だったので、その瞳を覗き込んだ。
ルシエロの視線に気付き、ひろのはぽそりと呟いた。
「結婚式、したかったのかな」
なぜリラは、事件を教会で起こしたのか。それを考えていた。
彼女は、メダ・ルオとなった精霊と結婚するはずだったのだ。だが、最早それは叶わない。
だから、壊したかったのだろうか……。
メダ・ルオが去った後、リチェルカーレは教会の奥に残っていた人々を外へ誘導した。
アラノアとガルヴァンは救急隊に負傷者の状況について尋ねた。
奇跡的に、重傷者はいても死者はいなかった。
それは、ウィンクルムが人命救助を第一に考えた賜物であろう。
アラノアは安堵の息をつく。
「避難した人の中に、マントゥール教団員がいなかったか?」
クロスが訊くが、それについては誰もわからなかった。
だが、あの混乱した現場であれば、教団員が1人くらい紛れ込んで、こっそり逃走するくらいは簡単にできただろう。
「しかし、嫌な気分にさせられる任務だったな」
ディオスが苦虫を噛み潰したような表情を見せた。
リラの存在は、ウィンクルムたちに問いかけていた。
任務と自分の大切なもの、どちらを選ぶ?
自分の精霊がオーガにならない自信はある?
リチェルカーレは「大丈夫だもの」とでも言うように、シリウスの手をぎゅっと握った。
だが、誰もが心の底から「大丈夫」とは言えなかった。
重い空気が皆を包もうとしていたとき。
「ほい」
ぽんと音を立て、朽葉が袖からテディベアを出す。
「朽葉おじ様ったら」
かのんが苦笑すると、皆にも笑いが伝染し、重い空気は瞬く間に消えていく。
思うところはいろいろあれど、ひとまず今回の任務を終了である。
皆が本部に帰り足を向ける中、ひろのは教会を振り返る。
一瞬だけ、フラワーシャワーの中を歩く笑顔のリラの姿が見えたような気がした。
依頼結果:普通
MVP:
名前:ひろの 呼び名:ヒロノ |
名前:ルシエロ=ザガン 呼び名:ルシェ |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 木口アキノ |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | EX |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,500ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 11月20日 |
出発日 | 11月28日 00:00 |
予定納品日 | 12月08日 |
参加者
会議室
-
2016/11/27-23:57
-
2016/11/27-23:48
-
2016/11/27-23:29
-
2016/11/27-21:43
ディオス:
>SSN
うむ、確かに室内で放ってガラスを割ったりしたら危険だ
今回は取りやめにし、SWFに変更した
これなら発動すると連続で素早く数箇所噛み砕く攻撃だからな、多少なりともメダ・ルオの体力削るのに役立つ様になれば良い…
>行動
今の所の俺達の行動は、このようにしている
ディオス
事前にリラから当時の状況等を聞いたものをメモにしておく。
リラに何故同行したいのか、同行理由、危険だと分かっていても同行したいのか等を聞き、許可する場合は約束事を守るよう伝える
戦闘はハイトランスをし、メダ・ルオを挑発しながら誘導し人々と遠ざける
攻撃は手足や胴体等急所を通常攻撃とSWFで狙い、万が一締め上げ攻撃を食らっても良い様にSBRで防御を上げておき、錯乱してる隙を狙い攻撃
敵の攻撃には身軽な動きで交わしたり武器で相殺
配置は、敵を囲むような形で居ようと思っている
クロス
事前にリラに同行する際の約束事を守らせる
ハイトランスしたら、リラの護衛兼監視をしながら負傷者手当
ファンファーレと同時に神符「詠鬼零称」使用
もし万が一オーガ付近に負傷者や逃げ遅れた人がいたら助け、戦闘中に破片等飛んできたらリラや負傷者に当たらない様身を挺して護り負傷者達に優しく声をかけ不安がらせない様に務める
とまぁこんな感じだな
それと大怪我していたら出血が多いと思うので止血用の布を申請しとこうと思う
もし足りなくなった場合を考えて、念の為書いてみた
>ギルティ・シード
こちらも文字数の関係でかけていない…
対応してくれると有難い… -
2016/11/27-21:03
さてさて、もう少しで出発じゃの
>トランス+神人スキル
……ディスペンサが使えたらおじ様のスキル配分悩まなくても良いのに……とかのんがぼやいておるが、使えんもんは仕方ないでの
コンフェイト・ドライブで我の能力の底上げをして貰うつもりでおる
>怪我人だが、外へ出れるかどうか不明瞭故、オーガの攻撃範囲外に誘導とぼかした言い方にしておる
オ・トーリ・デコイを持参するので、万が一怪我人の方にオーガが来た時は、誘導にアヒルを我等の方に放り投げるつもりらしいの
後は、先に話したとおり
かのん:ディオスにチューニング・シンフォニアの効果付与
怪我人の応急処置
リラに家族がこの場に残っているのか問い掛けを予定しておる
我は、ファンファーレの引きつけとウィンクルムが助けに来た旨の声あげ
怪我人と前衛の間でミラーデーモン使い壁役
MPに余裕がありそうなら、パペマメ2で蛇を出して腕に絡ませるなりで抱き締め攻撃の邪魔ができんかなと思うておるよ
>ギルティ・シード
我等はここまで言及する余裕がないでの
念を入れて対応してもらえるのなら有り難い -
2016/11/27-20:34
…俺の方でもルシエロと連携、引きつけとプランに書いておいた。手数はあるので攪乱にはなると思う。ディオスにはその隙に攻撃をしてもらえればと。
リチェが礼拝堂に入ったら怪我の程度と人数確認はすると言っている。ひどい怪我から対応するが、小部屋の方にも余裕があれば声をかけるらしい。…外へ誘導できるかは、先にもあげたが「可能なら」となるかと思う。できるだけ引きつけるつもりではいるが、礼拝堂の内部だと離れるといっても限度があるだろうし。 -
2016/11/27-19:02
ルシエロ=ザガン:
オレとヒロノも通常トランスで行く。
今回ヒロノは回避とメダ・ルオの弱体化がメインだからな。
オレの攻撃力は下げず、ジェンマの杖で攻撃力を上乗せする方向だ。
>コスモ・ノバ
メダ・ルオの周囲に怪我人がいないとも限らん。
使用は、メダ・ルオの周囲に人が居ない事を確認してからの方が良いんじゃないか?
それに、ステンドグラスに近ければ衝撃でガラスが割れるかも知れん。
>行動
オレはシリウスと対角になる位置につく予定だ。
頭が二つあるなら、真逆の位置にいることでどちらへ攻撃するか躊躇し、動きが鈍る可能性もある。
そう上手く行くかはわからんが、試すつもりだ。
トーベントで膝関節を狙う。ユニゾンは保険だな。
ヒロノは後方で鏡による弱体化を行う。
ヒロノの行動に気づく事はないと思うが。
気づかれた場合を考えて、怪我人を巻き込まない位置へ常に着くつもりだ。
>ギルティ・シード
そうだな。あるかも知れん。
字数に余裕があれば、救急隊も含めて頼む。 -
2016/11/27-00:00
(連投失礼します)
今回はわたし達は通常トランスで行きたいと思います。ハイトランスにするとシリウスの攻撃力が下がってしまうし、防御力と回避力だけならわたしも通常トランスでなんとか凌げそうですので。ですからトランス切れの心配は大丈夫だと思います。
>行動予定
リチェ:救急セット用意。包帯や止血帯持てるだけ持って。携帯品「印籠」に傷薬入れていく。
朽葉さんのファンファーレと同時に神符で拘束付与。オーガすり抜けて奥へ、負傷者対応
基本手当て要員。攻撃や物が崩れる等あれば負傷者を庇う
シリウス:オーバードライブで速さ底上げ。リチェ掴んでオーガ横すり抜け、分断する位置に立ち
負傷者側へ行かせない。
陽動要員、できるだけ敵視界内からの攻撃で意識をこちらへ
「抱き締め」対策に肩や腕の関節狙う
つもりです。 -
2016/11/26-23:53
>ギルティ・シードについて
PL思考ですが、シードについてはアドエピについてはプロローグ内で明言されていなければ対応しなくても大丈夫かなと思っていました。けど、念には念をですね。アラノアさんに余裕があれば対応して頂けるとありがたいです。
>避難について
安全な場所へ早く逃げてもらえれば一番ですが、メダ・ルオの位置によっては動かない方が安全かもしれません。礼拝堂に敵がいるのであれば、小部屋内にいる人はそのままいてもらった方が安全かしらと思ったり。シリウスとルシエロさんが分断狙いで動くとしていくので、朽葉さんがいうように「大丈夫。戦闘が終わるまで出てこないで」と声をかけるとか。
>分断について
朽葉さんのファンファーレで意識を逸らすのと同時に、クロスさんとわたしで神符の拘束を付与してはどうでしょうか?Aスケール相手でも少しだけ効果がありましたので、成功したら負傷者の人たちとの間に割り込みやすかなって。 -
2016/11/26-23:37
>救急隊要請
分かりました。
ではこちらの方で救急隊要請希望、教会の門の外等に待機し生存者の保護、ついでに怪しい種探し等もお願いしてみようかと思います。
>リラさんに憶えている限りの現場の状況説明要求
ガルヴァンさんの文字数に余裕があるので入れてみましたがどうでしょう?
>右側の部屋について
拝礼堂内の人の避難が全部終わったら、オーガ対応班の方がオーガを部屋とは反対側の方に誘導しスペースを作ってもらい、その隙を狙って脱出を図ってもらうとか無理でしょうか…?
人命救助班全員で壁を作って扉から出入り口まで最短距離で向かってもらう形とかで。
部屋に隠れている人も一刻も早く教会から脱出したいでしょうし… -
2016/11/26-23:07
>攻撃回数
ふむ、では最初からメダ・ルオに向かうディオスに使わせてもらおうか
ジョブスキルはMPの都合と使い勝手もあるじゃろうから任せるが
我が心配しすぎなのかもしれんが、コスモ・ノバは礼拝堂の広さによるんじゃろうが、ステンドグラスの傍にメダ・ルオが寄っていたりするとまとめて教会の内装まで壊してはしまわんかの?
>救急隊
近くに待機してもらえるんなら心強いのう
要請よろしくお願いする
>右の小部屋
今の所思いつくのは他の怪我人含めて外へ避難できそうなら移動をお願いするか
避難が無理でオーガの攻撃を受ける恐れがないのなら、事が終わるまではその場にいてもらうことを伝えるくらいかのう
オーガと人々の間に、対応する我等がおればすこしは安心してもらえるんじゃないかと思うのじゃが -
2016/11/26-22:19
ディオス:
遅くなってしまい申し訳ない
>朽葉さん
まとめ感謝します
それと目潰しの方は、保留にしておこうかと思う
万が一と言う場合があったら迷惑かけてしまいますから(苦笑
俺は、締め上げ攻撃された場合カウンターが出来る様にSBRを装備した
防御も上がるから多少の事じゃ倒れん
それと、SSNも装備してあるから終盤になったら使おうと思っているが、
かのんさんの攻撃回数増加をするなら、最初からSSNを使ったほうが良いのだろうか?
クロは護衛兼監視をしながらリラと負傷者の方へ行ってもらう
前にも書いたが、最初に俺がリラに何故同行したいのか云々を聞いてからクロが約束事をさせようかと思っている
約束と言っても、俺達と一緒に負傷者手当をする、俺達と離れずオーガに近づかない様に欲しい、何かあったら直ぐに報告・連絡・相談をする…と言う感じだな
>アラノア
救急隊、とても良い提案だ
直ぐに病院へ行く事が可能だからな
……リラに聞いてみるか?
逃げてきたならどんな状況だったのか説明出来るだろう
覚えている限りで良いから、怪我人は何処にいてオーガが何処にいるか事前に聞こうか -
2016/11/26-21:21
あと、右手側の部屋に人が隠れている場合どう対応したらいいんでしょうか…?
「外にオーガがいるから出たくないけど怪我人もいるしいつこっちに来るか分からなくて怖いし早く助けて」
って私が一般人側だったらこうなると思います。
戦ってる音で不安も高まりやすいと思いますし… -
2016/11/26-21:04
あっ…気付いたのですが、【禁獄】という事はギルティ・シードがどこかにある可能性がありますよね…シードの影響を受けて人々の不安が高まりやすいかもしれません。
考えすぎならいいのですが、一応、救急隊の要請ついでに救急隊の人には待機中教会の外に怪しい種がないか探してもらうって書いた方がいいでしょうか…? -
2016/11/26-18:25
アラノアさん、救急隊の要請いいと思います。オーガは一体ですし、礼拝堂の中にいるのでしたら、それこそ門の外とかで待機してもらえたらすぐに病院へ運べますね。負傷者を外へ避難させることができなくても、戦闘が終わり次第診てもらえますし…。
>戦闘の流れ
朽葉さん、ありがとうございます。わかりやすいです。アラノアさんもありがとう。
わたしとシリウスはメダ・ルオの意識が逸れた隙に礼拝堂の奥へ。わたしはそのまま奥へ向かって必要なら負傷者の人の治療と護衛、シリウスはメダ・ルオと負傷者の人の間に割り込んでメダ・ルオが負傷者の方へ行かないよう邪魔をすると言っています。
カルヴァンさんがまず負傷者対応をするのなら、かのんさんの攻撃回数増加の効果はディオス兄さんにかけてもらうといいのかしら?
-
2016/11/26-18:14
ルシエロ=ザガン:
リラが消えた神人当人か。それとも別人か。
似てるだけの別人なら姉妹や従姉妹の線も考えられるが。今、議論したところでな。
護衛はクロスに任せる。
上手くメダ・ルオと負傷者を分断できた場合。
メダ・ルオがあまり移動しないように立ち回るつもりだ。
ステンドグラスにメダ・ルオの腕が当たりガラス片で大惨事、などという事態は避けたい。
それも踏まえて、オレは一方の足を集中して狙う予定でいる。 -
2016/11/26-10:25
メダ・ルオ
ひろの(神人 Lv.38)
朽葉(TS Lv.27)
ルシエロ(TD Lv.41)
シリウス(TD Lv.47)
ディオス(SS Lv.20)
人命救助
リチェルカーレ(神人 Lv.39)
かのん(神人 Lv.47)
アラノア(神人 Lv.20)
ガルヴァン(SS Lv.20)
リラ護衛
クロス(神人 Lv.39)
私達の分も追加と、レベルも入れてみました。 -
2016/11/26-10:07
リラさんについて考えれば考えるほど謎が深まってしまうので、一旦思考を切り上げます。
思ったのですが、A.R.O.A.本部に救急隊の要請とか可能でしょうか?
可能なら、教会の門の外等に待機してもらって、生存者を外に出すと同時に救急隊に保護してもらいその場もしくは安全な場所で適切な治療を施してあげられるかもしれません。
私達の役割について
私達はこの中ではレベルが低いので人命救助…といっても私達は医療スキルを持ってないので救急セットを持っていても大した治療は出来ないかもしれませんが…
代わりに私はメンタルヘルスを持ってるので、不安や恐怖で動けなくなっている人がいれば話し掛けてそれらを和らげ誘導する事くらいならできるかなと思っております。
ガルヴァンさんはそのどちらも持ってませんが、何かの下敷きになっている人がいるかもしれないのと、怪我している人をオーガから離す・安全圏に運ぶのにも男手が必要かと思うので…
あと、生存者の安全が確保出来たら私はリラさんの護衛、ガルヴァンさんはメダ・ルオに向かおうと思っております。 -
2016/11/26-09:07
さて話し合いも今日と明日の丸2日かの
我としては、そろそろ全体の流れが、ある程度把握できれば良いかと思うのじゃが
我とかのんの動向じゃが、我はまずファンファーレでその場の虚を突いてオーガに向かう隙を作り、人々にはウィンクルムが来た旨を伝えたいかの
後は、ミラーデーモンとパペマメ2でオーガの逃亡と人々に向かうのを防げると良かろうか
かのんじゃが、怪我人の応急手当と保護に向かいたいようじゃ
レラが家族がいると言っているので、怪我人の中にいないかその辺を聞きたいようじゃな
それと提案というか、かのんの武器じゃが攻撃回数を任意の武器に追加できる効果がある
メダ・ルオは痛みに鈍い分それなりに硬いようじゃし
できれば火力職のシンクロサモナーの2人のどちらかが活用した方が効率的かと思うが、誰かこの効果を使わぬか?
プランに関してはかのんの方で対応するので、何かを書き込んで貰うことは無いしの
>ディオス
目潰し
頭が2つある故、どちらか片方だけならそう手当たり次第に周囲を攻撃するということも無かろうと思うが、どうじゃろうな
ひとまず今の所の班分け希望はこんな感じかの?
>メダ・ルオ対応
・ひろの
・ルシエロ
・シリウス
・ディオス
・朽葉
>怪我人対応
・リチェルカーレ
・かのん
>リラ護衛・監視
・クロス -
2016/11/25-22:14
ディオス:
>リラ
皆が言う通り、一般人を巻き込む形と見られてしまったら本部が黙っていないだろう
軽率な発言をしてしまい申し訳ない(頭を下げる
では事前に俺の方で何故同行したいのか、理由はなんなのか、危険だと分かっても付いて行くのか等を聞いてみようと思う
>役割
ではクロは前に言ったようにリラの護衛兼監視をしてもらう
俺はメダ・ルオの方へ行く予定だ
>メダ・ルオ
コイツは子供の知能を持った二つの頭があるからな
最初挑発をしながら誘導するのはどうだろう?
これで内部を分裂させる事は可能だと思うんだが…
それと、クロが拘束する呪符を持っている
拘束も出来れば戦いも楽になるかと…
後、目を潰す事を考えたが、負傷者の所へ万が一行ってしまったという事になるかも知れないよな?
目潰し、止めといた方が良いだろうか? -
2016/11/25-21:25
〉リラ
…現時点で分かっているのは、以前A.R.O.Aにいた神人に似ているということ。それと一緒に現場に戻りたいと強く希望しているという二点だけだ。「家族を残してきたのなら心配でしょうね」というリチェの意見は置いておいて…メダ・ルオが彼女の精霊であった可能性は0ではないと俺も思うが、それだけでは何とも。朽葉の言うように真意が判るまでは保護対象とした方が良いように思う。ディオスがあげた、直接理由を聞くのでもいいんじゃないか。お前がそこまで現場に行きたいと言う理由は何だ、本当に家族の事だけなのかと。
〉班分け
…リチェは負傷者の方に向かうと言っている。俺は負傷者とメダ・ルオの間に入って壁役ができればと。 -
2016/11/25-01:02
リラさん関連についてふと思った疑問
・リラさんのパートナー(仮)は何故婚約という幸せの代名詞とも言える状態からオーガへと堕ちてしまったのか?
・出入り口が一つしかない教会にオーガが襲撃してきて、その混乱と惨状の中何故無傷で逃げてこれたのか?
オーガは通常の精霊が強烈な負の感情などに支配され、呪われることよって変質したものらしいのですが、婚約により幸せの絶頂だったはずの彼が何故オーガになってしまったのか凄く気になります…
怪我人の対処について
教会の礼拝堂という事は長椅子が沢山置かれているはずです。
現在はオーガにより滅茶苦茶にされているのでしょうけど、もし無事な長椅子があればそれを担架代わりにできないかな、と思ったりしました。
…もっとも、その椅子自体が重かった場合はあまり意味がないですけど… -
2016/11/24-23:18
>リラ
連れて来なくてもついてくるのには我も同意じゃ
故に、目に届くところにいてもらった方が良いと思うとるよ
ディオスの言うリラを囮にする案だが、すまぬが我は反対じゃ
リラの真意が分からぬうちは、保護対処としてみておくべきじゃないかと我は思う、戦う術を持っておらんじゃろうしの
ついでに言うと、一般の人々がいる前で、ウィンクルムが頭数揃っているにも関わらず「見た目には一般人」のリラを危険にさらすというのは、いかにも外聞が悪い
加えれば、怪我人達に自分達も?と不安を煽りパニックを生じかねさせない懸念も理由として挙げておこうかの
反対意見ばかりも何じゃから、家族が残されていると言うておったし、リラには家族を探しながら、怪我人の誘導を手伝うことを頼んでみてはどうかのう
怪我人対処に関わるのが本意じゃ無ければ、そこで何かしらの反応を見れると思うのじゃが
-
2016/11/24-22:45
ディオス:
>負傷者
確かに大怪我をしている人もいるかも知れぬ
そうなるとオーガと内部を分断した方がやり易い
それならオーガ・ナノーカで内部偵察を事前にする事も可能かと考えたが、緊急を要するから無理そうだな…(苦笑
>注意を引く
ふむ、ファンファーレも良いと思う
後は…囮役で引き寄せるだな
>リラ
――すまない、とても悪い意見を言わせて貰っても良いだろうか……
リラを囮役として組み込むのはどうだろうか
勿論監視と護衛としてクロや他の囮役を引き受けてくれる人も一緒に
とは言えリラは武器も何も持っていないから、とても危険な賭けだ
通らない意見だと重々承知しているから気にしないでくれ
それともし黒だとして囮役をしていたら出入り口を封鎖するのは難しいと思ったのも意見を考えた一つの要因だったりする
後は事前に何故付いて行きたいのかを聞き出すのも手だと思っている
という事でリラはクロが護衛兼監視として護る様にしたい
それと、護衛兼監視役はクロの他にもう一人いると安心かと思われる
俺はメダ・ルオの方へ行かせて貰うが、医療とメンタルヘルススキルを持っているからもし負傷者対応の方が少ないのであればそちらでも構わない(どちらもレベル1だが…
-
2016/11/24-22:21
オーガの注意を引く人と、負傷者を担当する人で別れるの。
いいと、思います。
怪我が酷い人が居て、手当まで時間がかかると。
その。間に合わなくなるかも、知れない、です。
私と、ルシェは。
負傷者の方に行っても、移動のお手伝いしかできない気が、するので。
メダ・ルオの方に行こうかと、思ってます。
その場合は、逢魔鏡ショコラントを持ってるので。
弱体化させるのに、鏡に映し続ける。つもりです。
>リラさん
私も。連れていかなくても。こっそりついて来る気が、します。 -
2016/11/24-20:32
>負傷者
安全な場所まで誘導できれば一番だとは思いますが…ひろのちゃんが言うように、動けないくらい大怪我の人もいるかもしれませんものね。何人ほどいるのかもわかりませんし、まずは朽葉さんの仰るようにどうにかしてオーガと内部の人を分断するのが良いと思います。
メダ・ルオが礼拝堂にいるのなら、外へ避難できない時はとりあえず小部屋の方へ避難とかでもいいかもしれません。
>注意を引く
朽葉さんのファンファーレも素敵な案だと思います。後はどうでしょう、囮…というか注意を引く人とその隙に奥へ向かう人に分かれるとか?
>リラさん
職員さんのいう神人と同一人物として…今パートナーがいないのなら、トランスも無理ということですよね。怪我をしないか心配ですが…本部で待っていて、とお願いしても、こっそりついてきてしまうような気もします。誰か護衛について、最初から一緒にいる方が安心かしら…? -
2016/11/24-07:55
ふむ、まずはオーガと教会にいる人々を分断して、それからかのう
オーガを外に誘き出せれば戦いやすいかと思うておったが、確かに、礼拝堂の中でオーガと人々の位置関係がわかっておらんのじゃよな
礼拝堂の中で、オーガと人々の間に我等が入り、お互い対角線上に離れて、オーガ討伐と人々の応急手当・護衛を行う者に分かれるのが無難かのう
屋外と教会内に分かれ、扉に隔てられることでお互いの様子が分からんと言うのも避けた方が良い気もするでな
現場で中に入るのにオーガの虚を突くのなら、教会の扉開けた途端に我のスキルのファンファーレ鳴らす手もあるかと提案しておこうか
>リラ
対応した職員が神人と気付かんかったのは、紋章が袖で隠れてたりしておったのかのう
アラノアの言う1・2どちらも考えられる故、護衛兼ねて誰かが張り付いて様子を見るのが良いかもしれんな
とはいえ、リラ自身には戦力どころか身を守る術も無いじゃろうから、オーガのそばには近づけたくないと我は思うが -
2016/11/24-01:22
リラさんについて
数年前、婚約した精霊がオーガになり、その後姿を消した神人にちょっと似ているらしい。
現在はA.R.O.A.本部のロビーの椅子で、現場に戻るか否かの判断を待っている状態。
手の甲を見れば神人か否かは一目で分かるとして…
疑問
もし姿を消していた神人なら何故今姿を現したのか?
1.碑文の内容を信じてオーガ化した彼の魂を助けたい説(白説)
『オーガとなり堕ちた精霊の魂は、契約している神人に倒される事、
もしくは精霊の魂が強い神人への想いがあった場合輪廻転生が出来ることがある』
とあるので、リラさんが白であった場合、リラさんと共にオーガを倒す必要が出てきます。
とはいえトランスしていない状態ではオーガに攻撃が通じないので、トランスしている誰かと一緒にトドメを刺す形になるかと思われます。
2.マントゥール教団に入信しオーガ化した彼のために餌を調達しようとしている説(黒説)
リラさんが黒の場合、生き残っている人を撒き餌としてウィンクルムを誘き寄せ、全員が教会内に入ったところで出入り口を閉める等して閉じ込めて、生存者諸共全員オーガの餌にしようとしているかもしれません。
どちらにせよ共通して言えるのは、
リラさんを連れて行く場合、護衛(監視)として常に誰かが一緒にいなければならないという事だと思われます。
教会にいるオーガがリラさんの元パートナーである事を前提に話してますが、教会に現れたオーガとリラさんには何らかの接点があるのは確実かと思われます。 -
2016/11/24-01:17
アラノアとシンクロサモナーのガルヴァンさんです。
よろしくお願いします。
戦闘場所
・教会及びその周辺。すでに多数の負傷者がいる模様。
教会の出入り口はひとつ、他はステンドグラスのはめ込み窓で開閉は不可。ガラスを破ることは可能。
内部は礼拝堂がメインで、右手側に小さな部屋が2つ(手前が来客控室、奥が神父控室)
礼拝堂とは扉1枚で隔たれている。
天井が高いので巨体のオーガでも行動可能。
教会の外は門から出入り口までのアプローチは石畳、他は花壇となっている。
敵
・メダ・ルオ1体
巨体の双頭オーガ。
痛みに鈍く、抱き締め攻撃が脅威。
依頼人
・リラと名乗る少女。
現場に行くつもりのようです。
基本的な大まかな流れとしては
誰かがオーガを引き付けつつ人命救助(怪我人不特定多数。物陰、右手側の部屋に生存者が隠れている可能性有)
→生存者安全な場所まで避難
→オーガ討伐
…ですが、これ+@でリラさんをどう扱うかが重要になってくると思われます。 -
2016/11/23-18:11
ひろのと。
テンペストダンサーのルシエロ=ザガン、です。
よろしくお願いします。
負傷者がたくさん、みたいだから。
中には動かすのも危険な人がいるかも知れないと、思います。
怪我の程度が低い、自分で動ける人は誘導というか。
教会の敷地の外に、避難して貰うの。いいと思います。
でも動けない人がいたら、どこか一か所に運んで、守る形がいいかなって。
現場に行ってみないと、わからないけど……。 -
2016/11/23-14:36
リチェルカーレです。パートナーはテンペストダンサーのシリウス。
今回はお知り合いばかりで心強いです。皆さん、よろしくお願いします。
そうですね、これ以上被害者を出さないように…。ディオス兄さんが言うように、救急セットは申請したいです。医学と薬学のスキルがあるので、応急手当はできると思います。
取り急ぎご挨拶まで。また夕方覗きにきます。 -
2016/11/23-11:52
ディオス:
神人クロスとSSのディオス・チェリル・アルジリーアと申す
どうか宜しく頼む。
先ずは人命救助が優先だろう、救急セットを申請しておけば手当も出来る筈。
神人達が人々をオーガから遠くに誘導するのはどうだ?
それと教会も傷付けたくはないから、教会から離れた所にオーガを誘導させるのも手だと思う。
依頼人が現場に付いて行く、事に些か疑問が残る…
プロローグ読むと昔姿を消した神人に似ているらしいが…
何事も無ければ良いんだがな… -
2016/11/23-10:29
さてさて、急な仕事のようじゃの
神人かのんと、トリックスターの朽葉と申す
色々考えねばならんことがありそうじゃが、取っ掛かりはメダ・ルオとそこにいる人々への対処かのう?
人々の安全確保は勿論、我としては教会の建物にもあまり損傷を与えたくないのじゃが、クリスマスも近いしの
まずは挨拶がてら、よろしゅうに