【討魔】心の痛み、身体の痛み(白羽瀬 理宇 マスター) 【難易度:とても簡単】

プロローグ

ガチャン!!という金属音で、君たち精霊は意識を取り戻した。
目に飛び込んでくるのは、セピア色の鉄格子がはめられた牢獄。
なんといつの間にか、その中に閉じ込められていたようだ。
何故こんな場所にいるのか、パートナーの神人はどこにいるのか。
混乱の残る頭で身体を動かそうとすると、
ぐっと腕を引かれる感触とともに、ジャラリという金属の音がした。
そう、君たちの身体は鎖で拘束されていたのだ。
強く鎖を引いて、何とか逃れられないかと試みる君たち。
だがセピア色をした鎖はビクともしない。

もがく君たちの前に、不意に一人の男が姿を表した。
スチームパンク風のベージュ色のスーツに身を包み、
君たちを捕える鎖と同じ鎖を、まるでアクセサリーのように身体にまとった男。
額に角を持ち、まるで蛇のような顔をした男の紅く濁った目が
君たちを見回して細められる。
「やあやあお目覚めかね、諸君」
まるで鉄道の車輪がきしむような金属質の声。
だが耳障りなその声には、隠しようもない愉悦の音が混ざっている。
「せっかくだから、少し遊ぼうじゃないか」
ニヤッと笑う男。
次の瞬間、男の手から伸びた鎖が、一人の精霊の腹を厳しく打ち据えた。
たまらず咳き込む精霊の様子を見て高笑いする男。
男の言う『遊ぼう』とはつまり、
無抵抗の君たちを傷めつけるということのようだ。
こんな時こそ心を強く持たねばと思うのに、
何故か日頃から心に秘めた様々な不安が湧き上がってくる。
万事休す。


さて、一方で神人たちは皆で顔を見合わせて悩んでいた。
「どうしましょう?」
「とりあえず急いで精霊たちを探さないと……」
「っていうか、何でこうなってるの?」
事の起こりはこうだった。
ムーンアンバー号の中にはびこるオーガを殲滅せよ!
そんな指令を受け『ウィンクルムの居城ヴァルハラ』内に出現した
『ムーンアンバー号』という蒸気機関車の中に精霊たちと共に足を踏み入れた。
……のだが。
「うわっ!!」
「お。おおおっっ、何だ?!」
突如悲鳴を上げる精霊達。
うっかり足を乗せた場所は何かのベルトコンベアーの上だったらしい。
為す術もなく、ゴトンゴトンと運ばれていく精霊達。
そうして、あれよあれよという間に神人たちと精霊達は引き離されたのだ。
神人たちはまだ、精霊達の置かれた危機的状況は知らない。
だが、何故か「急がなければ大変なことになる」という気がした。
神人たちは立ち上がる。
自分たちのパートナーは自分たちで取り戻すのだ!!

解説

●目的
精霊:思いっきり傷めつけられてください。
神人:みんなで協力して精霊を助けにいきましょう。


●敵
元々は大蛇のデミオーガでしたが、
ムーンアンバー号の部品である鎖を取り込んで、人に近い姿になっています。
また鎖を身体の一部として自在に操って攻撃をしてきます


●精霊たちの状況
天井から鎖で吊るされています。
足は床についていますが、足も拘束されており身動きが取れません。
大蛇のデミオーガのオモチャになるしかありません。
またこの場所は「ウィンクルムの試練」の名のもとに
思っていること、普段感じていること、不安などを吐露しやすくなっています。
傷めつけられながら、いろいろ吐き出しましょう。


●神人たちの状況
空間の歪みにより、奇妙なダンジョンと化したムーンアンバー号の中を
精霊の救助を目的に進んでいきましょう
途中、行きたい方向とは逆に進むベルトコンベアーに邪魔をされたり、
車体が揺れて足元が不安定になるなどがあると思います。
敵は精霊たちのところにいる大蛇のオーガ以外はいません。
精霊達が捕らわれている牢獄は、特に鍵などはかかっていません。


●プランに書いてほしいこと
精霊:
・普段感じていること、不安などの心情
・傷めつけられた時の反応や、触られたり攻撃されると弱い場所など

神人:
・精霊を救うまでの作戦
・傷めつけられた精霊を目にしての反応など


ゲームマスターより

プロローグを読んでくださってありがとうございます。
お久しぶりの白羽瀬です。
そしてひどいお話です。
要は「イケメンをいじめたい!」というだけです。
敵は弱いので、どなたでもお気軽にどうぞ!
ただし精霊の扱いに関しては今まで以上にヒドイので、あらかじめお含みおきくださいませ!

それではご参加お待ちしております。
(ネタ元のあき缶GMには、ネタの使用許可をいただいております)

リザルトノベル

◆アクション・プラン

リチェルカーレ(シリウス)

  シリウス 大丈夫かしら
ううん。わたしも彼も ひとりじゃない

オーガ・ナノーカで内部探索
トラップや精霊 敵の痕跡を探す
見つけたものは仲間に周知 できるだけ記憶

トラップは迂回 無理な場合のみ強行突破
揺れは剣を支えにしやり過ごす

音や敵 人の気配に注意して進む

戦闘
精霊の様子に目を見開く
シリウス…!
駆けだしたい想いをこらえ
スティレッタさんが引きつけている間に クロスさんとタイミングを合わせ走り
精霊と敵の間に割り込む
精霊を後ろに庇い きっと相手を睨む
こんな酷いこと…!
仲間と連携 死角から攻撃
攻撃は回避 精霊を狙うなら盾に

戦闘後
シリウスを抱きしめ
馬鹿 怪我しているのはそっちじゃない
トランス サクリファイス
服を裂いて精霊達の応急手当て


リーヴェ・アレクシア(銀雪・レクアイア)
  銀雪は大変ヘタレなので期待しないでやってくれ

道中は全員で協力し合い進む
大きく揺れた場合しゃがむ、壁等動かない物を掴んで対処

ベルトコンベアはナノーカを乗せ、その先を確認したい
全容も解るかもしれないし逆方向に進んでいるように見えて確実な道かもしれないからな

発見時
誰の許しを得てやっているんだかな(感情が見えない声
ほう、それを嘆くか(喉を鳴らす
よろしい…そこの貴様は、お仕置きだ(口は笑ってるが目は全く笑ってない

弓を撃ち音による集中力妨害を狙う
ああ、嫌がらせだ
気分はいいかい?
私も実に楽しいよ

代償は、払って貰うぞ

助かった途端顔を俯けるとは仕方ない子だ
銀雪(顎クイしてキス)…消毒だ
さ、帰るぞ(姫抱っこ)


クロス(ディオス)
  ☆心情
(――前の任務から情緒不安定だし壊れないか心配だ…
待ってろディオ、絶対に助け出してやるからな…!)

☆トラップ対策
コンベア
・二人の神人のオーガナノーカを使用し内部調査
・乗らなくて済む場所は乗らず、迂回出来なそうなら速さにより強行突破

揺れ
・壁伝いで一人一人距離を置き進む
・剣や杖を支えにし耐え倒れたら地面に手をつくなどして凌ぐ

☆戦闘
・味方が引き付けてる間にリチェルカーレとタイミング合わせ敵と精霊の間に入り保護
・刀、体術、受身使用、鎖には回避と素早さを利用

「無事で良かった!(抱き締める
――ディオ、誰が何と言おうと俺達にはお前が必要だし幸せになって良いんだ(優しく背中撫でるが内心元凶ぶっ殺す精神」


スティレッタ・オンブラ(バルダー・アーテル)
  クロスケ、私は貴方が傷ついても絶対に動じたりなんてしないわ
それが私が持つべき覚悟だもの

メンタルヘルスで仲間の動揺を抑えましょ
列車内の移動は壁伝いで皆と間隔を空けて行くわ
最悪剣を刺してでも揺れを凌ぐ
もし倒れても揺れが収まるまで床に伏せてればいいわよね

コンベアは一応発見次第周りに動力があるかどうかマグナライト使って調べてみましょう
何か歯車に噛ませれば止まりそうじゃない
止められれば儲けもんよ
それが駄目なら迂回か強行突破ね

デミは見つけたら私が囮になるわ
派手な女の方が目立つでしょ?

縛り上げていたぶるなんてホントイイ趣味ね
お楽しみは終わったかしら?
今度は私達がアンタをとっちめる番よ!


アラノア(ガルヴァン・ヴァールンガルド)
  精霊さん達…大丈夫でしょうか…
深呼吸して脳内のスイッチを切り替える
…私も守るって決めたから普段迷惑掛けてる分頑張らないと

コンベア
調べ
流れが緩やかなら走って突破
距離が長かったり流れが速いなら迂回路やコンベアの操作装置がないか探す

揺れ
壁や他の物に掴まるかしゃがむかでやり過ごす


ガ…ガルヴァンさん…?
ガルヴァンさんっ!
酷い…助けないと…早く助けないと…!

私のパートナーから離れてくださいっ!

鎖による攻撃は盾で凌ぎ極力鎖を避けて剣を突き刺す
部品を傷つけてはいけないという意識と焦燥感により無我夢中

戦闘後急いで拘束を解き
ガルヴァンさん…!
涙目でサクリファイス

ごめん…助けるのが遅れてごめんね…!
迷惑だなんて…!



「……っ」
 シリウスは、自らの状況を認識するのと同時に小さく息を詰めた。
 まるで見えない手に胃をわしづかみにされているかのようだ。吐き気がする。
 そんなシリウスを楽しげに見つめるヘビに似た顔のオーガ。
「いいねぇ、いいねぇ。そういう顔をする子はカワイイよ」
 粘りつく声音が生理的な不快感を加速させるが、この状況では逃げることもできない。
 振り上げられたセピア色の鎖がまるで鞭のように容赦なくシリウスの胸や背を打った。
 唇を噛み締め悲鳴を堪えるシリウス。
 暴れるオーガ、何もできない自分。
 そんな状況が、シリウスに家族を失ったあの日のことを否が応でも思い起こさせるのだ。
 あの時は誰も助けになど来てはくれなかった。
 今回もまた、目の前で繰り広げられる悲劇をただただ見つめることしかできないのだろうか。
 シリウスの心が絶望に塗りつぶされそうになった時だ。
「うわっ!……くっ、やめてやめてっ」
 銀雪・レクアイア の叫びがシリウスの思考をはっと現実に引き戻した。
 オーガがいつの間にか興味をシリウスから銀雪に移していたらしい。
 脅すように鎖で腹や腕を撫でられた銀雪が、何とかオーガから逃れようとしている。
 銀雪を助けなければと反射的に思い、シリウスは今の状況を改めて認識した。
 そうだ今のシリウスには仲間がいる。あの時とは違うのだ。
 きっと助かる道はある。諦めずにこの場を切り抜ける方法を考えなければ……。
 
 一方の銀雪は今まさにヘビに睨まれつつも、身をよじりながら最後のはかない抵抗を続けている。
「腹も胸も腕も腿も、もう洗いたくないレベルで尊かったのに……」
 何故ならそれらの部位は、リーヴェ・アレクシアからのキスを受けた場所だからだ。
「いやあ、カワイイね。もっと嫌がってよ」
 手にした鎖を揺らし、銀雪の腹や腿をペチペチと叩いて遊ぶオーガ。
 大した痛みがあるわけではない。けれどもその行為は銀雪にとって、リーヴェの痕跡を汚す残虐な行為だった。

「さっさと殺してもつまらないから弄ぶ、といったところか?」
 そうこぼしたのはガルヴァン・ヴァールンガルドだった。
 ピクリと背を揺らしたオーガが銀雪をいたぶる手を止めてガルヴァンに向き直る。
「そーだよ、そーだよ。そのとおりだよ」
 ケケケと笑うオーガ。
「だから……楽しませてよ!!」
 ブン!と唸りを上げて振り回された重量感のある鎖がガルヴァンの頬を打つ。
「……!」
 体格の良い男に拳で殴られたような衝撃が走り、反動で引っ張られた手首が傷んだ。
 たった一撃なのに頭がクラクラする。
 思わず揺れてしまう頭を角をつかんで固定され、さらに反対側の頬も鎖で打たれた。
 口内のどこかを切ったらしく、血の味が口の中に広がる。
 このまま弄ばれ続けたらどうなってしまうのか……。
 そんな不安を押し殺し、ガルヴァンは感情のない静かな瞳でオーガを見据えた。
「へえ面白いね。そういうのも好きだよ」
 嗤うオーガ。再び振り回された鎖がガルヴァンの腹や脚を立て続けに襲う。
「ぐっ……」
 眉間にシワを刻んだガルヴァンの小さなうめきにオーガの口元が裂けるような弧を描いた。

 やがてガルヴァンをいたぶることに飽きたらしいオーガが、すぐとなりのバルダー・アーテルに目を移した。
「へえ、こっちのはイイ面構えしてるよね」
 精霊達の中では最も年長に見えるバルダー。
 決して平坦とはいい難い道のりを歩んできた長さの分、覚悟とでもいうものが備わっているのだろうか。
 バルダーのまるで静物を眺めているかのように揺るぎない金の瞳を、オーガの紅い瞳が覗き込む。
「この程度、ビビるほどじゃないって?」
 程度とかそういう問題ではない。ただ生き残るために、戦うために、平静を選んでいるだけだ。
「まあいいよ。楽しませてよ」
 スルリとまるで生き物のように動いた鎖がバルダーの首に巻き付く。
 そのままギリギリと首を締められ、息苦しさと首への圧迫感に頭が沸騰しそうになった。
 ブラックアウトしそうになる寸前、締め付けが緩み肺に大量の空気が流れ込んでくる。
 しかしそれを吐き出す暇を与えずにまた締め上げられる。 
 そんなことが幾度も繰り返される。
「どうせ君みたいなヤツは悲鳴なんか上げないからね。こういうのもいいだろ?」
 図星。腹は立ったが、バルダーには言い返す気も余裕もなかった。

 しばらくバルダーを痛めつけて遊んでいたオーガが最後に目を向けたのはディオスであった。
(あぁ、この感じ、久々だ……)
 オーガの視線を受け、ディオスはただ静かにそう思う。
 幼いころは『拷問のやり方』という名目でたびたび責めをうけてきたディオスにとって、
 自由の効かぬ身体も、自分を痛めつけようと舌なめずりする相手も、日常の一端でしかない。
「ふうん。君も慣れてそうだね」
 ディオスの前髪をわしづかみにして乱暴に揺さぶるオーガ。
 と思うと突然、無防備な腹部にオーガの膝蹴りがめり込んだ。
「……っ」
 ちょうど胃の腑のあたりを蹴られ、ディオスはこみ上げる吐き気に眉を寄せる。
「ガマンしちゃったの?ツライなら出しちゃえばいいのに」
 ケラケラと笑うオーガ。その拳や脚が、立て続けにディオスの腹を襲った。


「なんだ、君は遊んでもいないのに泣いてるの?」
 一通り精霊たちをいたぶって回ったオーガが、銀雪に近づく。
 ポロポロと涙をこぼしている様子を覗き込まれ、銀雪は反射的に顔をそむけた。
「顔は嫌だ!! 額とか、く、口とかにして貰ったし……」
 口走ってしまってからハッとしてももう遅い。
 ニンマリと笑ったオーガがヘビのように首を伸ばし、銀雪の顔に己の顔を近寄せる。
 そして……。
「嫌だぁぁっ!!」
 耐えきれず絶叫する銀雪。
 オーガがまるでヘビのような細長い舌を伸ばし、銀雪の顔を舐め回したのだ。
「面白いね。もっと泣いてよ」
 舐めながら、笑いながら、鎖で銀雪の身体を殴打するオーガ。
 その度に、ドロドロとしたタールのような穢れを身になすり付けられているような気がして、銀雪は大粒の涙を流した。

「ふん……」
 つまらなそうに鼻を鳴らしたのはシリウスだった。
「拘束しておかないと『遊び』もできないとは……出来損ないらしいやり方だな」
 小馬鹿にするような笑みを浮かべ、オーガを挑発するシリウス。
 状況を探ったり、痛めつけられる仲間を励ましたりするようなことは得意ではないが
 体力には自信がある自分にできるのは 敵をできるだけ引きつけることだと考えたのだ。
「ふうん、できそこないねえ?」
 シリウスを睨むオーガ。その瞳には明らかな苛立ちの色が浮かんでいる。
「その出来損ないにいいようにされてるのは誰さ!!」
 鎖を鞭のようにしならせ、シリウスを打ち据えるオーガ。
「……!!」
 意地でも悲鳴を上げまいと唇を噛み締めるシリウス。
 重く硬い鎖が肋骨や骨盤、すねなどに容赦なく当たり、身体中に重く痺れる感覚を振りまいていく。
 やがて鎖でこめかみを打たれさすがに意識が遠のきかけた時だ、ディオスの声がその場に割って入った。
「おいっ止めろっ!仲間達に手を出すなっ」
 仲間思いなディオスとしては、目の前で仲間が痛めつけられているのを見過ごす訳にはいかないのだ。
 しかしその声に異を唱えたのはバルダーだった。
「自分を犠牲にして仲間を守ろうなんて考えを持つこと自体奴の思うつぼだと思わんのか!!」
 犠牲になろうとすれば、その者はオーガにとっての餌食になる。
 我が身を呈することが最善の策というわけではないのだ。
 ディオスの前に立ったオーガがククッと嗤ってバルダーに言う。
「まあそう言うなよ。せっかく自分から遊びたがってるんだし、さ!!」
 さきほど散々に打ち据えたディオスの腹に、再び蹴りを入れるオーガ。
 蓄積するダメージの重さにディオスが小さく呻く。
「そうだ、せっかく遊ぶならこういうのはどう?」
 自らが操る鎖に持ち上げられるようにして上昇したオーガが、ディオスの手を取る。
「何を……?」
 ガルバンがオーガの意図を計りかねて小さく呟き、その先の予測ができたディオスとバルダーが嫌そうに顔をしかめた。
「何って? まあ拷問の定番だよね」
 軽い口調で答え、オーガはディオスの左中指の爪に指をかける。そして……。
「う、ぐっっ」
 呻くディオス。
 その声に重なるようにバリっと何かを引き剥がすような音がして、血にまみれた小さな白いモノが床に落ちる。
 それはディオスの爪だった。
 そしてオーガはすぐとなりの薬指の爪にも指をかける。
 一気にむしり取った先ほどとは違い、今度はゆっくりと時間をかけて爪を引き抜いた。
「うあぁ……」
 堪えきれず声を上げるディオスにオーガは笑った。
「君が悪いんだよ。 自分から『遊びたい』なんて言うんだから」
 君が悪い。
 その言葉が引き金だった。
 ディオスの目がふっと遠くなる。
 その脳裏に浮かぶのは、ウィンクルムの試練によって呼び起こされた過去の辛い記憶。
(嫌だ、もう大切な人が殺されるのは……ごめんなさいごめんなさい俺が死神だから、俺が死ねば……)
 急に生気を失ってしまったディオスの様子にバルダーが叱咤の声を飛ばす。
「絶対神人達は助けに来る!希望を持て!」
 しかしその声を聞いてもディオスに表情が戻ることはなかった。
「あれえ? 強気だったくせに、もう壊れちゃったの?」
 ケラケラとオーガが笑った。


「シリウスは大丈夫かしら」
「精霊さん達、大丈夫でしょうか……」
 ポツリと呟いたのはリチェルカーレとアラノアだった。
 言葉にはせずともクロスは同じように、最近情緒不安定なディオスを思う。
「……」
 交差する神人達の視線。
「ううん。わたしも彼も ひとりじゃない」
 リチェルカーレが言えば、アラノアもまた深呼吸をして顔を上げた。
「私も守るって決めたから普段迷惑掛けてる分頑張らないと」
 互いにうなずき合い、神人達はまず状況を把握することに決めた。
「確かに精霊たちも一人ではないが、銀雪は大変ヘタレなので期待しないでやってくれ」
 リーヴェ・アレクシアが『オーガ・ナノーカ』を放ちながら、しれっとそんな事を言い放つ。
 それをリーヴェが気を利かせた冗談と受け取ったのか、それとも真実だと知っているからか、神人達は少し笑った。
「……敵はいないようだな」
 『オーガ・ナノーカ』から送られてきた画像を確認したリーヴェが言う。
「では行きましょうか」
 神人達を先導するように歩き出すスティレッタ・オンブラ。
 後ろを歩いてくる仲間達の心配そうな表情を思い出し、スティレッタは静かに思った。
(クロスケ、私は貴方が傷ついても絶対に動じたりなんてしないわ。それが私が持つべき覚悟だもの)
 
「うわ……!」
 声を上げるクロス。
 ふと踏み出した足の下にあったベルトコンベアーが急に動き出したのだ。
「た、大変!」
 アラノアがあわててクロスに手を差し伸べたが間に合わない。
「これでどうかしら?」
 スティレッタが足元に転がっていた金属の棒をコンベアーのローラーの間に押し込む。
 するとギギっという音とともにコンベアーは停止した。
 ほっと息をついたのもつかの間、今度は車体が大きく揺れる。
「きゃぁ」
 バランスを崩したリチェルカーレの悲鳴。
 だが彼女の身体が床に激突することはなかった。
「大丈夫だったか?」
 倒れ込む直前でリーヴェがリチェルカーレを支えたのだ。
「あ、ありがとうございます」
「仲間を助けるのは当然のことだ。さあ先を急ごう」
 リーヴェの言葉にうなずき歩きだす神人達。
 先の見えぬ通路の行く手を睨みながら、クロスはディオスを思った。
(待ってろディオ、絶対に助け出してやるからな……!)



「なるほど、神人ね……」
 オーガにうっそりと笑われて、バルダーは己の言葉を悔いた。
「君たちの前で神人たちと遊ぶっていうのも楽しそうだよね」
「あい、つに 触るな……!」
 シリウスがこれまでの冷静さとは打って変わった、切羽詰まった声を上げる。
 その顔は恐怖にひきつり、呼吸さえも上手くはできていないようだ。
「あはは、いい表情だね!」
 高らかに笑うオーガ。
「その神人を君たちと同じように吊るしてさあ」
 オーガの鎖がバシリとシリウスの頬を打つ。
「こんな風に顔を叩いたり……」
 続いて鎖でシリウスの首を軽く締めるオーガ。
「こんな風に苦しめたりしたら、楽しいと思うんだ」
「……っや、めろ!!」 
 シリウスは青ざめた表情で呻くが、シリウスの懇願はオーガを喜ばせるばかりである。
「ほら、神人ともこんな風に! こんな風に! こうやって!」
 打つ力は先程よりもはるかに弱いものの、
 その一撃一撃と共に繰り出されるオーガの言葉は、シリウスの心をズタズタに引き裂いた。

 やがてシリウスをいたぶるのに飽きたオーガは、今度はガルヴァンへと目を向けた。
 神人の名を出され動揺を見せたシリウスとは違い、ガルヴァンの瞳には未だ冷徹な光が浮かんでいる。
「君は、神人がここに来たら、どう思うのかな?」
 殴られ、蹴られ、打たれ。
 だか手足を拘束されたガルヴァンには逃れる術はない。
「ぐっ……う」
 苦しさと痛みに閉ざしたまぶたの裏に、ふと神人であるアラノアの姿が浮かんだ。
「……」
 優しいアラノア。
 彼女がこの状況を目にしてしまったら、きっと深く心を痛めるに違いない。
 滲む不安をあざ笑うかのように、オーガの鎖がうなり、ガルヴァンの腹を激しく打った。

(俺はあの女に騙されているんじゃないか?)
 ガルヴァンとは別の理由で不安な気持ちを芽生えさせていたのはバルダーだった。
 狡猾で女王様気質なスティレッタ。
 彼女にとっては男を一人手玉に取ることなど朝飯前だ。
(悲痛な過去を語って篭絡して……)
 そんな不安に揺れるバルダーの顔を、オーガの紅い目が覗き込んでくる。
 同じ赤い瞳でも、スティレッタの不思議な深みを湛えた瞳とは違う、濁った沼のような赤。
「愚問だったな……」
 ポツリと呟くバルダー。
 バルダーはもうとっくに腹を決めたのだ。スティレッタ…いや、ナンナを初めて見た時に。
 彼女を守れるなら騙されて死のうとも本望だと。
「へえ。もしかして他のこと考えてる? 余裕だね」
 ジャラリと鎖を鳴らしてオーガが笑ったが、
 覚悟が腹に落ちたバルダーは、もはや何の感慨も示さなかった。
 苛立ちを滲ませ、オーガが鎖でバルダーの頬を打つ。
「……!」
 自らの唇を噛み締め、悲鳴を堪えるバルダー。
 そのまま立て続けに責めを受けても、バルダーの心はもう揺らぐことはない。
 唇から滴り落ちる血を舐め取ると、バルダーは静かにオーガを見据えた。
(もう地位も何もかも失ったんだ。女に騙されて終わるのもオツだろ)
 その時だ。
 バタバタと慌ただしい複数の足音がこの場に飛び込んできた。
「シリウス……!」
「ガ、ガルヴァンさん……? ガルヴァンさんっ!」
 悲鳴のような声でパートナーの名前を呼ぶリチェルカーレとアラノア。
 神人たちが救出に来たのだ。


「縛り上げていたぶるなんてホントイイ趣味ね。お楽しみは終わったかしら?」
 進み出るスティレッタ。
 派手な容姿に派手な出で立ちの美女が仁王立ちになれば、否が応でも目立つ。
 ごく自然な流れでスティレッタに目をやるオーガ。
「今だっ!」
「はい!」
 その時を逃さず走り出すのは、クロスとリチェルカーレだ。
 本当は今すぐにでも精霊の元に駆けつけたい。
 けれどもウィンクルムの使命と、何よりも安全に精霊を連れ帰るために、
 クロスとリチェルカーレは、精霊とオーガとの間に立ちはだかる場所で足を止めた。
 オーガの正面に立ったスティレッタの左右には、リーヴェとアラノア。
 これで神人たちがオーガを包囲する形になる。
「誰の許しを得てやっているんだかな……お仕置きだ」
 リーヴェの感情の見えない宣戦布告。
「くっ……」
 一気に劣勢に立たされたオーガが、鎖を振るい神人たちに襲いかかる。
「今度は私達がアンタをとっちめる番よ!」
 トランスソードでオーガに斬りかかるスティレッタ。
 その攻撃を弾き返し、オーガは鎖を振り回す。
「私のパートナーを……返してください!!」
 金属の鎖の重い一撃を盾で受けながら、アラノアが叫んだ。

 駆けつけた神人たちの姿、正しくはリーヴェの姿を見て涙腺が崩壊したのは銀雪だった。
「リーヴェ、俺汚れちゃった……なのに、やっぱり好き、ごめん」
 自分にはもうリーヴェを好きでいる資格などないと思うのに、
 やはりこうしてリーヴェの姿を目にすれば想いは募る。
 滝のような涙を流しつつグズグズと言っていた銀雪だったが、ついにその声は号泣へと変わった。
「呆れてるよねいつもだけど……」
 オーガとの戦闘の中、チラリと銀雪に視線をやったリーヴェがククッと喉を鳴らす。
「ほう、それを嘆くか」
 そしてオーガに向き直るリーヴェ。
「代償は、払って貰うぞ」
 その背中に、銀雪はリーヴェが静かにガチ切れしていることを知った。

「アラノア……?」
 戦う神人の姿を見つめ、小さく呟くガルヴァン。
 身動きも取れずアラノアを守ることすらできない己の身と、アラノアの無我夢中の表情に、
 ガルヴァンはかつてないほどの無力感に襲われた。
「未熟だ……」
 ギリリと唇を噛み締めるガルヴァン。

 そしてその時、他の神人と渡り合うオーガの背後から忍び寄ったリチェルカーレが、
 トランスソードでオーガの身体を刺し貫いた。
 断末魔の悲鳴とともに鎖がオーガから離れていき、ただの鎖に戻る。
 そして後にはデミ化したヘビが1尾と、ムーンアンバー号の鎖が残された。


 オーガが倒れると同時に拘束する鎖も消え、自由を得た精霊たち。
 吊られていた手が解放されたことで床に倒れ込みそうになるガルヴァンの身体を、駆けつけたアラノアが支える。
「ごめん……助けるのが遅れてごめんね…… 」
 涙目になりながらインスパイアスペルを唱えガルヴァンの頬に口づけてトランスすると、
 アラノアは再度のインスパイアスペルと共にガルヴァンを抱きしめた。
 癒えてゆくガルヴァンの傷。代わりにアラノアの頬や腕に、むごい傷が浮かぶ。
「俺が未熟なばかりに迷惑を……」
 謝るガルヴァン。首を横に振るアラノアの頬には涙が流れていた。

「……無事、か?」
 互いが互いを抱きしめるような形になりながら、そう訊ねたのはシリウスだった。
 泣き顔でサクリファイスを発動させ、シリウスの傷を引き受けるリチェルカーレ。
「馬鹿 怪我しているのはそっちじゃない」
 その柔らかな声に、シリウスは悪夢の沼からようやく抜け出せたような気がした。

「無事で良かった!」
 ディオスの身体を抱きしめるクロス。
 しかしディオスの瞳は暗く沈んだまま「俺が死ねば、幸せなんか……」とブツブツ呟き続けている。
 そんなディオスの背中を優しく撫でるクロス。
「ディオ、誰が何と言おうと俺達にはお前が必要だし幸せになって良いんだ」
 その言葉に、ディオスの瞳に光が戻った。
「クロ……?」
 ようやくクロスの姿を認識したディオス。
「おれは、ひつ、よう……?」
 ポロポロと涙をこぼすディオスを、クロスはただ優しく抱きしめた。

 神人の言葉が精霊の心を救うのは、銀雪にとっても同じだった。
「俺汚れちゃった……」
 俯き、神人から視線を逸らせる銀雪。
 ふっと笑ったリーヴェが銀雪の顎に指をかけ、顔を上げさせる。
「仕方ない子だ」
 泣きぬれた銀雪のまぶたにキスを落とすリーヴェ。
「消毒だ」
 たったそれだけの一言が銀雪の心を救う。
(かっこいい……)
 帰るぞとリーヴェに横抱きにされた銀雪は、すでに夢見心地だった。



依頼結果:成功
MVP

メモリアルピンナップ


( イラストレーター: 白金  )


エピソード情報

マスター 白羽瀬 理宇
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル 恐怖
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ビギナー
シンパシー 使用可
難易度 とても簡単
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 通常
リリース日 09月08日
出発日 09月14日 00:00
予定納品日 09月24日

参加者

会議室

  • [26]クロス

    2016/09/13-23:49 

    クロス:

    テンパっちまうのは致し方ねぇよ(苦笑
    大丈夫、誰も迷惑だなんて思わねぇからさ!

    >サクリファイス
    俺もスキルをそれに変更したぜ
    少しは楽になるだろ

    という事で皆、頑張ろう!!
    絶対に精霊達を奪還しよう!!

  • [25]リチェルカーレ

    2016/09/13-22:59 

    アラノアさん、大丈夫ですよ。わたしも頼りないですけど、精一杯がんばりますね。

    スティレッタさんが引きつけている間に、クロスさんとタイミング合わせて精霊さんと敵の間に…としておきました。良かったでしょうか?後はそのまま、攻撃に、の流れです。

    >サクリファイス
    わたしも一応装備してみました。心の傷には無理だけれど、体の傷ならなんとかならないかなって。

  • [24]アラノア

    2016/09/13-21:46 

    もうすぐ出発ですね…
    あの、私、戦い慣れてないのと精霊が傷付いた姿を見た時にちょっとテンパっちゃうかもしれませんが、皆さんにご迷惑をお掛けしないよう精一杯戦いたいと思います。

    それと、スキルにサクリファイスを付けてこうかと思います。
    戦い終わった後なら可能かなという希望も込めて。

  • [23]リチェルカーレ

    2016/09/13-19:40 

    出発まであと少しですね。がんばりましょう。

    では精霊さんたちとデミ・オーガとの間に割り込むのはわたしとクロスさんで。
    スティレッタさんが引きつけてくれている間に割り込んで、囲むというか挟撃になる感じでしょうか?デミ・オーガには言いたいこと…わたしも、いっぱいあるからスティレッタさんがガツンと言ってくれるの嬉しいんですけど。無理、しないでくださいね?
    リーヴェさんのバチュームも、気を引いたり注意を逸らすのにいいと思います。

    >戦闘後
    そういえば医学スキル(2)を持っていたので精霊さんたちの応急手当てにまわろうと思います。お医者さんに行かなくちゃですけど、とりあえずの手当てだけでも。

  • クロスは纏めありがとう。
    私は大体その方向で大丈夫だ。

    >戦闘
    私はバチューンの弓でちくちく嫌がらせするかな。
    音で集中力妨害出来るかどうかは判らないが。

  • 分かったわ。じゃあとりあえずクロスちゃんとリチェちゃんが精霊を保護するのね?
    ……私はデミ・オーガの気を惹き付けようかしら?
    そっちの方が二人もそっち側に回りやすいでしょ?

    派手な女の方が囮は上手く行きそうだし。
    ちょっと言ってやりたいこともあるからガツンとかましていいかしら?

  • [20]クロス

    2016/09/12-23:11 

    クロス:

    >デミオーガ
    多分精霊達の部屋にいるはずだ
    だから先ずは、精霊達とデミオーガを引き離す所からだな
    確かにリチェルが言うようにデミオーガを囲めたり出来れば、逃走防止になるな

    俺も回避と素早さが結構あるから瞬時に走れるぞ
    それを武器にデミオーガに対抗しようとも思っている

  • [19]リチェルカーレ

    2016/09/12-22:38 

    クロスさん纏めをありがとうございます。
    わかりやすいです。
    揺れについての対策もわかりました。皆で転がっても大変ですものね。
    わたしも剣を持っていくつもりだし、がんばります。

    >デミ・オーガ
    精霊さんたちのいる部屋にいるのかしら?もしそうなら、できたら引き離したいです。
    間に割り込めたら入って、囲めたら精霊さんを人質にもできないし、たぶんなさそうですけど逃走防止にならないかしら。
    防具のおかげで素早さと回避もそれなりにはあるので、その時はわたしが走れます。

  • [18]アラノア

    2016/09/12-22:02 

    戦闘に関して
    『敵は弱いので、どなたでもお気軽にどうぞ!』
    …との事なので、そんな激しい戦闘は想定していない感じでしょうか。

    ●敵
    元々は大蛇のデミオーガでしたが、
    ムーンアンバー号の部品である鎖を取り込んで、人に近い姿になっています。
    また鎖を身体の一部として自在に操って攻撃をしてきます

    …らしいので、個人的な方針としてはムーンアンバー号の部品である鎖をなるべく破壊せず本体を倒したいですね。
    武器になってようが部品は大事です。

    私の場合は鎖の攻撃を盾で凌ぎつつ、鎖を避けて本体に剣を突き刺す感じでいこうかと思います。
    変に切り払ったら鎖に被害が及びそうですし…。

  • [17]クロス

    2016/09/12-21:22 

    クロス:
    遅くなっちまって御免な!

    >揺れ
    あー確かに、将棋倒しみたいになったら戦う前に怪我しちまうよな…
    そうなったら元も子もねぇし…
    その案は却下で行こう、うん

    取り敢えずまとめてみると

    ベルトコンベア対策
    ・リーヴェさんとリチェルの二人でオーガナノーカを使用し内部調査
    ・乗らなくて済む場所は乗らず、迂回出来なそうならスピードによりけりで強行突破

    揺れ対策
    ・一人一人距離を置いて進む
    ・武器が剣や杖なら支えにして揺れを耐えしのぐ
    ・揺れに倒れたら地面に手をつくなどして凌ぐ
    ・又は壁伝いで歩く

    今の所トラップに関してはこんな感じか?
    まだ提案あるなら遠慮なく言ってくれ

    後はデミオーガをどうやって退治するかだな

  • >オーガナノーカ
    ええ。それについては異議はないわ。私は持ってないから二人ともよろしくね。

    >揺れについて
    うーん……。
    残念だけど私はクロスちゃんやリチェちゃんの意見についてはちょっと疑問ね。
    仮に大きく揺れてバランス崩したとするじゃない。その時に他の人まで将棋倒しみたいに巻き込んで倒れることもありうるんじゃないかしら?

    むしろある程度距離を取ったほうがいいと思うわ。
    倒れた人は地面にしばらくしがみつくなりして揺れを凌げばいいんだし……どうかしら?

  • [15]クロス

    2016/09/11-22:40 

    クロス:

    >ベルトコンベア
    確かにオーガ・ナノーカで内部探索は良いアイディアだ
    流石リーヴェさんだな!
    俺も持ってるが二つあれば、事足りる、かな…?

    >揺れ
    壁伝いで歩くのも良いが2:3で別れて固まって歩くのも手だな
    支えながら歩ければ、少しは楽になりそう

    >精霊
    皆さん、ご心配おかけしてすみません…(しょぼん
    ディオは幼い時から家が家で、拷問等の訓練を強制的にされていたので多少は平気だとは思うんだけど、前の任務で封じてた過去を思い出したせいもあって余計に心配で…(泣笑
    俺達が来るまで持ち堪えてくれると良いんだけど、な…
    でも他の精霊達もいるから、大丈夫だと思いたいな…

  • >列車内の器物破損
    空間のゆがみでダンジョンと化した、って書いてあるから確かにまあ、壊していいとは限らないし…判断付かない所ね。
    まあ確証の無いことはやらない方がいいかもね。コンベア破壊も含め。
    ……極端な話、なんていうか。確かに突破できそうだし。
    この感じだと、揺れても倒れなくて済むように壁伝いに行く、ぐらいしか対策打てないかしら?

    >精霊達の精神状態
    クロスちゃん大丈夫?
    クロスケの奴、あんななりだけど昔は隊長格だったから拷問の類は平気そうだし、メンタルヘルス3もあるから貴女の精霊の精神的支えには少しはなると思うけど……。

  • [13]リチェルカーレ

    2016/09/11-21:10 

    精霊に関して

    今ちょっと不安定ですけど…誰かいると頑張れる人だから。大丈夫、きっと。挑発はシリウスもしそうですね…大人しくあんまり怪我しないように待っているとか、してくれなさそう…(眉を下げる)。

    ベルトコンベア

    精霊さんたちが逃げられなかったということは、わたしたちが走ったりだと難しいかしら。リーヴェさん、オーガ・ナノーカは素敵な考えですね!それならわたしもお役に立てそう。

    揺れ
    皆さんが言うように助け合う、支え合うくらいしか思いつきません…。焦らないで冷静に対処できたらな、と思います。

  • [12]アラノア

    2016/09/11-20:28 

    精霊に関して
    うちのガルヴァンさんはメンタル的に頑丈な方なので、他の精霊の方がキツそうなら敵を挑発して肩代わりできるようにしときたいと思います一応。
    その代り励ましの言葉は言えませんが(汗

    揺れは壁やその他に掴まるかしゃがむかでやり過ごすとして、問題はベルトコンベアーですよね…
    速度も規模も謎ですし…
    まあメタ的に言ってしまえば女性だけでも突破できるような作りになってるのでしょうけど…

  • >囚われの精霊
    言っておくが、うちの銀雪は大変へタレなので(物凄い真顔)、反面教師にしかならんぞ。
    とりあえず、他の精霊の皆に迷惑掛けないといいんだが……厳しいかもな(ふー)
    あ、銀雪のメンタル対策は考えてあるのでそこは大丈夫だ。

    >ベルトコンベア
    停められる装置のようなものがあるか、迂回路があるかにもよるが…、破壊は私も止めた方がと思う。簡単に壊れないんじゃないかとも思うし。
    精霊が連れて行かれたものと同じものなら、それなりに大きいものだと思うし、ゆっくりだと彼らが容易に脱出出来ると思うので、スピードはちょっと読めないな。

    パン工場程度の大きさのならひょいといけそうだが、ちょっと厳しそうだ。
    ベルトコンベア逆方向に進むなら、私のオーガナノーカ流して内部偵察してみてもいいかなとは思うが。

    >揺れ
    私も壁や周辺のものに捕まる、しゃがむ等でバランスを崩さないよう注意位しか思いつかないな。

  • [10]アラノア

    2016/09/11-17:56 

    行きたい方向とは逆に進むベルトコンベヤー…
    こう、コンベヤーの端の金属部分に足乗せて壁伝いに…とか無理でしょうか…?
    速度については動く歩道レベルぐらいかなー?ああでもあっという間に引き離されたんならルームランナーレベルかなー?等漠然としたイメージしか持てません。
    動く歩道レベルぐらいだったら堂々と逆走してもいいかなとも思うのですが、もしルームランナーレベルだったら流石にキツいかとも思いますし…

    あと、奇妙なダンジョンと化しているとはいえムーンアンバー号の中ですので破壊行動はあまり喜ばれた行為ではないような…うーん…

    揺れの対策としては
    大きく揺れそうになったらしゃがむとか
    壁に掴まるとか
    お互い手を繋いで支えたりとか…?

  • [9]リチェルカーレ

    2016/09/11-17:30 

    あ、ほんとだ。デミオーガと書いてありますね。
    それならトランスは大丈夫そうです…見当はずれなことを言ってごめんなさい。

    ベルトコンベアーは、うーん…。
    乗らないで進める部分は進む、迂回できないのなら乗るしかない感じでしょうか?壊せそう、止められそうなら止める。そうじゃなかったらスティレッタさんが言うように、強行突破?

    クロスさん…大丈夫です。ディオス兄さんも、ひとりだと心配だけれど他の精霊さんもいるもの。早く、迎えに行きましょう(ぎゅっと抱きつく)?

  • そうねぇ……
    今出ている物について思いつく対策としては、
    揺れる車体は、大きく揺れるって事前に分かるんだったら剣とか槍を地面に刺して耐える、ぐらいじゃない?

    ベルトコンベアーは乗らない訳にもいかないでしょう。
    どこに連れ去られたか分からないし、そのベルトコンベアーの先に精霊たちが囚われている可能性だってあるじゃない。
    まああれよねぇ。
    単純な話、コンベアーの速さを上回る程の速さで走るってのも手じゃない?コンベアの速さにも寄るけどね。
    あるいは…ああいうコンベアって複数の車輪が駆動して動いているから、その車輪を壊すしかなさそうね。
    どういう車輪が動いているか分れば、その歯車や車輪の間に何か噛ませれば止まりそうな気もするけどもね。
    ……現実的かどうかちょっと考えてないわこの際。

  • [7]クロス

    2016/09/11-14:44 

    クロス:

    全員久し振り、かな?
    まぁ初めましての方は初めまして!
    クロスと精霊はマキナのディオスだ
    宜しくな!

    ディオ、今迄に無いくらい精神が不安定だから早々に救出したいな…
    あぁ心配だ、大丈夫だろうか…(泣きそうな表情

    >トランス
    今回はデミオーガだし、トランスしなくても俺達だけで大丈夫だとは思う
    神人スキルを使わなければ気にしなくても平気だろう

    >トラップ
    ベルトコンベアは、足を乗っけなけりゃ動く事は無い気がする…
    プロローグ見ると、足を乗っけたら仕掛けが動いた感じがするし…
    まぁ安易な考えだから必ずしも合ってるとは分かんねぇけどな(苦笑
    さてどうやって攻略するか…

    >車体揺れる
    コレはバランスを取る、位しか思い付かないな(汗

  • リーヴェだ。
    あと今回捕らわれてるのは銀雪だ。
    よろしくな。

    >トランス

    プロローグ見る限り、最初からしてないんじゃないか?
    割と突然離れ離れになっているし、敵に囲まれてもいないし。
    デミ系はトランスしてなくても対処できる(から一応一般の人もいけるらしいが)のと、あと、敵弱いって書いてあるから、トランスなしでも大丈夫な相手なのかと思ったが。

    スティレッタの言う通り、神人のスキルを使用を考慮しないなら気にしなくていいかと思うんだが。

  • うーん。私の意見なんだけれど。
    この場合最初にトランスしてるかしてないかは神人側のスキルを使用しない限りは気にしなくてもいいんじゃないかしら?
    だって相手はデミ・オーガでしょ?いわゆるオーガのなりそこない。
    ってことは確かトランスしてなくても倒すことは可能よね?
    「AROAの依頼はキツさの割に実入りが少ないからやってられん」ってうちのクロスケがよく言っててあんまりこの手の依頼入ったことないから記憶が確かじゃないけども、確かデミなら倒せたと思うんだけど。
    間違ってたらごめんなさいね。

  • [4]アラノア

    2016/09/11-10:29 

    (過去の掲示板読み返し)
    ええとトランスは視認できない範囲まで離れてしまうといつ解除されてもおかしくない状態になる…らしいです。
    加えて精霊さん達は気絶させられてたっぽいので強制解除されててもおかしくない感じ…でしょうか…?
    それでも本人達の体調や親密度云々なんかも影響を及ぼすらしいので心を強く持ってれば気合いで継続なんてロマンもあったり…??(うーん?と首を傾げ)

  • [3]リチェルカーレ

    2016/09/11-09:32 

    リチェルカーレです。パートナーはマキナのシリウス。
    今回は皆さん顔見知りで心強いです。よろしくお願いします。

    シリウスの方が捕まっちゃうなんて…自分のことはいまいち無頓着だから心配なんですけど…。
    他の精霊さんが一緒にいるなら、大丈夫。大丈夫…(自分に言い聞かせる)。

    話し合うことは、ええと、何でしょう。トラップの越え方とか、オーガ相手にどう戦うか、とかでしょうか?
    トラップは今のところ、足元ちゃんと確認して進むくらいしか思いつきません。周囲の明るさはどうなのかしら。暗そうならライトを持っていこうかなと。
    戦い方はもうちょっと考えますね。だけどこれって、トランスしていない状況なのでしょうか?しているかしていないかで、作戦変わりそうですね。

  • [2]アラノア

    2016/09/11-09:26 

    アラノアとパートナーのガルヴァンさん…は連れてかれてしまいました…。
    不安ですが、とにかくよろしくお願いします。

    途中
    行きたい方向とは逆に進むベルトコンベアーに邪魔をされたり、
    車体が揺れて足元が不安定になるなどがある。


    精霊たちのところにいる大蛇のデミオーガ以外はいない。
    精霊達が捕らわれている牢獄は、特に鍵などはかかっていない。

    ざっとまとめてみましたが道中攻略の要点はベルトコンベヤーと車体揺れの対処ぐらいですね。
    敵は弱いらしいので拘束とか蓄積ダメージ云々で動けない精霊の代わりにバトルって感じでしょうか。
    部品である鎖をなるべく壊さずに倒して無事に精霊と部品を取り返したいですね。

  • はーいv スティレッタ・オンブラよ。
    顔見知りもいるみたいね。
    精霊はバルダー・アーテルだけど……あーあ。今は離れ離れね……。
    まあ、ああ見えて優秀な人だから……そう簡単に死なないし音も上げないとは思うんだけども。
    ……ま、とりあえず私達で話してまとめられることがあるならまとめましょ。
    とりあえず、よろしくね。


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