プロローグ
慣れた足取りに鼻歌混ぜて。勢い良く開けた扉の先には、じわりと燻ぶるような殺気があった。
薄暗い室内に、調度品とは違う『人間程度の大きさの』異物が転がっているのをちらと見て、くっ、と愉悦に喉を鳴らす。
「はろはろ~ルードゥスちゃん元気~? 元気じゃないわよねぇ、知ってるぅ! 家畜にやられたんでしょ? あっは、わーらーえーるー!」
無遠慮に侵入して、開口一番にのたまったのは可憐な少女の姿と不釣り合いな男声。
そのアンバランスさを、いつもは至極残念そうな目で見ているものだが、その日は勝手が違った。
「……うるさいよ、おばさん。ちょっと相手したくないから帰ってくれる」
不機嫌を露わにした少年は、一瞥くれただけで視線を背け、どうでもよさ気な声を吐き出す。
その不機嫌の理由は知っている。
ウィンクルムに殺されかけたのだ。
指をさして笑うと公言した通り、一頻り愉快げに笑った少女の姿をしたものは、今度はくすりと笑む。
「やぁねー。引きこもりのルードゥスちゃんにいい話持ってきてあげたのにー」
ヒールを響かせて歩み寄りながら、なんでもさぁ、と切りだした。
「タブロスの旧市街ってとこでウィンクルムが演習してるらしいのよね。そんで、そこにグノーシスさまが襲撃したって言うじゃない」
ウィンクルムの名を出せば、不機嫌な少年の表情がピクリと動く。
「べつにー、このまま放っておいてもいーけどぉ……ルードゥスちゃんの殺したい相手も、ころされちゃうんじゃなぁい?」
「……何? あいつら集まってるの? それ、グノーシス様の邪魔しなければ、何やってもいいの?」
ギルティが動いたとなれば、自分を追い込んだ『家畜』が、纏めて始末されるかもしれない。
それはあまりにもつまらなく情けない話ではないかと言うような言葉に、確かめるような疑問が返れば。
「あはっ、邪魔って」
紅色の唇が、鋭利に釣り上がる。
「どうせ皆殺しにするのに邪魔も何もないでしょぉ?」
ケラケラと笑った顔が、愉快げに見つめてくる。
「ほーらぁ、引きこもってカビ生えた頭で考えたらぁ? 目障りなあいつらを、どう、殺してやろうかって……♪」
覗きこむような、愉しげな顔に、また一瞥。
「……ボロボロにしてやりたい」
燻っているものがじわりと滲みだすのを待つような沈黙を挟んで、ぽつり、少年はこぼす。
「どいつもこいつも罠に仕掛けて絶望の中で引き裂いてゴミみたいに殺してやりたい……殺してやる」
興奮するように戦慄いた唇が、吠えるように声を荒げた。
「殺してやる! 絶対に、あんな目障りな連中、皆殺しにしてやる!」
綺麗に整えられていたベッドが、叩きつけられて木っ端微塵になる。
すらりと美しい角を持つ少年のその激情が、たまらなく愉快だった。
「そうそう、そうこなくっちゃ♪ さ、そうと決まれば行きましょ。こーんな楽しい機会、逃しちゃ、損よ」
ヒールが、もう一度音を立てて、今度は遠ざかる。
「そうだね、こんな最高の機会、誰が逃すもんか」
不敵に笑う少年の声が、弾むような足取りを追いかけて響いた。
◆
少年を炊きつけて、自らも愉しい遊びを考えて。
何の問題もなかったはずなのに。
「くそ、くそ……この、出来損ないがああァッ!!」
叫ぶ声がタブロス旧市街東部に響く。
自棄になったように振りぬかれた大剣が、背の高いビルを一つ潰した。
それでも気が晴れた様子はない。常にあるはずの余裕を欠落させて憤慨する少女の姿をしたものは、ふわふわとした髪を苛立たしげに掻きむしる。
「許さない、許さない許さない……殺す、殺してやる、殺してやるわ、ヒヅキ!!」
可憐さの欠片もなく吠えた声。それが紡いだ名を、貴方は聞いた。
かつて妖怪であった者。今はデミ・ギルティとなった者。
それと、上位スケールであるオーガが対峙しているという、にわかに信じがたい状況があった。
「リズブール。君の無意味な遊びは美しくないんだよ」
「うるっさいわね! あんたには関係のない話でしょ!?」
「関係ない……そうだね。それもそうだ。でも、気に入らないんだよ。君のそのやり方が」
ねぇ。と。声が背後へと投げかけられる。
それは貴方達ウィンクルムが控えている場所へ、向けて。
「君たちもそう思うだろう?」
そう言って視線だけで振り返ってくるヒヅキの、微かに窺い知れる手元には、キラキラとした、それでいて禍々しい宝石箱があった。
Bスケールオーガである彼は、心の器という、己の魂を移した入れ物を持つ。
それは絶対的な力をオーガの肉体に与える反面、酷く脆く、常に傍に置かねばならないもの。
あれは、少女の姿をしたオーガの心の器だと、その場の誰もが直感的に悟る。
それをヒヅキが手にしている理由は、恐らく単純な嫌悪ゆえ。
「殺そうよ。協力して、あれを」
見た目だけは可憐なんだ。散り際ぐらいは美しいだろうね。
緩く首を傾げたヒヅキの端的な提案に、ウィンクルムは呆気にとられる。
デミ・ギルティと協力してオーガを倒す?
その字面の、なんとおかしなことか。
「舐め、てんじゃ、ないわよ!!」
ヒヅキの意識がウィンクルムへ向けられているその隙を突くように。オーガが仕掛けた。
しかし、その手は宝石箱を奪い返すわけでは、なくて。
「ッ、正気か……!?」
躱しておしまい、と思っていたヒヅキの裏をかくように、己の心の器ごと、その片腕を叩き斬ったのだ。
――斬り落とした、つもりで。少しの怪我とともに宝石箱だけが粉微塵になったに過ぎなかったけれど。
「……哀れだね、リズブール」
そう言って、ヒヅキは踵を返した。ウィンクルム達には、彼を討てるだけの準備がない。追うのは、得策ではなかった。
あとに残されたオーガは、心の器を失ったことで威圧的なオーラをなくし、明らかに弱体化している。
これは、好機ではないのか。
今なら、このオーガを倒すことが出来るのではないか。
むしろ、今しかないのではないか。そう判断したからこそ、貴方は対峙したのだ。
「……玩具の分際で、あたしを殺そうってわけ?」
けたり、歪に喉を鳴らして、それは嗤った。
「あはっ、あはははっ! いーわよぉ、先に殺してあげる。丁度、そんな気分なのよ!!」
心の器を無くし、力を失ったとて、それが上位スケールのオーガであることに変わりはない。
その鬼の名は、リズブール。
愉悦をこよなく愛する気狂い道化は、ただありったけの殺意だけを貴方達に向けてきた。
解説
●成功条件
リズブールの討伐
●敵情報
リズブール(Bスケールオーガ)
ハードブレイカーに類似した技を使用
攻撃力★★★
防御力★★
回避率★★(回避に専念すれば★★★★)
命中率★
心の器は破壊されている状態なので、攻撃はある程度通ります
が、地の防御力も決して低くはありません
●場所
タブロス旧市街東部
背の高いビルが点在するが、大通りに当たるため戦闘空間は広め
すでに1つ潰されたビルがあるので、足元の瓦礫には要注意
何も考えずに戦うと、倒壊に巻き込まれる恐れもあります
●他
リズブールはヒヅキに出し抜かれた形となったことに現在激昂状態ですが、
時間が経つと冷静になり、逃走を図る恐れがあります
ヒヅキとはこれ以上の接触は不可能です
ゲームマスターより
青ネコGMとのコラボ、異端児の狂乱シリーズ、ファイナルとなります。
ここでリズブールを倒せても倒せなくても、今後エピソード内で登場することはありません
ウィンクルムと関わらないところで、愉しく遊ぶ気狂い道化に戻ることでしょう
最初で最後の、全力死闘
どうぞ、お楽しみください。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
信城いつき(レーゲン)
ハイトランスオーバー使用 ここで止めないと、また次の被害がでてしまう……絶対止めるんだ。 広い道でリズブールに無闇に動き回られないよう、タイガの動きと連携し挟み込むようにして動く 武器引っかけられないように注意しなくちゃ。 できるなら崩壊したビルの近くでの戦いはさける 防御力が強くても傷を負った場所なら、より攻撃が届くかも 目だって、他より防御は弱いはず。いざという時は瓦礫を蹴り上げて砂煙で目をふさぐ 少しでもできる事は何だってやるんだ。 大技発動時は退避。その際回避されない為にもダメージ蓄積させる |
アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
今が好機だ 敵の事情がどうあれチャンスを逃すつもりはない 皆、気合を入れていこう ◆ トランス 盾で味方全員のHPをブーストし現着 敵の攻撃範囲より遠く、ラキア横に位置 「お前、仲間に騙されたのか」と怒らせたり 「簡単にはやられないぞ」と戦意を誘ったり 「くっ…ここまで強いとは」と増長を誘う 冷静な判断をさせない狙いだ 杖で付近の植物を伸ばし、敵の腕を執拗に絡め動きを阻害 何度もしつこくだ ランス二度目の《お日様》で《ディスペンサ》 ポラリス発射の合図と同時に、死角から両脚を絡めとリ移動を封じる! ずっと腕だったのが、突然死角から脚を狙われる その物理的心理的死角を突いてガッチリホールドだ! 腕をずっと狙ってたのはその布石さ! |
セラフィム・ロイス(火山 タイガ)
…こんな形で戦うのは不本意だろうけど ああ。僕もできる限りサポートする(トランス 小声)撃てなくなったら下がって。視線は逸らさずに。僕が向かうから タイガこそ ■高火力、短期決戦。事前に話した仲間の動きを頭にいれフォロー ジェンマ杖でタイガの攻撃力上乗せ タイガの脇(中距離)ですぐにディスペンサに入れるよう控え、注意。回避重視。物陰があるなら潜む 倒壊しそうな所や過去にみたリズの技、似たハードブレイカーの動きを推理して警告。インカム連絡 マグナライトで目くらましや石を投げ集中攻撃させないようリズの邪魔したい 防御可と判断したら盾や杖で流し受ける。仲間も。極力、回避 タイガ!託したよ(ディスペンサ 済んだ後は後方から |
セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
現場に付いたら即トランス。 敵攻撃の分散・盾がオレの役目だ。 最初にランスさんの傍でチューニング・シンフォニア使用。EWの攻撃回数+1を付与。 俺はそのままリズブールへ向かい剣で斬り込む。 奴の注意をオレに向け奴のの攻撃を分散させる。 絶好の機会だから全力攻撃だ。 奴に冷静になる暇を与えず次々攻撃を浴びせ、短時間でケリをつけよう。 誰かが奴に攻撃するタイミングに合わせ、別方向からオレも攻撃。 多方向への同時対処は奴でも難しく、注意を逸らせるからだ。 範囲攻撃・武器叩き落とし系スキルは注意し回避。ビル倒壊にも注意。 誰か重傷等動けない時はラキアの回復スキル範囲へ運ぶ。 ラキアMP不足時はディスペンサ。 ポラリス時退避。 |
Bスケールオーガ、リズブール。
彼との対峙は、四度目となる。その度に卑劣な手段に陥れられたことを、火山 タイガは覚えている。
「ひでぇ……」
しかし、口をついて出たのは、同情だった。
ヒヅキとのやり取りを見た、率直な感想。それに対し、セラフィム・ロイスもかすかに眉を寄せ、唸るように呟く。
「……こんな形で戦うのは不本意だろうけど」
リズブールにとっても、タイガにとっても。
お互い万全の態勢で、挑んで、勝ちたかったはずだ。
だが、そんな理想を語ってなどいられないことは、誰しもが承知していた。
「敵の事情がどうあれチャンスを逃すつもりはない。皆、気合を入れていこう」
アキ・セイジの言葉に、ヴェルトール・ランスは深く頷く。
エンドウィザードであり詠唱にどうしても時間のかかる彼へ、セイリュー・グラシアは調律剣の力を付与しようとするが、それは思案を挟んだ後、断られた。
「こっちも一応段取り付けてるからな……今回はパスさせてもらうな」
「そうか、判った」
調律剣はエンドウィザードにとっては諸刃にもなり得る。一度の詠唱で最大火力を連続で叩きつける事も可能となるが、今回それは止めに持ち越す算段。
この場合は、いたずらに魔力を削ぐばかりになりかねない効果の早期付与は、得策ではない。
真価を発揮するのは、また別の機会に。
今は一振りの刃として、柄を握り直す。ラキア・ジェイドバインと共に前衛へと駆け込むのを、タイガが追う。
「これ以上あの兄妹のような被害者をださねぇためにも決着つけてやる!」
それを少しだけ追いかけたセラフィムは、小さな声で、告げる。
「撃てなくなったら下がって。視線は逸らさずに。僕が向かうから」
「了解。セラも前に出る分気をつけろよ」
うん、と頷いたセラフィムは、いつもよりもほんの少し前へ、前へ。
出来る限りのサポートを。それが、彼の意志だった。
それは信城いつきも同様で。レーゲンから力を借りるハイトランス・オーバーを済ませ、真っ直ぐ前を向いた。
「ここで止めないと、また次の被害がでてしまう……絶対止めるんだ」
一つ、短く息を吐く。
そうして、駆ける。焦燥じみた声で吠えながらも、己が上位であることを自負して悠然と立ってみせる、リズブールへ。
タイガの動きをよく見て、いつきは共に挟みこむような形で攻撃を仕掛ける。
「同じ土俵で力比べと洒落込もうじゃねぇか!! 全力でこいよ!」
接敵する影は三つ。タイガ、いつき、そしてセイリュー。
それを一つ一つ見比べて、リズブールはけたりと笑う。
「果敢ねぇ……無謀ねぇ!」
華奢な腕で、見合いもしない大剣を、振りかぶる。
大層大振りなそれは見極めれば躱せないこともないが、容易に間合いに踏み込ませぬ一閃でもある。
そしてそれが狙いを定めたのは、ラキアによる光輪の補佐も、上位トランスによる強化もない、セイリュー。
しかしそれは彼の狙い通り。そうして自分に意識が向けられることによって、仲間の攻撃が通りやすくなる。
果たして目論見通り、自分たちから視線が逸れた隙に、タイガといつきが仕掛けた攻撃はリズブールに届き、ダメージを与える。
だが、しかし。
それを厭わず、彼はセイリューを狙ったのだ。
「壊れろ」
ニタリと歪んだ顔が肉薄して、大剣が振りぬかれる。
いとも容易く、神人は吹き飛んだ。
「か、は……ッ」
「セイリュー!?」
「……チッ……」
仕留めるつもりだったのだろう。息がある事に、リズブールは舌を打つ。
セイジがその腕を抑えるべく封樹の杖を翳し、レーゲンが死角から武器を持つ手を狙って弾丸を放ったことで、辛うじて威力を殺せたのが幸いした。
セイリュー自身が盾を持ち受け流しと防御を固めたことも、功を奏していた。そうで、なければ――。
「ッ、止まるないつき、畳み掛けるぞ!」
「うん!」
彼のことは、ラキアに任せよう。前衛一人、あっさりと崩されたのだ。
ランスの詠唱を待つ間、これ以上の穴は開けられない。
「くっ……ここまで強いとは」
「あははっ、舐めて掛かってんじゃないわよ神人!」
タイガの攻撃をいなし、隙を突いたいつきの攻撃は甘んじて受けて。再び腕に絡められた蔓草を引きちぎりながら、リズブールは笑う。
セイジの言葉は、リズブールを逃さないために、攻撃を煽るためのもの。
その作戦自体は成功と言えるだろう。
しかし、止めた足を叩くだけの力が足りているとは、言いがたかった。
「喰らえ!」
ランスが初撃に選んだ魔法は回避不能の熱線を浴びせる、通常ならば強烈な技。
「ぐ……くふっ、ふ、はは、ぬるいわねぇ、エンドウィザード!」
ゼロではないダメージ。だが、そう、ぬるいのだ。
「こないだの強いのは使わないわけぇ?」
けたり。喉を鳴らしたリズブールが下段に構えるのを見留め、やや後方位置で回避重視に動いていたセラフィムが声を上げる。
「タイガ、いつき、くるよ……!」
大剣を持つリズブールがハードブレイカーに類似した技を使うことは認識していた。
だからこそ警戒していた技の一つがグランドクラッシャーであり、彼の構えはそれを示唆していた。
辺りの瓦礫を巻き込んでの攻撃は一気に体力を削られかねない。
身構え、あるいは身を引くと同時、抉るような刃が地面もろとも二人を襲う。
「ぐっ、は、そっちこそ、ぬるいんじゃない……か……」
大振りな刃は、二人の内どちらを狙ったのやらと首を傾げる程で。
覚悟したほどのダメージはなく、タイガは違和感を覚えながらも煽るように言う、けれど。
愉悦に笑う気狂い道化の視線は、彼らにはなくて。
「ッ、あ、レーゲン! 離れて……!」
即座に気付いたいつきが悲痛な声を上げるのを振り切るように、リズブールは次の狙いを、レーゲンが身を潜めた建物へと、移した。
彼が、ビルを倒壊させることの出来る威力を持つことは理解していた。
それゆえに、巻き込まれる事のないように離れる者が多かった。
そんな中、あえてビルの影を利用して隙を突く作戦をとったレーゲンの判断は、有用な場面こそ見受けられたが、悪手であったと言わざるをえない。
「させない!」
「邪魔よ、ライフビショップ」
セイリューの安全を確保し戦線復帰したラキアが立ちはだかる。
いくら高い防御力を誇るラキアといえど、まともに喰らえばただでは済むまい。
だが、回復手として立ち続けることを望む声があったとしても。
回復手だからこそ、仲間が傷つけられようとしているのを看過はできないのだ。
覚悟を孕んだラキアに、舌打ちしたリズブールが対処しようと大剣を振りかぶる。一瞬足の止まったその隙を、レーゲンは見逃さなかった。
「ラキア、ありがとう……!」
十万の軍勢から国を守った英雄の弓が、たった一人の敵から仲間を守れぬわけが、ない。
素早く退避すると共に、一矢がリズブールを穿つ。
追いついたタイガの武器に憑依した白蛇が、背後から急所に食らいつく。
「あ、ぐ……くそ、があぁ!」
激昂し、吠えるリズブールの胸部に、吸い込まれるように熱線が奔れば、咳き込むようにして血を吐き出される。
「セラ!」
枯渇した魔力を供給すべく、タイガはセラフィムの元へと一度下がる。
「タイガ! 託したよ」
それは隙となり得るが、突かせまいと動くラキアといつきを睨めつけて、リズブールは一度距離をとった。
「セイリュー、大丈夫?」
「大丈夫。戦線復帰は難しいかも知れないけど」
力強い頷きに安堵したように息を吐いて、いつきは再び間合いを詰めるべく駆ける。
◆
目の前には強化された神人、ライフビショップ。少し離れてシンクロサモナー。
仕留め損ねたプレストガンナーが忌々しい。エンドウィザードはまだ詠唱中。
蔦は面倒だが、どうせ千切れるのだ。杖持ち神人二人が戦力外なのは幸運か。
「チッ……」
忌々しげに、リズブールは舌を打つ。
突き出されたいつきの槍を交わし、とん、とまた一歩下がる。
供給を済ませたタイガの侵食は、今まで対峙した時ほど深くはない。
どちらが有利か。まだ、断定しきれない段階だけれど、ウィンクルム達は確実にリズブールを追い込んでいた。
――けれど。
「対処が、少し落ち着いてきた、よね……」
「ああ、最初ほど、殺意を感じない」
少し距離をおいた位置で、セラフィムはセイリューと共に、戦況を見守っていた。
リズブールの対処が回避に寄っている。それは同じように離れた位置につくレーゲンにも悟れた。
(冷静さを、取り戻し始めてるのか……)
逃げの選択肢を選ばれるのは、まずい。
(最悪、ビルを潰して巻き込ませるのも手だが……)
ちらり、詠唱の間にランスは周囲のビルを見やるが、果たしてウィンクルムの攻撃以外は通らないオーガ相手に、そんな手段で通じるのか。
足止めになれば上々かもしれない、けれど……。
「ランス、ポラリスだ」
思案に、セイジが提案する。
今なら、まだ足止めしてくれる仲間が居る。これ以上長引かせれば、彼らが倒れてしまう危険も否めない。
撃つならば、今しか、ないのだ。
判断に、ランスは頷いた。額へ贈られるキスは、飛びきりの激励。
「みんな、後ちょっとだけ頼むぜ!」
――俺は主砲。
火力をぶつけ、敵の命を狩るのが役目だ。
時折じれったくすら思うこの詠唱の時間、足止めをしてくれている仲間には感謝しかない。
ここで終わらせる。そのための詠唱を、ランスは朗々と紡ぎ始めた。
ぴく、と。タイガの獣耳が揺れる。頼もしい力を感じ取ったかのように。
それはリズブールも同様のようで。血に塗れながらもなお可憐に見える顔をしかめるのを、見つけた。
「逃げようなんて、思うなよな」
きっ、と睨み据えて、タイガは前へ前へと突き進む。
全力で来いと言った、あれは煽る言葉だけれど。本気の願いでも、あるのだ。
何度も何度も辛酸を嘗めさせられた相手を、討ち倒す。
タイガの強い思いに呼応するように、白色のワームがリズブールの肩を抉る。
血を吹き出させながらも、踏み留まって。再び低く構えられる大剣。
「いい気になってんじゃ、ないわよ!」
地面を抉る打撃は、ラキアといつきも巻き込む勢いで、それでもタイガを狙いすました。
至近のそれは躱し切るには至らず。しかし、侵食を抑え、少しでも長く立ち続ける事を選んで大技を控えた判断によって、致命傷には至らなかった。
「チッ、ちょっとはマシになってきたってわけね、シンクロサモナー!」
「うぐ、ぐ……今日は、簡単には倒れねぇぞ……何も学んでねぇと思うな!」
ラキアのシャイニングスピアの効果もあり、瓦礫程度では目眩ましにしかならない。
眩んだ隙に逃げ去ることも不可能ではないが、それは死角に潜むレーゲンの不意打ちによって、遮られるだろう。
ヒヅキに出し抜かれて冷静を欠いた瞬間から、全てが誤算の折り重なりとなってしまった。
蹴散らして逃げ出せるチャンスはあったはずなのに。選択肢を間違えたのは、憤りのせいか。
今更考えても仕方がない。ああ、万事休すというやつか――。
理解すると同時に、ウィンクルム達の後方で巨大な氷塊が作り上げられていた。
「みんな、離れろ!」
ランスの眼前で練り上げられた直径3メートルにも及ぶ氷の塊は、今にも弾き出されんとしている。
それを見て、釣り上げられた口角。それは愉悦に笑う気狂い道化の常の顔。
「…………あはっ!」
回避を妨げるように足に絡みついてくるセイジの蔓草には目もくれず、殊更楽しげに、彼は笑ったのだ。
「いつきさん、引こう!」
「……うん!」
ラキアの促しにいつきが一瞬躊躇ったのは、まだリズブールが逃げられるだけの体力を残していることへの懸念。
ぎりぎりまで粘るべきかと逡巡するいつきの姿を横目に見て、リズブールは一つ、呆れたような息を吐く。
「すっこんでろよ、神人」
片腕で振り回した大剣は威嚇するようで、いつきは慌てて距離を取る。
それを見届けてから、彼はまた、真っ直ぐ前を向いた。
「こいよ、エンドウィザード」
逃げる意志のないリズブールにいつきは目を見張った。
けれど、これ以上は踏みとどまれない。タイガを支えながら、敵味方の区別なく直線を走る氷塊から退避するラキアに続きながら、一度だけ確かめるように振り返る。
フリルの服は裂け、やたらと白い肌に鮮烈な赤をいくつも迸らせるリズブールはボロボロで、それでも今までで一番、力強く見えた。
「貫け、北極星の白き輝きよ!」
放たれる大技に、半歩、片足を引いて。
――せーの!
そんな掛け声が聞こえたような気がした。
◆
氷塊が、砕け散る。間違いなく直撃した証明であるかのように。
その一撃は、弱点である心の器が健在であったとて、貫くことができるだろう威力。
余波が落ち着いた頃、伺うように見つめた先に、ぽつり、一つの影。
「……相殺、されたか……」
真正面から受け止める姿勢であったがゆえに。彼がハードブレイカーに相当する攻撃力の持ち主であったがゆえに。
肉片一つ残さない威力を、殺された。
――殺されながらも、競り勝ったのが、結果だけれど。
ずしゃ、と音を立てて、リズブールが崩れ落ちる。
大剣は木っ端微塵に砕け散り、両腕は使い物にならなくなって、頭からペンキを被ったかのような赤色を纏って、虚ろな目をして。
そうして、嗤った。
「倒せたんだから百点満点……って、わけにはいかねーよ?」
けたり、けたり。笑う度にぼたぼたと血が滴るのを、誰もが呆然と見つめていた。
「及第点はくれてやらァ。精々、足掻きやがれ」
声に相応しい口調で、それだけを言うと。ピシリ、その体に罅が入る。
罅は全身に派生し、割れた箇所から風に煽られるようにして崩れていく体を面白げに眺めながら、リズブールはポツリと零した。
「あーあ……壊れちゃった」
さらさら、さらさら。音もなく崩れて掻き消えるまでを見守ったウィンクルム。
タイガが、重い体を引きずるようにして、リズブールがいた場所へと歩み寄った。
「気に食わねぇけど……戦うの嫌いじゃなかったぞ」
「ま、思えばこいつも可愛そうな奴……なんだよな」
同じ場所を見つめて、ランスは静かに瞳を伏せる。
精霊が負の感情に晒されて変異した姿が、オーガなのだ。
彼にも、何かがあったのかもしれないが、今はもう、知る由もないこと。
最後に、全力でやり合えた。それだけでも、充分だと、そう言えたなら。
何かが報われるような気がした。
「ほとんど、何も出来なくてゴメンな……」
「ううん、無事でよかった。というか、最初の一撃、受けたのがセイリューじゃなかったら、もっと深刻なことになってたと思うから……」
項垂れるセイリューに、首を振って安堵の表情を見せたいつきは、駆け寄ってきたレーゲンの無事も確かめ、顔を綻ばせる。
「流石に、ビル崩されたらどうしようかと思ったよ。ラキア、ありがとう」
「全員歩いて帰れそうで、ホッとしてるよ」
軽くはない怪我を負った者も居るが、光の雨を浴びてゆっくりと休めば、回復できそうだった。
互いの無事を確認し、帰ろうとセラフィムは促す。
気狂い道化、リズブール。彼との幾度にも渡る対峙がこれで終わることを、セイジは深く噛み締めながら踵を返すのであった。
依頼結果:成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 錘里 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | とても難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 5 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 05月25日 |
出発日 | 06月02日 00:00 |
予定納品日 | 06月12日 |
参加者
- 信城いつき(レーゲン)
- アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
- セラフィム・ロイス(火山 タイガ)
- セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
会議室
-
2016/06/01-23:58
:タイガ
レーゲンはリズの命中を落とせそうで助かる!回避も成功率上がりそうだよな!
ポラリスは威力にたまげた・・・千台あったのか。ワールドガイド見にいっちまった
セイリューも神人にしておくのが惜しい根性だぜ~
皆おつかれさん!良い結果になるよう祈ろうぜ! -
2016/06/01-23:53
プラン提出できた。
ラキアは防御回復中心の行動。
オレは敵からの攻撃分散とダメージ多少は通ると信じ斬りに行くぜ。
ここで奴とはケリをつけたいからな。
自分にできる事はやった。
相談その他いろいろ、お疲れさまでした。
良い結果が来る事を祈ってる! -
2016/06/01-23:50
プランは提出できている。
《ポラリス》は直線で飛ぶので、放つときにランスは合図を叫ぶよ。
ランスは役目的に、敵の攻撃と攻撃効果範囲には入らずに、後方から延々と攻撃魔法を投射する形にならざるを得ない。
その間、前衛の皆に負担が掛かってしまう。申し訳ない。
ランスの素の魔法攻撃力が672、
パッシブスキル《天空の涙》での威力ブーストが20、
《ポラリス》の魔法としての攻撃力が1,760、
直撃なら何もかも消し飛ぶ威力だ。だからなんとしてでも当てたい。
敵の回避が高いので俺は徹底的にそれを阻害して回避力を低下させる。
皆の攻撃でダメージが蓄積されれば、さらに敵の回避力が下がると思う。
あとは、上手く行く事を祈るのみだ。 -
2016/06/01-23:36
>タイガ
どこまで有効かはわからないけど、リズブールがスキルを使用するときも
私が攻撃するようプランに入れてる
初期スキルなら、うまくいけば少しは回避とか下げられるんじゃないかな
高位スキルだと効かないかもしれないけど、まぁ無いよりはマシかな程度で(苦笑)
私の攻撃力的に一撃で倒すのは難しいけど、小さな事をこつこつ積み重ねるようにして
サポ-トできたらと思う。
頑張って決着をつけよう。改めて、みんなよろしく。 -
2016/06/01-23:05
:タイガ
ま、もともと冷静になられちゃまずい煽っていくスタイルだったし
[18]のも盛り込んで一応プランは提出したぞ!(ある程度、技を把握して攻撃)
セラは、ま・・・注意促しばかりになっちまったけども。もう少し考えるか -
2016/06/01-22:41
:タイガ
ひとつ案なんだけどさ。いつきの「グランドクラッシャーの話」きいて
リズを煽って「全力でこいよ!」と俺がいうから
それに応えて大技を見せてくれりゃあ、次で対処がきくかな、と思った
一撃目は皆、回避するに備えてしのいで
それが決まらなかったら逆上しそうな感じ。なーんて思った。範囲次第でやばいけど;
レーゲンの配慮はぜひ頼むな!足元がそうなるととっさに動きにくくなるし助かる! -
2016/06/01-22:25
大通りで道が広いみたいなので、やたらと動き回られないように
俺はタイガの動きにあわせて挟み込むようにして対応しようかなって考えてる
(スキルの邪魔はしないようにするつもりだよ)
あとグランドクラッシャーみたいなのとか使われると足下の瓦礫とか勢いよく飛びそうな気がする
ダメージの他に、怯んだ隙にリズブールが突っ込んでくるとかあるかもしれないので(それこそ後方側にも)その時は誰かに攻撃をしかける前に、レーゲンが攻撃かけて邪魔しようと思う。
……グノーシス戦の時のレーゲンみたいな目には誰もあってほしくないからね。
実はまだプラン書いてる最中なので、まだ変更はきくからね。
何かあったら言ってね。 -
2016/06/01-19:51
神人だし怖くはあるんだけどね・・・そんなこと言うと甘えてしまうよ?
でも、他が危なくなったらその場の判断で代えてもよいからね。最終判断はラキアに任せる
ディスペンサが済めばもっと離れるからそこまでになったら必要ないとは思う
・・・調整難しいかな(苦笑)
皆が動いているし、簡単には突破されないから大丈夫かな、とも思ったけど
タイガの近くは危なくもあるしね
>敵スキル
わかった。その辺も盛り込んで注意してみるよ -
2016/06/01-01:18
ラキア:
じゃあタイガ君といつきさんにSスピアを先に使うね。(使用ほぼ確定)
タイガ君の浸食による体力低下対応にサンクチュアリⅠを前線で展開するから使って。
被ダメージが大きい場合はインベル・ヴィテを使うよ。
フェスイベのゼノアールの動きをみると、
リズブールも中距離程度なら詰めてきて攻撃して来そうなので
セラフィムさんにもSスピアを使っておきたいな。
[3]で示したいつきさんが狙われる理由と似た感じで。
(セラフィムさんへの使用検討中)
リズブールはグリップビート系スキルも持っているかもしれないから気をつけよう。
警戒した方が敵スキル成功率さがるかもしれないので、頭の片隅に入れておこうね。 -
2016/06/01-00:50
あ!?僕へのSスピアはいいからね!なくて
タイガといつきは必須でセイリューもいるんだし・・・
タイガの近くだけど、少し後方にいるつもりだから、来られても回避と防戦で逃げる
から、ぶつかる確立が高い前衛組にやってほしい
もし当たったらサンクチュアリⅠに入らせてもらうよ -
2016/06/01-00:24
わかった。離れない配慮もしておくね
タイガは倒れないよう動けるよう、確実にスネイクショットⅡを決めれるように
ラキアはもちろん、いつき達も配慮助かるよ。
あ、倒壊に関してはこちらからはやるつもりなかったよ。自分中心だし攻撃力下げてまですることもないかな・・・て(『見たいけど』)
神人の皆も前衛は特に気をつけてね。・・・武器防具が充実してたら僕も加勢したかった
まだまだプランが白いから、帰ってから本格的に書くよ。
変更もぎりぎりまで可能だから何かあれば言ってね
-
2016/05/31-00:59
ではオレの主武器を調律剣に変更し、スキルをディスペンサにする。
これなら盾が持てるのでオレ自身の防御があげられる。
最初はランスさんの傍でチューニングシンフォニアを使用してからオレは前衛に入るぜ。
武器ダメージは通るか判らないが
少なくとも奴の気を引く攻撃ができるのでタイガ君への集中攻撃を分散できるだろ。
ラキアは最初から前に出る。
ラキアは元々のMPでSスピアを3回使えるので前衛3人に使用。
誰に使うかはまだ考え中。
タイガ君に使用するのは確定してる。
理由はタイガ君は前衛のメイン火力職だから。
役割分担として敵へダメージを叩きこむことが大事だ。
スネイクヘッドⅡを敵に叩きこむことをメインに頑張れ。
防御とか壁とかはラキアが考える。
浸食HP低下対応はラキアが側でサンクチュアリⅠを展開する。
セラフィムさんはタイガ君からあまり離れて居ない方がいい。
スキル2回使ったら次のスネイクヘッドⅡを出せなくなることが判っているだろ。
すぐディスペンサを使える位置に居る方がいいと思うんだ。
敵に近いならSスピアを使う。
ビル倒壊に敵を巻き込む の対応はランスさんに任せよう。
タイガ君は「もしかして使うかも」と範囲攻撃のMPを残すより
その分をスネイクヘッドⅡに廻し確実に敵のHPを削ることを考えようぜ。
敵のHPを削らないと倒せないからな。 -
2016/05/31-00:51
セイジのところはシンフォニア希望なんだね
その場合、セイリューはディスペンサにの方がいいんだよね?
そうなると前衛がタイガひとりになるってことか……えーとえーと(頭の中整理中)
よし、それなら俺はハイトランスオーバー使用で槍持ちで前線にでるよ。
精霊達に比べれば攻撃力は高くないけど、ランスやタイガの攻撃の手助けになれるよう頑張るよ
あと、みんな高火力スキルでMP切れの心配もあるし、一組だけでもいざという時MPの心配なく動けた方がいい思うし
ということでラキア、Sスピアお願いします(ぺこり)
レーゲン:
そうなると、私の攻撃力がかなり落ちるけど
最大火力がパルパティアンⅡ(威力190プラス弓補正30)なので、どうしても攻撃よりサポートの方になると思う。
今回の戦闘場所にビルが点在しているので、建物を利用しつつリズブールの死角から攻撃するつもりだ
見えないところからチクチク攻撃して(苦笑)、苛立たせる時間を少しでも長引かせられないかなという考えもあるよ。
あと、ビルの崩壊にも注意しておくつもりだよ -
2016/05/31-00:29
:タイガ
連投になってなかったw
>後方のセラ
『セラ:!?が、頑張る・・・。とりあえずはインカムで危険を知らせる、とか受け流すぐらいはしたい。一時的にでも気を逸らせるとか』
だな(苦笑)セイジみてーに激昂状態を引き伸ばしに話す手も考えてみるわ
>倒壊に巻き込まれる恐れもあります
そうそう!映画とかだとぜってーあるそういうの想像してました
まあ怖い賭けだけど
最終手段でなら、俺もそれ賛成してぇな・・・ -
2016/05/31-00:17
:タイガ
連投すまん!
>セイリューのチューニング・シンフォニア
またすっげーレアもん出したな・・・が、助かる!
俺はランスに使うで構わねーぜ。魔法は発動まで時間かかるのが欠点だしな
まあでもランスの技次第なのか。やるかどうかは
セイリューも前線でも戦えてSスピアも使えて悪くねーし、
他の面子のディスペンサする時は的はたくさんほしいし。あ、この時素早く動かねぇとな
んー、迷うとこだな・・・どっちにしろ助かるけど!
俺んとこの気がかりは・・・『セラ:僕、お荷物になってるどうしよう』
セラの身の置くとこねぇんだよな。近づくと危ないし警戒や応急処置ぐらいかな; -
2016/05/30-23:56
最初は普通の単体攻撃魔法を使い続け、MPが有る程度減ったら《ディスペンサ》の予定だ。
ゆえに攻撃回数が増える《シンフォニア》は大変助かるよ。よろしくな。
俺は盾でみんなのHPを増やしつつ、杖で草木を伸ばして敵の行動を阻害しつつ、言葉も使って激昂状態を引き伸ばそうと試みる。
敵が冷静になるまでの時間を少しでも先に伸ばし、また、敵が差う棒しにくくなれば幸いだ。
前衛は直接敵と対峙することになると思う。
敵は攻撃力が非常に高いし防御力も高いので、油断は出来ない相手だけど、俺達は接触できないから全力でダメージをぶちこんでくれたらありがたい。
後方にいるロイスさんだけど、後方待機じゃなく後方ででも良いから何かしてくれないかな(笑)
走力注ぎ込む短期決戦ってことだもんな。神人も頑張ろうぜ。
ああそうだ。
>倒壊に巻き込まれる恐れもあります
ってあるじゃん?
敵が万一逃亡しそうになったら、魔法のタゲをビルに変更してビルで敵を押し潰そうと思う。
最後の手段として、な。 -
2016/05/30-22:56
:タイガ
よお!セイジ達もよろしく!火力が増えてこれで回りそうな感じか?
高火力と速攻の件は了解!まー時間かかると正気に戻るんならそれが一番だと思う
>俺らの動き
いまのとこ、回避重視で
セラはジェンマの杖(俺の攻撃力が約150上乗せ)でディスペンサで、後方に待機。
俺はスネイクショットⅡ(瞬時・攻撃力289・消費36)のみでいくつもり
ディスペンサやるなら4発うてる。高火力といったらこうなるんだよなー
コスモ・ノヴァも装備してっけど、倒壊するならやべーし(利用はやっぱ難しいよな?)
何度も何度も一気に進む侵食度で痛い目にあったらか、やっても最後にしたいかな
ノヴァの説明は「憑依侵食が一時的に一挙に進む」で
スネイクショットⅡとかは「憑依を解除した段階で、体力を除き、元の命中能力に戻る」とあるから、侵食度抑えれそうな気がする。倒れないよう壁になるのが目標だ -
2016/05/30-21:10
セイジさん久しぶり。今回もヨロシク頼むぜ。
火力職のEWが入った事で
ハイトランスするかどうかの部分からオレの案を考え直すつもり。
今回のキモはリズブールが頭に血が上って冷静さを失っている間に、
いかに短時間に、とかに大ダメージを叩きこむか、というトコにあると思う。
だから奴に考える暇を与えない方が良いと思うんだ。
EWが居るならオレは調律剣を持って最初に
チューニング・シンフォニアでランスさんの攻撃回数を+1するって手がある。
メリットはスキル発動までの時間短縮。
最初の詠唱は2Rかかるかもしれないが(詠唱中に発動させるから)
ランスさんの次からの詠唱が1Rで済むかもしれない。
ただ、MPによる制限があるから使える呪文数は増えない。
デメリットはMP枯渇したらその後この恩恵を有効に使えないことだな。
この武器を使う場合、オレがハイトランスしても火力あまり増えないので、
ディスペンサでラキアのMPを増やせる方を選択する。
この場合Sスピアを3~4回使えるので
前衛の防御力を増やしカウンター攻撃を付加できる。
ランスさんが最大攻撃魔法を使うなら2回しか唱えられないので、
調律剣を使わずに、下記[3]の大刀「鍔鳴り」装備+ハイトランスで
オレが前衛補助火力になるという選択肢もある。
どの場合でもタイガ君が前衛のメイン火力だ。
彼に攻撃が集中しないようにしなくちゃならない。
敵攻撃力の高さが【とても難しい】要因のひとつなので
怪我しないように、でも恐れるあまり攻撃の勢いを落とさないように、頑張ろうぜ。
どんな戦術を考えているか、皆の意見を聞かせてもらえるとありがたい。
-
2016/05/30-11:26
火力が不足していると聞いたので、タシになるかと久々のアトベエピに参加だ。
死なない程度に頑張っていこうか。
俺は《ディスペンサ》でランスの魔法の回数を増やすよ。
ヤツが使う最大攻撃魔法にはMPが160必要なので、MPフルの状態で一発しか撃てないんだ。 -
2016/05/29-23:49
と・・・りあえず先に、よろしくお願いします。
僕セラフィムとシンクロサモナーのタイガだよ。いつものメンバーで心強いよ
リズとも最終戦なのか・・・少し、いやなんでもない。作戦やらは明日書き込むつもりだよ
お膳立てできていて【難易度:とても難しい】って・・・どうしようかな -
2016/05/29-11:36
今現在の3組、PGとSSとLBの組み合わせで結局出発となったらさ。
奴を仕留めるにはどうしても火力不足は否めない感じだな。
この場合、オレ達はハイトランスジェミニ使用。
大刀「鍔鳴り」で切るとして威力+206とオーガ補正+52。
敵の回避・防御があるのでメイン火力って訳にはいかないが
敵攻撃依存のカウンターよりはダメージ入ると思うんだよな。
ラキアは元々の防御が高いので前に出る。
ディスペンサがないからSスピアは使って2回までだが
ラキア自身に使うより他の人に浸かった方が良いのか今考えてるトコだ。
奴の性格からすると
いつきさんがハイトランスして前に出た場合
ラキアよりもいつきさんの方を殴りそうじゃん?
堅そうな身長180超の精霊を殴るより
身長155の可愛い神人殴った方がダメージに繋がると判断するだろうし
神人に怪我させたら精霊の精神揺さぶれるから、奴にはキモチイイ訳だしさ。
ならラキアに使うより他の人に使用した火力に繋がるじゃん?
いつきさんが前に出ないならラキア自身に使う。
オレとラキアで火力出そうと思ったらこの方法が今のところ精一杯だな。
-
2016/05/28-22:37
信城いつきと相棒のレーゲンだよ。
いよいよリズブールとの最終戦だね。よろしくね、みんな。
>高火力と速攻
だね。時間をかけると逃げられちゃうから、早い内に決着つけないとね。
ただ防御力もあるから、PGなら高位スキルじゃないとダメージが弱そうなんだよね
そうなるとすぐにMP切れを起こしそうだし……
今のところ、サベージソウルハンマーとかで防御力を削る方にまわるか
いっそレーゲンは牽制にまわして、俺がMP切れの心配のないハイトランスオーバーにするか
あたりを考えてるとこ。
他の参加者さん次第で変更になるかもしれないけど。
あとはビルの倒壊が怖いね……
できるだけこのビルの近くでは戦わないか、どうしても移動できない時は広範囲スキルに注意、かな。 -
2016/05/28-00:32
セイリュー・グラシアとライフビショップのラキアだ。
攻撃枠をひとつ潰す形になるけど、やっぱ回復は必要かなと思って。
今までの傾向からすると高火力と速攻が必要な感じか?
敵対策案の具体的部分はまだ思いついていない。
キッパリとケリをつけたい所なんだけど、何か良い案はあるか?