プロローグ
「ママ、リッキーはどこ? ねえ、起きたらいないの。パパ、リッキー知らない?」
リビング、キッチン、ベッドルームにバスルーム。ティアは家にあるドアの全てを開け、愛犬リッキーを探した。
「ここにもいない……」
小さな足で家じゅうを走り回ったが見つからない。しまいにはうなだれ、リビングの床に座り込んでしまう。
「リッキー、わたしのこと嫌いになったのかな……わたしが昨日、リッキーを怒ったから……」
そうではない、とニコラは言いたかった。幼い愛娘ティアを抱きしめ、違うのよ、と。しかし言って伝わるだろうか。彼女の愛するリッキーが、デミ化したモンスターだったなんて。
リッキーは、デミ・ワイルドドックだった。それをニコラは知っていた。しかし、大けがを負い、ぐったりとした犬の体を抱きしめてやってきたティアに、それはモンスターだから助けてはいけないなどと、言うことができただろうか。
動物病院に連れて行くわけにもいかず、ニコラとティアは付きっきりでリッキーを看病した。医師である夫はいい顔はしなかったが、それでも治療を手伝ってくれた。数日後、リッキーは見事意識を取り戻した。
「ママ、リッキーがごはんを食べたわ」
その日、ティアは記念にと、自分のお気に入りのスカーフをリッキーの首に結びつけた。今年の誕生日にプレゼントされた、ピンク色の花柄のものだ。
はたしてリッキーは弱々しいながらも家の中を歩き回れるようになり、凶暴だろうモンスターとしての内面は見せぬままに回復していった。
そしてそろそろ散歩に連れていけるという頃合いになって、リッキーは姿を消したのだ。
※
「仲間のところに帰ったんだと、私は思っています。小さかったですけど、角が生えていましたし……暴れることはなかったとはいえ、普通の犬じゃなかったですから。娘にもそのように話したんです。でも四歳児にとってリッキーは危険なデミ・ワイルドドックではなくて、あくまで大好きなリッキーなんですよ」
「だから、連れ戻してほしいと?」
「まさか!」
A.R.O.A.職員の言葉に、ニコラは首を振った。そして、沈痛な面持ちで、スカートの上に置いた手を見下ろす。
「ウィンクルムのみなさんには、リッキーを探し出して、ティアのスカーフを持ち帰ってほしいんです。そしてリッキーは亡くなっていたと、娘に言ってほしいんです」
「……リッキーはどうしますか?」
ニコラの肩がピクリと揺れる。その問いはすなわち、リッキーの命をどうするかということだ。
「……スカーフが戻ってくれば、それで」
「デミ・ワイルドドックの生死は問わないと」
こくり。小さくうなずく。
「娘の前で、リッキーの命を奪うことはできなかった。けれど今となっては後悔してもいるんです。リッキーを救ったせいで、私は娘に嘘をつこうとしている。何が正しいかなんて、わかりません。今嘘をつくことが、将来娘を傷つけるかもしれない。でも今私はこうすることしかできないんです」
「……わかりました」
A.R.O.A.職員の返事に、ニコラはほっと安堵の顔を見せる。
「ウィンクルムを派遣しましょう。ご自宅はタブロス市内ですか?」
「いいえ、タブロスからバスで一時間ほどの近隣の町ですわ。そのはずれに住んでいます。裏は森になっていますから、リッキーはそのどこかにいると思っています。……とはいっても想像で、犬の声がするわけでもなければ姿を見たこともないので、仲間がいるのかもわからないんですけど」
そこでニコラは深々と頭を下げた。
「当日は夫が車で迎えに参ります。帰りももちろんお送りします。必要なものがありましたら、こちらで準備をします。浅はかな行動が招いた事態、勝手なお願いだとはわかっていますが、どうかよろしくお願いします」
解説
森でデミ・ワイルドドックのリッキーを探し出し、ティアのスカーフ(ピンクの花柄)を持ち帰ってください。
その際、仲間のデミ・ワイルドドックがいるかもしれませんが、今回は戦闘が目的ではありませんので、倒さなくても問題はありません。
その後、ティアにスカーフを渡して「リッキーは亡くなっていた」と説明してあげてください。たぶんティアは泣いてしまうので、慰めてあげるところまでが今回の任務です。
森は半日ですべて回れるほどの広さです。奥には小さな滝があり、水は清浄で飲料水になります。
必要なものはニコラが用意してくれますので、プランに記載をお願いします。
仲間のワイルド・ドックについては皆さんのプランを拝見したうえで調整いたします。
ゲームマスターより
リッキーを少女の友達とみなすか、それとも害なす敵とみなすか。
どちらの判断をしても、スカーフさえ持ち帰れば任務は成功です。
デミ・ワイルドドックは日ごろウィンクルムが退治している生き物。
でも、助けてしまった一家を責めないであげてくださいね。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
信楽・隆良(トウカ・クローネ)
リッキーはティアの友達だ ティアの匂いのついた物を手に敵意を持たず近づく 看病してた時のご飯を貰っておいて ティアがどんな風に撫でていたか聞いて リッキーって呼びかけながら手を伸ばす ちょっと噛みつかれたくらいじゃ動じない 野良犬だって噛むよ リッキーが大人しくしていたらそっとスカーフを外し ごめんな、これは返しちゃうな スカーフを貰ったらそのまま逃がす ありがとな、さよなら 襲ってくることがあれば応戦 その時は痛む間もない様 リッキーはこのスカーフ、大事にしてたぜ ティアに優しくしてもらえてうれしかったんだろうな いっぱい泣いてさ その後には、リッキーにまたなって言おうな きっと友達と一緒に空にいるから ティアは覚えていて、な |
葵(レント)
リッキーとの接触に際しては、遠くから監視、警戒します リッキーから見えたり匂いで感づかれたりしないように注意します 信楽さんの動向を見て、合図があれば、 もしくは明らかに戦闘に突入してる場合には 割って入って戦います 戦闘になったらできるだけレント君の後ろに位置取るよう気をつけ、 攻撃はヒットアンドアウェイ、 デミオーガの一番の特徴の角を重点的に狙い、 元の犬に戻せるかどうか試みます 他にもじっくり観察して、少しでも治せそうな気がする糸口があったら積極的に試してみます 仲間が近くに現れた場合も同じく、呪いを解くことを考えながら戦ってみます 優先事項は皆が囲まれないこと、後ろを警戒・牽制しつつ数を減らすよう努めます |
ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
【支給要請】サプレッサー付き麻酔銃 リッキーを見極めないと 危険性を残すような子なら討伐しなくちゃいけない 友達という関係と、助けたいっていう感情に町の人達の安全が振り回されるべきじゃないよ。 リッキーとの接触に余計な邪魔(仲間デミ?のこと)が入ると リッキーも同調して私たちに敵意を向けるかも知れないから 接触時に接触組のウィンクルムがぎり確認できる位置で 周辺を探索、仲間がこちらに近寄るのを邪魔するよ。 ただ、ティアちゃんにとってどんな子だとしても大切な存在に変わり無い 彼女の悲しみを無理やり癒すんじゃなく、敢えて体験させた上でリッキーはティアちゃんを見守っている事を伝えられたらいいな。 |
ファリエリータ・ディアル(ヴァルフレード・ソルジェ)
リッキーはティアちゃんの友達だもの、出来れば殺さないでおきたいわ。 勿論人を襲うなら退治しなきゃだけど、まだ襲ってないみたいだし。 ティアちゃんに好意を持ってたんじゃないかって思うから。 ティアちゃんの持ち物や、良く食べてた物を用意しリッキーを捜索。 刺激しない様にして、スカーフだけそっと回収。 ティアちゃんに渡すからねって。 もし問答無用で襲ってくる様なら、危険な存在だから退治するけど そうなりません様に。 ティアちゃんには、リッキーは亡くなってたって報告。 きっとティアちゃんを悲しませたくなくて 自分から出てったんじゃないかな、だから元気出してって言ってみる。 |
ひろの(ルシエロ=ザガン)
デミ・ワイルドドックってどんなだろ。見たことないや。 戦うことになったら嫌だな。そういうのって初めてだし……。 でも、森は小さいみたいだし。他にもデミ・ワイルドドックがいるなら、討伐した方がいいんだよね……? □行動 一応、どんな風に餌を上げていたのか聞く。 リッキーと接触する役の人たちから、様子を伺える程度に離れて警戒。 他にデミがいるようなら、牽制。ただし、ほぼ防御。 自分より年上で体格も良くて自信満々な精霊が、何とかしてくれるんじゃないかという他力本願。 ティアへの説明は他に任せる。 ティアが泣き止んだら、一緒にお墓を作る。この時、リッキーの牙か角があれば、それも一緒に埋める。 □持ち物 ハンカチ、水筒 |
「デミ・ワイルドドックってどんなだろ。見たことないや」
タブロスから目的地へと向かう車の中である。車窓から山々を眺めながら、ひろのはぽつりとつぶやいた。
「戦うことになったらいやだな。そういうのって初めてだし……。でもほかにもデミ・ワイルドドックがいるなら、討伐したほうがいいんだよね……?」
誰とはなく問いかける。答えを返したのは、ファリエリータ・ディアルだ。
「リッキーはティアちゃんの友達だもの。できれば殺さないでおきたいわ。……もちろん人を襲うなら退治しなきゃだけど、まだ襲ってないみたいだし」
「リッキーを見極めないと。危険性を残すような子なら討伐しなくちゃいけない」
ハロルドが厳しく言う。
「でも、ファリエリータも言ったけど、リッキーはティアの友達だ」
信楽・隆良は断言した。続く言葉を、トウカ・クローネは知っている。「だから、倒したくない」だ。
「友達という関係と、助けたいっていう感情に、町の人たちの安全が振り回されるべきじゃないよ」
そう言うハロルドは、正しい。ディエゴ・ルナ・クィンテロは、まっすぐに外を見ている彼女に視線を向けた。かつては軍医だった彼には、当然思うところがある。生かすことの意味。殺すことの意味。その両方を知っているからこそ。
「私は、リッキーはティアちゃんに好意を持っていたんじゃないかって思うの」
ファリエリータが言う。その隣で、ヴァルフレード・ソルジェははっと短く息を吐いた。
「ファリエは甘い。ま、俺はそういうの嫌いじゃないからしたがってやるが」
「……オレは討伐うんぬんより、事実を曲げて伝えるってことがどうなのかって思うけどな。ま、なんでも伝えればいいってものじゃないのはわかるけど」
ルシエロ=ザガンは運転席、ティアの父の後頭部を見ながら、そうつぶやいた。
※
ティアは、ずっと母親のスカートを握っていた。
「お姉ちゃんとお兄ちゃんたちは、パパと大事なお話があるから、ティアはママとおうちに入りましょうね」
母親の言葉に、ぶんぶんと首を振る。抱き上げようとしてもいやいやと泣いてしまう。何かを感じ取っているのだろう。
父親は小さなため息とともに、目的のものを取り出した。
「これが事前に頼まれていた麻酔銃です。獣医をしている知り合いに頼んで借りたものです」
「ありがとうございます」
差し出された品を、ディエゴが受け取る。
「……それでリッキーをうつの?」
震えるティアの声。濡れた頬、涙のたまった瞳で見上げられる。誰も答えることはできなかった。ティアが望むだろう返答をすることができないからだ。ティアの目から、またぽろりと大粒の涙がこぼれる。それを見、ティアの母がティアの髪に優しく触れた。
「大丈夫よ」
小さな体を抱きしめる。
「万が一この銃を使っても、リッキーは眠るだけなの。すぐに目が覚めるわ」
「痛くない?」
「そうねえ……ティアがこの前にうった、予防注射と同じくらいかな」
「それなら大丈夫ね。わたし、泣かなかったもん」
「ええ、ティアはいい子だったわ」
母親はティアの頬にキスをして、ハンカチでティアの涙を拭いた。
「さあ、お姉ちゃんたちに、リッキーを探してきてってお願いしましょう」
「うん、リッキーを探してきて。お願いよ」
「……ティアちゃん、リッキーにはどんなふうにしてご飯をあげていたの?」
ティアの前に座りこんでひろのが問う。
「リッキーのお皿に入れていたのよ。わたしが赤ちゃんの頃に使っていたお皿なの。ごはんのあとは、リッキーの首のところを撫ぜてあげると喜んでくれたわ」
「リッキーのごはんってまだ残ってる? あったらちょっと分けてもらいたいんだけど」
隆良の言葉にティアは大きくうなずくと、走って家の中へと向かっていった。そして持って来たのはドックフードの小袋と、リッキー愛用の皿、そして子供用の白いエプロンだ。
「わたし、リッキーにご飯をあげるときはこのエプロンをつけていたのよ。ママはお料理をするとき、いつもエプロンをしているから」
「全部借りてもいいかな」
「うん! お姉ちゃん、リッキーを連れてきてね」
愛らしい子供の笑みに、ティアの正面の隆良をはじめ、ウィンクルムたちはただ薄らと笑みを見せることしかできなかった。
※
ティアの家の裏から森に入った。高く伸びた木々の間から差し込む日差しは柔らかく、小川のせせらぎが聞こえる。穏やかだ。とてもこの地に、デミ・オーガが存在するとは思えないほど、平安な風景。
「ティアのエプロンと預かったエサを持っていれば、リッキーは寄ってくると思うの」
ファリエリータは確信を込めて言った。
「寄ってくるかはわからないけど、確かに動物の足跡はありますね」
足元の地面を見、レントは皆にそう告げる。
「ここ、これがたぶんリッキーの足跡ですよ。ティアちゃんの家の裏から続いています。でも一匹分ですね。仲間はいないのかな……」
「……リッキーの、デミ・オーガの角を折ったら、リッキーはもとの犬に戻らないんでしょうか」
しゃがみこみ、念入りに地面を見ているレントの頭上で、葵がつぶやく。ウィンクルムたちは一斉に葵に視線を向けた。
「だって、あの角があるからデミ・オーガなんですよね? だったらあれがなくなれば……。私、もしリッキーと戦うことになったら、あの角を折れないかやってみます」
葵は両手をぎゅっと握りしめた。そのときだ。
「クゥーン……」
鳴き声は、背後からだった。
「え?」
レントが振り返る。そこには子犬がおり、木の幹の後ろから目から上だけをのぞかせていた。
「リッキー……?」
隆良が呼ぶ。犬の耳がちろりと揺れる。
隆良はティアに借りたエプロンを取り出すと、それを犬に見えるように振った。犬はしばらくその白い布を目で追っていたが、そのうちに、ぴょこん! 犬の小さな体が、木の陰からとびだす。その首には、話に聞いた通りのピンクの花柄のスカーフが結ばれていた。
「リッキーだ!」
「リッキーね!」
隆良とファリエリータが声をそろえて叫ぶ。
「角、ありませんね……?」
不思議そうに眺めた葵だったが、レントは残念そうに首を振った。
「葵さん、あります。すごく小さいけど、両耳の間に見えますよ」
リッキーは小さな尻尾を揺らしながら寄ってきた。角さえなければただの犬と変わらないのに、と葵は思う。
ドックフードの袋とエサ皿を手に、ファリエリータと隆良はリッキーに近づいていく。それをトウカは遠巻きに眺めている。
誰も傷つかないといい。リッキーがおとなしいままスカーフを渡してくれれば。隆良の背中に込めるのは、祈りも近い気持ちだ。
しかし。
――オオーン。
遠吠えが聞こえた。
とたん、リッキーの体がぶるぶると震えだす。
――オオーン、オオーン。
「グルルル……」
ついさっきまではただの子犬だったリッキーが、低く喉を鳴らし始める。
姿の見えぬ遠吠えが、だんだん近くなっている。
ひろのとルシエロは、遠目にリッキーが見える場所で、周囲を警戒していた。デミ・ワイルドドックとはいっても、リッキーはまだ子供。ウィンクルム全員で対処することもないだろう。ハロルドとディエゴも同様の考えのようで、一緒に周囲を捜索している。声が聞こえるからには、どこかに仲間がいるはずなのだ。
「ルシェ、もしかしてあれ……」
ひろのが恐る恐るといった風に、三十メートルほど先を指さした。成犬のデミ・ワイルドドックの背中が見える。
「三匹か」
ディエゴは、デミ・ワイルドドックに麻酔銃を向けた。
「どうしたんだよ、リッキー! ほら、ティアのエプロンもご飯もあるぞ」
隆良はしゃがみこみ、ファリエリータが地面に置いた皿にドックフードを入れた。しかしリッキーは地面見つめてうなりながら、動かない。
「ファリエ、今のうちにそのスカーフをとってしまったらどうだ」
「ヴァル……そうね。リッキー、スカーフ、外させてもらうわね」
ファリエリータがそう言ってリッキーの首元に手を伸ばし、スカーフに手をかけたとき、変化が起こった。
「ギャウッ!」
ひと鳴きしたリッキーが体を大きく揺らして、ファリエリータを振り払ったのだ。
「おい……さっきまでおとなしくしてただろ」
隆良はリッキーに向けて手を伸ばした。その手にリッキーは牙をむき、尖った犬歯で隆良の指先を噛む。
「痛っ……」
「タカラ!」
背後で控えていたトウカが叫び、隆良をリッキーから遠ざけようとする。しかし隆良はその場を離れることをしなかった。
「大丈夫、野良犬だってこのくらいはするよ」
「しかし……」
短い前足を地面に突っ張り、口からよだれを流し、全身の毛を逆なでたリッキーは、どう見ても普通の犬には見えなかった。かわいらしいこの子も、角は小さくともデミ・オーガなのだ。
小さな口をいっぱいに開け、リッキーはファリエリータにも噛みつこうとする。レントがすぐさまファリエリータとリッキーの間に体を割り込ませ、リッキーにショートソードの刃を向ける。
葵の言うように角だけを折ることは、この長さでは不可能だ。ということは、ティアには悪いが、やはり……。
「ギャウギャウッ!」
ためらいが隙を生む。その間に、リッキーはレントの足に飛び掛かる。
「うわっ」
レントは思わず足を振り上げた。噛みつく前だったリッキーは、レントの甲に高く蹴飛ばされ、ボールのように宙を舞った。
ちょうど、自分たちがいるほうが風下だ。ディエゴはゆっくりとデミ・ワイルドドックに近づいた。麻酔銃は、一般的な銃よりも射程が短い。麻酔薬の入った注射器が刺さらなければ意味はないのだ。静かに近づき、最後尾のデミ・ワイルドドックに攻撃を仕掛ける。音はしない。しかし、突然針が刺さって驚かない動物はいない。
「キャンキャンッ」
撃たれた一匹が、前方の仲間を追い越して走り出す。ディエゴはそれを、追うことはしなかった。
「……どうする、あの子?」
ハロルドの問いに、ディエゴは横に首を振った。
「十分もすれば麻酔が効くはずだ。討伐が必要なら、眠った後でもいいだろう。それより問題は、こっちだ」
遠方にいるリッキーは気づかないだろうが、さすがに一緒にいる仲間を撃たれては気づく。逃げた一匹と行動を共にしていた二匹のデミ・ワイルドドックは、くるりと振り返り、ウィンクルムたちへと向かってきた。
「グルル……グアアッ!」
「ヒロノ!」
ルシエロはひろのを自身の背にかばった。万が一にもけがをさせるようなことはあってはならないと、両手のダガーを握りしめる。
足を狙えば機動力は落ちるはず。しかし肝心の足が地面についたままでは、位置が低く狙うのが難しい。
ところがチャンスはすぐに訪れた。一匹が、ルシエロめがけて飛び掛かってきたのだ。
「ギャンッ!」
胸の高さほどのジャンプ。伸ばされた前足を狙い、ルシエロはダガーで切り付ける。シュッ! 空気とともに、狙った場所が裂ける。
「キャンッ」
デミ・ワイルドドックは体勢を崩し、そのまま地面に落ちた。足のけがのせいで、うまく着地できなかったのだ。片方の前足を持ち上げて、残った三本だけで立ち上がる。これではもうろくに走れまい。
さて、残るは一匹と、ルシエロとディエゴは同時に武器を向ける。ルシエロはダガー、ディエゴはプレストガンナーとしての銃である。
「少しでもデミとしての危険性が残るなら、討伐しなくてはならない」
ディエゴは敵に銃の標準を合わせ、低い声で言った。
「ググゥ……」
デミ・ワイルドドックの前足が地面をえぐり、
「オオンッ!」
咆哮とともに、向かってくる。
リッキーはよたよたと地面から立ち上がった。動くのもやっとの様子である。
「ファリエ、今度こそスカーフを」
「はいっ」
リッキーにロングソードの先を突き付けて、ヴァルフレードが言う。トウカも剣の柄に手をかけている。それを隆良は悲しそうなまなざしで見ていた。この小さな命を、殺さなければならないのか? 嫌だ、と顔には書いてある。
「ちょっと向かってきたくらいで、な、そんなことしないよな」
言いながら、それは無理であるとわかっている。
ファリエリータがリッキーの首から、スカーフをとく。するとリッキーは、よろよろとさっき地面に置かれたエサ皿に向かい、途中で……ぱたりと倒れた。
「え……」
この場にいる皆が一瞬顔を見合わせたが、
「さっき地面に落ちた衝撃が、子犬には強かったんだろう。気絶しているようだ」
リッキーのそばにしゃがみこんだトウカは、冷静にそう言った。
「……角も小さかったし、子供だし……。リッキーはデミ・オーガになる途中だったのかな」
隆良は意識を失ったリッキーの首元の毛をそっと撫ぜた。
「さよなら、リッキー」
※
母の依頼通り、ティアにはリッキーは亡くなっていたと告げた。ティアはスカーフを抱きしめて泣いた。
「元気になったと思ったのに……。ねえママ、リッキーはけがが治ってなかったの? なんで死んじゃったの?」
「それは……」
母親が瞳を伏せる。ディエゴは口を開いた。
「……命あるものは、必ず別れの時が来るんだ」
「リッキーはきっとティアちゃんを悲しませたくなくて、自分から出て行ったのよ」
ファリエリータが言葉を重ねる。隆良は泣きじゃくるティアに腕を伸ばした。
「それにな、リッキーはこのスカーフ、大事にしてたぜ。ティアに優しくしてもらえてうれしかったんだろうな」
「……ほんとに?」
「ああ、ほんとだ。……なあ、ティア。いっぱい泣いてさ、そのあとにはリッキーにまたなって言おうな。きっと空にいるから」
うわああん。ティアはいよいよ大声をあげて泣き、その体を隆良が抱きしめる。トウカは二人の横で膝を折ると、ポン、と左右の手を二つの頭の上に置いた。涙をこぼしているティアだけでなく、泣かない隆良も悲しんでいる。互いのぬくもりで互いが癒しあうことを、トウカは願った。
「リッキーはたしかにデミ・オーガだったけれど、ティアちゃんにとって大切な存在だということに変わりはないんだよね」
今は庭の片隅で、ひろのとともにお墓を作っているティアを眺め、ハロルドはそう口にした。墓と言っても埋めるものは、リッキーが首に巻いていたティアのスカーフである。
「泣いて泣いて……すべての悲しみを出し切って、そのあと元気になってくれたらいいな。リッキーはきっとティアちゃんを見守っているだろうから」
「みなさん、お茶でもいかがですか?」
ティアの母親が、お茶を持ってきて、会話は打ち切りとなった。しばらくティータイムを過ごし、帰りも行きと同じ、ティアの父の運転する車でタブロスまで戻ることになる。
ティアは真っ赤に腫れた瞳でそれでも笑顔を見せ……別れ際に、ごめんなさいと頭を下げた。
「わたし、リッキーがほかの犬と違うってほんとは知ってたの。だってリッキー、頭の上につのが生えてたもの。でもリッキーはいつまでもわたしのお友達のリッキーよ。ずっとずっと、大好きなリッキーよ」
バイバイ、お姉ちゃん、お兄ちゃん。
ティアはずっと手を振っている。
「オーガさえいなければ、リッキーがデミ化することもなかっただろうに……」
「あんな小さな子が泣くことも……」
「リッキーと離れなくてもよかったのに」
それは誰のつぶやきであったのか。しかしその独り言ともとれる言葉に、ティアの父が首を振る。
「……理想論では、命は平等のはずです。でも実際はそうはいきません。難しいですね」
山道をまっすぐに車は進む。目指すは一路、A.R.O.A.本部のあるタブロス市だ。
依頼結果:普通
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 瀬田一稀 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 日常 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 04月26日 |
出発日 | 05月04日 00:00 |
予定納品日 | 05月14日 |
参加者
- 信楽・隆良(トウカ・クローネ)
- 葵(レント)
- ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
- ファリエリータ・ディアル(ヴァルフレード・ソルジェ)
- ひろの(ルシエロ=ザガン)
会議室
-
2014/05/03-23:57
プランは提出済だよ。
話し合いお疲れ様。いい結果になるといいな。 -
2014/05/03-17:06
逃がすときについては、あたし書いておくね。
-
2014/05/03-17:01
慰めになるのかはわからないけど、あたしもティアと話はするつもりだよ。
もし麻酔銃が借りられるなら、きっと手っ取り早いよな。
本格的に倒すのは時間も取られるし、散らすつもりの方が動きやすい気がする。 -
2014/05/03-14:58
じゃあ、まずはハロルドさんにお任せしますね。
他にも伝えたいことがある方がいたら、よろしくお願いしますー
で、その、もしも逃がす場合、なんですけど…
そこも、その、戦闘のときに角を攻撃したり、
その場で呪いを解く方法がないかの模索、とか考えようとしたら
文字数が大変なことになっちゃってて…
その、ごめんなさいなんですけど…お、お任せしても良かったり、しないですか…? -
2014/05/03-14:46
ティアちゃんに伝えるのは、私も辞退します。
なんていうか、直接的な言い方になってしまいそうで……。
傷つける言い方をしてしまいそうなんで……。 -
2014/05/03-14:16
あー連投失礼します
励ましに関しては私も伝えたいことがあるので大丈夫です
仲間のデミは倒すまでに行かないにしても、動きは止めておいたほうがいいのかなとか…
サプレッサー付きの麻酔銃とかどうですかね、即効性は無いでしょうが。
食いつかれたら結構面倒くさいでしょうし
-
2014/05/03-14:09
合図は仕草でもいいかもしれませんね
神人二人が同時に腕組みとか…さすがにそこに異変を感じるほど知性はないと思いますし -
2014/05/03-14:00
役割分担、良いと思います
私もリッキーの監視、周囲の警戒ですね
意識して風下にいるように、とかしないとかな?
あ、スカーフを触る前に見極めで賛成です
合図は、大きな音による物だと他の子も寄ってくるかもだし
携帯電話とか通信機とか、そういうものがあったらベターかなって思います
ティアちゃんへの対応に関しては、私はあまり良い言い回しが浮かばくて…
色々言って混乱させてもなんですし、良かったらお任せしたいかな、とか…
私も危ない仲間がもしいるのなら倒したい方ですけど…
どっちなんでしょうね、他に優先することがありますし
ティアちゃんに伝えるところまで終わってから、
もしも時間とかあったら倒す、とか、そういうのダメかな…? -
2014/05/03-12:53
うーん。
なら、私は周囲の警戒をします。
パートナーの精霊が、背も高いから目立つし。
その所為で、リッキーに警戒されたくはないです。
接触役の人とは距離を開けて、周囲を警戒したいです。 -
2014/05/03-12:08
リッキー接触組が確認できる間合いでの位置を想定してます
遠すぎても近すぎてもダメだと思ってます。
そこの周辺に近づいたら、まあ倒したいけど追い返したほうがいいのかな…
いなければいい話なんですが -
2014/05/03-10:06
相談すごく進んでたのね、発言してなくてごめんなさい!
まとめとかどうもありがとー!
私も葵の認識でいいと思うわ。
役割分担するなら、リッキーとの接触に回りたいけど変更は可能。
仲間については、近付いてきたら対処がいいかなって思う。 -
2014/05/03-09:02
へへ、それだけ真剣だってことだろ。
周りの人がびっくりしないように、ゆっくり話そうぜ。
あたしも気をつける。
葵はありがと!助かる。あたしも同じ認識だったよ。
倒すかの判断は、スカーフに触る前にするってのも決定にしてもいいのかな?
役割分担はしてもいいし、それぞれ希望のところに行くのもよさそう。
あたし、接触に回りたい。
(あと、仲間を探すと仲間は出てくるかも。積極的に探すのか、
もし近づいてきたら対処するのかの判断は重要な気がする) -
2014/05/03-01:11
私も白か黒でしか決められなくて…
一番「ティアちゃんの友達」であることに拘っていたのは私かもです
ほんとすみません…_|\○_ユルシテクダサイ
えーと葵さんの認識で大丈夫と思いますよ。
犬、それも野生って警戒心が強いので
10人いっせいに接触するとそれだけで威嚇されちゃうかも?
リッキー接触と同時に私の組は仲間の探索をして、発見次第リッキーから遠ざける役目立候補しようかなと。
役目ごとにわかれてもいいかも?
・リッキーとの接触、判断
・リッキーの監視?(接触組が危険と判断した場合この組に合図して即座に討伐状態に移行できるように)
・仲間の捜索、引き離し -
2014/05/03-00:22
えーと…
リッキーとの接触の仕方は詳細未定?
・群れが存在すると仮定したら、引き離すよう工夫する
・ティアちゃんの持ち物の匂いで引き寄せる
よりティアちゃんの家の環境に近い形でごはんをあげて、
その際の様子で危険かどうかを見極める
・少しでも襲ってくるような姿勢を見せたら倒す
・倒さない場合の対応は要検討
探させないためにも、ティアちゃんにはリッキーの死を伝える
諦めさせる・慰める等の方向性で説明を
現時点のまとめっていうか、私は今こういう認識、っていう感じなんですけど…
足りないこととか、ここはもう決まってるよっていうこととか、
あったらごめんなさい、教えてほしいです。 -
2014/05/02-23:29
ひどいとは思ってないよ。大丈夫(にへ)
それぞれの主張は、どこに重点を置いているかの違いだと思うから。
見極めて危険だってなったら、それは、倒すよ。
あたしも他の住民に襲いかかるような場面でも、友達だから殺さないって言いたいわけじゃない。
まだその見極めの基準が決まってなかったから、なんかおかしな感じになっちゃったかもな。ごめん。
ただ、倒さなくてもいい判断ができたなら、今はそっとしておくのがいいと思ったんだ。
厳しめの基準かー…。
あたしたちが姿を見せた時、襲いかかろうとしてきたら、とか?
ティアのものを借りて、ごはんも用意してるから
ティアのことを覚えてるなら襲いかかってこないって仮定してさ。 -
2014/05/02-22:10
見極めることは見極めることであって、必ず倒さないとは言ってないと思いますよ
私も排除する方が「無難」だとは思いますけど、
そこに後悔が絶対にないかっていうと、ちょっと答えきれないです
だから、きちんと会って、納得して、倒すなら倒す選択を選びたいって思います
なんか少し堂々巡りになってる気もしますし、
厳し目の基準で見極めのポイントを考えてみる、とか、どうでしょうか? -
2014/05/02-22:10
また連投失礼します
そういえば仲間は出るか確定してないんですよね
ならプランで一匹だけの出現に仕向けることも出来るんじゃないでしょうか?
すっかり仲間がいること前提に話しちゃいましたが…
-
2014/05/02-22:08
二つの選択から選ぶとしたら…ひろのさんの意見に同意ですね。
-
2014/05/02-22:05
(連投失礼します。)
私は。
リッキーが一匹だけなら見逃す。
群れでいるなら、討伐した方がいいと思ってます。
群れの数が多くて、討伐できそうに無かったら撤退して。
改めて、討伐しに来るべきだと……。
森は半日で回れる小さいところです。
リッキー一匹ならともかく。群れなら、いつ近くの住人が危険になるか判らないです。
今回の依頼は、ティアちゃんにリッキーのことを諦めて貰う。
そういう内容だと思います。 -
2014/05/02-22:01
連投失礼します
うーん、また語彙のある書き方;
つまり、自分の言いたいことは…
ティアちゃんの友達であることに重きを置きすぎて
全てをそのままにしてしまう又はなにもできない、そうすることによって
起こるかもしれない危険をリッキーのために排除したいんです。
なりかけの状態、つまり不安定ということ
もとに戻る可能性もあるかもしれない
私はそこに賭けたいと思ってます。 -
2014/05/02-21:58
オーガになるのは呪いって、聞いたことがあります。
でも、実際はよくわからないし。
成りかけているのを、元に戻すのは。
難しいと思います。
もし、研究していたとしても。
リッキーが生きている内に、なんとかできるかもわからないです。
私たち、ちゃんとした職員じゃないし……。
リッキーについては、倒すか、見逃すか。
簡単に言うとどちらかしか無いんじゃないかと、思ってます。 -
2014/05/02-21:57
デミに関してはワールドガイドに書いてありますよ
オーガになりかけの状態とありますね
では代替案はありますか?
見極めて終わり、群れもデミワイルドドックのリッキーもそっとしておくということですか?
今のままだとリッキー>近隣住民の安全ということになりますよ
ティアちゃんの友達ということにこだわるのは良いことですが
そっとしておくのがリッキーとティアちゃんのためになるとは思えません
私はティアちゃんの友達ということで誰かの危険になるような可能性は排除したい考えです
リッキーが危険になってしまったら討伐されてしまうんじゃないでしょうか
-
2014/05/02-21:33
あ…うーん、そうですね…
一定の成果を得るまでは、窮屈な生活になるんでしょうね…
なんか、うん、ちょっと熱くなりすぎたかも、です。
知らずにだいぶ酷いこと言ってますね。
ただ、私はずっと、ティアちゃんや他の人たちの安全を最優先で話してるつもりなので、
逃がすよりも倒すよりも、元に戻る可能性が高い方法を選びたいのもホントです。
本当に、リッキーの気持ちが分かったら一番なんですけどね…
そういえばそうですね、オーガにならずに戻ることってあるんでしょうか。
私はそういう事例を見たことないですけど、必ずオーガになるとも聞いたことないかも
実際に会って、そこで元に戻すヒントとか、見つかったりしないかな、難しいでしょうか。
-
2014/05/02-21:16
デミとしてじゃなくて、友達として考えることこそがあたしの中で重要なんだ。
リッキーは亡くなったって説明することに異議はないよ。
病気で治療中なんて言ったら、もっと会いたくなるだろうし。
あたしの見落としだったらごめんなんだけど
デミって必ずオーガになる、の?
なりかけって半獣みたいな意味合いなんだと思ってた。
仮にオーガ化を防ぐ研究をしている課があるとして、研究が完成してないのは間違いないよな。
完璧に防げるようになるまでリッキーは閉じ込められてずっと研究に付き合わされるのか?
それは、倒されるのとどっちが幸福なんだ?
って、あたしは思っちゃうんだ。 -
2014/05/02-21:15
私は、死なせないで危険を除くという点に関して言えば
リッキーを捕まえるのは良い案だと思います。
戦闘にならなければ穏便に、なったら無理やりになりますけど、
それでデミオーガを救える可能性が生まれるのなら
研究価値は高いと思いますしね。
ただ、それと「亡くなった」と伝える必然性はまた別だと思いますよ。
ずるいかもですけど、引き渡したり話しあったりはティアちゃんの目の届かない所ですれば結果は伝わらないと思うんです。
病気の治療で助かるかはわからない、もう会えないかも、と言うのも、
亡くなったと伝えるのも、小さな子には受け入れにくいのは一緒だと思いますし
もしかしたら他にも方法思いつくかもしれないですし。 -
2014/05/02-13:18
ですね
そういった場合も備えてティアちゃんにはやはり亡くなってしまったという他無いと思います
治療がうまくいったら「実は…」ということで説明できますし。
そういった全ての点を踏まえて「賭け」です。
「ティアちゃんの友達」という事に念頭を置きすぎて何もできなくなるので
「デミ・ワイルドドッグ」の観点からどうするのか考えてみても良いのではないでしょうか。 -
2014/05/02-12:44
保護、治療を念頭に置くなら、暴れても捕まえて、
無理やり連れていくのもアリですね。
ティアちゃんにも、病気になってるから入院させるって言い訳も立つかも。
難点としては、そういう部署がなかった場合、
職員さんに相談した時点で殺すことが決まっちゃう気がします… -
2014/05/02-09:45
リッキーの処遇について案がひとつ出来たので投下しておきます
3度の連投すみません…そういえばPCってAROA正規職員じゃないんでした
リッキーをAROA本部に保護してもらうのはどうでしょうか
オーガにまつわる事件の調査や解決を主としている組織なら
その生態を分析する課?がある…かもです
リッキーをそこで保護してもらいデミの状態を治療してもうというのは…
なにもせずにいればデミはオーガになる存在なので、それならば治療に賭けてみるのも良いんじゃないでしょうか。ティアちゃんと普通の犬として再会できる可能性もありますし。 -
2014/05/02-01:09
またまた連投失礼します
生かすルートで発生すると思われる問題点です
・ティアちゃんとリッキーが遭遇する可能性
・リッキー及びその仲間が近隣の村を騒がせる可能性
うん、なんか考えていたら自分が難しく(悲観的に)かんがえすぎなのかもしれないと思ってきました。
ただまあ、AROA職員である以上はデミの判断に全て委ねるのもどうかなーとも…
ティアちゃんを嘘で納得させる以上完璧にやらねばと思います。 -
2014/05/02-00:45
ただいま帰宅しました
スカーフを回収する時点で敵対心もたれるかなと思っていたもので…
ですね、群れをそっとしておいた上でその後のことも考え対処するか
討伐するか、そっちで考えたほうが良さそうですね。 -
2014/05/02-00:32
餌付けに関しては良い案だと思いますっ
そこからどうしていくかは考えるとしても、
警戒を解かせるか、悪くしても危険かどうかを推し量る判断材料にはなると思います。
ニコラさんに聞いたらきっと、餌のあげかたとかも教えてくれるんじゃないでしょうか。
細かいことでも色々聞ければ、どんな時に怯えたとか怒ったとか、分かるかもですしね。
引き離すのも、そうですよね。群れだとしたら、
群れごとそっとしておくか、全部倒してしまうか、そういう風に考えないとでしょうか… -
2014/05/01-23:19
ただ、思うのは…
リッキーが本物のデミになる可能性を潰さないと
いつか誰かが傷つくことになります
そしてそれを知ったティアちゃんが一番傷ついてしまう
それが心配です -
2014/05/01-23:16
看病のときに使ってた餌入れも借りたいです。
餌をどういう風に上げていたのかもわかれば、それを真似すれば、より警戒を解いてくれると……思います。たぶん。
群れにいた場合は、引き離すのはどうなんでしょう。
逆に敵対される気がします……。 -
2014/05/01-23:15
人に害を為さない可能性がゼロであればいいんですけどね、ほんと…(苦笑)
生かす方向なら、生じる綻びをどうするのか考えるのが良いかと
ポイントを挙げていきたいですが…
今出先でしかも充電危ないので後程に…(汗) -
2014/05/01-22:59
あ、ファリエリータと発言かぶってた。提案については認めてくれてありがと!
そっか、ハロルドとあたしは考え方が逆っぽいな。
どっちがいいかリッキーに聞けたら一番いいんだけどなー(へら)
見知らぬ場所にぽんって放り出されるのも、生きづらいかもなって思ったんだ。
あ、言い回しはだいじょぶ、特に誤解とかしてないぜー!
【餌付?】
おー、それならさ、看病の間にリッキーが食べてた物を用意して貰ったら
大人しくなる確率上がらないかな?
-
2014/05/01-22:57
うん、リッキーをそのままにして距離を離すことを目的とするなら、
亡くなったって伝えるのがベターなのかもしれませんね。
実際にそれで解決かは別として、ですけど…
あー…そうですね、好意かー、有り得る、の、かな。
それを全面的に信じる、っていうのは、いくらか命もかかってますし、難しいですけど、
無視できないっていうか、したくないっていうか。
そして、本当に倒してしまうかどうかの判断については、
信楽さんのいう通り、警戒させてしまうかもしれませんから
スカーフをつけたまま行う方が良いかもですね。
安全の基準は、うーん…野良犬とデミオーガの違いってなんでしょう…
どこまで、やるか、とか、でしょうか…? -
2014/05/01-22:56
すみません、語弊のある言い方しちゃいました
今、自分のなかで一番リッキーに親身になっている考えということです -
2014/05/01-22:54
ティアちゃんの匂いで、出てきたら。
餌付け、試します?
食べてる間に、外せるようならいいんですけど。
判断の基準、ですか。
難しいですね。 -
2014/05/01-22:46
連投失礼します~
もっと言えば、不安なのは群れの存在です
よしんばリッキーが良い存在だとしても
群れに交われば嫌でもデミとしての行動をとらなければいけないのではないでしょうか?
なら、群れや人里から引き離した所で生活をさせれば…というのが私の一番リッキーに優しいであろう考えです。
-
2014/05/01-22:38
んー。リッキーを遠くにやるっていうのが、被害を減らすために行うことなら
移動させてもさせなくても同じかもな。
…うん。どちらにしても「もしも」があるんなら
素直に亡くなったって伝えて、リッキーを探しに行かないように仕向けて
リッキーはそのまま、群れなら群れの中に戻って貰うのがいいのかもっていう気がしてきた。
勝手に連れてくのも、それはそれでティアの友達として見てないような気がしてさ。
まだ意見揃ってないからなんとも言えないとこだけど
もしその場で退治か逃がすか判断するってなったら、何を安全の基準にしようか?
見知らぬ人間がスカーフ外しにきたら、防衛のために攻撃してくるって可能性はあるぜ。
-
2014/05/01-22:37
その場で判断には賛成。
遠くに連れていくのも、いいと思うわ。勿論暴れないならっていう前提だけど。
私はデミ・ワイルドドックの知性がどれくらいなのか分からないけど、
『散歩に連れていける頃合い』でいなくなってるから
ティアちゃんやご家族に迷惑かけたくなくて出て行った様に思えるのよね。
リッキーもティアちゃん達に親しみというか、好意を持ってるんじゃないかなって。
死んだと伝えるか否かについては、今の時点では伝えた方がいいと思ってる。
でも伝えなくてもいいって思える提案があればまた改めて考えるつもりよ。 -
2014/05/01-22:37
んー、生かす選択を選んだ時点でどこかに必ず綻びは生じてしまいます
禍根を残さずのスタンスならやはり討伐するのがよいかと
私は警戒強めでいきます
ティアちゃんのものをみせ反応を見たあとで少しでも
デミとしての素質があるような態度だったら討伐やむを得ずというスタンスです -
2014/05/01-21:38
遠くにやった先で暴れたら討伐に向かうってことは、
物であれ人であれ、やっぱりそこに被害者がいないと露見しないことですよね。
私たちが知るより先に、ティアちゃん以外の誰かが取り返しのつかないことになる可能性もあると思うんです。
だから、とりあえずじゃない解決をきちんとしたいって私は思います。
大人しくできたら運ぶっていうことなら、車はアリな気はします。
車が用意できるようなら私も運転できますし。
ただ、ハロルドさんの言うとおり、
生きている可能性を示したら会いに行こうとしてしまうことを考えると、
生きてる事実にしろ言い訳にしろ、やるなら綿密に、ですね。 -
2014/05/01-21:10
隆良さん宜しくお願いします~
遠くにやるのは、思いきって本部に頼って搬送してしまうとか
理屈を捏ねるなら、この依頼は討伐依頼ではなく
あくまでティアちゃんとリッキーの距離を離すことですし
リッキーにまだ理性があるなら情状酌量の余地ありってことで
やった先でリッキーが暴れるならそれはもうリッキーではなく
害のあるデミなのですぐ討伐に向かうと言うことで。 -
2014/05/01-19:58
あ、ハロルドだ、やっほー!よろしくな!
【遠く】
ホントに遠くに連れて行く、かぁ。
群れだった場合もリッキーだけ連れてくってことだよな?
仲間全員連れてくのは倒すより難しそうだし。
うーん、どこにつれてったらいいんだろ。
方法は車に乗せて…とか、そのくらいしか思い浮かばないや。
大人しくしてくれなかったら難しいよな。
【角】
角を壊すのは、もし戦闘になったら試してもいいと思う。
戦闘にならないようにしたいけどな!
その場で判断プランも、反対しないよ。どこを基準にするかが難しそうだけど。 -
2014/05/01-12:54
うーむ・・・
ティアちゃんにははっきり死んでしまったという旨を伝えたほうが良いかなと
前にも書かれていましたが、生きている可能性を示されると探しに行ってしまう事もあると思うので…。
それにペット、ではないですが…
生き物の生死の体験は辛いですが、その辛さは後々大事なものを育てると思っています。 -
2014/05/01-12:41
倒すか逃がすか、その場で判断するつもりのプランとか、どうでしょうか?
極端に言えば、見境なく襲ってくるようなら倒す、
大人しくしていれば戦わない、とか。
遠くに行ったはアリだと思います。
ただ、本当に遠くに行かせるとなると、
方法も考えなきゃですね… -
2014/05/01-07:25
連投失礼します
リッキーは逃がすという方向でいいんでしょうか?
もしそうなら、そのまま逃がすのではなく
遠くに移動させた方が後の禍根も残さないかなと思うのですが。
危ない存在ではないなら、場所を移動しても大丈夫ではないかと。 -
2014/05/01-01:44
後れ馳せながら参加させて頂きました
ハロルドと申します、宜しくお願いいたします
リッキーについては、まあ…
デミな以上討伐しないのは不安もありますが
突然変異といいますか、無闇に暴れるような子ではないなら
無為に討伐することはないのかなーとも思います。
私の方は、ティアちゃんを慰める方に力を入れようかなと
戦闘ではどうでしょう…群れを散らしてリッキーを逃がさないようにと考えてます。 -
2014/04/30-21:10
うーん…私もできれば倒したくはないですけど…
討伐しなきゃいけない時って、誰かが傷ついた時、ではないでしょうか…
もちろん、防ぐために殺すなんていうの正しくないと思いますけど、
今後そうならないか、私たちがその場でしっかり見極める試みが必要だと思うんです。
なので、しばらく敵意を見せずに近づいてみたり、
ティアちゃんの持ち物の匂いを嗅がせてみたりは試す意味があると思います。
あと、無駄かもしれないけど試してみたいんですけど…
もし戦闘になったら、角を壊すようにしてみたり、とかって、どうなんでしょう。
まだ謎も多いし、もしかしたら知られてないだけで、普通の犬に戻る方法もあるかもって。 -
2014/04/30-20:21
【リッキー】
葵のいい分もわかる。
いつかもしかしたら討伐しなきゃいけない時がくるかもだけど
それまではティアの友達として接したいんだ。
やな言い方だけど、デミなら最悪、一般人でも倒せる。
せっかくティア達が助けた命なんだから、今はまだ様子を見たいよ。
【伝え方】
葵はありがと。
生きてると思う=探しに出る危険があるから、
探しても見つからないくらい遠くに行ったことを納得させる言葉があればって思う。
…でも、ティアの母さんが言えない言葉をあたしたちが言うのが役目だって言われたら
それはそうだとも思うから、覚悟もしてるつもり。 -
2014/04/30-12:15
伝えなくて良い方法の提案、私は良いと思います。
うまく行く目は少ないと思うので、
最終的になしになる可能性は高いですけど、
殺さない手を考えるなら、泣かせない手も考えて良いと思いますし。 -
2014/04/29-18:38
伝え方……。
スカーフを見せて、リッキーに巻いた物だってティアちゃんが確認したら。
見つけたときには、もう駄目だったって。はっきり伝える。
ティアちゃんに伝えることは、嘘でも本当でも、リッキーがもういないってことだから。
はっきり言った方がいいと思います。 -
2014/04/29-16:48
ひろのさんもこの間ぶりです、今度は危なめですけど、気をつけていきましょうね。
私もできれば倒さないのが理想的かもとは思うんですけど…
たとえば私たちが帰ってから仲間を連れて人里に下りてくる可能性や
後日ティアちゃんが森に入る可能性に対して、
私たちはきっと対処できないと思うんです。
だから、ちょっと厳しいかもですけど、
現時点では反対のスタンスでいようと思います。
彼女の物を渡すのはうん、難しいと思います。
仲間のデミオーガには彼女への恩はないですし、
リッキーだけ恩に報いようとしたら群れの中で孤立するかもしれないな、と。
あ、でも、匂いを嗅がせて大人しくなるかどうかを試してみるのは賛成です。 -
2014/04/29-14:17
【伝え方】
亡くなってたと伝えなくても大丈夫そうな案が浮かんだら提案してもいい?
あたしの我儘なんだろーけど、ちょっとあがいてみたい。
もちろん、提案してやっぱダメそうってなったら、亡くなったって伝えるよ。 -
2014/04/29-14:16
リッキーはあたしも逃がしたい。
こっちが逃げるだけなら、そう難しくないと思うんだ。
必要なら威嚇や牽制に攻撃して、隙を作って走ればいけるんじゃないかなってさ。
問題はどうやってスカーフを貰ってくるか、かな。
【持ち物借りる】
いい案だと思う!
それでリッキーが大人しくなってくれれば、スカーフも外しやすそう。
ただ、代わりのものをつけるのは、いつかどこかで出会ったときに
ティアがリッキーだってわかっちゃうと
ティアの母さんが嘘つく意味がなくなるから、難しいかも。
ティアが自分のものだって忘れてるくらいのものがあれば別かもだけど、さ。 -
2014/04/29-12:04
初めまして、私はファリエリータ・ディアルよ。よろしくねっ。
リッキーは、出来れば倒さず逃がしてあげたいなって思うんだけど、どうかしら。
勿論、人を襲ったりする様なら放置してはおけないんだけど、
今のところそんな様子は無い、わよね?
ティアちゃんの持ち物を持っていくのはいいと思うわ。
匂いにつられて出てきてくれれば助かるし、
戦闘を回避出来るかも知れないもの。
亡くなってたと伝えない、のは……うーん。
悲しませたくないとは私も思うんだけど、
隆良の言うとおり、探しに行かれたら危ないと思うのよね……。 -
2014/04/29-09:58
はじめまして、ひろのです。
葵さんは、この間振りです。よろしくお願いします。
えと、リッキーがティアちゃんに恩を感じていたら、ですけど。
森にティアちゃんが入ったら、様子を見に来るかも知れないと思うんです。
だから、お母さん辺りに、ティアちゃんが普段見に付けてるもの借りれないかな、と。
髪留めとか、ハンカチとか……あれば。
ティアちゃんの姿が見えなくても、匂いにつられて出てくるかも……。
ティアちゃんが持ってる、もう使わない他のスカーフとかあれば、いいんですけど。
リッキーが大人しくしてくれるなら。今、リッキーの巻いてるのと交換すれば、その。
リッキーにとっても、いいんじゃないかな、って。 -
2014/04/29-03:55
葵って言います、よろしくお願いしますね。
あ、信楽さんははい、この間ぶりですね、今回も頑張りましょうねっ
提案としてなんですけど、
話しあう部分を整理して、分けて考えれたらなって思ってます
内訳として
・リッキーをどう探して、どう始末をつけるか
・生かす場合はどうやって逃がす(逃げる)か
・どうにかする場合はどう戦うか
・ティアちゃんにどういう形で伝えるか
と、選択肢の別はありますけども、大きくは2点で考えられるんじゃないでしょうか。
それと、ダメだとは思うから話半分なんですけど、
負担でなければ、死んだって伝えない方法も模索するのもアリかな、とか。
折角だったら納得できる選択肢をっていうのも良いと思いますし。 -
2014/04/29-01:23
葵はこないだぶり!信楽隆良だ、よろしくな!
…んー。亡くなってた、って言わないといけないのか。
そうだよな、下手に家族のところに帰ったって言って、探しに出られても危ないもんな。
でも、でもなぁ(むむ)