プロローグ
洋館。やや、規模は小さめ。居城と比較すればの話だが。
そんな館の扉を一つくぐり、額に角を生やした少年は軽快な声をあげる。
「リズのおばさーん、来たよー」
広間に通った声。それに応えるように、ヒールが床を打つ音がする。
「ルードゥスちゃんいらっしゃーい♪ お茶の準備はバッチリよ。座って座って~♪」
華やかな笑顔で少年――ルードゥスを招き入れたそれは、冬だというのに白い素肌がやたら出ているベアトップのハイ&ロードレス。
長い手袋とブーツが申し訳程度の冬仕様。きゅっと絞ったコルセットも、メリハリを生むわけではない。
なんてったってこの声が残念すぎると常々思うが、もう慣れたものだ。ルードゥスは構わず広間を見渡す。
「おー、ちゃんとそれっぽく飾ってるんだ。すごーい。じゃあ美味しいもの出してよねー」
示された席に腰を下ろし、ふんぞり返ったルードゥスに、にこにこと微笑むそれ――リズブールは、大きな籠を取り出した。
「もっちろん。とびっきりのお菓子を手に入れたのよ。はい、女神ジェンマの祈りのパワーがたーっぷり詰まった『祝福の金平糖』☆」
アフタヌーンティーのための設えが整えられている、白いクロスのテーブルに、籠一杯のいかにもおぞましく禍々しい物体が鎮座する光景。
これには流石に眉を寄せる。
「…………あのさぁ、これさぁ……うん……ハーイ、リズのおばさん、あーん☆」
「やぁよー。これ絶対不味い奴じゃない」
けらり、リズブールが笑い飛ばすものだから、ふん、と鼻を鳴らしたルードゥスは、つまみ上げた金平糖を指先で磨り潰した。
「ま、女神のパワーなんてこんなもんよねー。あたしが触っただけでこうなんだもの」
「不味いってわかってるの出すとか意味わかんないんだけどー……」
粉砂糖に戻った金平糖だったものをさらさらと零しながら、ルードゥスはむくれたような顔をして、大袈裟に溜息をつく。
「あーあ、こーんな脆いものをありがたがってるとか、ホンット、人間って馬鹿だよねー」
「あっは。やぁねー、ちゃんとしたお菓子も用意してるわよぅ」
いかにも無駄足だったと言いたげなルードゥスへ、言葉通りちゃんとしたお菓子を差し出しながらくすくすと笑ったリズブールの表情が、ほんの少し、陰る。
「……人間も大概だけど、その馬鹿な子たちに殺されちゃった大馬鹿もいたんだって、ルードゥスちゃん、知ってる?」
「はー? 何それ、人間に? そんな大馬鹿いるの? 嘘でしょ? っはは、笑える!」
「そうよねぇ、ほんっと、笑えるし呆れちゃうし、バッカみたいよねぇ」
信じられた話ではないと言うように一笑に付したルードゥスに、リズブールもまたくすくすと笑みを零し、テーブルに肘をついて指先を組んだ。
「弱いトコばらしちゃうからそうなるのよねぇ。どーせならぁ……解ってても壊せないようにしちゃえばいいのにね。例えば、ルードゥスちゃんとこのアレみたいに?」
組んだ手の上に乗せた口元を、緩やかに歪ませれば、ちろりとそれを見たルードゥスも口角を釣り上げた。
「んー、ふふ、変だよねー、正々堂々と弱点出してるのに、それを教えると人間はだーれも壊そうとしなくなっちゃうんだもん。ホント馬鹿しかいないんだもん、あんな奴らおもちゃ位にしかならないよねー」
「あっははは! わーかーるー」
声を上げて、笑って。
彼らにとっての愉しみを思いつくのは、いつだって唐突。
「そういえばさぁ、祝福の金平糖ごっそり盗ってきちゃったから、ウィンクルムに目付けられてるのよねー。せっかくだしぃ、また遊んじゃおうかしら」
「いいねー。そうだ、それこそウィンクルムにも弱点教えちゃおうかなー。愛とー正義のー平和の戦士はー、ちゃーんと戦うことが出来るのかなー? なんてね」
「あ、それ良いそれ良い! でもでもぉ、それでルードゥスちゃん殺されちゃったらショックだなぁ?」
心配するようなポーズを作るリズブールの所作は、あからさまに笑っている口元のせいで、判りやすくわざとらしい。
「アッハハ! 殺されるわけないじゃん! あんな奴らに! ねぇ、リズのおばさんも教えちゃえばー? まぁそれで殺されちゃったらちょっとつまんないんだけどー」
「言うわねぇ。でも、ま、それくらいスリルある方が楽しいかも?いーわよ、乗った乗った。殺されちゃったら笑い飛ばしてあげる!」
「あっは! じゃあこっちも、もし殺されちゃったら指差して笑ってあげるよ! さーて、どんな風に遊ぼうかなぁ、久しぶりに楽しくなってきたなぁ!」
楽しいことはいいことだ。
似通った思考の二人のオーガは、それゆえに今日も、競うように『遊ぶ』のだ。
◆
いらっしゃい、ウィンクルムたち。さぁ今日も楽しく遊びましょ♪
対峙した敵は、A.R.O.A.と何度か接触のある敵だった。
少女らしい容姿には似つかわしくない野太い声。人を小馬鹿にするような物言い。
上位スケールオーガ、リズブール。
その誘いに乗らざるをえなかったのは、ひとえに一般人の被害を防ぐため。
にこにこと愉しげなリズブールの背後、檻に入れられた一人の少年は身動きがとれない状態で、その傍らには石化した少女。
「お察しのとおり、その子の魂はあたしが頂いちゃってるわ☆」
つまり、少女を救うためにはリズブールの討伐は必須。
しかし、上位スケールのオーガを倒すことは容易では無い。
それはオーガ自身も理解しているからこそ、悠然と語るのだ。
「こないだ貴方達がBスケールオーガ一人殺したのを覚えてる子はいるかしらぁ?」
仲間だろう存在の死をせせら笑ったリズブールは、なお語る。
「あたしたちにも、弱点ってやつがあってねぇ? あたしの場合は、これ」
指し示したそれは、青年の胸元にあるコサージュ。
華やかな赤い色のコサージュは、場にそぐわない程精巧で可憐な造り。
だが、目視した瞬間、ぞくりと肌を粟立たせる感覚に襲われた。
「あたしの魂はここにある。これが無事な以上、あたしはこの体をいくら滅ぼされても蘇ることが出来るのよ。まぁ、倒されるわけもないんだけどねー!」
報告にあっただろう。以前倒したBスケールオーガは、現在与えられる最高レベルの技を叩き込んでも、涼しい顔をしていた。
恐らくはリズブールの言う『弱点』をつかない限り、こちらの攻撃はほぼ意味が無いと見て間違いない。
以前のケースは首の後ろに『金色の何か』を見つけたのだ。
そして今、リズブールはこのコサージュを自らの『弱点』だと語る。
「これを壊されたら、あたしはあんた達に嬲り殺されかねないわ」
だ・け・ど♪
「これを壊そうと思ったらねぇ、どー考えてもそっちの男の子も殺しちゃうわよねぇ?」
左胸、心臓の位置。きちんと固定されたコサージュは、武器を用いねば届かない距離。
「撃ちぬいてみるぅ? 切り払ってみるぅ? 加減して頑張ってくれてもいーけどぉ、ちんたらしてたら女の子の方消化しちゃうかもしんないわねぇ?」
おもいきってころしてしまえよ。
一人を救うための一人の犠牲なんて、易いものだろう?
「選んで、いいのよ?」
ふんわりと笑ったリズブールは、心が決まるまで待ってあげる、と優雅な所作で椅子に座した。
廃墟となった講堂の奥、質素な椅子に腰掛けるリズブールの傍らには巨大な両手剣。
逃げるのも一手だ。だが少女は助かるまい。
倒すのも一手だ。だが少年は傷つくだろう。
選んでいい。そういったオーガの顔は、嘲笑っている。
選んでみせろ。お前達の思う、最善を――。
解説
目的:
少年、または少女の救出
いずれか一名の生存確認で「普通」判定
リズブールの討伐及び二人の生存は「大成功」の条件となります
場所:
広い講堂のような廃墟。一角に作られた檻は狭く、真正面からだけ手を出せる
リズブールお得意の魔法素材で破壊不可能
檻以外に物はなく、戦闘にあたって邪魔になるものはない
屋根は半分欠けた状態。建材はまだ脆くはないが、強力な攻撃に耐えうるかは未知数
昼、晴天
敵情報:
リズブール
所持している武器から察する範囲でハードブレイカー系
威力、攻撃特徴等は未知数
弱点として少年の胸元に備えられたコサージュが挙げられている
破壊することで弱体化・真の討伐が可能
少年少女:
少年は檻の向こうで身動きがとれない状態に拘束されている
会話は可能
胸元には赤いコサージュ
妹を助けて欲しいと願う
檻の外から手を伸ばしてもコサージュには届かない
少女は石化している
いつ魂を奪われたかは不明
※ルードゥスはリザルトに登場しません
ルードゥスサイドのリザルトはリズブール側に影響しません
ゲームマスターより
リズブール本体が出たぞー
というわけで青ネコGMとのコラボ第二弾。
ここで決着がつくかもしれませんね。頑張ってください
奪われた金平糖については考えなくていいです
倒せば、取りにいけます
※後味の悪いリザルトになる可能性が高いので、予めご了承ください!※
リザルトノベル
◆アクション・プラン
アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
●リズに ・何故こんな事をするのかとか ・人の苦しみが楽しみだって言うのか ・あの檻…、行っても開けられないし手が届かないじゃないか とか、悔しさの滲む会話でリズの気を引こう リズから攻撃してこない限りは攻撃しない 悔しいけど、貴方の前で人なんて無力だ…ってな 「俺の仲間がコサージュに届かなくて、でも武器じゃ少年が傷付くと…檻の前で必死で足掻く姿も見たいんだろ?」 と、檻に行くのを容認させられれば幸いだ ●コサージュ破壊後 すかさず「らぶてぃめっとトランス」! クリア短剣を光らせて視界を奪おう 防戦専念で魔法まで持ちこたえたい 百を超えてる回避と…勾玉と銀時計の特殊効果も使う なんしても助けたい! そのために全てをかけよう |
セラフィム・ロイス(火山 タイガ)
他プラン優先◆トランス、ジェミニ (絶望的な状況だけどやるしかない) うん。タイガも頑張って 物陰待機 交渉成功は隠れコサージュ破壊。失敗時は暗躍して引っ張り案と少年守り。物陰へ 合間や話せれば◆少年に誠意を伝え安心を。守る 妹さんも君も救いたいんだ。怖いなら目を閉じて 僕はセラフィム。君の名前は? (妹の名前聞けたら○○ちゃん)の無事を祈ってあげて 大丈夫だ(信じたい ■コサージュ周辺の服に【片手杖ジェンマ】をひっかけ 離し【短剣マンゴーシュ】で服ごと落とすか、現状維持 安全にできるよう試みる ただのコサージュとは限らないし一度二度の攻撃で致命傷になるか分からない安全に コサージュを殴る 終わりや出血次第で応急手当「医療 |
天原 秋乃(イチカ・ククル)
オーガのやつ卑怯な真似を・・・ 二人とも放っておけないし、どちらか選ぶなんてのもできない リズブールを倒せなくても、せめて二人の命は助けたい。・・・できることならリズブールも倒してしまいたいけど 甘い考えだと笑われるかもしれないが、俺は俺のやりたいこと、できることをするまでだ コサージュ破壊は他のみんなに任せて、イチカと共にリズブールの足止め 適度な距離を保ちつつクリアレインで視力を奪えないか試みてみる イチカのMPが尽きたらディスペンサしてイチカにMPを渡す 回避下がってる間は、相手の攻撃受けないように回避と防御に徹する 念のために、コサージュが弱点じゃなかった場合の対処として、それっぽいの探しておこう |
鳥飼(鴉)
二人とも助けることができる可能性があるなら、選ぶのは決まってます。 倒します。 事前の会話が終われば、結果がどうであれトランスします。 弱点を壊されるのを黙って見てるとは思えません。 戦闘で飛ぶ破片が邪魔するかも知れないですし。 僕は、傘を開いてコサージュを壊す人の背を護ります。 鴉さんが動けない怪我を負ったら、サクリファイスです。 動けなくなるのは危ないです。 コサージュを壊したら、相手は檻を解除して、僕たちが護る対象を増やすことで足止めをして。逃げるかも知れません。 なら、僕は最初から少年と少女も護るつもりで構えます。 焦りは禁物です。 足元と頭上を意識し、できるだけ戦闘から目を逸らさず防御態勢を取り続けます。 |
対峙。その初めに、アキ・セイジは椅子に掛け悠々とウィンクルムを眺めているオーガへ、問うた。
「何故、こんなことをするんだ」
「はぁ?」
「人の苦しみが楽しみだって言うのか」
紡がれる問いに、オーガ――リズブールは露骨に眉を寄せ、つまらなさそうに椅子の背凭れに体を預けた。
「それ、聞く意味あるわけ?」
そう言って、ちらりと背後を振り返る。石化した少女と身動きの取れない少年。檻の向こうの二人を見て、嘲るように笑う。
「貴方達はこの子達を助けたい。あたしはそれを眺めたい。それだけよ?」
可憐な少女の姿をしながら残念すぎる野太い声で笑うオーガは、そのアンバランスさを更に歪にする顔で笑う。
あたしを殺しに来たんじゃないの――?
射抜くような目に半歩引いたセイジへ、ヴェルトール・ランスがそっと支えるように手を添える。
勇気を分けて貰うような感覚に、セイジは再び口を開いた。
「あの檻……、行っても開けられないし手が届かないじゃないか」
「そうねぇ。じゃあどうするー?」
会話に応じる気はあるけれど、真面目に応える気はない。そんな分かりきったことをいちいち説明してやる義理もないと言わんとする顔だ。
しまいには退屈そうに、肘掛けのない椅子の両端を掴んで、ゆらゆらと足をぶらつかせている。
「俺の仲間がコサージュに届かなくて、でも武器じゃ少年が傷付くと……檻の前で必死で足掻く姿も見たいんだろ?」
最後の問いに、ぴくり、リズブールは反応を見せた。自由にしていた足を組んで、その上に肘をついて顎を乗せると、ふぅん、と緩やかに笑む。
セイジの言葉には、仲間が檻の前に駆けつけることをリズブール自身に容認させる目的があった。
上位オーガの力を目の当たりにしている彼にとっては至極当然の判断であり、それが可能であれば対峙のリスクは大幅に減る。
可能で、あればの話だった。
「あたしねぇ、貴方達を過小評価はしてないつもりよ」
にこやかに、リズブールは語る。
「助けたいものは意地でも助けるだろうし、そのための策も講じる。そうでしょう?」
問い返されて、ランスは思わず、己の杖を握る手に力を込めた。
同様に、セラフィム・ロイスも廃墟の入り口だった位置の物陰で、不安げに己の武器を握りしめる。
杖には物理ダメージがない。上手く引っ掛けることが出来れば無傷でコサージュを落とすことも可能ではないかと、彼らは考えていた。
鴉もまた、本を使って可能な限りコサージュだけに攻撃を当てることを目論んでいる。
彼らがそれぞれに描く具体的な『策』については、リズブールの知るところではない。しかし、何も考えないでいるとは思っていないのだ。
だって、彼らはいつだって、リズブールが与えた不利な状況を打開するための手段を、考えてきていたのだから。
「面白いことしてくれるんなら、黙って見ててあげてもいいわよ? 躊躇なく殺してみるとかさぁ!」
きゃはははは! 嘲るように笑うオーガの声を、遮るように。鳥飼が一歩前に進み出た。
「僕は、貴方が弱点を壊されるのを黙って見てるとは思えません」
それでも。
「二人とも助けることができる可能性があるなら、選ぶのは決まってます」
「へぇ?」
挑発的に笑うリズブールへ、真っ直ぐな瞳で、鳥飼は告げる。
「倒します」
それが、彼の――彼らの選択だ。
『この先の為に』
インスパイアスペルと同時に、ふわりと蛍火が舞う。
それはゆるりと二人を包んだ後、緋色のオーラへと変貌した。
本を捲る鴉の指先が、虚空に現れたハトのパペットを真っ直ぐにリズブールへとけしかける。
躱すならその椅子を破壊してやろう。受け止めるのなら目眩ましくらいにはなるだろう。
一度気を引き締めるように引き結び、改めて薄らと描いた笑みで、鴉はリズブールの動向を見つめた。
(少しでも檻から引き離せれば上々……いえ、我々を蹴散らして行く可能性は否定できません、か……)
人の嫌がることを危機として行う印象のある敵だ。その敵が自ら弱点を晒す以上、警戒するに越したことはない。
天原 秋乃も同様の考えだった。コサージュが弱点という情報が偽りである可能性はゼロではない。
しかし、他にそれらしいものは見当たらない。何より、探しに行かせてもらうなどと悠長なことを言ってられる気は、しなかった。
飛翔する巨大な鳥のパペットを見送り、セラフィムも火山 タイガとトランスの口付けを捧げ、そのまま手の甲へと二度目の口付けを施した。
「俺が止める。セラ、頑張れよ」
「うん。タイガも頑張って」
互いに檄を送りあうや、ぱぁん、と爆ぜる音。
粉々になった椅子の脇へと躱した姿を見とめ、次いで足元を駆ける猫のぬいぐるみを追うように、タイガはすかさず最前線に駆け出す。
そうして、仲間を巻き込まないことを確認した上で、貯めこんだ炎のエネルギーを一気に放出させた。
「あはっ!」
炎が爆ぜる瞬間、リズブールが楽しげに笑ったのを、イチカ・ククルは聞き止めた。
秋乃よりトランスの口付けを受けたイチカは、コスモ・ノバの炎が収まるのに合わせるように、素早くリズブールへと肉薄した。
「少年の命か少女の命か……選べばどちらか助かるのかな?」
あまりそんな感じもしないんだよねー、と皮肉げな顔で付け加えたイチカに、リズブールは口角を釣り上げる。
手数に秀でるテンペストダンサーの攻撃は決して重くはなく、しかしエトワールで回避を上げているイチカを、命中率にはやや難のあることを自覚しているリズブールは目で追うばかり。
その視界も、秋乃によるクリアレインの閃光に晦まされ、万全とは言いがたい。
しかし、それでも笑うのだ。
余裕を見せる理由は、オーガ自身が語った通り、弱点であるものを破壊しない限りは優位は揺るがないと確信があるため。
そしてそれを実際に体感している秋乃は、きつく眉を寄せた。
(二人とも放っておけないし、どちらか選ぶなんてのもできない)
卑劣な真似をする敵から、二人共、助け出したい。
リズブールを倒せずとも、救うことが出来るのならそれだけでも良かった。
しかし、石化した少女の魂はリズブールの中。倒さねば救えない命がある。
「やっぱ俺、欲張りだからさ。最善しか選べねぇけど!!」
思いは、同じだ。だからこそ、引く訳にはいかない。
「今の内に!」
「早く、行ってください」
煌めく矢を撃ち放つ秋乃と、ぱんっ、と春色の傘を開いた鳥飼に促され、戦闘による衝撃に脆い廃墟に破片や粉塵の飛散る中、セイジとランス、セラフィムは檻へと駆けた。
それを、リズブールがみすみすと許すだろうか。ランスの懸念は、自然と視線をオーガへと向けさせるが、当の本人はウィンクルム達の攻撃を、ただ楽しげに受け止めるばかり。
懐いてくる子供をあしらうかのような態度には悔しさも過るが、今はそれどころではない。
彼らが時間を稼いでくれるのならなお、手早くコサージュを破壊しなければ。
(落ち着いて、落ち着いて……)
大きく深呼吸をして、自身の焦りを落ち着かせるセラフィム。
絶望的な状況でも、やるしかないのだ。
「僕はセラフィム。君の名前は?」
怯えきった顔の少年を落ち着かせようと、セラフィムは努めて柔らかく微笑んで、少年の言葉を導き出す。
その間に、ランスは己の腰紐を杖に結びつける。
「ぼく、僕は……ヤナギ、です……あの、僕は、どうなっても構いません、妹を、サクラを助けてください!」
「うん、勿論そのつもり。でも妹さんも君も救いたいんだ。怖いなら目を閉じて」
サクラ、か。と胸中で頷いて、セラフィムはその名を紡ぎながら、彼女の無事を祈ってあげてと微笑みかける。
「じっとしてろ」
紐を結び終えたランスが、杖の先端を檻の中に差し入れる。
まずはそれでコサージュを突いて見るが、破壊する程の衝撃ともなると、ただ小突くだけでは足りず、かと言ってあまり強くするわけにも行かない。
ならば、と、輪の形になるように結わえた紐をコサージュに引っ掛けようとするが、本来罠として用いるのは硬いワイヤーであり、ただの紐では上手く思った位置にかからなかった。
「ランス、行けるか?」
「もう、ちょっと……」
セラフィムの杖も用い、なんとかコサージュに輪を引っ掛けると、強く引く。
少年の胸元からコサージュが離れ、誰もがホッとしたような顔をした瞬間だった。
「鴉さん……ッ、早く、早くコサージュを!」
鳥飼の悲痛な声と同時に、派手な破壊音が響く。
声に振り返った一同が見たのは、廃講堂の床をぶちぬいて沈んだタイガの姿と、笑う『少女』の鋭利な唇。
ぽとり、布の花が少年の足元に落ちた。
◆
数の上では有利のはずであった。
しかし、リズブールと対峙した彼らは、圧倒的に、不利であった。
「ほーらぁ、ふらついてるわよぉ?」
相手の足場を不利にするためのコスモ・ノヴァは、しかしほぼ同様の戦闘スタイルだと自覚しているタイガの足場をも危うくしていた。
また、初手に大きく侵食された状態のタイガは、万全とは言いがたく。それでも果敢にリズブールへと食らいついていた。
だがそれも、いよいよ限界だ。真正面からの対峙で、ダブルハートを使用したタイガに回避という概念はもはやない。
「っ、まだ、まだぁ!」
「はいは~い、お疲れ様ぁ☆」
大剣が勢い良く振り下ろされ、崩れかけていた廃講堂の床に、タイガごとめり込んだ。
「タイガ君!」
「貴方もちょろちょろしてないでそろそろおねんねする?」
再び振りかぶられる大剣のリーチから離れようと、数歩下がるイチカ。
タイガの無事を確かめたいが、それどころではなかった。セラフィムのトランスが切れていない以上、息はあるのだろうが。
「んー、でもさっきからちらちら邪魔なのよねぇ、それ」
ちら、と秋乃へと視線をやって、面倒くさそうに首を傾けるさまに、遮るようにイチカが立ちはだかった。
「やらせないよ。秋乃も、みんなも」
睨み据えるイチカの目に、んふ、と楽しげな笑みをこぼすと、再び大剣を構える。
ここで躱せば、そのまま秋乃を狙うだろう。せめて咄嗟のことにも対応できるようにとユニゾンのスキルを使用しているが、侵食の影響があったとは言え、タイガを容易く叩き伏した攻撃を受け切れるかどうかは、怪しい。
短く息を吐いて、身構える。鴉がコサージュの破壊に走った今、真っ向から対峙できるのはイチカ一人なのだ。
長く感じた睨み合いの時間はごく短く。敵が踏み込んできた瞬間、炎のオーラが迸り、イチカの双剣はリズブールへと一閃を繰り出す。
だが、浅い。旋律に呼び出された死霊でもって追い打ちをかけるが、それも同じ――。
「……ん? あら、やぁだなにこれ聞こえないじゃない」
不愉快げに眉を寄せたリズブールがそう告げたのを聞いた所で、イチカの意識は途絶えた。
一秒すら無限に感じたウィンクルムがコサージュを破壊したのは、それと同時だっただろうか。
ぱきん、と音がして、コサージュの中心に据えられていた安物の真珠が砕ける。
その瞬間、彼らは確かに、おぞましい何かがコサージュからリズブールへと移ったのを感じた。
それはリズブールにとっては『衝撃』に値した。びく、と一度体を震わせ、小さく舌打ちすると、意識のないイチカを放り捨てる。
同時に、少年少女とウィンクルムを隔てていた魔法素材の檻が溶けるように消えた。
恐らくは弱点の破壊による影響だろうが、鳥飼にとっては誤算だった。
予感があったのだ。弱点を突かれたオーガが、そのまま素直に殺されようとするだろうか?
檻を解除して守るべき対象を増やし、その隙に煙に巻くのではないか?
「随分掛かったわねぇ。もう消化しちゃったかもよ?」
「ッ、だとしても!」
「お前はここで倒す!」
吠えるように宣言したセイジとランスの唇が重なって、光が溢れる。
それを見たリズブールは、愉悦に笑った。
「あら、素敵じゃなぁい。それ、強いんでしょう?」
見れば分かる。その神々しい姿は、光そのものにすら見えるのだから。
即座に詠唱を始めたランスだが、それが形を成すには時間がかかる。そしてその間を繋いでリズブールを引き止めてくれる仲間は、いない。
累々と横たわる彼らには縋る力すら、残っていない。
ぐるりと一瞥して、くすり、リズブールは微笑む。
「99点ね。後一点が何か、特別だから教えてあげる」
その視線が、ふ、と檻の方へ向けられたのを見とめ、鳥飼は弾かれたように檻を振り返る。
予感は、合っていたのだ。消えた檻の向こう、手の届くようになった少年を抱きかかえるようにして庇い、傘の盾を翳す。
閉じた視界の向こうで、笑う声がした。
「選ばなかったことよ。ま、判ってたからあたしも使ったわけだけどねー?」
時間をかけることの意味を正しく理解しなかったことが、最大の敗因。
強敵を『抑える』難関さを、もっと重く受け止めるべきだった。
わかっていたはずだ。弱点を突かなければ勝てないことも、勝たなければ少女は助からないことも。
そのためには少年を切り捨てるのが最も早いことさえも。
それでも『二人』を選んだウィンクルム達の選択肢は決して愚かではなく、湛えられるべき勇気だ。
だが、一つを切り捨てられない『優しさ』に伴うものがなかったゆえに、それは『甘さ』に落ちたのだ。
「欲張るんなら、もーちょっと頭使っていらっしゃい♪」
「逃がすかよ!」
「何言ってんのか分かんないけど、じゃあね~☆」
大きく薙がれた刃が、講堂の床を削り上げる。
「な……タイガ……ッ!」
セラフィムの悲痛な声も掻き消すように、爆風にも似た一閃は、真っ直ぐ、ウィンクルムの元へ――檻へと、向かう。
晦まされたその一瞬で、敵は姿を消していた。
鴉が密かに忍ばせていた屋根の上の鷲は、逃亡する敵を見咎め攻撃しようと動いた気配があった。
しかし、序盤で周囲の建材を大きく崩す判断をしたため、躱せるだけの行動範囲を確保させてしまっていた。
満身創痍の敵であれば効果的であっただろう。しかし、健常な状態のリズブールの逃亡を止めるには、足りなかったのだ。
――悔しいけど、貴方の前で人なんて無力だ。
悲嘆に暮れる素振りで言おうと思っていた言葉が、セイジの脳裏によぎる。
力を得た。神人に眠る神の血を呼び起こすほどの力を。
しかしそれも、使われなければ、意味は無いのだ。
(最初から、使っていれば……?)
変わっていたのか。この惨状は。
相手を本気にさせるだろうのリスクを犯して、果たして――。
「主殿、主殿!」
破片に埋もれていた鳥飼から瓦礫を払い、珍しく声を荒げた鴉に、鳥飼は弱々しい声で応える。
傷はない。大丈夫だ。
だけど、だけれど……。
「救え、なかった……」
ただその現実が、何より重かった。
――秋乃は、悲しむんだろうなぁ。そんな風に思っていたイチカの手を、悔しさに小さく震える秋乃の手が握りしめる。
鳥飼の腕の中で呆然としている少年を悲痛な目で見つめたセラフィムは、石化したまま戻らない少女を一度力一杯抱きしめてから、タイガの元へ駆けた。
「ヤナギ君も、怪我はしてないみたいだけど、診てもらった方がいい」
今ある命を繋ぐこと。それが、彼らに出来る最大限だった。
依頼結果:普通
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 錘里 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | とても難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 3 ~ 5 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 02月27日 |
出発日 | 03月06日 00:00 |
予定納品日 | 03月16日 |
参加者
会議室
-
2016/03/05-23:59
:タイガ
ぐるるるるー)
おーう。お疲れ~ -
2016/03/05-23:56
さて、そろそろ時間だな。
文字数が足りなくて、助け出した後の少年達の避難や解放についてかけなかったのが心残り。
300文字は少ないなあと痛感していたりする。
なんとか失敗せずにすめば御の字かな。
プランは出せているよ。お騒がせしたね。お疲れ様。 -
2016/03/05-23:50
俺もロイスさんも「どちらも会話で気を引く」ってことだろ?
会話の内容は違うけど。
ロイスさんも話しかけててくれて良かった。俺一人じゃ間が持たないからさ。
上手く行っても行かなくても、檻にいく人がいける隙ができると良いな。
「まともに戦って勝てる相手じゃない」からな。
-
2016/03/05-23:44
:タイガ
そう・・・か?(代えなくて良い)
いや、結構大きい動きだと思うぞ。暗躍ばかりに割いてたらかなり没だし
一人だけ趣向違うプランやるとどーんと痛い目に会う事あるしよ
皆のプラン採用されたいじゃん?説得みますし。まあ・・・リザ帰るまで内緒よりかはよいけど
ああ、俺まだ悩んでる。好戦的だからこうこう色々いっぱいだ(苦笑
(会話は目立つ好戦系ならいれてる「気を引く予定」だったし、
セイジの案やるなら反発しそう。だからぐるぐる。ソフトに調整しよう) -
2016/03/05-23:32
「戦闘中にリズと話す」。だから、行動は変えなくても良いのに…。
(けど、逆に疑問だけど、皆はリズに話しかけたりはしないのかなあ?)
しかし、鳥飼さんはわざわざ変えてくれたのか。感謝だ。手間をかけさせたね。
ロイスさんも変える必要は無いよ。そのままで行けばいい。
リズは「遊びを楽しむ」タイプだよな。
少なくとも会話している間は、リズの攻撃の手はどうしても緩む。
それだけでもやる価値は有ると思うよ。嬲られたとしてもね。 -
2016/03/05-23:22
タイガ:
(ぷしゅー)
セラ:『あ。タイガ、駄目っぽい。回りくどいこと苦手だもんね
リズはゲーム好きだけど気分屋だからね。五分五分の見立てかな・・・』
はっ!?
わーった。案の一つだな。だったらやっても良いと思う
もしやるとしたら一番最初だよな?それ
それとも途中か?決めてねぇか?
俺らが全力でぶつかって(しらず)セイジたちが芝居をうつ方が真剣さは増す気はすんなぁ
あ、でも暗躍組はまるっと動かない方がいい・・・?
えっとえっと
俺はまだぎりぎり調整きくから。鴉みたいな一文をこっちもいれておくぞ? -
2016/03/05-23:16
鴉:(再投稿)
ええ、次からは全体に影響が出る場合は事前に提示をお願いします。
プランの方は『話し合いの結果がどうであれトランス』。
『交渉が失敗したなら攻撃』と、それらしいものに書き替えました。
時間もあまりありませんので、此方としてはこれ以上の対応は難しいですね。 -
2016/03/05-23:14
リズにそれを言うのは俺だし、杖に細工をするのはランスがランスの体の影でするんだよ。
回復役も居なくて、人数も足りない。相手は上位オーガで、仲間は2つに分かれる。
そんな現状だもんな。まあ、無理ゲーだよなあ。
けど、相手を乗らせられれば活路も見えるかも…だ。
ダメでも戦うだけだし、乗ってくれればラッキー。
失敗してもこれ以上事態は悪化しない。なにせ最悪からのスタートだ(笑)
やれるだけやる一つ…ロイスさんも言ってた何段重ねかの案の一つ、と考えてくれればいいよ。 -
2016/03/05-23:01
:タイガ
ちょ・・・
それ頭ン中あるならもっと早く言ってくれ。セイジ。芝居なんて一言も聞いてない
今から調整するのすごい厳しいぞ
それともセイジとランスだけその芝居をやってみるのか・・・?
えー・・・えー?
まず皆の賛同を集めれる時間すら厳しくねぇ・・・?あと一時間で
ちょっくら考えてみる(ぐるぐる -
2016/03/05-22:58
長くなるので勘弁な。
用は、杖が届けば良いんだ。
全身イラストのランスの服に腰の所に紐が有るの見えるかな。
これを杖に「くくり罠」の要領で結びつけようと思ってる。
杖で突いて壊せなくても、その「くくり罠」の紐の輪にコサージュを入れ、紐を引けば良いんだ。
コサージュは紐でがっちりと杖に固定されるので、あとは杖を引き出すだけで良い。
なお、飾り紐を杖に括る作業は、「届くけど壊せない」と叫ぶ体の影で行う。
要するに芝居だ。
うまくいくかはやってみないと分からないけどね。
けど、他の届かない方法と違い、少なくともコサージュに確実に届くし、引き寄せられるのは確かだよ。
それよりも、あのスケールのオーガの足止めを本気でできるなんて俺は全然思って居ない。
以前戦って倒せたのも弱点を破壊してたからだもんな。
弱点が破壊されるまでは最大魔法もまったく効かなかったのだからさ。
そんな相手に俺達が戦えるのかというと、防戦専念でも厳しい気がするんだよね。
そうでなければ「上位」なんて名乗らない。
そんな簡単に倒せるなら苦労しない。
だから俺は、リズ本人に「檻に近づくことを容認してもらおう」と思ってる。
少年は傷つけられない、コサージュに届かない、届いてもコサージュは壊せない、
そういう絶望的な状況を、俺達がそれで足掻くのを、貴女はどうせ、楽しんで見守るつもりなんだろう?
なんて防戦の中で叫んで、リズに「ふふふ…虫けらはせいぜい無様にあがきなさい」とか、檻への接近を容認させられたら…ってな。
勿論、上手くいくとは限らない。
だけど、最初から絶望的な戦いをするよりは、少なくとも、檻に仲間が近づくける可能性は試してみたい。
そう思っているよ。 -
2016/03/05-22:55
:タイガ
おう!?ごめんな。投稿かぶった。これから読む -
2016/03/05-22:54
:タイガ
鳥飼は了解。そっちへの配慮も重要だよな
時間も残り少ないからこっちの予定書いとくぞ。暴走癖あるしツッコミも大歓迎だ
>予定
最初にコスモ・ノヴァで目くらまし気をひき、そのまま攻撃になだれ込む
リズも使って強制的に物陰をつくる(壊れる可能性がひしひしするからこの際)
俺ら足止め組が騒がしくするから
慌しくなったところで隅からコサージュ破壊組が暗躍してほしい
暗躍や護衛の対応は気づかれてからにしときてぇな・・・
セラは今のとこ引っ張り案で少年守りと勇気付けに動いてる
※余裕があるなら銃装備でリズへ援護射撃も考えてるけど、やはり安全策やコサージュの危惧を拭う事ができず
誰かが同じこと(引っ張り)をするなら譲ってもいい。
とりあえずリズへ攻撃手数がほしい気持ち。不安になりすぎか・・・?
仮プランは提出済みだ -
2016/03/05-20:57
僕の行動を言うのを忘れてました。
セラフィムさんの言うように、コサージュ壊す人は背を向ける形になるので。
その護りに入ろうと思ってます。
戦闘で建物の破片が飛んできて当たったら、壊す人の邪魔になりますから。 -
2016/03/05-20:52
連投の数々ごめんね
>コサージュ破壊組
どちらにしろ目立たず刺激しないよう物陰を通って(無いなら屋根を破壊して作るのも考えてる)
背を晒す時間は少なくしておきたいな
まともにリズに来られたら少年にも危害が及びそうだし -
2016/03/05-20:42
:タイガ
■現在の希望とまとめ
鳥飼 ・・・?
鴉 ・・・本武器(距離関係なしの変化武器)を操りコサージュ破壊予定
秋乃 ・・・ディスペンサ。足止め
イチカ・・・足止め。エトワール、ユニゾン、レクイエム(聴力低下
セイジ・・・クリア系で視界奪い。ランスの護衛
ランス・・・杖(物理攻撃力0)で突く。壁に押し付けて破壊予定
セラ ・・・ジェミニ。ジェンマ杖で引っ掛けてコサージュを離す予定。攻守近距離
タイガ・・・両手鈍器。ダブルハート、スネイクショットⅡ、守りにブラッティローズ
(大技で足止めするならコスモ・ノヴァ)
とりあえずこんな感じだ!
偏るようなら代えようかなーとPLがぐるぐるしてる。俺の技も -
2016/03/05-20:18
>セイジ
ううん・・・
少年の安全面も考えて物理攻撃力ゼロはありがたいけど・・・
コサージュへのダメージもゼロだった場合が痛いし、まず辿り着くまでが辛いから
何段重ねかの案でいってもらいたいな
ただのコサージュの強度だとも限らないし
個人的にはリズ本体の足止めにランスの魔法を期待してたから。
確か重力を操るのがあったよね?もしタイガがあれをくらったら辛いなと常々思ってた
こちらのジェンマの杖も40センチはあるから届くと思う。それで届かないなら託したい
>リズ足止め
「まだ脆くないが廃墟」らしいし大技で足元を崩してリズの動きを抑えるのもちょっと考えてる -
2016/03/05-16:10
●目指す流れ
リズを何とか遠ざけつつ、その間にコサージユ破壊担当が檻にたどり着きコサージユを破壊する。そののちリズを倒す。・・・でよさそうだな。
●セイジとランスの行動予定
俺はランスを守り、ランスはコサージュの破壊を試みる予定だ。
コーサージユ破壊に使用するのは「ランスの魔法の杖」。
この杖の物理攻撃力はゼロと明記してあり物理打撃にはまったく意味を成さない。
ランスが杖の持ち手部分を檻のスキマから差し入れ、コサージュを突く。檻の壁に杖でコサージュを押し付けて破壊しても良い。手が届かない距離だが、杖なら楽々と届く。
俺はそんなランスの護衛。少しでもリズの行動を阻害する。
ただし、相手は強敵だから普通にやったのでは手も足も出ない。
ダメージは入らないけれどクリア武器で視力を落とすことなら可能かを試みるつもりだ。
●注意喚起
今回のメンバーには回復役が居ない。強敵と対峙するのにこれほど酷な構成はない。
俺達自身のためにも心してかかろう。 -
2016/03/05-12:15
来てくれて助かるよ。イチカと秋乃もよろしく
手数が多いほうが一人にかかる負担が少ないし打開できる可能性が上がったと思う
>コサージュ対処
イチカはありがとう。閃いたかいが出ればいいけど(照)
鴉のはそういう意味だったのか。範囲については心配ないし融通ききそうで良い攻撃だ
そうだね・・・
僕個人の意見としては
【僕がひっぱって離れたところで、切り離しか維持。鴉がどこでもコサージュを破壊】
が良いな。
調節して当てるにしても、もし敵からの攻撃をくらえば狂う可能性もある
少年の不安を和らげる意味もあるし
何度もそれを攻撃しないと駄目かもしれないから
引用)-----------------------------
恐らくは致命的な弱点だった『首の後ろ』は、ランスの魔法で行動に制限を掛けていたあの瞬間だったからこそ、狙えたのだろう。
あるいは命中精度に特化した攻撃手の不意打ちか、周囲を無差別に蹴散らす攻撃か――。
-----------------------------
前回シナリオ【翳り】にて弱点当てた後も敵は回避しようと暫く動いてる
少年の胸元で鴉だけ弱点攻撃よりは、離してしまって確実に早く破壊してしまった方が良い
どちらにしろ早く辿り着いたらその場で実行でよいんじゃないかな。一刻もだし
コサージュを一度攻撃することでリズ本体にもダメージが通る可能性もあるかもだし
こちらは希望的推測だけど。
僕はハイトランス・ジェミニで互いを高めてるから対処以外に攻守ともやるつもりだ
>リズ足止め方
イチカのスピードで撹乱と足止めしてほしいな
タイガももちろん頑張るけど大振りだからその分おぎなってほしい(苦笑)
レクイエムはコサージュ対処組が暗躍するし、他の技も当てやすくなると思う分、
積極的にやってほしいに一票 -
2016/03/05-10:50
鴉さんの本による攻撃、だめだったらコサージュ引っ掛けて……って流れで大丈夫そう?
どちらにせよリズブールが邪魔してくる可能性高いし足止め必要だよな。俺とイチカはそっち優先で動くつもり。
持ってくスキルは、俺はディスペンサ
イチカはエトワールとユニゾン、あと最近覚えたレクイエム
レクイエムの効果に攻撃当たったら相手の聴覚奪えるかもってのがあるんだけど、今回はあまり関係ないかな…… -
2016/03/05-10:33
鴉:
トリックスターはワールドガイドに記載があるように、本による噛みつきや体当たりが通常攻撃となります。
片手本に物理攻撃力は無いので。
おそらく魔力を纏っての体当たりか、魔力で疑似的な歯を作っての噛みつきと思われます。
本を手から離し、操っての遠距離攻撃となりますので『手を伸ばしても届かない』範囲だろうと問題ありません。
ただ、どこまで意のままに本を扱えるか不明な為に試したいという表現になりました。
念の為、命中率の上がるものを用いますが。
まずは檻の前に行かなくてはいけませんね。 -
2016/03/05-01:11
イチカ:
背後がハートコイン追加するのに手間どって結局ギリギリの参加になっちゃった。本当に申し訳ない・・・。
改めまして、イチカ・ククルと天原秋乃だよー。よろしくね。
参加する気でいたから相談はちょくちょくのぞいてたよ。セラフィム君の言う「コサージュ引っ張って破壊」はわりと目から鱗な案だったから、試す価値アリだと思う。
僕の武器は双剣だから、コサージュ破壊にはあまり役に立たないかな。リズブールの足止めで動くね。
方針は二人とも助ける、で僕たちも異論ないよ。 -
2016/03/05-00:26
:タイガ
いらっしゃい!救世主様!!(ぶわっ)これで出発できて後戻りできねーな!
よろしくな鳥飼と鴉たちも♪
>檻とリズの位置
あ!!!
見逃してた。ってことはリズを誘導するか、倒すか、どうにか皆をあっちに行かせないと
打開できねぇよな
動きを封じる技とか火力で一気にぶつかって気を引いてるうちに鴉やセラたちコサージュ対処組みを通す・・・とかできねーか・・・?
そんならハイトランスでダブルハートかな
コサージュが少年から離れて『効くよう』か、まだ破壊が必要ならスネイクショットⅡも考えてる
>方針
>二人共助ける
俺とセラはそのつもりだ。この辺は皆とあわせないとな
>リズと会話
気を引くのと疑問で「選択すればどっちかは助かるのか」と聞いてみるつもり
まあ、どっちにしろ二人共救うで結論は落ち着くけどさ
>鴉
セラ:
『「手が届かない範囲にコサージュ」で本で届くのか疑問だけど
もしできるのなら一番よいと思う。安全だし
一応、僕は僕で引っ張り方案も書いておこうと思うよ』 -
2016/03/04-23:58
鴉:(再投稿)
こんばんは。
神人の鳥飼と。私はトリックスターの鴉です。
見知った顔ですので、畏まった挨拶は不要でしょうかね。
役に立つか不明ですが、数合わせに参加致しました。
どうぞよろしくお願い致しますよ。
さて、檻は正面から。
そして破壊は出来ず。
しかもリズブールでしたか。あのオーガの後ろにあるのですね。
檻の手前に行く前に苦労をしそうですが。
檻の前に到着後は、まず私がコサージュの破壊を試そうと考えています。
トリックスターの武器は片手本ですので、上手く操れば正面からではなく横からコサージュのみを狙い攻撃できるのではないかと。
無理な場合は、セラフィム殿の言う引っ張ってから攻撃でいかがでしょうか。
無論、力不足で私が檻の前に辿り着けない場合は、先に試していただいて結構です。
少女の魂がいつ食べられたのは不明な以上、一刻を争いますから。
ああ、忘れていました。
方針としては、二人とも助ける。という事でよろしかったでしょうか。 -
2016/03/04-00:24
:タイガ
セイジとランスはアドエピでは久しぶりー!「とても難しい」でもやってやる!
一組増えてセラもほっとしてるってよ『セラ:うん。明日にでも白紙防止に仮を書く予定だよ』
あと最低でも一組~!(じたばた)
コサージュ対処中もリズが黙ってみてる訳ねーしどう動くかだよな
防戦するかとかハイトランスするかとか決めかねてる感じだ
仲間にもよるし・・・
いまんとこブラッティローズで流しつつ近づけさせないよう動きたいと俺は思ってる
-
2016/03/03-00:10
アキ・セイジだ。相棒はウイズのランス。
「難易度:とても難しい」なので気を引締めていかねばな。よろしく。
今夜は遅いので、挨拶だけ、な。 -
2016/03/02-21:25
ひとつ思いついた
>コサージュ破壊方
襟やコサージュ周辺の衣服にひっかけてできるだけひっぱり、衣服ごと落とし
少年から離れたところで破壊でどうだろう
拘束が縄か鎖か何なのかわからないけど、意識的に。わずかでも離れれば違うだろう
前言ってたのよりは安全にできそうな気がする
ひっかけれるものなら何でも良いけど
仮に僕の手持ちの片手杖の「ジェンマ」の月の部分とサブ武器の短剣「マンゴーシュ」
で一人でもできる装備にしてる
遠くに転がった時や届かない場合にに長い武器があればいいんだけど・・・もう武器は装備できないしな
とりあえずメンバーまち(お茶ずずず)
あとタイガは両手鈍器メインで装備してきたからこのままじゃ檻に武器を通せなそうだ
コサージュに関らなければ関係ないけれど -
2016/03/02-01:20
どうも。僕セラフィムとシンクロサモナーのタイガだ
コラボだしリズブールとは何度も関ってきたからどうにも気になってきてみた
明るい未来がまだ見出せないけど。背後の時間あるか微妙だけど
まずは参加人数に達しますように
方針はあつまってから決めたいけど・・・。二人とも救いたいな
僕なりに考えた方法はコサージュに石を当てて落ちた所で壊すとか、(ピンは?)
やはり加減して武器・・・・・ちょっと思いつかない。リーチを計れば可能か・・・?
ウルフファングで狼の顔になった武器でうまくくわえるとか(できるか不明)
コスモ・ノヴァの範囲を見越してコサージュだけ壊す・・・とか(もっと不安)
ぐるぐる考えてるよ
タイガ『とりあえずシンクロサモナーは火力ジョブだし、リズとの対峙役は任せろ!別でも動いてもいいし』