プロローグ
ノースガルドの街、ホワイト・ヒルでも、だんだんとクリスマスムードが高まっている。
しかし、そんな平穏を脅かすギルティの影が……。
ギルティ・ダークニスが作り出し撒き散らした邪悪な種は、ホワイト・ヒルをも蝕んでいた。
事件は、ホワイト・ヒル郊外の住宅地で起きた。
ホワイト・ヒルの住民から通報が入る。
「助けてください! いきなり植物の怪物が現れたんです!」
通報の電話に対応したA.R.O.A.職員は、まずデミ・トレントを連想したが……。
「この辺りでは、家の生け垣にヒイラギを植えているのですが、どういうわけがそれが動き出して人に危害を加えているんです。トレントって、こんな町中の生け垣にも発生するものなんでしょうか……?」
一般的にトレントは森など自然が豊かな場所での目撃情報が多い。
A.R.O.A.職員は、これはおそらく普通のトレントではない、と仮説を立てる。
さらに詳しい情報を求めた。
「大きさは小柄な人間と同じくらいで、動くスピードはとても植物とは思えないぐらい速いです。頭の良さは……正直よくわかりません。数は複数です。具体的な数はちょっと不明ですが、多くても六体以上はいないと思います」
通常のトレントよりも小型で動きが機敏。数は複数。最低二体から最大五体と思われる。
A.R.O.A.職員は太字でメモをとった。
「あと、ウカツに近づくとトゲトゲの葉っぱを勢い良く飛ばしてきます。ヒイラギの葉に似ていましたが、普通のヒイラギよりもずっと鋭利で硬質化しています。まるで手裏剣ですよ!」
ヒイラギの怪物は、葉を使った遠距離攻撃をしてくるようだ。
他にも、ノコギリのような葉で斬りつける。硬質化した葉を逆立たせ身を守る。といった行動が確認されている。
戦闘場所となるのは、民家周辺。
自動車が二台走れるほどの幅のアスファルト道路があり、その左右にヒイラギの生け垣がずらりと50mほど植えられている。道は直線で、見通しは良い。
住人の避難はホワイト・ヒルの警察が担当し、ウィンクルム到着時には避難は完了している。
ヒイラギの怪物は生け垣に潜んでいることが多い。
非常事態のため、生け垣を手持ちの武器で破壊するかどうかの判断はウィンクルムに任される。
A.R.O.A.への伐採道具のアイテム申請は通らない。
生け垣に火を放つのは大きな火災に繋がる可能性が高いため、やめてほしいとのこと。
解説
・黒き宿木のヒイラギ
PC情報
住宅街に突如発生した植物の怪物。数は複数。
硬質化した葉を近距離武器、遠距離武器、防具の三種として使い分ける。
知能の高さは不明だが、優しい感情などは持っていないものと思われる。
PL情報
Dスケールオーガ相当の強さです。
宿木ヒイラギの出現数は、エピソードに参加したウィンクルムの数によって変わります。二組なら二体、五組なら五体となります。
硬質な葉は遠距離攻撃をするごとに失われていき、戦闘中に新しく再生することはありません。
・『黒き宿木の種』について
レッドニスの力とダークニスの瘴気から作られた。宿主をオーガ化させる。
『黒き宿木の種』にはダークニスの力が注がれており、これを破壊することで間接的にダークニスの力を削ぐことが可能。
ゲームマスターより
山内ヤトです。
ダークニスが作り出した『黒き宿木の種』に寄生されてオーガ化した植物が相手です。
普通のトレントとは能力や行動が異なるので、その点に注意して挑みましょう!
リザルトノベル
◆アクション・プラン
ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
【トランスタイミング】 開幕ハイトランス 【ポジション】 隊列最後方左側 【戦闘】 序盤 ナノーカ偵察中は精霊とともにトランスしておき、すぐに戦闘できる体制に移行しておく ナノーカの偵察でヒイラギ判別後、左側の生垣のヒイラギの葉を狙って石を軽い力で投擲 前の方や他のヒイラギに当たらないように注意 その後は後方を警戒しつつ、葉を落とす目的で投石 隊列中央にいるメンバーに遠距離攻撃が複数当たりそうなら 前進して護符「水龍宮」を展開 奇襲があった場合は葉を一旦防御 攻撃が止まったら距離を詰めて鞭で攻撃 【心情】 立派な生垣です、景観は壊さずに行きたいですよね 自分の一部を多様に使うってことは知能高いんじゃないでしょうか |
出石 香奈(レムレース・エーヴィヒカイト)
せっかくのクリスマスを台無しにされたくはないわよね トランス後、レムを先頭に皆で固まって道路を進む あたしは楕円系内側の左寄りに位置 レムのMPが尽きた時にすぐにディスペンサできるよう、なるべく前側にいる 進む前にオーガ・ナノーカを放って先行させ、自分達とは別の方向や角度からも探してみる 見つけたらナノーカ回収 一体でも敵が動きを見せたら、他の個体も釣られて動き出さないか周囲を確認 なるべく輪の外に出ないようにして盾で身を固め、釣られて出てきた敵がいたら狙われていそうな方向や人を予測して伝える いなければ交戦中の敵の葉の形や動きを注意して見て攻撃や防御の予想 多分各個撃破じゃなく乱戦になると思うんだけど、一応ね |
アイリス・ケリー(ラルク・ラエビガータ)
避難は済んでいるとはいえ、ここは住宅地 討伐を急がなくては 現地についたら即トランス 敵を発見次第ハイトランスへ移行 天気が悪ければ、仲間のクリアレインの補助及び敵の影を作る為にも腰にマグナライトを下げる 全員で道路中央を移動 出来れば一体ずつ誘き出して潰していきたいところですね 遠方の索敵は仲間に任せ、側面からの奇襲を警戒 敵の目星がつき次第、そちらへオ・トーリ・デコイを放つ 反応して動いてくれればいいのですが 敵が動いても即攻撃は控える レムレースさんのアプローチが済み次第、接敵して攻撃へ 前衛として行動 2体以上出てきたなら、レムレースさんへ注意が向いていない敵の足止めを この種は…瘴気? 潰しておきましょうか |
かのん(朽葉)
葉の攻撃範囲を念頭に距離を取りヒイラギを観察 生け垣近くにアヒル特務隊を送りカメラの画像も参考 ガーデナーとしての経験と植物学の知識から 生け垣の形が不自然な所 葉の形や枝振りが本来のヒイラギと異なる部分 根の付き方と地面の様子、植え込みの樹間を見て、生け垣に潜む怪物の位置を推測 仲間に伝えトランス 現場に行く前に小石を幾つか拾っておく 怪物が潜むと思われる所に投げ反応を見る 攻撃の際は護符で怪物の攻撃を防ぎ本体に切りつけ 朽葉の攻撃があたりやすいよう怪物の進行を妨害 朽葉のMPが不足したらディスペンサ 討伐後 生け垣が傷ついていた時は周辺から道具を借り手入れ 折角クリスマスを迎えるのですから、綺麗にしておきたいですよね |
ユズリア・アーチェイド(ロラン・リウ)
トランス後固まって楕円上になって進む 偵察にオーガナノーカ使用・前方不注意にならぬよう画面は注視し過ぎない 使用時期と方法は仲間に従う 外側 先頭:レムレース 左側:ラルク、アイリス 右側:朽葉 後方:ハロルド、ディエゴ 内側 右側:かのん(朽葉の横)、ロラン 左側:香奈(レムレースの後)、ユズリア 左側の生け垣を観察 動きの変化等あれば共有 仲間の援護になるよう攻撃 兄様が危なければサクリファイス 兄様との初依頼…緊張しますわ 許嫁の兄様と契約するとは でも家としての立場が弱い今は兄様には借りを作りたくない あの人は狡猾ですから弱みを見せれば付け込まれ、家を乗っ取られてしまう 私一人で立ち、戦わねば、家の再興など夢のまた夢ですわ |
●これより先、危険地帯
ホワイト・ヒルの警官たちは、かけつけた五組のウィンクルムを見て安堵と信頼の視線を向けた。
『かのん』は隠し持った数個の小石を確認する。町の道路を探しても小石はあまり落ちていなかったが、安全区域の喫茶店の花壇に玉砂利が敷かれているのを見つけた。店主の了承を得て、手頃なサイズの玉砂利をもらうことができた。
「クリスマス飾りのヒイラギが怪物化するとは。どこの誰か知らんが無粋な事をするもんじゃの」
あくまでも飄々とした口調だったが『朽葉』は無粋者の所業を許す気はない。
「兄様との初依頼……緊張しますわ。許嫁の兄様と契約するとは……」
『ユズリア・アーチェイド』は『ロラン・リウ』を一瞥して小声でつぶやく。彼女の緊張はときめきからではなく、もっと切迫した事情からだった。
アーチェイド家の立場が弱い今は、リウ家には借りを作りたくない。弱みを見せれば付け込まれ、家を乗っ取られてしまう。ユズリアはそう思っている。
「私一人で立ち、戦わねば、家の再興など夢のまた夢ですわ」
「生垣のヒイラギがデミに変異したのだろうか? どうやって紛れ込んだのか気になるな」
住宅地で起きた突然の異変に『ディエゴ・ルナ・クィンテロ』は疑問を抱く。
「自分の一部を多様に使うってことは知能高いんじゃないでしょうか」
報告された敵の特徴から『ハロルド』はそう推察する。危険地帯の生け垣を眺め、つぶやく。
「立派な生垣です、景観は壊さずに行きたいですよね」
『出石 香奈』は戦いを前にした熱い高揚感で気分が浮き立っていた。
「せっかくのクリスマスを台無しにされたくはないわよね」
彼女とは対照的に『レムレース・エーヴィヒカイト』は淡々と武装を整える。
だが、敵に対する思いは同じ。
「もちろんだ」
香奈の言葉にレムレースは力強く応える。
『ラルク・ラエビガータ』がそのカーマインの瞳を光らせ、ニッと笑う。
「植物とは思えないくらいに素早い、か。ただのデミ化じゃないってことかね」
「避難は済んでいるとはいえ、ここは住宅地。討伐を急がなくては」
本来は銀色であるはずの栗色の髪をサッとなびかせ、『アイリス・ケリー』は毅然とした足取りで進む。
危険地帯突入の前に、ホワイト・ヒル警察所属の渋い中年男性がウィンクルムの前に現れた。
「近隣住民の避難と危険地域の封鎖は完了している。流れ弾などの処理は、我々警察とA.R.O.A.が引き受ける。あなた方ウィンクルムはオーガ討伐に専念してくれ。では健闘を祈る!」
警官に見送られ、ウィンクルム達は歩き出す。
危険地帯と変わり果てた、ヒイラギの生け垣のある住宅地へと。
●偵察と観察
「ヴィオレッタの誓いを此処に」
ユズリアは固い表情で、ロランの頬にトランスのキスをした。
「Youre My Best Friend」
トランス状態から、さらにハイトランス・ジェミニへと移行するハロルド。
「やってやろうじゃない」
香奈の強気な一面を表したインスパイアスペル。
「猛き心を」
アイリスはまずは通常のトランス状態となり、ハイトランスは敵を発見した時にする予定だ。
生け垣を進むにあたって、ウィンクルム達は楕円状の隊列を組むことにした。
先頭は、ロイヤルナイトのレムレース。
左外の守りを固めるのはラルクとアイリス。内側に香奈、ユズリア。
右外に位置する朽葉。その内側にかのん、ロラン。
陣形の殿。左側にハロルド、右側にディエゴという配置だ。
十人がスムーズにこの隊列をとれたのは、ユズリアが陣形をわかりやすくまとめていたおかげだ。
この隊列で、警戒しながらゆっくりと進んでいく。
かのん、ユズリア、香奈の三人が、アヒル特務隊「オーガ・ナノーカ」を先行させる。
仲間が映像を使った索敵している間、ラルクは周囲の警戒に専念した。
いつでも攻撃できるようにと、ディエゴは二挺拳銃フェッダバラトを左右の生け垣に向ける。
生け垣のある通りに滞在すればするほど、何者かに見られている、という感覚がひしひしと強くなる。それはまだ殺気といえるほど明確なものではなく、漠然とした不安にも似た感覚だった。
この道には何かが潜んでいる。だが、どこにいるのかまではハッキリわからない。曖昧な不安感と焦燥感。
敵の精確な位置を突き止めるべく、ウィンクルムは慎重に偵察と観察をおこなう。
かのんは生け垣近くに「オーガ・ナノーカ」を送った。そして生け垣の形が不自然な所はないか。葉の形や枝振りが本来のヒイラギと異なる部分はないか。というように、かなり具体的な観察をする。根の付き方と地面の様子、植え込みの樹間を見て、生け垣に潜む怪物の位置を割り出そうと試みた。
前方不注意にならないように気をつけながら、ユズリアは画面を確認する。
「……今のところそれらしき動きはありませんわ」
動きの変化等あれば仲間と共有するつもりだったが、生け垣には目立った動きや不審点はない。
香奈は「オーガ・ナノーカ」の位置に工夫をこらした。自分達とは別の方向や角度からも生け垣の様子が見られるようにするために。
「別角度から見てみたけど……これといって収穫はないわね。敵の擬態はかなり高度みたいよ」
朽葉はかのんの傍らで、盾「ステラスクートゥム・マレ」を油断なく構えていた。
かのんは「オーガ・ナノーカ」の映像を注意深く見た後、仲間達に観察結果を告げる。その声に迷いはなく、強い確信に満ちていた。
「不審なヒイラギの目星がつきました。敵は生け垣内に五体います」
かのんがガーデニングと植物学の深い知識を持っていたこともプラスに働いたが、一番大きな要因はどんなところが怪しいかチェックするポイントを明確に決めていた点だろう。
「ご無理なさいませんように」
かのんと朽葉がトランス状態になる。
敵発見の報せを受けて、アイリスとラルクはハイトランス・ジェミニを発動させた。
怪しい地点まで慎重に近づき、隊列を乱さないよう注意しながら、かのんとハロルドで小石を投げる。
「……?」
が、生け垣からは特に反応はない。
試しに、さらに勢い良く小石を投げても結果は同じだった。
「妙ですね。これを使ってみましょうか?」
アイリスがアヒル特務隊「オ・トーリ・デコイ」を放ち、道路を歩かせた。
オモチャのアヒルが鳴き声をあげながら生け垣へと近づいていく。
その時だ。突如飛来した鋭い葉が、囮を激しく弾き飛ばしたのは。
生け垣の五ヶ所から声がする。
「ウン? なんだヨ、これ、ただのオモチャ?」
「火薬や毒物は搭載されてナイようダネー」
「アーア、残念! 警戒して損しタ!」
「オバカさんがノコノコ近づいたところで不意打ち! って予定だったのニー」
「いたぶり血祭りは、これからのお楽シみ! ギャハハッ!」
会話速度は人間と変わらない。ただ、その声はボイスチェンジャーで加工されたように耳障りなものだった。
敵は擬態をしながら、ウィンクルム達の一連の行動を見ていたようだ。陣形を組み、慎重に移動し、生け垣に小石を投げ込み様子を伺う。ある程度の知性を持つ敵がその行動を見れば、ウィンクルムは生け垣内の敵を探しているのだと推察できる。
その状況で敵が選んだ手段は、ギリギリまで擬態を続け、動くはずの敵が動かないことを不審に思って近づいてきた者を襲う、というものだった。小石が当たる程度の衝撃では、植物オーガは特に痛みも感じないらしい。
品性や情緒は下劣なようだが、悪知恵が働くタイプのようだ。
ただし、敵はなんでもお見通しというわけではない。オーガに気づかれにくい特性を持つ「オーガ・ナノーカ」の偵察には気づかず、ただの囮でしかない「オ・トーリ・デコイ」を必要以上に警戒したことで、こうしてボロを出した。
生け垣から緑のシルエットが五つ跳躍し、土煙と共に路上に降り立つ。
その動きを目で追えたのは、ハロルドとディエゴ、かのん。そしてハイトランスで身体能力が向上していたアイリスとラルクだ。
奇怪なヒイラギの怪物達と対峙。空気はピリピリと張り詰めている。敵に奇襲もされなかったが、ウィンクルム側が先攻をとれたわけでもないので、行動のタイミングは個人の身体能力次第になりそうだ。
敵はゆるくバラけており、一番近い個体が約5mの位置に、最も遠い個体が10mの位置にいる。
「声を出して、それぞれ対応する個体を確認しながら戦うとするかのう」
本来朽葉は、敵が戦闘中に移動した際に動きを目で追い潜伏先を確認しようと思っていた。が、自分の素早さでは全ての敵の動きを捕捉するのは不可能だと悟る。全部は無理だが一体だけに集中すれば、敵の動きを見逃さずに済みそうだ。
「一度に五体。出来れば一体ずつ誘き出して潰していきたいところでしたが……」
アイリスの言葉に、生け垣の様子を探っていたロランが反応する。
「いや。俺の見たところ、生け垣にはもう化物はいないみたいですよ。考えようによっては、交戦中の奇襲を警戒する手間が省けたともとれるんじゃないですかね?」
ロランは植物オーガから目をそらさず、不敵な笑みを薄く浮かべた。
「くるぞ」
覆面「サイレントナイト」の効果で敵の殺気を読みやすくなっているディエゴが、仲間達に警戒をうながす。
●戦闘開始
「ワイルドショットを撃つ」
ディエゴが、前方にいる仲間に向けて宣言した。
光と風。二つの属性が、銃の弾丸に宿る。
敵は敏捷だったが、ディエゴの命中力はそれを上回る。弾丸は最後方にいた一体のヒイラギオーガに命中。葉を散らすどころか、弾丸一発で敵を仕留めた。本来プレストガンナーは二回行動が可能だが、二丁拳銃でワイルドショットを使用すると、反動の大きさで一回のみの行動となる。
「ギャハハッ!」
「即死だー」
「ダッせ!」
「本気出しチャウ?」
複数の戦法を練ってきたハロルドは、この状況でどう動くか思考を巡らせる。後方警戒は今は不要そうだ。投石程度で植物オーガの葉を落とせるかは疑わしい。相手の攻撃が止まった時に距離を詰めて攻撃に出るのも良いが、敵が攻撃をし終えるまで待たねばならない。
考えた結果、前進して護符「水龍宮」を展開。水界より海水の渦が召喚される。これによりしばらくの間、飛来する葉の被弾率を下げることができるだろう。
かのんは「水龍宮」を操ろうとした手をとめ、代わりに妖刀・恋慕を抜いて構える。ここでかのんが護符を温存しておけば、ハロルドが召喚した水の守りが消えた後も、新たに水流楼の渦を作ることができる。
朽葉の攻撃補佐をするため、かのんは絶好の機会が訪れるのを待つ。
アイリスとラルクは、すぐには攻撃をせず慎重に立ち回る。ロイヤルナイトのレムレースの行動に合わせて動くつもりだ。
この時点でヒイラギオーガの数は四体。
オーガの片腕には、五枚ずつ手裏剣に似た形の葉がついていた。両腕では十枚。
一体のオーガが勢い良く両腕を振るう。風切音を立て、硬質化した葉がウィンクルムの隊列に迫る。
水流楼の効果により、葉の軌道がぶれて命中精度が低下した。
先頭のレムレース、隊列の外側のポジションにいたアイリスとラルク、朽葉の四名が攻撃にさらされる。
「俺よりもオーガの方が動きが速い。フォトンサークルが間に合わないっ」
とっさにスカルナイト・シールドを構えるレムレース。葉を飛ばす攻撃は一撃一撃の威力が軽いのか、レムレースは自分に向けられた三枚の葉を完璧に防ぎきることができた。
アイリスはハイトランス・ジェミニでラルクと能力を分かちあったことで、回避能力がアップしている。三枚中二枚をかわせたが、偶然という乱数から生じたほんのわずかな差で、避けきれず一発だけ当ってしまった。浅く皮膚が切れ、血が滲んだ。
「笑わせる。ずいぶんとチャチな手裏剣だな」
忍装束「血贄」と「黒三葉」を身につけたラルクは、シノビらしい俊敏な動きで自分を狙う二枚の葉を回避した。
朽葉は飛来する二枚の葉を避けることはできなかった。
「朽葉おじ様!」
悲痛なかのんの叫び声に対し……。
「ふむ。備えあれば憂いなしじゃな」
のんきな調子で応じる朽葉。無事なようだ。朽葉の回避力は低かったが、高性能の武装が窮地を救った。
ロランはユズリアを庇う位置に移動していた。
「兄様?」
「俺は貴方の騎士ですよ」
愛煙家だが、ユズリアに煙が掛からないように配慮する。
「皆様、ご無事でしょうか?」
ユズリアが心配そうに、攻撃にさらされた仲間を気遣う。
隊列の内側にいた香奈、かのん、ユズリアとロラン。後方にいたハロルドとディエゴは直撃を免れた。
ウィンクルムに接近するオーガが一体。弱っている相手を狙う方針なのだろう。遠距離攻撃で軽症を負ったアイリスに狙いを定め、ノコギリのような葉で一薙ぎする。素早く複雑な動きだった。
「うぐっ……!!」
複数を対象にした葉の投射よりも、単体にターゲットを絞った斬撃の方が威力が大きかった。
アイリスの色白の肌は、もはや蒼白になっていた。まだ意識はあり、気力を振り絞って戦うこともできる。だが、これ以上攻撃を受ければ倒れてしまいそうだ。
攻撃に参加しなかったオーガが二体いる。一体は葉を逆立たせ防御に特化した形態へ変化。残る一体は、防御形態オーガの後ろに隠れている。
片手本「カ・ギヅメ」を開き、魔法による攻撃を仕掛ける朽葉。ノコギリ状の刃を持つオーガを狙う。
朽葉の攻撃があたりやすいよう、かのんは妖刀・恋慕を振るう。かのんの宝鏡「紫洋獣心鏡」がわずかに輝いた。息のあった連携攻撃を受け、オーガが倒れる。
さらに朽葉はカウンター技のミラーデーモンを設置し、次の敵襲に備える。
「残るは三体ね」
香奈は敵の葉の形や動きに注目していた。複数の形態を使い分ける敵が相手だ。敵を観察し攻撃や防御の予想をするのは、今回の戦闘において非常に重要な役割といえる。
「一体は遠距離攻撃済み。一体は防御形態で待機。最後の一体は……」
わざと行動を後回しにしているオーガが気になった。
「気をつけて! 何か企んでる奴がいる!」
「ならば俺が引き受けよう」
レムレースはフォトンサークルを発動し、周囲の仲間全員の防御力を上げる。
続いてアプローチⅡ。オーガの注目が自分に集まるのをレムレースは感じた。だが、敵は動き出さない。アプローチⅡが無効化されたわけではなく、何かの制約で敵は今自由に身動きができないようだ。
香奈の持つ愛の女神のワンド「ジェンマ」によって威力が増した太刀「白蛇」を構え、近づいてきた敵をいつでも斬り伏せられるよう態勢を整える。
レムレースがジョブスキルを使ったことを確認し、アイリスとラルクが動く。
アイリスはふらつく体を叱咤して前衛に出た。大刀「鍔鳴り」はハイトランスによって一層鋭さを増していた。
敵はレムレースに注意を向けているのに、動かないというのが不気味である。それに、香奈からの警告も気になった。
接敵して事態がのみこめた。
防衛形態をとっている間は、素早く動けないようだ。
そして香奈が警戒したオーガは、ノコギリの葉をより複雑なチェーンソー形状へと変化させている途中だった。大技を繰り出す前の、いわゆる溜めをおこなっていたので、動くことができなかったのだと思われる。
「させるか」
ボーンスライサーと小剣「リーンの棘」を巧みに操り、ラルクが攻撃を仕掛ける。影法師と双葉弐式の合わせ技。宝鏡「紫洋獣心鏡」が属性に激しく反応し、ラルクにさらなる力を与える。どうやら今回出没したヒイラギオーガの属性は、光と風のようだ。
アイリスが大刀「鍔鳴り」を振るい、敵にとどめをさす。
これでオーガの危険な技を未然に防ぐことに成功した。
まさか大技の溜めを看破されるとは思っていなかったらしく、残った二体のオーガに明らかに動揺が走る。
ユズリアは鉱弓「クリアレイン」を引き絞り、手裏剣攻撃をしてきたオーガを狙う。
「当たりましたわ! ですが……まだ動いていますわね」
美しい顔を苦々しくしかめるユズリア。
「ユズリア。俺がいるのを忘れてもらっては困ります」
ロランはナブサ・M14ポンプショットガン12ゲージを構え、ダブルシューター二発をオーガにお見舞いしてやった。
倒しきれなかったが、ダメージを与えられたようだ。
次のラウンドが回ってきた。
ハロルドが操るウィップ「ローズ・オブ・マッハ」がうなる。ヒイラギのオーガは身をかわそうともがいたが、しなやかなムチに捕らえられた。激しく体を打ちすえられ、オーガは動かなくなった。
「なんだか、厄介なものが残りましたわね」
防御形態のまま動かないオーガを見て、ユズリアがため息混じりにそう言った。
防御中は俊敏な移動や攻撃行動ができないはずだ。持久戦に持ち込み、ウィンクルムの息切れを狙うつもりなのだろか? よほど葉の装甲に自信があるらしいが……果たしてオーガのその自信はどこまで通用するのやら。
ディエゴは今自分が使える中で最も高威力の技を使うことにした。装備は二丁拳銃。ロングレンジが条件に合っているだろう。回避が大幅に落ちるが、防御形態の敵が急に攻撃に転じることはないはずなので、このデメリットは気にしなくても良さそうだ。
生け垣や住宅に被害が及ばないように自身の位置を調整し、ディエゴは最後のオーガにフェッダバラトの弾丸を狙いすまして撃ち込んだ。
茶色く枯れたヒイラギの葉が散らばった。
●討伐完了
「折角クリスマスを迎えるのですから、綺麗にしておきたいですよね」
かのんと朽葉は折れた枝などを手で集めたり、生け垣が傷んでいる場所をチェックしていた。
本当は道具を借りてもっと本格的な手入れをしたいところだったが、この辺りの住民は警察の誘導で避難しているため、あいにく道具を貸してくれる人が今は誰もいなかった。
ユズリアはロランに守られたことで、弱みを見せてしまったのではないかと不安だった。
「そんなに気負わなくても貴方が頑張っているのは分かっていますよ。心配なさらずともウィンクルムとして貴方を守ることは打算抜きですとも」
ロランはくくくと笑って、心の中でこうつぶやくのだ。
(でも頑張らない貴方になった瞬間、飲み込んでやりますがね)
高度な医学の技術を持つディエゴは、負傷した仲間アイリスに応急処置を施した。
「意識はハッキリしているし、設備の整った病院で治療を受ければ問題なく活動できるはずだ」
手当を終えて、ハロルドにそう話す。
ヒイラギオーガとの戦闘を振り返り、ハロルドがつぶやいた。
「敵を倒すことができて良かったです」
「……」
「香奈。敵をよく見ていたな」
戦闘後の余韻に浸っている香奈に、レムレースが声をかける。
「今回は多彩な形態変化をおこなうオーガが相手だった。大技を使われる前に見破ることができたのは、香奈の注意力があったからだと俺は思っている」
「大丈夫か、アンタ」
「ええ。なんとか……」
ラルクの言葉に、アイリスは少し疲れた様子で頷いた。
「傷を負ったところを畳み掛けるように集中攻撃だなんて。ピラニアのようにしつこい敵でした」
住宅地に出現した五体のオーガは、ウィンクルム達によって倒された。
全員の頑張りがあったからこその勝利だが、邪悪で狡猾なオーガを倒せたのは、かのんと香奈の明晰な観察力の影響も大きい。
なお、名誉の負傷を負ったアヒル特務隊「オ・トーリ・デコイ」は、A.R.O.A.の技術者によって修復を受けた後、新品同然の姿でアイリスの手元へと返された。
依頼結果:大成功
MVP:
名前:出石 香奈 呼び名:香奈 |
名前:レムレース・エーヴィヒカイト 呼び名:レム |
名前:かのん 呼び名:かのん |
名前:朽葉 呼び名:朽葉おじ様 |
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 山内ヤト |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | イベント |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 普通 |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 通常 |
リリース日 | 11月21日 |
出発日 | 11月28日 00:00 |
予定納品日 | 12月08日 |
参加者
- ハロルド(ディエゴ・ルナ・クィンテロ)
- 出石 香奈(レムレース・エーヴィヒカイト)
- アイリス・ケリー(ラルク・ラエビガータ)
- かのん(朽葉)
- ユズリア・アーチェイド(ロラン・リウ)
会議室
-
2015/11/27-23:59
-
2015/11/27-23:58
プラン提出してきました
クリスマスは平穏無事に迎えたいですよね、頑張りましょう! -
2015/11/27-22:28
>仮プラン
現地に着き次第トランスし、敵発見と共にハイトランスへ移行
全員で道路中央を移動
仲間が索敵している間は周囲を警戒し、側面からの奇襲に備える
特にオーガナノーカで索敵している仲間の周囲に注意
目星がついたらそちらにアヒル発射
敵が動いても即攻撃は控え、レムレースさんのアプローチを待って接敵
敵が1体ならレムレースさんとラルクさんとの三人で囲い込むようにして移動を抑制
2体以上いて、レムレースさんに注意が向いていない敵がいるならそちらの足止めを
全ての敵がアプローチの影響下にあるなら、弱っている敵を集中攻撃
私も索敵に割く部分少ないので、1体ずつ確実につぶせるようにとプランを組みました。 -
2015/11/27-21:45
私も陣形でかなり文字数が……
とりあえずナノーカを使うことは書いておきますわ!
偵察方法は他の方の方針に従うとしておきます。 -
2015/11/27-20:09
我らはナノーカも使った生け垣に潜んでいるヒイラギの目星付けと、投石の件が主になっておるな
その分戦闘に関しては、必要事項のみでかなり薄いようじゃ
投石ができなかった分の保険で、魔本を飛ばしたものか思案していたんじゃが、デコイも同時に使うのなら、魔本の保険を止めてその分戦闘時の対応に割こうかと思うておるよ
今の様子だと全員のプランを集めると丁度良くバランスがとれそうな気がするの -
2015/11/27-16:01
こっちは逆に偵察についての部分が薄くなりそう…
ナノーカで別視点から見るのと、敵からの奇襲の警戒が主だったものになるわ。
デコイについても使う人に任せる感じで、あとは戦闘での立ち回りについてかしらね。
皆で分担して頑張りましょ。 -
2015/11/27-14:51
偵察からアプローチまでの行動に文字数さいて
戦闘が薄くなるという本末転倒なプランになってしまったので
こちらは投石と偵察中の警戒を書いておく方針にした
それ以外の事はすまないが頼む。(加筆修正しました) -
2015/11/27-14:20
んー、戦闘中にデコイを使う気は無いかね。
生垣への被害を抑えるってなると、連中の気を俺達以外に向けるのはよかねぇだろう。
変に気を引いて連中がデコイを追いかけでもしたら面倒だしな。 -
2015/11/27-13:12
ナノーカ→投石(デコイ)→アプローチな
了解
投石が上手くいったらデコイを戦闘中に使うということで良いか -
2015/11/27-12:30
こんにちは
要件だけになってしまいますが、アヒルについて
・ナノーカ→投石+デコイ→アプローチ
・移動中の周辺確認(ナノーカ)
だと思っていました
近くに複数いる可能性もありますし、投石にしても、居場所がわかってこちらが先制攻撃できるのか、投石に反応して先にヒイラギが道に出てきて攻撃してくるのかは不明瞭だと思っていたのですよね
それで、複数の手段でヒイラギを視認したらアプローチの上で攻撃なのかなと
複数のヒイラギとの戦闘になりそうな気もするので、デコイを戦闘中に使うのも有効ですよね -
2015/11/27-12:06
俺も香奈と同じ認識。
んで、ぶっちゃけ投石が出来るかどうかが怪しいかってのがある。
住舗装された道路、住宅地の生垣に石が落ちてるかって聞かれたら、俺は怪しいと思う。
デコイは投石が無理だったときの保険ってとこだな。
そんな訳で、アヒル云々の順序は
ナノーカ→投石&デコイ→アプローチ
でやるもんだと認識してた。
わざわざ投石とデコイをずらす必要は無いしな。 -
2015/11/27-09:10
連投ごめんなさい。
デコイは誘き寄せじゃなくて、戦闘中、敵の攻撃をそらすために使うのがいいんじゃないかしらとふと思ったの。
だからあたし達は前者の、ナノーカ→投石→アプローチ
の方を推しておくわね。 -
2015/11/27-09:07
うーん、あたしはナノーカはあくまで
『固まって行動するうえで、別視点から探索の補助をする』のが主目的のつもりだったわ。
それで、ディエゴの懸念だけれど、どっちにするか絞った方がよさそうなのにはあたしも賛成よ。
レムに敵の奇襲というか先制遠距離攻撃を警戒してもらってるから、
あたし達としてはこちらがカウンターになりそうな後者…の方がいいのかしら。
でも、こちらが先制を狙う前者の方が、こちらへの被害を押さえられそうだし…
まあどっちにしても対応はできると思うわ。 -
2015/11/27-08:11
アヒルの件了解した
それで、事前の行動なんだが
・オーガ・ナノーカを放つ
↓
・デコイを放つ
↓
・投石
↓
・アプローチという順番で良いのか?
正直な所手段にまとまりがなくなってきたように感じる
こちらから先制したいのなら、ナノーカ→投石→アプローチ
道に引きずり出したいのなら、デコイ→アプローチと絞ったほうが良いかと
ナノーカで解析中にデコイを放ってそれにヒイラギが反応したらナノーカが無駄になってしまうんじゃないのか?(加筆修正しました) -
2015/11/27-01:52
>アヒルパレード
ユズリアさんが懸念されているところ、気になりますね。
オーガ化しているとはいえもともとが柊ですので、外見や様子にどこまで差がでるかも分かりませんし。
では、デコイの方は私が用意しますね。
疑わしいものがいれば放つようにします。
陣形の前に数羽のアヒル…まさにアヒル部隊ですね。 -
2015/11/26-23:39
残念だけどオ・トーリ・デコイの方は持ってないから、使うとしたら持ってる人に任せるってことになりそうね…
出すタイミング、あたしは皆で固まって動き出す直前に先行させる形で、って想定してたわ。
内蔵のカメラを見て、別角度から敵を探す感じね。
一斉に出すと目立ちそうだし、出すのはそれぞれのタイミングでもいいんじゃないかしら。 -
2015/11/26-23:06
オーガ・ナノーカなら、ヒイラギから攻撃されずに生け垣に近付く事が出来ると思うので、近距離からの画像が確認できるという点で、はじめにヒイラギが潜んでいる場所を特定するのに役立ちそうかと思いました
ユズリアさんの運用方法も良いと思いますので、持参する人達がそれぞれのタイミングで使う感じでしょうか?
オ・トーリ・デコイに生け垣付近を歩かせたら、デコイに向けてヒイラギが攻撃をしそうですよね、こちらの手法も気になります
私はどちらのアヒルも所持していますが、装備的に持って行くとすればどちらか片方になりそうです
はじめに生け垣を見て、ヒイラギが潜んでいる場所の当たりを付けるつもりでいますので、持参するとしたらオーガ・ナノーカの方でしょうか -
2015/11/26-22:02
オーガナノーカでしたら、私も出せますので必要ならば仰ってくださいましな。
出すのはどのタイミングでしょうかしら?
携帯端末の画面で状況を見るアイテムですから、私達も移動しつつの運用ならば、前方不注意には気を付けたいですわね。
先行させて、何事もなければ私達も進む、という運用が良いのではないかしら、と素人考えですけれども……
あ、黒き宿り木の種は相手をオーガにするようですから、柊もオーガなのでしょう。
オーガナノーカはオーガに気づかれにくいというのが、特徴ですから、オーガナノーカには反応せず、普通の柊のふりをされそうな気もいたしますわね。
オトーリデコイの併用が良いのではないでしょうかしら?
とはいえ、私はオトーリデコイを持ち合わせておりませんが…… -
2015/11/26-20:29
>ユズリアさん
隊列のまとめとプランへの反映、ありがとうございます
>アヒル特務隊
オーガ・ナノーカの探索も、オ・トーリ・デコイでの誘き寄せも良さそうですよね
……陣形の前で、数羽の特務隊が並んで歩いていたら可愛いかも……(少々思考が脱線気味) -
2015/11/26-17:51
>香奈さん
アヒル、とても良いと思います。
オ・トーリ・デコイの方でも良いかもしれませんね。
>ユズリアさん
いえ、お役に立てたなら何よりです。
返却の際のこと、了解しました。チェックするようにしておきます。
それと、分担ありがとうございます。
とても助かります。 -
2015/11/26-13:35
ポジションまとめありがとう。あたしもこれをもとにプランを書くわね。
先頭のレムには、敵そのものを探すというより、
こちらが何かする前に奇襲で遠距離攻撃された時に備えておいてもらうつもり。
そうだ、オーガ・ナノーカを偵察に出そうと思うんだけど大丈夫かしら?
オーガじゃないけど、これで別視点からも探せるかと思って。 -
2015/11/26-13:11
俺もそのポジションでプランを練る
ポジションの指針通り、俺たちは後方や遠距離攻撃の警戒に努めようと思う
攻撃ができれば…風属性のワイルドショットで葉の吹き飛ばしが狙えないか試してみようと思う
もちろん、撃つ際には前方に声をかけるつもりだ。
-
2015/11/25-23:19
あっと、連投失礼いたします。
この陣形でよろしければ、私のプランで書かせていただきますので、
他の皆様は是非別のことに字数を割いてくださいまし。
一応仮プランは送信済みですわ。 -
2015/11/25-23:04
かのん様の認識でよろしいかと存じますわ。私もそんなイメージで内側と書かせていただきました。
香奈様は、早急なお返事に感謝申し上げますわ。
<外側>
先頭:レムレース様
左側:ラルク様、アイリス様
右側:朽葉様
後方:ハロルド様、ディエゴ様
<内側>
右側:かのん様(ほぼ外)、ロラン
左側:香奈様、ユズリア
このような感じでしょうかしら。
>アイリス様
クリアレインのご貸与ありがとうございましたわ!(深々とぺこん
無事受け取れました。また掲示板にてお返しする際にはご連絡申し上げますわね!
-
2015/11/25-22:19
こんばんは
隊列に関しては、私と朽葉おじ様で右側の生け垣警戒担当しますね
何となく、おじ様と私と横に並んで前に進むイメージだったので、外側におじ様、その隣に私(外側寄りの内側)と考えていました
私自身は敵が接近した場合に攻撃を行う備えで参りますので、内側といえ、戦闘が始まるとおじ様の死角部分をカバーしながら攻撃を行う事になるかと今の所は考えています -
2015/11/25-21:59
>ユズリア
今のところ、内側は左が手薄そう?
ならあたしは内側左を担当するわね。
できれば前方寄りの、レムに近い位置がいいわ。
ごめんなさい、チェックできるのは明日になりそうだから、とりいそぎこれだけ。 -
2015/11/25-21:42
了解。
んじゃ、45分に。 -
2015/11/25-21:41
内側におられる方は少なそうでしょうか?
右・左、手薄な方に兄様にいていただこうと思います。
<外側>
先頭:レムレース様
左側:ラルク様、アイリス様
右側:朽葉様???
後方:ハロルド様、ディエゴ様
<内側>
右側:かのん様、ロラン(暫定)
左側:ユズリア
香奈様はどちらになさいます?
>ラルク様
45分、かしこまりました。
待機しておきますわ。 -
2015/11/25-21:29
>隊列
そうさな。
ユズリアが言うように、右側を歩いてる奴が右側をってした方が良さそうだ。
うちも左右のどっちか…んー、左側ってことにしとくか。
そっちを警戒しとく。
どうでもいいが、右だとか左だとかは字数少なくていい、とてもいい。
霞斬りを持ってくんで、どこからこられてもすぐに前に出れると思う。
>ユズリア
ほいほい。
んじゃ、21時45分くらいで考えとく。
それまでに返事があったら出品する。 -
2015/11/25-20:31
・隊列
それでは恐縮ですが、私どもは二人とも内側に居させてくださいませ。
二人共遠距離攻撃手段を持って行きますので、棒立ちにはならないつもりですわ。
もちろん、内側から状況を注視させていただき、援護に努め、気づいたことは共有いたしますわ。 -
2015/11/25-20:19
>ユズリア
そうか、わかった
ありがとう
>隊列
こちらは後方を希望する
この場合、神人と二人で外側に立つつもりだ -
2015/11/25-19:51
ふむ、戦闘は一塊で、生け垣の端から前進して適時撃破じゃな
隊列は概ね円~楕円形と
そうじゃのそれであれば我とかのんは後方か、中間の左右のどちらかを希望するかの
魔本は多少離れていても攻撃が可能じゃし、カウンタースキルがある故背後等から攻撃される事になっても対応は可能だろうて
どの位置になるにせよ、外側に我がその内側にかのんがいる形になるじゃろうな
様子見の後の投石は、かのんが行う予定でおるよ
朽葉おじ様よりは命中値が高いので等と言っておるが、我とて動いていない的を外すほどノーコンではないと思うんじゃがの -
2015/11/25-19:02
>ハロルド様
私は楕円形だと思っておりました。0型といいますか、縦長の楕円、ですわね。
先頭はロイヤルナイトのレム様、外周は前衛ご希望の方、内部は後衛や体力的に危ない方。
あ、せっかくですから、右翼は右の生け垣を、左翼は左の生け垣を、最後尾は背後からの奇襲に気を付ける…と分担してはいかがでしょうかしら??
>アイリス様
ありがとうございますわ!
本日の19時以降22時までは居りますゆえ、お声がけくださいまし。 -
2015/11/25-15:30
そういえば、隊列の形は円形っていう認識で良いのか?
-
2015/11/25-15:10
ああ、なるほど
勘違いしていたようだ、すまん
ラルクとアイリスが前に出るなら、こちらの動きはもう少し考える
まあ変更点はあまりないかもしれないけどな。
-
2015/11/25-14:59
すまない、ラルクの言う通り
全員で固まって移動し、その場からアプローチで引き寄せるつもりだった。
投石に反応して出てきてくれればそれでよし、だ。
囮云々は、判別前に集団から離れて生け垣に近づかない、というくらいの意味合いで言った。
Dスケール並の敵が五体、現れるタイミングは現時点では分からない
一体誘き寄せれば他の固体もつられて動き出すかもしれないし、
誘き寄せた後も道路の先の方を注意して見ておかなくてはいけないと思う。
出て来なければ来ないで出てきた奴を倒してから再度探せばいい。 -
2015/11/25-14:48
悪い、ミスがあったんで削除した。
俺も囮という考えはねぇな。
…これが適切な例えかどうか自信ないが、「お嬢さん、ちょっと俺達とお茶しませんかー?」って離れたとこから声かけるようなイメージだな。
あと、レムレースは『1人で前に出て誘き寄せるつもりでは無い』と俺は認識してる。
投石などで反応が無ければ全員で移動しながら、アプローチで誘き寄せれないか試すって意味じゃなかろうか。 -
2015/11/25-14:42
と、いうのも最近の依頼でDスケールオーガ7体くらい神人1人で誘き寄せ戦ったら
終盤で疲弊していたからだ、今の依頼とは状況も数も違うが
-
2015/11/25-14:42
>移動
それでは、全員纏まって移動という方針でいきましょう。
移動時、基本はユズリアさんの仰る形が良いかと思います。
側面からの奇襲などにも対応しやすいでしょうから。
前に出るつもりの神人や、あえて内側や最後尾につけたいなどの希望にあわせて調整もし易そうです。
>誘き出し
朽葉さんが仰る、投石による判別と誘き出し、とても良いと思います。
1体目の敵で様子を見ておけば、植物の知識がない私でも2体目以降の判別は多少なりともお役に立てるかもしれませんね。
>戦闘
素早いというのが難点ですね。
ある程度囲んでしまえば、多少なりとは敵の動きを抑えれるかもしれません、
あ、私達は2人とも前衛として動く予定です。
ラルクさんは手裏剣に別れを告げて、鈍器を持つかどうかで悩んでいるようです。
悩みすぎて髪が抜け落ちなければいいのですが…。
>ユズリアさん
喜んで。
何時ごろだとご都合が良いでしょうか?
それに合わせて出品しようかと思います。 -
2015/11/25-14:32
囮?
誘き寄せの役割とは違う事を言っているのか?
敵を引き付けるというよりかは
攻撃をさせて、他の柊との判別をスピードアップさせる意図で書いていた
先述した通り、誘き寄せ…というより前衛といった方が良いか
これは2人から3人必要かと、引き付けスキルの有無ではなく
引き付ける者の負担を軽くするように動く必要があると思う。
力が未知数の相手だし、ロイヤルナイトの力を過小評価しているわけではないが
1人で前に出るのは危険だ。 -
2015/11/25-13:31
俺もまとまって移動する方に一票だ。
なるべく固まって、ということなら半径5m以内にいてくれれば、
フォトンサークルで皆の防御力を上げることもできるからな。
端から皆で一緒に移動して、出てきた奴から順に叩いていこう。
>誘き寄せ
投石等で出てこなければアプローチⅡを使用する。
囮は少し賛成しかねるな…
結局スキルで俺の方に引き付けることになるのなら、最初からそうした方が手間が省ける。 -
2015/11/25-13:15
別れない方が安全だろう
相手は素早く、生け垣も両方にあるということだと
最悪分断されるかもしれないしな
誘き寄せる人員も他の者と離れすぎない方が良いだろう
-
2015/11/24-23:08
>アイリス様
ありがとうございますわ! クリアライトは所持しておりますので、レインの方を良ければお貸しいただければ、と。
私もまとまって移動することに賛成ですわ。
基本的には精霊さんが外側で神人さんが内側でしょうかしら?
体力的に危なくなれば内側へ入れば、外側の人が盾にもなりますでしょうし……。
それに、かたまっていれば万一という時、サクリファイスしやすそうですわ。回復手段は今回は、サクリファイスしかなさそうですしね……。 -
2015/11/24-22:21
ほう、参加者が増えたようじゃの
改めて朽葉と申す、よろしゅうに
車2台分の幅に距離が50m程度とはそれなりに広さがあるの
相手は遠距離攻撃も近接での攻撃もできるようじゃから、我としては道路中央に固まって前進しつつ、手前に潜んでいるのから誘き出して潰す方に1票かの
5組いれば、1度に複数出てきた場合も対応出来るじゃろうし、側面を突かれる心配もないと思うてな
ついでに言うと、我の攻撃が動きが素早いらしいヒイラギに当たるのか甚だ疑問での
2手に分かれる場合じゃと、攻撃面でお荷物になりそうな気がしておる
ちなみにヒイラギの誘き寄せじゃが、ある程度場所の目星がついたら、その場所に小石でも投げてみたいんじゃが構わんかの?
飛び出てくるのが一番じゃが、投げた石に対して葉を飛ばして来るだけでも、こちらの攻撃前に位置がはっきりして良いと思うんじゃが -
2015/11/24-21:43
申し訳ありません、遅くなりました。
アイリス・ケリーとシノビのラルクです。
ユズリアさんとロランさんは初めまして。
他の皆さんはお久しぶりです。
とうぞよろしくお願いいたします。
生け垣は道路を挟んで左右にわかれていて、道は50mほどで、道幅は片道一車線ずつ。
宿り木ヒイラギは生け垣に潜んでいることが多い…ですね。
思い付いたのは、二つ。
1つは全員で道路中央を移動し、一体ずつ誘いだして潰していく形。
2つ目は、二班に分かれて道の左右を移動。
こちらは各班で出くわした柊を潰していく形がよいでしょうか。
前後衛のバランスが良いので、まとまって動いても分かれて動くのも問題ないかと思いますが、
ロイヤルナイトのレムレースさんが誘い役になってくださるのでしら、纏まって動く方がやりやすいかと。
道路中央でしたら生け垣への被害もおさえられそうです。
>ユズリアさん
フリーオークションでのやりとりになりますが、ご入り用でしたらクリアレイン、クリアライトを貸すこともできまさので、よろしければどうぞ。
-
2015/11/24-15:58
ユズリアと申します。パートナーはPGの兄様……えっと、ロラン様です。
どうぞよろしくお願い申し上げますわね。
硬質な葉は遠距離攻撃をするごとに失われていくようですから、兄様には皆様の援護射撃をお願いしようと思っております。
私は……あいにく遠距離攻撃手段を持っておりませんの。クリアレインが出発までに手に入れば、使用したいと思っておりますが……なければ近距離、コネクトハーツで兄様の攻撃補助をしようと思っております。
囮になるにはちょっと体力的に皆様の足を引っ張ってしまいそうですし……皆様のお知恵を拝借できればと。もちろんご指示があれば従いたいと思っております。 -
2015/11/24-14:44
出石香奈とロイヤルナイトのレムよ。
今回もよろしくね。
なるべく生け垣には被害を出したくないわね。
攻撃の誘い役ならレムが適任だと思うわ。
硬いし、一緒に誘き寄せる役目の人も庇えるからね。
こちらが近づいていく際にある程度遠距離攻撃をさせて、葉の数を減らしておいたら
いざぶつかった時に敵の攻撃・防御に使う分も少なくできる。
流れとしては、植物に詳しい人を中心に敵を探して目星をつけてから近づく、っていうふうになるかしら? -
2015/11/24-13:37
ハロルドとディエゴ・ルナ・クィンテロだ
宜しく
生け垣を守るなら、あちらから動いてもらわないと攻撃しにくいな
神人が防御しながらじりじり近づき、遠距離攻撃があれば俺が葉を撃ち落とそうかと考えているが
これをやるならもう一人近づいて攻撃を誘う者がいないと
5体は流石に厳しいと思う。
-
2015/11/24-05:18
こんにちは、皆さんおひさしぶりです
えっと紹介しますね、こちらはトリックスターの朽葉おじ様です
場所が場所なので本来のヒイラギの生け垣はあまり傷つけずに出来ると良いなと思っています
植物に関してはそれなりに素養(植物学Lv5)があるので、少し離れて観察して、生け垣の中に潜んでる場所をある程度絞り込めないかしらと
これからまだ参加者が増えるかもですが、どうぞよろしくお願いします