プロローグ
温かな陽射しが降り注ぐ、春のある一日。
ウィリアムは妻のメリーと二人、タブロスの北東に位置するウルカンの森に木の実を採りに来ていた。
ウィリアムは、五十代半ばといったところだろうか。タブロス在住の彼は、長年勤めた会社を昨年退職し、妻と二人で若いころからの夢だった、洋菓子の店を始めたところだった。木の実は、その店で出す菓子に使うためのものだ。
タブロスからは車で来ており、森の外に止めてある。
二人とも、若いころから山歩きが趣味だったから、森を散策しながらの木の実集めも、けして苦にはならない。むしろ、森の景色を眺めたり、たわいのない会話を楽しんだりと、まるで十代か二十代のころに戻ったかのようだった。
木の実集めは主に、湖に面した南側を東から西へと歩いて行なった。
ウルカンの森は広く、あまり奥に入ると昼間でも迷う可能性もある。それを考慮してのことだ。
「そろそろ、戻るとしようか」
午後を過ぎ、森の中がうっそりと日が陰り、空気も冷たくなり始めたころ、ウィリアムがメリーに声をかけた。
「そうですね。木の実もずいぶん採れましたし、あまり遅くなって、タブロスへ帰るのが夜になっても、いやですものね」
メリーも笑ってうなずく。
二人はそのまま向きを変え、来た道を戻り始めた。
その途中から。
湖の方から湧き出した霧が、あたりをゆっくりと包み込み始めたのだ。
「まずいな……。あまり濃くなると、道がわからなくなるぞ」
ウィリアムは、軽く眉をひそめて呟くと、妻の手を取る。
「メリー、急ごう」
「はい」
メリーもうなずいて、足を早めた。
だが、霧はまるでそんな二人の不安を煽るかのように、またたく間に濃くなって行く。そしてとうとう、伸ばした手の先すら見えないほどの濃い霧に、あたりは飲み込まれてしまった。
二人は歩き続けているものの、とっくに道を見失ってしまっている。
そうこうするうち、乳白色一色に包まれた森に、夜の闇が落ちて来始めた。
「あなた……」
メリーが、不安げにウィリアムの名を呼ぶ。
「……少し休もうか。むやみに動き回るよりも、霧が晴れるのを待つ方がいいかもしれないしな」
その声音に、疲労の色を感じて、ウィリアムは労わるように言った。
「ええ」
メリーがうなずく。
二人は手をつないだまま、手探りで足元の地面に腰を下ろした。そこは霧のせいかじっとりと濡れて、座り心地がいいとはとても言えなかった。が、ずっと歩き続けている二人にとっては、足を伸ばせるだけでも、ホッとすることだ。
と。どこかで、ひたひたと地面を踏む足音が聞こえた。同時に、ハッハッというような、荒い息遣いにも似た声も伝わって来る。
「あなた……」
メリーが、不安げに身を寄せて来るのを感じて、ウィリアムは握った手に力を込める。
「立つんだ」
低く囁いて、そろそろと立ち上がった。メリーも黙ってそれに従う。
足音と息遣いは、次第に近づいて来た。
やがて、霧の向こうからぬっと姿を現したそれは。
三匹の野犬だった。
いや、ただの野犬ではない。目を爛々と赤く光らせ、威嚇するように低いうなり声を上げるその口からは、涎がダラダラとあふれ落ち、鋭い牙と牙の間からは悪臭を放つ息が吐き出されている。
それは、野犬がデミ・オーガ化したデミ・ワイルドドッグだった。
その姿を見た途端、ウィリアムはぞっと全身の毛が逆立つのを覚えた。メリーを引きずるようにして、無我夢中で駆け出す。
そのあとを、三匹のデミ・ワイルドドッグは、凄まじい咆哮を上げながら追って来る。
(追いつかれたら、終わりだ!)
彼は、激しい恐怖と共に、そう思った。
それから、いったいどうやって森の中を駆け抜け、デミ・ワイルドドッグから逃れたのか、ウィリアムは覚えていない。
気づいた時、彼は一人で森の中をさまよっていた。
霧はいつの間にか晴れ、森の中は木々の梢の隙間から射し込む月光で、ぼんやりと明るかった。
その中を歩き続けるうちに、彼は昼間たどった道を見つけることに成功した。
そこからは、さほど時間はかからなかった。森の外に出て、乗って来た車を見つける。そこに妻の姿があることを期待したが、車には誰もいなかった。
しばし躊躇したものの、彼は一旦車でタブロスへ戻り、警察へと駆け込んだ。
夜明けを待って、タブロスの警察はウルカンの森の捜索を開始した。
だが。メリーの行方は、杳として知れないままだった。
そして、一週間後。
ウィリアムは、A.R.O.A.本部を訪れていた。
「お願いします。妻を、見つけて下さい」
彼は、一週間前の出来事を話すと、受付で頭を下げた。
「……では、奥様はその後、見つかっていないのですね?」
受付の職員は、痛ましそうな顔で念を押すように尋ねる。
「はい。……警察も必死に捜索してくれましたが……。ただ、まったく手がかりがないわけではないのです」
うなずいて言うと、ウィリアムはこの一週間で警察が得た情報を告げた。
それによると。
彼の妻メリーの持ち物――木の実を入れていたリュックサックと、首に巻いていたスカーフが、ウルカンの森の東側の出口で発見されたのだという。
それはたしかにメリーのもので、リュックの中には採った木の実が入ったままだった。
そこは、タブロスから続く道路にも近い場所で、警察は彼女はなんとか森から脱出することはできたのではないかと考えていた。
だがその一方で。
ウルカンの森の近くに広がるアルタムの森で、彼女らしい人物を見かけたという証言もあった。その時彼女は、一匹の白い犬に守られるようにして、森の中を歩いていたという。
「アルタムの森というと……」
それを聞いて、職員はかすかに眉をひそめた。
「はい。『白い貴婦人の館』の伝説のある、あの森です」
ウィリアムは、鎮痛な面持ちでうなずいた。
『白い貴婦人』は、館に迷い込んだ人間を動物の姿に変えてしまうと言われている伝説の人物で、彼女の住む館に続く道が、アルタムの森にあるとも巷では囁かれている。そのため、猟師たちもその森には足を踏み入れないのだという。
「警察は、念のためアルタムの森の方も探してくれています。ですが……あれからもう一週間も経つと思うと、気が気ではありません。それに、ウルカンの森で遭遇した、三匹のデミ・ワイルドドッグを、アルタムの森で見たという証言もあるのです。……妻が、それに襲われたらと思うと……。どうか、お願いします」
言って、ウィリアムは再び頭を下げた。
「わかりました。依頼をお引き受けしましょう」
職員がうなずく。
「ありがとうございます!」
ウィリアムはホッとしたように声を上げると、再度頭を下げて立ち去った。
それを痛ましげな顔で見送り、職員は小さく吐息をつく。そして、ウィンクルムたちに依頼を回すために、立ち上がった。
解説
●目的:メリーを探して森から救出すること。
●アルタムの森
ウルカンの森の東側に広がっている森で、ウルカンの森ほど広くはありません。
この森にある小道の一つが、伝説の『白の貴婦人の館』に続いていると、言われています。
●『白の貴婦人』
自分の館に迷い込んだ客に魔法をかけ、動物に変えてしまうと言われています。
また、気に入った人間に莫大な財宝と不老を与えるとも、言われています。
●デミ・ワイルドドッグ
野犬がデミ・オーガ化したものです。
習性などは、野犬と変わりません。が、よりタフになった彼らは、大量に集まると危険です。
●留意事項
『白の貴婦人の館』については、あくまでも伝説であり、館がどこにあるのかは不明です。メリーが人間の姿で目撃されていることを考えても、『白の貴婦人の館』に迷い込んだ可能性は、考慮する必要はないでしょう。
また、ウィリアムがウルカンの森で遭遇した三匹のデミ・ワイルドドッグは、その後、メリーを捜索する警察などが、アルタムの森で見たという証言もあります。これと遭遇した場合、戦闘になる可能性は大きいと考えて、出発前の準備をして下さい。
ゲームマスターより
お世話になっています。
織人文です。
閲覧いただき、ありがとうございます。
今回は、行方不明の女性の捜索と救出です。
難易度は「難しい」としていますが、「普通より少し難しい」ぐらいの気持ちで考えていますので、どうぞお気軽にご参加下さい。
リザルトノベル
◆アクション・プラン
羽瀬川 千代(ラセルタ=ブラドッツ)
持ち物 コンパス、酢、懐中電灯、携帯食料 心情 森の中で1人きりなんて心細さに押し潰されてしまいそうだ 少しでも早くメリーさんを救出して2人を再会させてあげたい 行動 警察に捜索に加わる旨を伝え、まだ未捜索の場所があるか確認 アルタムの森、ウルカンの森の順で捜索 木の根元や洞穴など休息できそうな場所に人の痕跡を探す 時々名前を呼び掛けて反応を待つ 歩いていく方角を違えていないかコンパスを随時確認しておく 戦闘時は持参した酢を撒いて攪乱し隙を見て攻撃 突出せず深追いはしない もし白い犬が側に居たなら武器から手を離し敵意が無い事を示し メリーさんを守ってくれた事に感謝を伝える |
スウィン(イルド)
■持ち物(優先順に・両手を塞がないようリュックに) 水と携帯食料(メリーの分も)、懐中電灯、手当て道具、酢入りの小瓶数個 ■前 警察に手早く情報確認 メリーと犬・ワイルドドッグが目撃された日時と場所の詳細 時間制限がなければトランスしておく ■森 最初はアルタム、見付からなければウルカンへ 敵の奇襲に注意しつつメリーや手がかりになる物を探す ■戦闘 中~前衛で小瓶を投げ敵を妨害 「これでもくらえっての!」 メリーがいない時は殲滅重視、いる時は撃退重視 敵をメリーの方に行かせないよう間に入る ■メリー発見時 依頼を受けたウィンクルムである事を説明 必要に応じて手当て・水や食料の提供 歩けないようなら肩を貸すか背負う すぐ帰還し報告 |
大槻 一輝(ガロン・エンヴィニオ)
アルタム側から捜索 情報収集 デミが発見されたのと、荷物が発見された時の日付・場所 私自身は後方支援 ガロンの傷にだけは気を付ける 戦闘はガロンの指示に従う |
栗花落 雨佳(アルヴァード=ヴィスナー)
行方不明になって一週間…か。無事だと良いのだけど…。 まずは状況確認だね。 捜索に当たっていた警察にメリーさんらしき人の目撃とデミ・ワイルドドックの目撃情報がいつ頃なのか 情報だと目撃はアルタムの森に集中しているし、警察もウルカンの捜索をしていたわけだからアルタムの森を捜索しよう アルは白の貴婦人の話は知ってる?もし会ったら、僕はどんな動物にされるんだろうな… メリーさんらしき人と一緒に目撃された白い犬は貴婦人の眷族だと思う? メリーを見付けたらまず状態確認。 衰弱しているようなら毛布で身体を温め水を飲ませる 戦闘はメリーが居る状態ならば側にいて守る アルとはトランス状態になっておく |
ヴァレリアーノ・アレンスキー(アレクサンドル)
所有品 ランプ、剣 依頼遂行は絶対 強くなる為の糧となるならば幾らでも しかし一匹の白い犬とやらが気になる まさか白の貴婦人の魔法が絡んで…無いな 事情をメリーが見つかった時に聞く 自身よりメリーの救出を最優先 メリーが生きていると信じて捜索 皆とアルタムの森へ行く 居なければウルカンへ トランス状態になり警戒態勢 注意深く周囲を見渡す 霧が発生したら声を出し居場所を示す 目では無く耳を頼る ドッグと遭遇したらすぐに応戦し殲滅 仲間を呼ばせない サーシャ達と前へ出る 一体ずつ相手する 胴や足を剣で狙う メリーが見つかり応戦中の場合、 メリーを傷つけないよう離れてドッグ攻撃 台詞 無駄な血は流させない 救われない命など存在しないと俺は信じたい |
●アルタムの森
その日の午後。
依頼を受けたウィンクルムたちは、アルタムの森の出入口へと集まった。それぞれが、荷物を詰めたリュックや武器などを携帯している。
「警察に確認した情報を、まとめます」
一同を見回して、大槻一輝が口を開いた。
「まず、メリーさんの持ち物が発見されたのが、行方不明になった翌日の午前中で、場所はウルカンの森の東側の出口でした。メリーさんらしい女性が、白い犬と一緒にこの森で目撃されたのが四日前。場所はこの森の北側だったそうです。そして、デミ・ワイルドドッグ三匹が目撃されたのが二日前で、場所はこの森の西側、出入口の近くで、目撃者は警官です」
「つまり、デミ・ワイルドドッグに追われた彼女は、ウルカンの森からこの森に逃げて来て、そのまま北上したということだろう」
一輝の精霊、ガロン・エンヴィニオが言って、仲間たちを尋ねるように見やる。
「そこで、まずはこの森から捜索しようと相談がまとまったわけだが――」
「バラバラに動くのは、危険よねぇ」
小さく肩をすくめて、スウィンが返した。
「ここも霧が発生しやすいらしいから、ミイラ取りがミイラになっちゃ、おしまいだわ」
「だね」
羽瀬川千代が、うなずく。
「捜索が難航しているのも、霧のせいだって、警察でも言ってたよね」
「……となれば、団体行動だな」
その隣で、彼の精霊、ラセルタ=ブラドッツが低く言った。
「効率が悪いけど、しょうがねぇな」
スウィンの精霊、イルドも肩をすくめる。
そんなわけで、一同は連れ立って捜索を進めることになった。
ルートは、もう少し奥に進んでから北上することに決める。メリーが目撃されたのが、森の北側だからだ。
千代の提案で彼らは、木の根元や洞窟に人の痕跡がないか探すと共に、時々彼女の名前を呼んで、反応を見ることにした。
方針が決まると、彼らは歩き出す。
「……警察で、どこへ電話してたんだ?」
最後尾を歩きながら、ヴァレリアーノ・アレンスキーが、相棒のアレクサンドルに訊いた。
「依頼人の所だよ。奥方を発見したおり、何か渡したいものでもあればと思ったのでね」
「……妙なことを思いつくんだな。それで?」
答える精霊に、彼は軽く眉をひそめて問い返す。
「何もないと言われた。とにかく、早く奥方を見つけてほしい、とね」
「だろうな」
答えを聞いて、彼は小さく肩をすくめた。
その彼らの前を歩くのは、栗花落雨佳とアルヴァード=ヴィスナーの二人だ。
「行方不明になって一週間……か。無事だといいのだけれど……」
雨佳が、心配げに呟く。
「水と食料があれば、そのぐらいの期間はなんとかなるものだけどな」
「森の中だし、木の実や湧水もあるだろうから、大丈夫だよね」
精霊の言葉に明るい顔になって言うと、彼は思いついたように続けた。
「ところで、アルは白の貴婦人の話は知ってる? もし会ったら、僕はどんな動物にされるんだろうな……」
「おまえ、なんで動物になる前提なんだよ。気に入られるかも知れねぇだろ……」
呆れて返すアルヴァードに、彼は更にたたみかける。
「メリーさんらしき人と一緒に目撃された白い犬は、貴婦人の眷属だと思う?」
「知らねぇよ。……どっちにしろ単なる噂だ」
「それはそうだけどさ」
相変わらず呆れ顔の精霊に、彼は小さく口をとがらせた。
一方。先頭を行く千代は、持参のコンパスで方角を確認するのに余念がない。が、ふと顔を上げて、隣を見やる。
「ラセルタさん、何か怒ってる?」
「ああ。……だが、おまえにではない。依頼人にだ」
言って、ラセルタは顔をしかめた。
「襲われたとはいえ……大切な者から手を離すなど、俺様なら考えられない」
「でも、不可抗力ってこともあると思うよ。とっさの時って、思うように行動できないものだよ」
「相変わらず、お人よしだな、お前は」
小さく鼻を鳴らして返すと、ラセルタは黙り込む。
そんな彼らの後ろを歩くのは、スウィンとイルドの二人だ。
「今のうちに、トランスしておく?」
メリーの名前を呼びつつ歩いていたスウィンは、ふいにイルドをふり返って訊いた。
「急になんだよ」
内心ぎょっとしつつも、それを隠そうと顔をしかめて、イルドが返す。
「だって、デミ・ワイルドドッグに遭遇してからトランスじゃ、慌てるでしょ?」
言って、スウィンは仲間たちに止まるように合図する。そして、トランスのことを仲間たちにも告げた。
「そうだな。事前にトランスしておけば、何かあっても慌てずに済む」
うなずいたのは、ガロンだ。
「『備えあれば憂いなし』だね」
なるほどと軽く手を打って、雨佳が同意を示す。
「トランスって……ここで?」
一輝が歯切れ悪く尋ねるのへ、ガロンは澄まして答えた。
「もちろん、ここでだ。『善は急げ』とも言うだろう?」
「それはまあ……」
むにゃむにゃと、語尾が一輝の口の中に消えて行く。トランスするための『儀式』は、彼にとって内心、悶えるほど恥ずかしいことなのだ。それを人前でやるなど、できることなら、阻止したい。
だが。
「それが一番、合理的だろうな」
ヴァレリアーノがぼそりと言うのへ、千代もうなずく。
そんなわけで。一同はその場でいっせいにトランスすることと、相成ったのだった。
●霧の中で
彼らはある程度、森の奥まで進むと、今度は北へと進路を変えた。
そのまま歩き続けるも、メリーの姿どころか人のいた痕跡すらみつからない。
途中で何度か休憩を取りながら、彼らはひたすら歩き続けた。もちろん、時おりメリーの名前を呼ぶことも忘れてはいない。が、それに答える声もなかった。
そんな彼らを、いつしか発生した霧が包み込んで行く。
「千代、俺様から離れるな」
顔をしかめてあたりを見回しながら、ラセルタが鋭く言って、千代の腕を捕えた。
「大丈夫だよ」
千代もうなずく。
霧は、またたく間に濃くなって、互いの姿さえわからないほどになった。
「俺、ヴァレリアーノはここだ」
そんな中、ヴァレリアーノが声を上げ、腰に吊るしていた小型ランプに火を灯す。
「我、アレクサンドルはここにいる」
それに応えるように言って、アレクサンドルが、ヴァレリアーノの傍へと寄った。どうやら、視界がだめなら耳で、ということのようだ。
それは、他の者たちにも伝わったのだろう。それぞれが声を上げ、懐中電灯を持参していた千代とスウィン、雨佳はそれを取り出してつけた。
声と光が目印となり、彼らははぐれることなく、一箇所に集う。
「この状況じゃ、動くのは危険ね。……ここで、霧が晴れるのを待つしかないんじゃない?」
仲間たちを見回して、スウィンが言った。
「それが賢明だろうな」
ヴァレリアーノが低く言って、吐息をつく。
「……メリーさん、こんな森の中で一人きりなんて、心細さに押し潰されてしまいそうだよ、きっと」
あたりを見回し、千代が呟いた。
「うん。……早く、みつけてあげたいね」
雨佳がうなずく。
「だが、俺様たちまで迷っては、意味がなかろう」
捕えた千代の腕に力を込めながら、ラセルタが言った。
そのあとは、全員がなんとなく押し黙ってしまう。
何も見えない乳白色の空間の中で、彼らはただそれが晴れるのを待った。
それから、どれほどの時間が過ぎたのだろうか。
一時間は経ったのではないかと思われるころ。ようやく霧が薄らいで来た。
隣にいる相手の顔が見えるようになり、やがてゆるやかに周囲の景色が乳白色の幕の向こうから姿を現す。
だが、それと共に。
「何か、聞こえないか?」
アルヴァードが眉をひそめて、誰にともなく訊いた。他の者たちも、耳を澄ませる。
聞こえて来るのは、土を踏む四足の音と、荒い息遣いだった。
「まさか……」
一輝が低い声を上げ、全員が顔を見合わせる。
ほどなく、下生えの木々を揺らしてぬっと姿を現したのは、デミ・ワイルドドッグだった。しかも、三匹いる。おそらく、メリーたち夫婦を襲ったのと同じやつらだ。
ウィンクルムたちの動きは、素早かった。
千代がペットボトルに入れた酢をリュックから取り出すと、フタを開け、そちらへ投げつけた。デミ・ワイルドドッグたちは、その強烈な匂いに鳴き声を上げて、その場に座り込む。
その隙に、千代、ラセルタ、一輝、雨佳、アルヴァードの五人は後ろに下がる。対して残りの五人は前に出た。
「これでもくらえっての!」
スウィンが叫ぶなり、こちらもいくつかの小瓶に入れた酢を投げつける。
酢の匂いは、人間にとってもかなり強烈だ。人間の何倍もの嗅覚を持つ犬には、致命的だろう。実際、デミ・ワイルドドッグたちは三匹とも、まるで子犬のようにキャンキャンと鳴きながら、身悶えている。
とはいえ、さすがにただの犬ではない。迎撃されたことで、怒りに油を注がれたかのように、その目を赤く燃え立たせると、一匹がスウィンに襲いかかって来た。
「おまえらと遊んでる暇は、ねーんだよ!」
イルドが彼をかばうように更に前に出て、ロングソード『ギル』を抜いた。
「これ以上、無駄な血は流させない」
ヴァレリアーノも言って、ウィンクルムソードを抜く。二人はほぼ同時に、敵の足を狙って剣をふるった。
森の中に、デミ・ワイルドドッグの甲高い鳴き声が響く。鋭い爪を持つ四つの足が半ばから切れて、飛んだ。しかし。足を失いながらも、デミ・ワイルドドッグは、鋭い牙でヴァレリアーノに噛みついた。
「くっ……!」
口をついて出そうな叫びに、彼は唇を噛みしめた。
「アーノ!」
アレクサンドルが叫んで、そちらに駆け寄る。彼のバトルアックスがうなりを上げて、デミ・ワイルドドッグの頭にふり下ろされた。
その様子に、残りの二匹の口から、鋭いうなり声が上がる。
仲間の死は、彼らの怒りと憎しみに、更に火をつけたようだ。二匹はそのまま、彼らめがけて飛びかかって来た。
●戦闘
「往生際の悪い奴らだ」
飛びかかって来たデミ・ワイルドドッグを、言うなりラセルタが二丁拳銃で連射した。使う銃は、HS・アーミーM6の38口径だ。敵は、たちまちたじたじとなって、後退する。
「まったくだぜ。大人しく逃げればいいものをよ!」
うなずいて叫びつつ、その中の一匹、左側にいる敵めがけて、アルヴァードが『乙女の恋心』を放った。
愛らしい名前の魔法だが、威力が高いと、心臓のあたりが炎のように焼けつき絶命させる。生き残っても、心に穴が開いたような感覚が残るという恐ろしい技だ。
魔法を浴びたデミ・ワイルドドッグは、ふいに力を失ったかのように、その場にへなへなと崩れ落ちる。そのまま動かなくなった。
「デミ・オーガには、恋の炎は強すぎたみたいだぜ」
えっへんと胸を張り、アルヴァードが見栄を切る。
仲間を失った一匹は、逃げるかとおもいきや、再びうなり声を上げ、牙を剥き出して前衛のガロンめがけて飛びかかって来た。
「ガロン!」
「心配するな。任せておけ」
思わず声を上げる一輝に答え、彼は手にしたマジックワンド『シグナルアイ』をかざした。
「シャイニングアロー!」
呪文と共に、彼の周囲にいくつもの光の輪が現れる。飛びかかって来たデミ・ワイルドドッグは、その光の輪の一つに牙を立てる形になった。途端に牙は折れ飛び、デミ・ワイルドドッグ自身も地面へと叩きつけられる。
アレクサンドルが、とどめを刺そうと駆け寄ったが、敵はすでに絶命していた。
「どうやら、殲滅できたようだな」
それを見て、ガロンが呟くと、仲間たちをふり返る。
「の、ようだな。ご苦労さん」
そのガロンに歩み寄り、一輝が労うように肩を叩く。
仲間たちの傍に戻って来たアレクサンドルは、心配げにヴァレリアーノを見やった。
「アーノ、大丈夫かね?」
「デミ・オーガごときが、この俺を傷つけられると思うか?」
言って、ヴァレリアーノは噛みつかれた腕を、軽く振ってみせる。かなりの衝撃はあったものの、ウィンクルムガントレットを装着していたおかげで、かすり傷程度で済んだようだ。
「よかった」
アレクサンドルが、安堵の声を上げる。
それを見やって、千代が言った。
「とにかくこれで、デミ・オーガの方の心配はなくなったわけだね。あとは、メリーさんを見つけるだけだよ」
「それが、大変なんだけどねぇ」
肩をすくめて苦笑し、スウィンが返す。
「ともかく、もう少し北へ――」
彼が、言いかけた時だ。
背後から、犬の吠える声が聞こえた。全員がぎょっとして、ふり返る。アルヴァードやヴァレリアーノなどは、とっさに武器に手をかけていた。
だが、ふり返った彼らが見たのは、目を赤く光らせた凶悪なデミ・ワイルドドッグではなく、人懐こく尻尾を振りながらこちらを見やる、白いセントバーナード犬だった。
犬は、もう一度鳴くと、身をひるがえした。少し歩いて、後ろをふり返る。まるで彼らに、ついて来いとでも言っているかのようだ。
ウィンクルムたちは、顔を見合わせた。
「行ってみましょう」
スウィンが言った。全員がうなずく。
彼らは、犬のあとについて、歩き始めた。
少し歩いたところで、再び霧が出始めたものの、今度はそれほど濃いものではなく、懐中電灯で照らせば、充分前も見えたし、犬の姿を追うこともできた。
三十分ほども歩いただろうか。
犬が、ふいに走り出した。ウィンクルムたちも、慌てて足を早める。
一瞬、犬の姿を見失ったかと思ったが、そうではなかった。犬は、木々が密集した間にぽかりと現れた窪地に、一本だけ立つ木の傍に座り、尻尾を揺らしながら彼らが追いついて来るのを、待っていた。
「うわ……」
その場の光景に、雨佳が低い声を上げる。
「すごいね、ここ」
千代も、感心して言った。
窪地は、密集した木々の梢が天然の屋根となり、雨風もしのげる場所となっていたのだ。だけでなく、そこに一本だけ立つ木の幹には、女性や子供ならばすっぽりと入れるだけの洞ができていた。
そしてそこに。四十代から五十代とおぼしい、女性が一人、座っていた。
「メリーさん……ですか?」
一輝が、代表するように尋ねる。
「ええ。……あなたたちは?」
「俺たちは、ウィンクルムよ」
うなずいて問い返す女性――メリーに、スウィンが言った。
「ウィリアムさんの依頼で、探しに来ました」
雨佳が、補足するように続ける。
「主人の……。ああ……」
言うなり彼女は、安堵したように両手で口元をおおった。
「では、主人は無事なのですか?」
ややあって、彼女は尋ねる。
「ええ、ご無事です。ウルカンの森からなんとか出て、戻らないメリーさんを心配して、警察に捜索を依頼されました。それでもみつからないので、僕たちに依頼されたのです」
うなずいて、一輝がそう説明した。
●救出
事情を知って、メリーは再び口元を抑えた。
「よかった……」
「あの……怪我とかは、ないですか? お腹がすいているとか、寒いとか」
そんな彼女に、雨佳が尋ねる。ちなみに彼は、もし彼女が空腹だった場合のことを考えて、やわらかめのパンを持参して来ていた。だが、彼女はかぶりをふった。
「怪我はないわ。霧の中でデミ・ワイルドドッグから逃げる時、ちょっと手足をすりむいたぐらいよ。実は、お腹もそんなに空いていないの」
「空腹じゃないって……でも、この一週間、ずっとこの森にいたんですよね?」
千代が軽く眉をひそめて、問い返す。彼もまた、携帯食料を持って来ていたのだ。
メリーはうなずく。
「ええ。……でも、食べ物はあったのよ。ウルカンの森からこの森に逃れて来て三日目に、白いセントバーナード犬に出会ったの。その犬が、ここへ連れて来てくれたのよ。それから今までずっと、犬が私に、木の実や野草を持って来てくれたの。水も、この近くに湧水があったから、それを飲んでしのいだわ」
彼女の説明に、ウィンクルムたちは思わず顔を見合わせる。
「たしかに、セントバーナードは救助犬としても有名だが……それにしても……」
ヴァレリアーノが、低く呟いた。
「うん。なんだか、不思議な話だね」
雨佳がうなずく。
スウィンが、気を取り直してメリーに歩み寄った。
「じゃあ、擦り傷の手当をしておくわね」
言って彼は、自分のリュックの中から医療キットを取り出す。
彼がメリーの擦り傷を手当している間に、雨佳も持って来た毛布を取り出し、彼女の体に掛けてやった。
手当が終わると、アレクサンドルが彼女の方へと手をさしのべた。
「帰ろう。汝を待つ人は、今も眠れない夜を過ごしているのだよ」
「はい」
メリーはうなずき、その手を取って立ち上がる。そのまま歩き出そうとして、わずかによろめいた。空腹ではないとはいえ、さすがに体力は衰えてしまっていたとみえる。
それを見て、スウィンが彼女の前にしゃがんだ。
「どうぞ、俺の背中へ」
「え……でも……」
ためらう彼女に、スウィンは笑って言う。
「こう見えても、体力には自信があるから、大丈夫よ」
「では、お言葉に甘えさせてもらうわね」
言ってメリーは、彼の背におぶさった。
スウィンは立ち上がると、そのままゆっくりと歩き出す。
「疲れたら言え。俺が変わってやる」
並んで歩き出しながら、イルドが声をかけた。
「大丈夫よ。言ったでしょ。体力には自信があるって」
スウィンがおどけて返す。
そのやりとりに、他の者たちも思わず笑みをこぼした。
「あの犬、どこに行ったんだろう?」
窪地を出たところで、あたりを見回し、千代が呟いた。
「言われてみれば……姿が見えないな」
その呟きに、ラセルタも眉をひそめる。
「あの犬は、やっぱり白の貴婦人の眷属だったんじゃないかな」
言ったのは、雨佳だ。
「だからそれは、あくまでも噂だ」
アルヴァードが低い吐息と共に、口を挟んだ。
「でも、噂だから事実じゃないってことも、ないと思うんだよ。僕は」
雨佳はしかし、反論する。
「白の貴婦人の眷属……?」
スウィンに背負われたメリーが、そのやりとりに、怪訝な声を上げた。
「あ、白の貴婦人っていうのは――」
雨佳が説明しかけた時だ。
遠くで一つ、犬の吠える声がした。全員が足を止め、ふり返る。
あの白いセントバーナード犬が、洞のある木の傍に座り、まるでさよならをするかのように尻尾をふりながら、こちらを見詰めていた。
「あ……」
メリーが、小さく目を見張る。そして、スウィンの背の上から頭を下げた。
「メリーさんを守ってくれて、ありがとう」
千代が代表するように、言った。
犬は、まるでその声が聞こえたかのように、ひと声吠えると立ち上がり、身をひるがえす。そのまま、もうふり返ることなく、木々の間へと立ち去って行った。
それを見送り、ウィンクルムたちもまた歩き出す。
途中で霧は晴れ、移動もずいぶんと楽になった。
やがて一同は、森の出入口へとたどり着く。
途中、携帯電話で警察に連絡を入れたので、そこにはすでに救急車とパトカーが待機していた。
「不躾だが……頼みがあるのだよ。我に、木の実の洋菓子を食べさせてはもらえないかね。もちろん、後日、奥方がおちついてからでかまわないのだが」
救急車に乗り込もうとするメリーに、アレクサンドルがそんなことを言い出した。
メリーは一瞬、驚いた顔になったものの、すぐに笑ってうなずく。
「もちろん、いいですとも。他の方々も、ぜひ私たちの店に来て下さいな。今日のお礼に、好きなお菓子をご馳走させていただきます」
「おお、それはありがたい」
うれしそうにうなずくアレクサンドルの傍から、千代とラセルタが目を輝かせる。
「本当に、いいんですか?」
尋ねる千代に、メリーはうなずいた。
「はい。お待ちしています」
そのまま、彼女は救急車に乗り込んだ。
それを見送り、ウィンクルムたちは笑顔で顔を見合わせる。
そこには誰もが、「彼女が無事でよかった」と思っていることが伺えた――。
依頼結果:成功
MVP:
エピソード情報 |
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---|---|
マスター | 織人文 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 冒険 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 5 / 2 ~ 5 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 04月05日 |
出発日 | 04月13日 00:00 |
予定納品日 | 04月23日 |
参加者
- 羽瀬川 千代(ラセルタ=ブラドッツ)
- スウィン(イルド)
- 大槻 一輝(ガロン・エンヴィニオ)
- 栗花落 雨佳(アルヴァード=ヴィスナー)
- ヴァレリアーノ・アレンスキー(アレクサンドル)
会議室
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2014/04/12-18:12
ありがとね~♪
敵は、メリーさんがいない時なら殲滅重視
(逃げたやつが仲間を呼んだり、メリーさんを襲う可能性があるから)
同行してる場合は撃退重視(メリーさん保護が最優先)で大丈夫かね?
プラン提出済みよ。ぎりぎりまで修正はできると思うわ。 -
2014/04/12-00:23
皆さんレベル上がるの早いですね……っ!おめでとうございますっ!
僕達も頑張らないとなー……。
一応、僕の方はプランを提出して来ました。
仮プランですが、作戦に変更が無ければ多分このままです。
変更がある場合は書きなおしますので、何かありましたら遠慮なくどうぞ。
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2014/04/11-23:27
レベルアップおめでと~♪
おっさんもレベルアップ~♪新しいスキルはなかったけどね。
ヒーラーや後衛になるかは、大槻達がしたい方でいいと思うわよ。
支障はないと思うし。
ふむ、出発前に手早く情報きいといた方がいいか。了解よ~。プランは明日書く予定。 -
2014/04/11-21:55
あ……都合が良いタイミングか悪いタイミングかはさておき
レベルが上がったみたいです。
回復魔法、使える様になりましたが…ヒーラーに回った方が良いですかね?
私達…というか、専らガロンですが。
後衛に回ると前衛数の方が少なっちゃうんですよね。
正直、魔法回数的に言うとどっちもどっちなんで。
…まあ、基本は今のままで行く事に。
希望が多ければ、回復魔法セットして貰って、後衛に回ります。 -
2014/04/11-01:41
……そんな事があるのですね……。
バランスがいいのはいい事ですね。
ヴァレリアーノさんは初めまして。千代さんと一輝さんは今回もよろしくお願いします。
メリーさんが白い犬と一緒に目撃されたのはいつ頃なのでしょう。メリーさんと三匹のデミ・ワイルドドックが同じ日に目撃されているかどうかも気になりますから、捜索した警察の人に操作状況の確認をしようと思っています。
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2014/04/11-00:31
おっさんも6人いる状態見たけど、修正されたみたいねぇ。
入れなかった1人はどんまいよ!今回のメンバーは
前衛:ハードブレイカー1 シンクロサモナー1 ライフビショップ1
後衛:エンドウィザード1 プレストガンナー1
で、綺麗に分かれたわね~。改めて、皆よろしく!
フルメンバーになったけど、団体行動でいいと思うわ。
それじゃ、照明道具も持っていこうかね。あと手当て道具も持っていくつもり。
医療系スキルは持ってないけど、まあないよりましでしょ。 -
2014/04/11-00:16
( °д°)…
参加人数上限が5なのに対して参加者が6人居る様に見える件。
…こ、この場合の取り扱いってどうなんねんやろ…
あ、失礼。大槻です。
流れも把握、了解です。
一応、ガロン確かカウンター系の魔法覚えてたから前に出て貰えないか、とは思ってるやも
俺も戦闘が出来る訳でもないし、俺自身は後衛ですね。 -
2014/04/10-21:35
初見が多いな。
途中から参加させてもらうヴァレリアーノ・アレンスキーだ、宜しく。
俺とサーシャは両方前衛でどちらも攻撃担当になる。
相談の流れは把握した。団体行動に俺も賛成だ。
明かりは俺も持参しておく。
また、アルタムの森から捜索するのも異論はない。
手がかりが少ないがメリー捜索と救出を最優先事項と考える。 -
2014/04/10-20:22
お話し合いの途中失礼します、任務に参加する事になりました羽瀬川です。
パートナーのラセルタさんは後衛、俺は前衛でサポート担当になります。
一刻も早いメリーさんの救出に、力を付くします!
俺たちを含めて4組となりましたが広く不慣れな森で
合流が難しそうな事を考えると、このまま団体行動で良いでしょうか…?
捜索の流れや持ち物などはお二人が話していらした内容で俺も賛成です。
また霧が発生する可能性もありますから、明りは持っていた方が良さそうですね。 -
2014/04/09-02:25
そうですね。今の所2組4名ですし、バラバラに行動するより纏まっていた方が良さそうです。
自炊するとか言い出しそうなうちの相方は取り敢えず置いておいて、水と食料は僕達の方も用意します。
照明は、どこか洞穴など暗い場所に入る場合は使えそうですね。
夜になる前に見付けたいところです。
戦闘はアルが後衛で僕も妨害やサポートがメインになりますね…。
もしメリーさんを見つけた後の戦闘なら僕は護衛の方に回ります。
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2014/04/08-23:30
栗花落とアルヴァードは今回も一緒に頑張りましょうね~。
全員一緒に行動、で大丈夫かね?
どのくらい時間がかかるか分からないから、水と携帯食料を持っていくつもり。
メリーさんにも必要かもしれないから、少し多めに。
照明道具も一応持って行った方がいいかねぇ?
戦闘ではイルドは前衛、おっさんは砂やら酢やらで妨害メインの予定よ。
メリーさんがいる状態なら護衛も必要ね。 -
2014/04/08-00:51
スウィンさんイルドさんこんばんは。今回もよろしくお願いしますね。
そうですね。アルタムの方がウルカンより規模が小さいそうですし、メリーさんの持ち物がウルカンの東側…アルタム方面で見つかっている、メリーさんらしき人物の目撃情報もありますしアルタム側から探すので問題ないと思います。
1週間も経ってしまっていますしね…。無事だと良いのですが……。 -
2014/04/08-00:36
おっさんはスウィン、相方はハードブレイカーのイルドよ。よろしく。
あんまり頭を使う事は得意じゃないけど…メリーさん、必ず見つけたいわね。
さて、どうしたらいいかねぇ…。まず、アルタムとウルカン、どっちに先に行くか?
おっさんはアルタムに先に行って、見付からなかったらウルカンって考えてるけど。
敵の奇襲に注意しつつ、メリーさんや手掛かりになる物を探して、敵がいたら倒す。
って感じかね?