イミテーションプリンセス(錘里 マスター) 【難易度:普通】

プロローグ

 少女マリエルは悩んでいた。
 幼い頃から貴族の娘として教養を積み、美を磨き、父母の望むように良家の子女としてつつがなく育ってきた。
 家庭に不満はない。両親は優しく、自分を愛してくれる人だ。
 兄の居るマリエルは、家を継ぐ責務とは縁もなく、実にのびのびと育ってきた。
 兄が家督を継ぐ前か後か。判らないが、ゆくゆくは兄に家の事は全て任せ、自分は嫁に出るのだろう。
 ――ただし、その相手は選ぶことができない。

「理不尽だ、と。言われてしまうとどうしても言葉に詰まってね」
 後継ぎとして窮屈を強いられた長男だからこそ判る、妹の唯一の不満。マリエルの兄エリックの語る話を、A.R.O.A.の女性職員はうんうんと頷きながら聞いていた。
 年頃の女の子なら、燃えるような恋に憧れもするだろう。気持ちはよく判ると言わんばかりである。
「マリエルがもうじき成人で、既に決められた婚約者の元へ嫁ぐ事になるから……その前に、無駄だとしても何かしたかったのだろうね」
「それで、家を出て森に……?」
「家の別邸があるんだ。多分そこに行ったんじゃないかと思うのだけど……頻繁に使っていたのは少し昔の話だから、どうなっているか心配でね。あまり良くない噂も聞いたものだから……」
 エリックが表情を曇らせた、良くない噂とは、A.R.O.A.へ訪れている時点で悟れるだろう。オーガだ。
 そちらに関しては、森の近隣一体でオーガの目撃情報が皆無の為、それその物が居る可能性は極めて低いと説明が済んでいる。
 だが、火の無いところに煙は立たないものなのだ。デミ・オーガの存在に関しては、無いとは言い切れない節がある。
 例えば噂がデマだとしても、別邸を間借りしている盗賊の類が人を遠ざけるためにわざと流した――という事も、十分に考えられる。
「考え出すときりがないとは思うが、可愛い妹の事だと、どうしてもね。本当にオーガが関与していたらと思うと、僕には少し荷が重い」
「はい、勿論市民の皆様を危険に晒させるわけにも行きません。調査も兼ねて、A.R.O.A.が妹さんの捜索をお引き受けしましょう」
「ありがとう、何卒よろしく頼む。……あぁ、それとその、これは聞き流して貰っても良い話なのだけれど……」
 首を傾げた職員に、エリックは独り言のように告げる。
 マリエルを見つけたら、説得がてら、少しいい思いをさせてあげて欲しい、と。
 つまり、男性との恋愛的な接触だ。
 口説けとは言わない。婚約者がいる身なので、うっかり恋に落ちられても正直困る。
 あくまでエリックからの依頼である事を前提としつつ、マリエルに良い思いをさせる、というわけで。

「敵対する者が居たら、華麗かつ劇的に退治して、プリンセスのように助けてあげてください」
 エリックから預かった地図を差し出しながら、羨ましいなぁ、と言わんばかりの顔で依頼の仔細をそう締めくくった女性職員。
 静かな湖畔の森の影に二階建ての洋館があり、裏手には花畑が広がっているそうだ。
「マリエルさんはちゃんと自分の身の上を理解している方だそうなので、本気で口説かない限りは、こちらになびく事もないと思いますが、加減は考えて下さいね」
 セクハラは駄目、絶対ですからね。
 語尾にハートマークを付けそうな調子で言いながらも、目が笑っていないのであった。

解説

オーガはいませんが、敵対する存在はいます。
対象は不明瞭ですが、さして強くはない敵です。
華麗かつ劇的に戦える余裕はあるでしょう。

今回は緻密な戦闘作戦よりも、
接触の時点からいかにときめける演出を行うかが重要です。
(あまり大がかりな道具が必要な事は出来ません)

●マリエル
フランス人形のような容姿と服装の少女(19歳)
ロマンスに憧れていますがちゃんとおうちの為に結婚しなければならない事も判っています。
彼女が本気でウィンクルムに恋をして「帰らない」と言い出す事態になった場合は失敗となりますのでご注意ください。

※普通に倒して普通に連れ戻しても失敗にはなりませんが、
マリエルがとってもとってもしょんぼりしてしまうので演出してあげて頂けると嬉しいです。

ゲームマスターより

一日限りの逆ハーレムを味わわせてあげようエピソードです。
全員で一丸となって戦ってもよし、グループ分けの二段構えでも良し。
モブ敵を最大限利用したかっこいい戦闘プランをお待ちしております。

あまりにも精霊の性格とかけ離れた行動は聞いて貰えないかもしれないのでご注意くださいませね。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

神木 悠夜(ヴェルデ・ヴィオーラ)

  [心情]
解せんな。
「自分の身の上を理解している」のなら、何故自分から危険に飛び込む?
それがどれだけ人に迷惑を掛けるか分からないのか。
家族は健在、十分な教育を受けられ、金にも食べ物にも困らない。幸せな生活を送ってきたお嬢様は、脳みそまでお幸せなようで何よりだな。
(心底考え・行動が理解できない半分万が一オーガに襲われていたらという心配半分です)

[行動]
僕は敵への対処を優先する
可能性が無いと言い切れないからこそこの依頼を受けたんだ
相手が人ならまずは警告
聞き入れないなら容赦はせん
人でないなら警告無しで駆除する

お嬢様の相手は精霊や他の奴等に任せる
僕は女を喜ばせる為の言葉なぞ何も知らんからな
適材適所、だ


シルヴァ・アルネヴ(マギウス・マグス)
  心情
お嬢様ってなかなか大変だな。トキメキやロマンスの方多めで頑張ってみる!

行動
「お姉さんが考えるロマンスを参考までに聞かせて欲しいな
1つ年上の女の子が考える理想のロマンスなんて、見当もつかないし……」
依頼を紹介してくれた女性職員さんに素直に聞いてみる
お姫様抱きとか教えて貰えるかも?

道中アイちゃんにも、同じ女の子が好きそうなものを聞いて参考にさせて貰おう。

出会い頭等マリエルを抱きとめる機会があれば、お姫様抱っこを実行
してみたら……こっちが吃驚した
「うわ、軽いな」
ダンスのスキルを持っているのでふわりと着地させ

人形のような少女を少々不躾に見つめて、にこり
「天使かと思った。あ、マリエルで間違いない?」



ルイード・エスピナル(ドルチェ・ヴィータ)
  ■心情
家庭の事情って理解はしてても心が追いつかない事ってあるよなぁ
彼女と嫁ぎ先の為にも、いっちょ一肌脱ぎますか
お前得意だろこーいうの

■行動
洋館を目指す
余裕があったら登場のタイミングも測りたいし
なるべくこっそりがいいかな

マリエルさんが悪い奴に絡まれてるようなら敵の位置と数を把握し
颯爽と割って入る
オレ達が来たからにはもう安心だよお嬢さん!
柄じゃねーからちょっと恥ずかしーわ畜生!

■戦闘
前衛

彼女の安全確保最優先
危険な目に合いそうなら身を呈して守る
身体張るくらいならオレにもできるぜ!
痛いのはやだけど

カッコいいとかそーいうのは他のイケメンに任す

■事後
彼女を安全な所まで送る
時間があれば色々話を聞けるといいな



栗花落 雨佳(アルヴァード=ヴィスナー)
  説得がてら、いい思いをさせてあげて欲しい…か。面白い依頼もあるものだね
…でも、僕は少し彼女の気持ちが分かる気がするな…
家の為に自分の希望を二の次にする
それが分かっている分、彼女は僕より大人なのかもしれないけどね

何故かアルの機嫌が悪いみたい
あまり下手な事を言うと余計に怒らせちゃいそうだから、取り敢えずほっとこうかな…

マリエルさんには道すがら摘んだ花を花冠にして上げようかな…19歳の女性が喜ぶかは分からないけど
それから肖像画を描かせて貰おう
ささやかな反抗とこの出会いの記念に

…アル、今日は如何してそんなに機嫌悪いの?
僕に怒ってるの?…やきもち?
冗談だったのに…ふふ、そうだね
僕は君の神人だよ


アイオライト・セプテンバー(白露)
  お嬢様って大変だなあ。あたしもおんなのこ(強調)だから純愛とか憧れる気持ちはすっごくわかる。仕方ないかもしれないけど、せめて素敵な場所でいい思い出作ってあげたいな。みんな頑張って☆
別邸へ行くまでに、お花を摘めないかな。花束にしてマリエルさんにあげるの、パパが小道具に使ってね。途中で、シルヴァさんに訊かれたら教えるの。
「女の子が好きなのは花とスイーツとお喋りと優しさと、えっとえっと」(謎)
戦闘はパパにがんばってもらう。あたしはか弱い被害者です(モブ犠牲者ごっこ)
マリエルさんが誰かに本当に恋しそうになったら「パパ、おうちに帰ろう。ママが待ってるよ!」ってやろうかな。たぶん必要ないと思うけど…?



●乙女の気持ち
「お嬢様って大変だなあ。あたしもおんなのこだから純愛とか憧れる気持ちはすっごくわかる」
「やっぱりこういうのは女の子同士の方が良いんだよな。うん、やっぱり職員のお姉さんに聞いてきたのは間違いなかったな」
 別邸へと向かう道中にて。アイオライト・セプテンバーとシルヴァ・アルネヴは和気藹々と話しながら歩いていた。
 『おんなのこ』の部分を強調するアイオライトを、シルヴァは本気で『可愛い女の子』と認識しているが、少し後ろを歩くアイオライトのパートナー精霊白露の至極微笑ましい視線からお察しいただけるように、『彼女』は、男の子だ。
 5組10人のタイプも様々な男性陣は、件のお嬢様、マリエルの捜索を行っていた。
「ふむ、良くない噂は本当に噂の域ですね……バラエティに富みすぎて、今一つ、信憑性が乏しいようです」
 メモを片手に、マギウス・マグスは呟く。敵の具体的な情報が得られまいかと、近隣住民に尋ね歩いてみたが、結果は空振りに等しかった。
 何かを見たという話は一つとしてなく。誰かが言っていたとかそんな話題ばかり。
「ここまで清々しいと、むしろ……盗賊が悪い噂を流して人避けをしている説が有力に思えてきますね」
「ええ、確かに。オーガが関連していない方が、安全かとは思いますが……」
 白露の推察に、マギウスが頷き、前を歩く神人たちを見やる。
 女の子は何が好きだろう、というシルヴァの問いに、アイオライトが一生懸命考えて答えている。
 お花とか、スイーツとか。
「それからお喋りとか優しさとか、えっと、えっと……」
 うんうん唸っていたアイオライトが、ふと、道端に生える花を目に留めて、ぱぁ、と表情を明るくする。
「パパ、パパ、あれ、摘んで行こう?」
「おや……沢山咲いていますね」
 きらきらと目を輝かせて袖を引いたアイオライトに、ふわりと微笑んで応える白露。
 父親じゃないとかその辺はもはや諦めの境地ではあるが、彼にも父性という物が、あったのだろう。何も知らない者から見れば、二人は随分と立派な親子だった。
 微笑ましい物を見守るような眼差しを向けながら、シルヴァはぶつぶつと独り言を繰り返す。
「アイちゃんが花を用意していくなら、やっぱりオレはお姫様抱っこを……」
「演出を考えるのもいいですが、デミ・オーガや盗賊が潜んでいる可能性もありますから油断しないで下さいね」
 メモを閉じ、不意に真面目な顔をしたマギウスに、シルヴァはけろりとした笑顔を向ける。
「判ってるって」
 人懐こいその顔に、「頼もしい限りで」とマギウスもまた微笑んだ。

 張り切って良い思いをさせてあげようという者が居れば、正反対の事を思う者も、居るもので。
 極端且つ顕著に表していたのは、神木 悠夜である。
「解せんな」
「あら、そーぉ?」
 ぽつり、呟いた悠夜の一言に、ヴェルデ・ヴィオーラはたおやかに首を傾げる。
 独り言に掛けられた否定じみた台詞に、ささやかに微笑を含んだヴィオーラの表情を不愉快気に見やった悠夜は、あからさまな溜息を零して『独り言』を続けた。
「『自分の身の上を理解している』のなら、何故自分から危険に飛び込む?」
 心底、解らない。そんな感情の滲み出ている悠夜の横顔に、ヴィオーラは何を言うでもなく、ただ微笑みを返した。
 その物言いが、悠夜らしい。
 くすくす。微笑ましげに笑う声は、聞こえないように控えめに。そうして敵を警戒して周囲に気を配る悠夜に倣いくるりと辺りを見渡した視線が、合う。
 にこりと微笑む、栗花落 雨佳と。
 道端で詰んだ花を丁寧に冠にしながら歩く雨佳がどことなく楽しげなのは、見て取れた。引き受けた依頼の主旨がなかなかに面白い、というのもあるが、穏やかな微笑を楽しげに見せている要因は、もう一つ。
 彼の精霊、アルヴァード=ヴィスナーだ。
 雨佳とは対照的に、心底不機嫌と言った顔をしているアルヴァードをちらりと見やっては、雨佳はくすくすと笑う。
 きげんがわるいみたい。
 声は出さず、唇だけでヴィオーラへ囁いて、なんでだろうね? と首を傾げた雨佳に、ヴィオーラは二人をそれぞれに見やって、肩を竦めた。
 微笑ましげな気配を察してじとりと振り返った悠夜は、不意に視線の端を横切った存在に、弾かれたようにそちらを見やる。
 いぬ、が、二匹。
 目視で捉えられたのはそれだけ。だがそれが、デミ・ワイルドドックである可能性が、否定できないから。
 悠夜に現れたのは、憎悪。武器を手に駆けだすのを、止めるでもなく追うヴィオーラ。
 雨佳にアルヴァードは元より、マリエルとの接触タイミングを計るためにこっそりと行動していたルイード・エスピナルとドルチェ・ヴィータもまた、悠夜達より数瞬遅れて駆け出す。
 俄かに緊張を増した空気に、シチュエーションの模索に一生懸命になっていたシルヴァやアイオライトたちも、そちらへと視線をやって。
「――あ……」
 低く掛ける犬、その向かう先にある、ブロンドの少女の姿を、見つけてしまった。

●運命的な出会い
「危ない!」
 叫ぶ、声が。耳に届くと同時に、少女の体は何かに押され、ぐらりと傾いで、勢いのままに倒れこむ。
 けれど、体を支えようとした掌が地面に着くより早く、ふわり、体が宙に浮くのを感じた。
「うわ、軽いな」
 思わず、声に出た。
 ダンスのスキルを活かし、お姫様抱っこの状態からターンを決めてふんわりと少女の足を地面に戻したシルヴァは、大きな瑠璃色の瞳を覗き込み、微笑んだ。
「天使かと思った。あ、マリエルで間違いない?」
 さらりと零したのは素の感想。突然現れ窮地を救った男性にそんな言われ方をした日には、恋を知らない少女のときめき指数が跳ね上がるのは必然。
 一瞬で恋に落ちてもおかしくない対応に、けれどマギウスは辛辣にツッコミを入れた。
 べしっ、と頭をはたかれ、キメっキメの登場シーンを台無しにされたシルヴァは、若干不貞腐れたような顔でマギウスを振り返る。
 見やった彼は、呆れた顔をしていた。
「見とれてる場合じゃないでしょう。それより怪我はありませんか?」
「見とれ……え、あ、えっと、大丈夫、何とも無いわ」
 突然の出来事に呆然としながらマギウスの言葉を反芻したマリエルは、赤らむ頬を抑えながら、言って。
「ルイード!」
 叫ぶ声に、はっとしたようにそちらを見やれば、そこに居たのは腕から血を流す、見た事の無い男の人。
 その彼が居る場所が、つい先ほどまで自分が立っていた場所だと、気が付いて。
 さぁっ、と、顔が蒼褪めた。
「ってぇ……とと、マリエル、だよな。無事なようで、良かった。オレたちが来たからには、もう安心だよ、お嬢さん」
 颯爽と登場する予定だったルイードだったが、いきなりのマリエルのピンチに、彼は迷わず飛び出したのだ。
 格好いいなんて柄じゃないが、身を呈して庇うことくらいなら、出来ると。
「あ……わ、私、助けて、貰って……」
 ルイードが腕の血を拭って立ち上がるのを、動揺したように見つめ、慌てたようにポケットからハンカチを取り出したマリエルの手を、やんわり、掴んで。
 ドルチェは、にこやかにその顔を見つめた。
「大丈夫だよ、お嬢様。折角の真っ白で綺麗なハンカチを、血で汚すことなんて、無いよ」
 ハンカチを握りしめている手に手を重ね、そっと力を抜かせると、泣き出しそうな目元を指先で撫でる。
「ボクのパートナーが決めた事だからね。だから、泣かないで?」
 なんてことないよと微笑みながらも、ルイードが怪我をした瞬間、獣へ向けて殺意じみた物が漏れたのは、一部の者だけが気取れた事実である。
 その獣はと、いうと。
「ただでさえ面白くない話に、デミ・オーガが混ざるとか、なおさら面白くねぇ……」
 舌打ちして対峙したアルヴァードは、吐き捨てるように零す。
 元より底辺のアルヴァードの機嫌は、危ないから下がって、と、マリエルへ雨佳が声を掛けているのを見れば、極限まで落ちる。
(いい思いをさせろだ? バカにしやがって)
 貴族のお坊ちゃまの言い分も気に入らないが、そんな依頼をほいほい請け負ってきた雨佳にも、腹が立つ。
「消し飛べっ!」
 それがどういう類の憤りかは、ともかく。獣へ向けて放たれた攻撃が、ただの八つ当たりでしかないことは、認識していた。
 悲鳴を上げてもんどりうつ獣へと、悠夜は止めを刺す。もう一体は、白露が放つ弾丸を追いかけるように肉薄したヴィオーラの剣戟がその命を刈り取って。断末魔が途切れて、しん、と静まった重い空気が、よぎった。
 目の前で行われた命のやり取りに、少女の動揺は明らかで。アイオライトは傍へ寄り添い、一生懸命慰めていた。
「大丈夫? 無理しないで、パパもみんなも居るから、一度ゆっくり休もう?」
「え、ええ……」
 あやすように背を撫で促すシルヴァに付き従われたマリエルを先頭に、一行は彼女の別邸へと足を運んだ。
 応接室に腰を落ち着けて。マリエルはようやく動揺も収まったようだ。
「危ない所を助けてくれて、ありがとう。私は、マリエル……って、知られているのね。お兄様かしら」
 拗ねたように唇を尖らせたマリエルに、察している通りエリックからの依頼であることを告げる。
「別にオレたち、急いで連れ戻せって言われてるわけじゃないし、良かったら休憩がてら、マリエルさんとお話でもさせて貰えたらって思ってるんだけど」
 ルイードのその提案には、マリエルは瞳を丸くしてから、破顔した。
「私の方からお願いしたいくらいよ」
 少女がようやく見せた嬉しそうな表情に、雨佳は柔らかな微笑を湛えて。彼女の頭にそっと花冠を乗せた。
「やっぱり、良く似合う。人形のように愛らしい人だと聞いていたから……逢ったら、渡そうと思っていたんだ」
「ふふっ、お世辞でも嬉しい」
「お世辞? あぁ……聞き慣れて、いるのかな。でも、僕はそんなに口が上手くないから……ちゃんと、本音、だよ」
 儚げながら、ふんわりと微笑む雨佳が首を傾げる所作と、その真っ直ぐに向けられた台詞に、マリエルは頬を赤らめて、思わず視線を逸らしていた。
 その仕草が愛らしいと言うように微笑んで、雨佳は画材を取り出した。
「良ければ、マリエルさんの肖像画を描かせて貰えないかな」
「私、の……? 勿論、喜んで」
 赤みを帯びた頬を抑えながら嬉しそうに応えるマリエル。そんな二人のやり取りを遠巻きに見ながら、アルヴァードが露骨に舌打ちをしていたのは、同じように場を離れて窓の外を警戒するように見つめていた悠夜の視界にだけ、映った。
「肖像画、なら、手元にも花があると、一層映えるのではないですか?」
 花冠を落とさないようにしながら髪を整えていたマリエルに、白露の手から差し出される、花束。
 それは雨佳の花冠と同じような種類で、違う色の、野草。
「……薔薇の花束の方が、お好みでしたか?」
 尋ねる白露に、ふるふると首を振って、マリエルは小さな花束を愛おしげに受け取った。
「私は、人の手で育てられた薔薇よりも、自分の力だけで咲いている花の方が、好き」
 細められた瞳は、野に咲く花々への羨望が過っている。
 そんな彼女の眼差しに、ルイードは傍らのドルチェの袖を引き、「ほら」と示し告げる。
「お前こーいうの得意だろ。行ってやれよ。お前面はいいし、愛想良くしてりゃ普通にモテんだから……」
 それが、些か面白くないという感情はあるのだけれど。
 複雑な心持のルイードをちらり見やり、ドルチェは肩を竦めてから、マリエルの前で膝を折った。
「ボクも好きだよ。自由に咲いてる花。だけど人の手がかかってたって、薔薇は綺麗で、人を魅せるでしょう? おんなじ。ボクらみんな、可憐なマリエルに魅せられてるよ」
 歯の浮くような台詞でも、堂々、さらりと紡がれれば、気障な雰囲気も薄れて。ブロンドに指を絡め、しなやかなそれを辿るようにして頬に触れれば、大人の空気を醸し出す、口説き文句に昇華される。
 にこり、微笑んで、触れた手をぱっと離すと、悪戯気にドルチェは笑った。
 仄めかすのは、冗談。元来の女性好きも相まって、割と面白がって口説きにかかっていた所だが、ガチで口説いてんじゃねぇ! という視線が、背に痛いほどに突き刺さるので、お遊びも程々に。
 お上手ね、とマリエルが微笑んだところで、雨佳の準備も整って。
 ゆっくりとした時間を、彼らは談笑を交わしながら過ごした。

 絵が、描きあがるまで。休息に当てられた時間が過ぎて、帰路を促されたマリエルは、完成した絵を見つめ、名残惜しげにしながらも素直に頷いた。
「安全な場所まで、勿論オレたちが送っていくから」
「先ほどのような戦闘の際は……次は、配慮しますので」
 シルヴァとマギウスの言葉に、マリエルは首を振り、平気、と笑う。
「さっきみたいな事が、あっても、貴方達の傍が、一番安全で、安心できると思う」
 抱え上げられた感覚は、あまりに鮮烈で、まだ余韻が残っている。それが安心感に変わっているのだ。
 別邸を後にし、湖畔を横目に穏やかな木漏れ日を半分ほど過ぎた所で、ふと、マリエルは貰った花と同じものを、目に留めて。
 思わず、足を止めていた。
 前を歩いていた者も足を止め、振り返る。
 俯いた少女は、そんな彼らを、悲しい顔で見つめた。
「……帰りたくないと言ったら……貴方達は、怒る?」
 それは、言ってはいけないことだと理解しているのだろう。声は、震えていた。
 驚いた顔をする者が大半の中で、悠夜は嫌悪じみた顔で少女を見やり。
「家族は健在、十分な教育を受けられ、金にも食べ物にも困らない。幸せな生活を送ってきたお嬢様は、脳みそまでお幸せなようで何よりだな」
 真っ直ぐな言葉を、ぶつけた。
 あまりに直接的な非難に、けれど咎めるような声が仲間からあがるより早く、マリエルの悲痛な声が響いた。
「貴方には、判らないわ! 私のお花畑はイエスしか許されないの。これは生まれて初めてのノーなのよ。一度くらい……自由を夢見たって……この夢が、終わらなければと願ったって、いいじゃない……」
 反射的に声を荒げたのは、最初の一言だけ。紡ぐたびに勢いをなくしていく語尾は、マリエル自身が悠夜の言葉を痛いほどに噛みしめた、自責ゆえだろう。
 今にも泣きだしてしまいそうな少女を、どこか苛立たしげに、どこか、困ったように見つめてから、悠夜は言葉を返すことはせずに顔を背けた。
 あらあら、と。二人のやり取りを見守っていたヴィオーラは、それぞれの表情を見てから、こっそり、悠夜に耳打ちをする。
「ゆーちゃん、初対面の、それも女の子にはちょっと、キツすぎるんじゃなぁい?」
「……ふん。知った事か。フォローしたいなら、お前が勝手にすればいいじゃないか」
 元々ちやほやしろというお達しがあって。苦手を自覚している悠夜はヴィオーラに任せると指示している。
 その指示を聞くも聞かないも彼次第だが、それこそ、勝手にしてくれればいいことなのだ。
 ツン、と突っぱねた顔のままの悠夜に、くすり、ヴィオーラは微笑んで。今度はマリエルの方へ歩み寄ると、長身を丁寧に折り、顔を覗き込んだ。
「ごめんなさいね、マリエルちゃん」
 ふるふると首を振ってヴィオーラをそっと見上げたマリエルは、視界が滲みかけているのに気が付いて、慌てて目元の涙を拭う。
「判ってる、私が、悪いんだもの……」
「ん……オーガの噂のある場所に一人で、なんて、不用心よ。君のお兄さんも、皆も、勿論ゆーちゃんも、心配したんだから」
 宥めるように、ぽん、と軽く掌で頭を撫でて、ヴィオーラは努めて優しく告げた。
「しん、ぱい……?」
 悠夜の言葉をフォローするヴィオーラに、マリエルは目を丸くして、ぱちくり、瞬かせて。
 それから、ぽつり、呟いた。
「そう……」
 その頬には、涙が伝ったけれど。
 俯いた口元には、笑みがあって。
「みんな、待ってるから。帰ろう?」
 マリエルよりも低い視線で見上げるアイオライトに手を引かれ、少女は再び歩き出した。

●イミテーションガール
 森を、抜ける。
 ほんのりと眇めた瞳で、街へと続く長閑な情景を見つめて。
 どこか幸せな心地を含んでいる、そんな顔で、一度何かを思うように空を見上げたマリエルは、小走りに数歩、前へ出ると、くるり、一向を振り返った。
「ウィンクルムの皆様、本日はわたくしの我侭にお付き合いさせてしまい、申し訳ありませんでした」
 深く頭を垂れたマリエルには、無邪気な人懐っこさや、素直な少女らしさは無い。
 生まれて初めて心のときめきを知った。
 生まれて初めて自由な世界を歩いた。
 けれど、彼女はそれに溺れることはなく現実へと戻って行った。
「わたくしを天使と仰った貴方のその言葉、わたくしは覚えているわけにはまいりません。ですから、また。今度は貴方の本当の天使へ、告げて差し上げて下さいませ」
「……冗談のつもりじゃぁ、なかったんだけどな」
 頬を掻き、肩を竦めて。マギウスと顔を見合わせたシルヴァは、苦笑がちに言う。
「勿論、存じ上げております」
 にこり。シルヴァが天使と称した容姿を一番に映えさせる微笑を、彼女は自覚している。
「殿方ばかりの空間で、貴方が傍に居て下さったこと、心強くありました。どうぞ貴方は、自由な空の下を、歩んで下さいね」
「うん、あたしもマリエルさんみたいな綺麗なお姉さんと一緒に居られて、楽しかったよ。また逢えるかな」
「勿論。貴方が望んで頂けるのなら、是非に」
 もう会う事もないでしょうけれど。アイオライトと握手を交わしたマリエルが飲み込んだ言葉は、幼い彼には判らなかった。けれど、突き放すような微笑は、白露にそれを気取らせる。
 彼が、それをわざわざ口にすることも、無いけれど。
「勿体無くも美しい絵を、ありがとうございました」
「『持ち帰る事は出来ないから、燃やしてしまってください』……なんて、言わないよね?」
 絵を雨佳へと差し出しかけた手をぴくりと震わせて、ゆっくりと瞳を伏せたマリエルは、大切そうに抱え直し、首を振る。
「……貴方が、恥ずかしいから処分してくれと申されても、差し上げられませんわ。わたくしの肖像画に致しますもの」
 その願いが叶うならば。そんな風に思っているのが、ありありと窺えるから。ずっと不機嫌だったアルヴァードも、何を言うでもなく視線を逸らすだけ。
「わたくしなどの為にお怪我をさせてしまい、申し訳ございません。わたくしに取れる責任の一切は取らせて頂きますので、何卒――」
「あー、いい。いいって。オレにできるのはこれくらいだって、始めから判ってやったことだし。名誉の勲章って事で一つ。な?」
 からりと軽い調子で手を振り笑って見せたルイードの、治療の痕を見つめながら。マリエルは緩やかに細めた瞳を伏せ、頷く。
「……このご恩は、一生忘れません」
 それ以上を見つける事が出来なかった彼女の頭に、ドルチェは励ますように手を添え、優しく撫でる。
 振り払うでもなく、顔を上げて見つめることでその手を離させたマリエルは、最後に悠夜へと向き直った。
 怪訝な顔に見つめ返されるが、微笑んだマリエルは穏やかに柔らかに悠夜を見つめる。
「思慮の足りぬ行動ゆえ、多大なご迷惑をおかけしてしまった事、皆様のお気持ちを介さず傲慢な物言いを致しましたこと、心よりお詫び申し上げます」
 ご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした。
 再び深く礼をしたマリエルに、悠夜もまた、表情を変えないまま、つん、とそっぽを向いた。
「生憎と、僕は嘘が嫌いでな。思っても居ない事を、口には出せない」
 マリエルに告げた言葉は心から思っている事実だけれど。
 ヴィオーラのフォローを否定する気が無いのも、事実。
 オーガに対する敵愾心、マリエルに対する呆れ。それらを除いたほんの少しの部分だけれど、ちゃんと、心配していた。
「……お前一人のために、これだけの人間が動いた事実を、良く理解するんだな」
 貴族の令嬢という仮面じみた微笑を湛えていたマリエルが、その言葉に返したのは、彼女が許されている『はい』の一言だったけれど。
 浮かべた笑顔には、少女マリエルの素直な嬉しさが、現れていた。



依頼結果:普通
MVP

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 錘里
エピソードの種類 アドベンチャーエピソード
男性用or女性用 男性のみ
エピソードジャンル 冒険
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 5 / 2 ~ 5
報酬 多い
リリース日 03月28日
出発日 04月05日 00:00
予定納品日 04月15日

参加者

会議室

  • [17]シルヴァ・アルネヴ

    2014/04/03-23:03 

    >アイオライト
    返事ありがとう。アイちゃんの返答を参考にさせてもらうな!

    さて、ここまでの相談参考にプラン仕上げるか
    特に反対意見もなさそうだし、団体で行動してる感じに書いておく。

    神木、ルイード、栗花落、アイちゃん、色々聞かせてくれてありがとな。

  • [16]栗花落 雨佳

    2014/04/03-12:52 

    僕達は後衛のエンドウィザードで単体行動には向かないので、団体、もしくは2;3位での移動の方が都合がいいですね…。

    マリエルさんに関しては、特に役割分担を決める必要はないですね。
    悠夜君のように戦闘に重きを置くスタイルでも戦わずにマリエルさんの護衛に努める人がいても良いですし。
    精霊と神人でそれぞれ分かれても良いかな。と。
    僕は最初にも言ってますが戦闘があまり得意ではないので、戦闘はイライラして当たり散らしているパートナーに任せて、マリエルさんの側に居る様なアクションになりそうです。

  • 栗花落さん、まとめありがとう♪
    移動も戦闘も臨機応変……でいいかな? そんなかんじで仮プラン書いてみるつもり。
    戦闘はたぶん後方支援っぽくなりそう。
    で、マリエルさんにもパパががんばって口説いてみるつもりだけど……たぶん玉砕するね、これは。

    >シルヴァ
    だいじょうぶだよ-。わーいおんなのこあつかい♪
    プランにもそう書いておくね。

  • [14]シルヴァ・アルネヴ

    2014/04/03-02:39 

    明日、ここ覗けるのは19時以降になると思うけどさ、締切り1時間前位までは
    変更なんかに対応可能なので、何かあったら言ってくれな。

    あ、それと洋館まで向う時だけど
    オレの場合は、特に単独の方が都合が良いというわけじゃないから
    全員でも、3:2で分れてもどっちでもOK。
    人数分けが手間で、皆に不都合がなければ全員で向かっていいんじゃないかな。

  • [11]シルヴァ・アルネヴ

    2014/04/03-02:21 

    戦闘については、単独でも集団でも対応できるように書いておくつもり。
    基本はオレもマギも前衛だけど、うちのマギ(シンクロサモナー)は
    行動順が遅いから、集団戦闘の場合、遠距離サポートがあるとありがたい感じだな。

    >アイオライト
    もしアイちゃん(既にアイちゃん呼び。女の子だと思い込んでます)に、女の子が
    好きそうなものを聞いて良かったら、洋館への移動中にでも聞きたいんだけどさ
    どうだろ? 文字数厳しそうだからなぁ。

  • [10]シルヴァ・アルネヴ

    2014/04/03-02:19 

    状況が臨機応変だと
    (主に戦闘)行動が纏め辛いのがちょっと困ったなー
    マリエルが盗賊団の大将みたいなのに捕まってる!となったら
    戦い方も決めやすいんだけどな。

    とりあえず、オレの大体の行動予定を大雑把に書いておくけど

    まず、女の子が考える理想のロマンスってどんなものか、女性職員さんに参考までに聞く!
    洋館への道すがら周辺の住人を見かけたら、デミ・オーガや不審者の噂を聞いておく
    マリエルを見つけたら、相棒と一緒に、道中知恵を絞った演出をしかけてみる
    危なくなったら、他の人にマリエルを任せて「ここはオレが引き受ける」しようかな。

  • [9]栗花落 雨佳

    2014/04/02-19:36 




    えっと、戦力は

    シンクロサモナー×2
    プレストガンナー×1
    テンペストダンサー×1
    エンドウィザード×1
    近距離3人の遠距離2人でバランス良いですね。

    ぶっちゃけた話、敵の情報が曖昧なのは団体で行動しても単体で行動してもどちらにも合わせて敵を配置してくださる配慮のようなので、どちらでもいいと思いますね。
    2:3で分かれて向かってもいいと思いますし。

  • あたしは全員で行ってもいいかなーって思う。目立っても今回は特に支障ないと思うし。
    えーと、「彼女を助ける側と悪いヤツを懲らしめる側」と、その分け方でいったら、悪い奴を懲らしめる側にしようかなあ。
    で、一段落したらパパにちょっとマリエルさんを口説いて貰うつもり。
    でもうちのパパそういうの駄目っぽいし、みなさんの作戦の前座だとおもってもらっていいよーー。

  • まあ、アレだ。
    今回は演出重視なところもあるし、本筋逸れなきゃやりたいことやっちゃえばいいんじゃねーかな!
    相手が恋に落ちない程度にっていうのが正直難しい気もするけど…各々配慮するしかないんかな。

    取りあえず、敵を倒すにしろ彼女と接触するにしろ、全員で件の洋館目指す感じでいいんかな。
    敵の数も何がいるのかも分かんないし、まとまってた方がいいのかなーと思ったけど。
    人数いたら目立つだろうし、バラけてもいいのかも?
    で、彼女が悪いヤツに捕まるなり絡まれるなりしてたら、彼女を助ける側と悪いヤツを懲らしめる側に分かれて行動するって認識なんだけど、何か違ってたりこうした方がいいとかあれば軌道修正よろしく!

  • [6]栗花落 雨佳

    2014/04/01-01:10 

    こんばんは。

    うーん、僕は戦闘が得意ではないですから、どちらかといえばマリエルさんとゆっくりお話が出来たらいいなぁと思ってます。まぁ、カッコよく颯爽と助けに入る様な真似は出来ませんけども(笑)

    何故かよく分からないのですが、相方の機嫌がすこぶる悪い様なので、ほっておいて上げてください。
    色んな意味で噛みつきそうです……。

  • [5]シルヴァ・アルネヴ

    2014/04/01-00:32 

    っと、ちと見落としてたな
    戦闘に関しては、連携してもしなくても良さそうな感じか~。

  • [4]シルヴァ・アルネヴ

    2014/03/31-23:50 

    初顔合わせの人は、はじめまして
    シルヴァ・アルネヴと相棒のマギだ、よろしくな。

    何となく、この依頼が残念な事になったらあの女性職員さんから
    今後「ガッカリだわ」な目で見られそうな気がするなぁ(頭がしがし)
    ロマンチックってよく分らないけどさ、微妙な顔してる相棒と一緒に
    できるだけ頑張ってみるつもり。
    マリエルがどの辺りにいるか、探してみないといけないだろうし
    それと一緒にデミ・オーガや怪しいヤツが居ないか、調査の方もするな。

    戦闘発生時にそれぞれどういう対応するかっていうのは
    ちと話し合っておいた方が良いか?

  • どうもおじゃまさまー。アイだよっ。
    まだまだ頼りないけど、よろしくでーす。

    あたしもどっちでもいいけど、今のところはマリエラさんのフォロー希望かなあ。
    こういうのって「誰かがチンピラ役して彼女に絡みにいって、本命がその場に通りがかったふりをして、ヒーローっぽく助ける」のが王道かな? でも、今回敵さんいるしね…。
    あと「ずっと陰からお慕いしておりましたが、私はもうすぐ旅立たなければなりません。そのまえにこの思いを打ち明けry」とか。でもあたしおんなのこ(強調)だから。
    神木さんの件も、あたしもそれでいいと思うよ。正体がよくわからないんだったら、ちゃんと調べておいたほうが後を引かない気がするし。

  • どうもー。
    オレはルイード、同行する精霊はシンクロサモナーのドルチェっつーんだけど、よろしくよろしくー。
    初めてのお仕事で至らない点があったらすまんね。

    神木さんが敵の対処に重点を置くのはりょーかい。
    全員で同一の行動とる必要もないだろうし、そーいう人がいるのもいいと思うよ。個性個性。
    オレはそう凝りは無いんでどっちでもいいんだけど、
    敵の数も分かんねーしオレとドルチェは彼女の安全確保の方を取りあえず希望しとくかなぁ。
    良い思いをさせたげるのに人手は必要だろうし、ウチの精霊さんはそーいうの好きそうな気がするし…多分。

  • [1]神木 悠夜

    2014/03/31-00:25 

    神木悠夜だ。
    どうせこの依頼限りの関係だ、宜しくしなくても構わん。

    初めに言っておくが、僕はマリエラとやらにさして興味はない。
    演技力の類もないし、そいつのフォローというか、「良い思い」をさせるんだったか?
    それに関しては何も出来ん。他の参加者で何とかしてくれ。
    一応、精霊にはフォローに回っておくよう言い含めておくが、
    あいつが言う事を聞くとは限らん上にそもそもの性格がな……。

    僕自体は敵の対処に重点を置く。
    デミ・オーガである可能性が低いとはいえある以上、見逃す事は出来ないからな。


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