プロローグ
「困ります。まだ確認が済んでいません」
中性的な容姿の青年が、長い深緑色の髪を髪をゆらりと靡かせながら詰め寄ってくる。
「返して頂きます」
言うや否や、周囲の木々を揺らし、一斉にオーガが襲い掛かってきた――。
状況報告を致します。
眼鏡をかけた、きつそうな印象の女性が淡々と語る。
イベリン王家直轄領にて起こったオーガによる拉致事件の調査過程でオーガと遭遇、交戦。
オーガの討伐には成功したものの、現場にはもう一体、上位種と思われるオーガが出現。
交戦したが、驚異的な防御力を持つ魔法によって退けられ、やむを得ず撤退。
その際、拉致された人間――妙齢の女性だった――の奪還には成功したが、逃走時に配下と思しきオーガの襲撃に遭う。
襲撃者はヤグアート十体。被害者の女性を執拗に狙っていたため、一時的に潜伏、神人一名の武装を解除した上で被害者を装い、離脱。
それによりヤグアートを誘導し、女性から追撃の目を逸らすことは出来た。
「……もっとも、それも一時的。私達は既にオーガと交戦した後であったため、討伐には至りませんでした」
「それで、ヤグアートと、女性は……?」
「女性は私のパートナーが保護しているはずです。ヤグアートは、誘導の過程で相手が違う事に気が付いたのか、引き返して行きました」
つまり、まだ被害女性は危険な状況に晒されていると言う事である。
「応援の要請をします。潜伏場所までの道は私が記憶していますので、案内ならば可能です」
案内ならば。そう告げた女性は、神人だった。
オーガと交戦したばかりであるにも拘らず、その身にトランスのオーラはない。
パートナーである精霊は、いま、トランスの恩恵を受けておらず、彼女がその精霊の下に駆けつけても、再トランスはできないだろう。
戦闘面で助力することのできない事を詫びて。それから、女性はまた淡々と告げた。
「――私のパートナーは、何があっても任務を最優先と致します。ですから……ですから、どうか無事に、女性を助けて下さい」
一度だけ言いよどんだその間には、何が入るのか。
気取れぬほど、彼女の瞳は冷めていた。
それは陽の高く昇った頃。息も絶え絶えの精霊に悲痛な声をかける仲間を背にしての、『報告』だった。
◆
いつまでも潜伏しても要られない。幸い、あの上位種は自ら動くことはなさそうだ。
しかし恐らく襲撃を受けるだろう。我々には分が悪い。
それでも、辿りついてくれ。彼女を救う事の出来る仲間を、連れてきてほしい。
そうだな、出来るなら、彼女の意識がない内に全てを終わらせてあげたい……などとは、欲張りすぎか。
――さぁ、決断の時だ。
やって、くれるね?
口癖のような台詞で、自らの神人の背を押した男は柔らかく微笑む。
彼女なら、きっと、この意志を間違いなく届けてくれるだろう。
託した精霊は暗い木の虚の中で小さく息をつく。
気を失った女性が目覚める気配はない。
左手の紋章は、まだ赤い。
(あぁ、いけないな、少し、寒い……彼女が冷えてしまわないだろうか)
裂けて汚れた上着ではかけてあげる事は出来ないのが悔やまれる。出来れば早めに後輩たちに救助願いたいものだ。
(あぁ、いけないな……すこし、ねむい……)
暗い、木の虚の中に。
しとり、しとり。赤いものが滴っていた。
解説
●目的
被害女性を助ける事
オーガの討伐は必須事項ではありません
●場所
A.R.O.A.のイベリン支部から徒歩で30分ほど街道を進んだ先の深い森の中
人が通れる道はありますが、舗装はされていません
精霊と被害女性の潜伏場所は道からかなり外れます
多少影の濃い場所がありますが、陽の出ている内は照明が必要なほどでもありません
最短で2時間あれば辿りつけるでしょう
●敵
ヤグアート×10体
素早さが特徴。鉤爪で攻撃してくる
上空からの無音滑空による奇襲に注意
『上位種と思われるオーガ』との接触の可能性は極めて低いでしょう
敵とどの程度戦闘になるかは行動・作戦次第
●登場NPC
被害女性:妙齢の女性。意識を失っていて自力での行動は難しい
神人:道案内役。迷子の心配はありませんトランス効果は切れていて再トランスは不可能。非武装。装備類は精霊の下に
精霊:被害女性保護役。トランス効果は切れていて再トランスは不可能。武装状態。神人の装備を預かっている
ゲームマスターより
考えることは多く見えますが、きっと単純です
作戦展開は色々選べるかと思います
たくさん悩んでください
なお、プロローグの内容は、森の中の精霊の現状を除き、道案内役の神人から得る事の出来る「PC情報」です
踏まえた上でのご相談を推奨します
リザルトノベル
◆アクション・プラン
ミオン・キャロル(アルヴィン・ブラッドロー)
案内の神人、精霊共フード付マント着用 往路の方針は敵に発見されないよう注意して進み、交戦がやむえない場合以外は戦闘回避 襲撃された時は非武装の神人を盾で守る 上空や異変に注意し、迅速に帰る為に道を覚える(記憶術、植物学 トランスは往路での交戦時か潜伏場所付近に近づき応急手当前にする 合流し精霊の応急処置 道具が無ければ服で止血 止血や薬用に草があれば採取(薬学、植物学、医療 神人に武装を促す 精霊が残るや囮等言い出したら反対し逆効果にならないよう言葉を選ぶ 「帰るまでが任務よ、見ての通り戦力が厳しいから辛いだろうけど頼りにするわね」 戦闘は非戦闘員の近くで盾で攻撃を凌ぐ 明りが必要ならマグナライトを足元へ 持物 応急道具 |
上巳 桃(斑雪)
オーガは被害者の身形か顔立ちを覚えてるかも だから、フード付きマントで恰好を誤魔化していこうっと 武装が見えなかったら、迷い込んだ旅行者かと思ってスルーしてくれるかもしんないし(甘い希望だけど あと、案内の神人さんを列の真ん中にして、端から見えにくくするとか 行きはさっさと進みたいな トランスはギリギリ、出来れば帰り道になってから 帰りもあんまりオーガは相手したくないや クリアライトで眩ませたら、逃げやすくなるかな オーブも帰りに発動させよ 被害者の方がパニクっちゃうなら、私のメンタルヘルスでどうにかできるといいけど そだ、私の服とそっちの服を交換しよ? オーガの印象に残ってるのが着衣なら、気を反らせるかもだから |
アイリス・ケリー(ラルク・ラエビガータ)
お二人の覚悟、しかと受け取りました 金属音などの消音も期待し、フード付きマント着用 移動時は枝や葉の揺れる音に気をつけ、頭上からの奇襲を警戒 アルヴィンと違う方向を注意 ●往路 敵から逃走後等、神人の案内する道から外れる場合は案内役の補助 天文学を活用し、太陽と月の位置から方角を割り出す ●復路 被害者達と合流後、トランス ミオンが手当てをしている間に、太陽の位置から日没までの時間を予測 日没までの帰還を目指したい 精霊が単独で移動できず、神人だけで支えきれなければ手伝う 問題ないなら被害者を保護する精霊の盾になるべく背後へ 戦闘時は被害者の近くに立って迎撃 数を減らすこと重視 トランスが切れそうになったらハイトランス |
応急手当の道具、コンパス、フード付きのマント。
希望したウィンクルムに、神人はちらと時計に視線をやってから、頷く。
「森の手前で、マントには簡単な迷彩処理を施したい。時間はかけず、気休め程度にな」
「急がば回れ。不十分な準備で敵に見つかるよりはいいだろう。手短にな」
「勿論」
ラルク・ラエビガータの真っ直ぐな視線を受け、神人はすぐさま踵を返した。
比較的簡単な物を希望したため、準備にかかる時間は最低限で抑えられたようだ。案内役となる神人を先頭に、一行は森へと向かう。
街道を進みながら、ミオン・キャロルは窺うように尋ねた。
「あの、お名前は……美冬さん、と、ハルカさんで、あってますか」
「そうだ。知っていたのか」
「報告書で」
端的なやり取りに、ミオンはほんの少し、思いつめた顔で森の奥へ思いを馳せる。
その横顔を見つめ、しかし何を言う事もなく、アイリス・ケリーもまた、視線を前に戻す。
「そろそろ、森につきそうだね」
上巳 桃には、少しの緊張感が滲む。流石にいつもの眠気は飛んでいて。赤色の瞳が、薄暗い森の気配に薄く細められた。
森の入口。たどり着いた一行は、皆で手近な草木を集め、ラルクに手渡していく。
特に精霊でありサバイバルスキルも持つ斑雪とアルヴィン・ブラッドローは、暗さを見せる森を見据え警戒しながら、手早く回収していた。
「このくらいで大丈夫でしょうか」
「ああ、少しは身を隠せるようにできたと思う」
精巧というには足りないが、得意分野を生かした作業を纏えば、ささやかながら安心感が生まれる。
陽はまだ高い。森はまだ、明るさに満ちている。
「道を覚えるのに木に印を入れたりは……」
「不要だ。我々が退避する際にある程度は付けてある。万一道を逸れた場合には、頼む」
斑雪の申し出に、近くの木を指す美冬。見れば、目線に当たる位置に血を擦りつけた跡がある。
それを見て、斑雪は言葉を噤んで短剣をしまい込んだ。
「それなら」
「俺達は心置きなく、上を警戒しよう」
す、と頭上を注視するアルヴィン。アイリスもまた、同じ頭上ながら彼らとは違う方向へと視線を向ける。
対峙したオーガはヤグアートだと聞く。高い位置からの無音滑空による奇襲を避けるべく、警戒の目は木の上へ向ける事としていた。
対し、ミオンと斑雪は帰路を迅速にするために、自らも道を覚える事を選ぶ。コンパスを手に、血の跡が付いた木を、連なる道を、頭に叩き込んでいく。
桃は美冬の傍らにつき、非武装の彼女がなるべく行軍の中心になるように配慮する。
「頼んだ」
会話は、ここまでだ。
敵に見つからず、極力戦闘を避けるため、一行は葉擦れの音一つにも注意しながら慎重に進んで行った。
無論、敵がみすみすそれを見逃すわけがない。特別知能の高い敵であれば、潜伏先まで尾行するような姑息な手段も選んだだろう。
あるいは、上位種からそのような指示を受けていることも考えられる。だが、相手は、姑息な性分でありながらも、本質は獣と同等だ。
十体の敵全てがお行儀よく見守るような事は、無かった。
「ッ、来ます!」
「走れ!」
一際大きく揺れた枝の影から、大きな何かが迫ってくるのを斑雪が見つければ、鋭く声を飛ばすアルヴィン。
真っ先に駆け出したのは美冬。それに続く斑雪。一度振り返ったパートナー、桃は、手にしたクリアライトを敵へ向けて掲げ、それから駆ける。
「目晦まし、できたかな」
「完全じゃなさそうだが、効果あったようだぞ」
真っ直ぐに飛来してきた影が逸れるのを見て、ラルクは桃の背をそっと押すようにして後に続く。
だが、木々の多いこの場所はいわば敵のホームグラウンド。すぐさま立て直したヤグアートは、素早く樹上を飛び交い、逃走を許さない。
舌打ちして、ラルクはアイリスを振り返る。
応や否やは要らない。必要なのは、インスパイアスペルだけ。
――猛き心を。
二人をトランスのオーラが纏い、その瞬間から、ラルクは敵の影へ攻撃することが可能となった。
だが、武器を構えたところで眉を顰めた。ここは、影が多すぎる。敵の影が全く発生しないほどではないが、命中率には、影響が出てしまいそうだった。
「加勢するか?」
「んにゃ、まだ数も少ないし、温存してくれ」
足を止め振り返るアルヴィンとミオンにひらりと手を振り、くるりと戦輪を回す。
(受けたからにはやるだけだが……覚悟と決意には、行動で応えないとな)
目配せすれば、アイリスも同じ思いを宿した視線で応えてくる。
隣に立ったアイリスが槍を握り直した刹那、再び飛来する影。踏み込み、鋭く突き出された槍は、ひらりと交わされてしまうけれど、それでよかった。
逸れた瞬間を狙って、戦輪が敵の影を切り捌いたのだ。
退避しようとするのを逃すまいと、すかさずもう一撃。頑強な方ではないヤグアートは、それによりこと切れボトリと地に落ちた。
「よし、トランス時間も勿体無いし、早く行こうぜ」
緊張を過らせたままのラルクの言葉に再び美冬の脇を固める桃と斑雪。
ふ、と、彼女がその瞬間に笑みを零したような気がしたのを、幼い二人だけが気が付いた。
◆
仲間がやられたせいだろうか、その後に襲撃らしいものは無かった。時折大きく枝が揺れる音がして身構える事はあったが、それだけだ。
少し暗さの増してきた森の中、大木の根元に辿りついた一行は、鼻を突く血の匂いに眉をひそめ、中を覗き込む。
「……お帰り」
己の神人の姿に笑みを浮かべた精霊――ハルカは、美冬の背後で様子を窺うウィンクルムの姿を見て、大きく息を吐いた。
「見苦しい所を見せたね。だが心配はいらないよ。彼女が怪我をしているわけではないから」
傍らには、いまだ気を失ったままの女性の姿。促されるまま女性を木の虚から運び出し、アルヴィンはハルカの様子を窺う。
(この人を運ぶのは……無理そうだな)
ハルカの傷は目に見えて深い。自力で歩く事もできないだろうことを察して、ミオンに目配せした。
「選択の先へ――」
ふわり飛び交う赤と黄の蝶々。
ここから先、被害女性を連れるのはアルヴィンの仕事となる。トランスを済ませ、警戒を行うアルヴィンの横を通り過ぎて、ミオンはハルカの前に膝をついた。
手にした応急処置の道具に、ハルカは穏やかに微笑み、ゆるりと首を傾げてみせた。
「……その道具は、彼女の為のものではないね」
「怪我をしているだろうことは、美冬さんのお話で分かっていたから」
だろうと告げたのは、はっきりと聞いたわけではないから。それでもミオンは道具を持ち、応急手当てを申し出た。
けれど。
「ありがたいが、出来れば彼女を早急に帰してあげて欲しいのでね、それは彼女と君たちの為に使ってくれ」
穏やかなハルカの台詞に、ミオンは唇を噛んだ。
脳裡に過ったのは、やっぱり、という言葉だった。
報告書で知っている、美冬とその精霊、ハルカの性格。加えて、美冬が告げた『何があっても任務を最優先とする』という言葉。
可能性の一つとして、手負いのハルカが任務の為に囮や足止めを引き受ける事も視野に入れていた。
そしてそれは、正しかった。ミオンが否を示せば、足手纏いは置いて行けと、もっと直接的な言葉で突き放すだろう。
だからこそ、ミオンは道中ずっと選び続けていた言葉を、紡ぐのだ。
「帰るまでが任務よ、見ての通り戦力が厳しいから辛いだろうけど頼りにするわね」
ハルカが目を丸くした。美冬もまた、同様に。
帰るまでが任務。全員で無ければ意味がない。ありきたりな言葉だけではなく、ミオンは非戦闘員でしかない彼らを『頼り』、『必要とした』。
(逆効果になってないかしら……)
心の内で不安を過らせながらも、ミオンは真っ直ぐにハルカを見つめる。
――例えばの話だ。
ここでミオンがハルカを手当てしても、彼が手負いで、彼らがトランスの出来ないウィンクルムであることには変わりがない。
足手纏いになる事は、変わらない。
ゆえに、ミオンの説得だけでは、ハルカが復路に同行することは、無かっただろう。
だが、彼らは全て承知の上で、復路も極力戦闘は避け、なおかつ応戦する際は『非戦闘員3人』を真ん中に据える陣形を取る事を選んだ。
ハルカを支える役目を美冬に託し、被害女性の保護に回る予定のアイリスの判断は、任務達成の前提下では正しい。
そして、いつ『任務の為に』足を止めるとも知れない二人を含めて、中央に囲い込む形を選んだのは、全員で帰るためには最適解であった。
「お二人の覚悟、しかと受け取りました」
真っ直ぐなアイリスの瞳が、語る。二人の覚悟を受けた上で、自分たちも覚悟を決めてきているのだと。
譲る気の無い後輩たちの表情を見て、とうとう、ハルカが根負けしたように肩を竦めた。
「せめて君達に合わせて進めるようにしよう。宜しく頼む」
その言葉に、力強く頷いて。手早く処置を施していく。
日没まで三時間はあるだろうか。森に差し込む陽の高さを測り、アイリスはそんな予想を立てていた。
逆に言えば三時間しかないとも言える。可能ならば日没までの帰還。せめて陽が沈むまでに森を抜ける程度はしておきたい所である。
美冬に支えられながら歩くハルカの歩みは決して早くは無く、往路のように駆け抜ける事も難しいだろう。
場合によっては戦闘も辞さない。そんな心地で、桃は復路の出発ぎりぎりのタイミングで斑雪と向き合った。
「ネクタル」
インスパイアスペルと頬への口付け。帯びたトランスのオーラは、三時間持てばいい方だと言う自覚が二人にはあった。
ふわり、自身の周囲、手の届く範囲を淡い色の力場が覆うのを見届けて、桃は女性を背負うアルヴィンの傍に寄った。
「主様」
「大丈夫、まだ気を失ってるみたい」
万が一、彼女が目覚めてパニックに陥るようなら、宥めるのは桃の役目だった。
トランス状態のウィンクルムが囲んでいる。何なら敵に覚えられているかもしれない服を自分のと取り換えても良い。
可能なら、そんな事態に陥らない内に帰りたいが。
「最短の道のりで帰るために、拙者がんばって、行きで森の様子を観察しました」
「私もよ。ここからは二人で道案内できそうね」
美冬がハルカを支える事に努める以上、先導は難しかった。往路での二人の判断が功を奏す。
「よーし、じゃあはーちゃん、案内宜しくー」
危険な道を行く事を忘れるような、桃の柔らかな声音に、少しの笑みを湛えて、一行は来た道を全力で引き返して行く。
◆
復路は、やはり往路以上に敵との遭遇が目立った。
被害女性に固執していた敵が、その姿を見つけたゆえに。
「はーちゃん、上、来るよ」
一体と応戦するラルクの後方から、さらにもう一体の飛来。桃の手元から放たれる煌めきが、薄暗い森の中ではひどく眩しい。
きっ、と敵を見据えた斑雪は、両手で手裏剣を放つ。
斑雪の気の籠った、読みづらい軌道の手裏剣が両サイドから迫り、斬り捌く。
自分達より数が多く、なおかつ機動力の高いヤグアートに対し、スキルの無駄撃ちは避けたい。
その点で、一定水準の命中率を持つ斑雪が、まだまだ未熟と自覚してラルクのサポートに徹した事は効果的な攻撃に繋がった。
最低限の手数で二体のヤグアートを仕留めると、未だ騒がしい樹上を睨み、アイリスは美冬と共にハルカを支える。
「連戦は避けたいですから、少し急ぎましょう」
気持ちだけ足早に、場を離れる。
往路と併せれば三体、まだ敵は七体も居る。ラルクは短く息を吐いて、被りを振った。まだ防御に徹するには早い。
「双葉はあと一回は使える」
「分かった。その後は交代だな」
背中で揺れる女性が目を覚まさないかとちらり見やりながら、次第に影の濃さを増していく足元に、アルヴィンは薄らと瞳を細めた。
灯りの用意はしているが、暗がりの中での襲撃は御免被りたかった。
「えっと、こっちの道、ね……」
行きで覚えた道を選び先導するミオンが、不意に足を止める。
途切れた言葉の意味を悟り、一行は素早く輪を作って武器を構えた。
がさがさ、がさがさ。機を窺うように枝葉を鳴らし、飛び交う幾つもの影。
――囲まれている。
自分達より数の多い敵。美冬たちの退避、自分たちの行きと既に二度通った道。
三度目の同じ道を行くのに、待ち伏せ、包囲の可能性を全員が踏まえていなかったのが、仇となった。
背に汗の伝うのを感じた気がしたところへ、声が、掛けられた。
「双葉は、一回だったな」
「ん? ああ。その後は遁甲で守りに徹して……切れれば、ハイトランス・オーバーでアイリスが凌ぐつもりだ」
「なら、彼女を我々に」
既にMPの底が見えている斑雪。影への攻撃で火力が上げられるラルクが遁甲での護りに入れば、実質有効打を与えられるのはアルヴィンのみ。
それならば、この状況下で彼の手を塞いでいては対抗手段を致命的に欠く。
美冬の申し出に、訝るように眉を顰めたラルクだが、彼女はにこりと微笑んで先程回収した武器を持ち、桃の手を引いた。
「頼れ。我々も、彼女を護る任務に就いている身だ」
「あたしもがんばって守るよー」
オーブを構え、こくこくと頷き見上げる桃を見つめてから、アルヴィンは女性を彼らに預けた。
精霊の手元を離れた瞬間を好機と見たのか、一体のヤグアートが襲い掛かってくる。
それを防いだのは血色の薔薇。食人の薔薇がヤグアートに喰らい付き、抉る。
立ち止まった影へ浴びせられるラルクの攻撃。続けざまに放たれた最後のスキル攻撃は、追い打ちをかけるように仕掛けて来た二体目を切り刻む。
それでもなお追い縋ろうとする敵へ、すらり抜き放った短剣を突き立てる斑雪。
「まだ来ます!」
鋭いアイリスの声に、桃はせめての目晦ましにと力を籠めて握り直した短剣を掲げる。
沈みゆく日を返す刃が、まるで光を放つようで。俄かに明るさを増したように見えたのは、彼女の傍らの女性を狙っていたヤグアートの方だろう。
目の眩んだヤグアートに、狼の牙が襲い掛かる。蹂躙というに相応しい攻撃は、同時にアルヴィンの身を蝕む。
侵食の苦痛に眉を寄せるアルヴィンを見て、唇を噛み締めながらも、ミオンは勇気の名を冠する盾を構える。
「一匹たりとも通さないわよ!」
「取りこぼしは、拙者が請け負います!」
力強いミオンの声に、声で応える斑雪。
しかし決定打を欠いた状態での迎撃には、限度があった。
戦況的に不利。判断し、アルヴィンは声を張り上げた。
「走れ!」
行きと、同じ台詞を、もう一度。
今度は、アイリスが即座に反応した。美冬と共にハルカを支え、ラルクに女性を託し、素早く場を離れる。
追い縋ろうとする敵は、五匹だったか、いや、四匹に減ったのだったか。手負いも居たかもしれないが――関係なかった。
距離を測り、牽制しながら、機を狙う。
仲間から距離を置き、ぽつりと孤立したアルヴィンは、侵食の影響で体力が削られている。
殺しやすい獲物に、ヤグアートの群れはまんまと、食いついた。
「これでも、喰らえ!」
凝縮したエネルギーが一気に放たれ、敵を纏めて蹴散らしていく。
それは砂礫の嵐にも見えて。それが収まる頃に、ぐらりとアルヴィンの体が傾ぐのが見えて、ミオンは駆け寄ってその身を支えた。
「ほら、走るわよ!」
「きっつー……」
重傷ではないが、一気に進んだ侵食の影響は大きい。しかし代償を払った甲斐は、十分にあった。
ちらりと背後を振り返ってから、再び前を向いた桃と斑雪は、揃って、あ、と小さな声を上げた。
「出口です!」
傾いた陽が、山間に沈みかけている。開けた景色。
森を抜け、街道へと出た一行は、そこで大きく息を吐いた。
「さっきの一撃で、全滅させられたかしら」
「どうだろうな……煙幕代わりになれば上出来だし……でも、手負いの状態で森の外に仕掛けてきても、返り討ちだろ」
森から距離を置きながらもちらりと振り返ったミオンに、もう大丈夫だと態勢を整えたアルヴィンが肩を竦める。
「かなり急ぎましたが、大丈夫ですか?」
「はは、なんとかね……」
アイリスの気遣いに、傷口を抑えて苦く笑うハルカだが、その顔には安堵があった。
「ぅ……」
夕日の眩しさにあてられたゆえだろうか。ラルクの背で、女性が小さくうめいて、薄らと目を開いた。
「こ、ここは……」
「おっと……目、覚めちまったか」
混乱した様子で周囲を見渡した女性を降ろしながらちらと窺えば、せわしなく動く視線が、ウィンクルムのトランスオーラを捉えたのか、少しの安堵を湛える。
「大丈夫? もう少しでイベリンに戻れるよ」
じぃ、と。夕日を映した鮮やかな瞳で見上げてくる桃に、何度も瞳をぱちくりとさせて。
「あ、りがと、う……?」
混乱の残る様子ながらも、そう、呟いた。
程なくして、一行は無事にA.R.O.A.の支部へと辿りついた。
救急の措置が必要なハルカが早々に連れていかれ、被害女性も職員の保護下に渡ったのを見届け、美冬は一行を振り返った。
「今回の同行、感謝する」
きつい印象の眼鏡は、少し曇っていた。
「取捨選択は必要だ。今回の決断が必ずしも正しいとは、限らない」
一度その眼鏡を外し、拭き取りながら、冷静な顔で彼女は言う、けれど。
「……などと、説教まがいの事を言う場面でもないな」
ふと、その表情を緩めて、零す。
報告の時に、言い淀んで、飲み込んだ言葉。
――私のパートナーは、何があっても任務を最優先と致します。ですから……私達の遺志を継いで、どうか無事に、女性を助けて下さい。
初めから、彼らに戻る気などなかった。
だけれど、諦めないでいてくれたから。
こうして揃って、戻る事が出来たのだ。
「あの人を助けてくれて、ありがとう」
そう言って。美冬は泣き出しそうな顔で、笑った。
依頼結果:大成功
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 錘里 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 女性のみ |
エピソードジャンル | 冒険 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 3 / 2 ~ 5 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 06月23日 |
出発日 | 07月01日 00:00 |
予定納品日 | 07月11日 |
参加者
会議室
-
2015/06/30-23:59
-
2015/06/30-23:59
そんな…ラルクさんはともかく桃さんまで…!
ひどい、いったい誰がこんなことを…! -
2015/06/30-23:53
-
2015/06/30-23:52
(もっと早く服の交換を思い付いたら、女装が趣味のラルクさんにやってもらえばよかったなーと思ってるときの顔)
-
2015/06/30-23:40
-
2015/06/30-23:40
ぐはっ…!(吐血)
スキルはあれだ、潜入とかに使えるだろうと思ってとっただけで、女装のためでは、なかったはずなんだ…
こうなっては仕方がない、アルヴィンだけじゃなくて斑雪も道連れに…
アイリス「ラルクさん、余計なことをしようとすると禿げますよ。
それはさておき、こちらもプラン提出しております。皆さん、おつかれさまでした」 -
2015/06/30-23:09
アドバイスありがとうございまーす
じゃ、服の交換はプランにそのまま残しておくね
スキルも双葉にセットしたよー
スキルはこれだけだけど
多分プランは完了、ギリギリまで調整してみるけど
ちょっと早いけど、成功を祈ってっ -
2015/06/30-23:07
ラ、ラルクさんっ!
大丈夫、アルヴィンの最初の依頼は女装だったから!
アルヴィン:
…それは慰めになってない。
それにラルクはスキルを駆使した完璧な女装だからレベルが違…(ばちこーんとハリセンで叩かれた)
だから余計な事を言わなくていいわよっ!
プランは一応提出したわ。
前述した内容以外で私の行動は
・往路で襲撃された時は非武装の神人を守る
・復路も非戦闘員の近くで盾で攻撃を防ぐ -
2015/06/30-22:36
あら? 女装が趣味の(枕詞)ラルクさん、そんな隅っこで拗ねてどうなさったんですか?
趣味の女装が出来ないのがそんなにも残念なんですか? 大丈夫ですか?
ラルク「ああ、そうだよ、趣味は女装だ! これで満足かっ!(自棄)」
ふふ、ラルクさん、楽しそうですね(笑顔)
>桃
服の取替えは試してみていいかと思います。髪はフードで多少は隠れるでしょうから、戸惑わせるには充分かなと。
シノビって、地味にスキル迷いますよね。
狙いは直接被害者を抱え込んでる精霊に集中するでしょうから、陽炎よりは双葉の方がいいのではないかと思いました。
>仮プラン
アイリス)
・太陽の位置などから方角を特定し、移動の補助
・合流時、日没までの時間を予測し、トランス
・精霊が単独で移動できず、神人だけで支えきれない場合は補助
問題なければ、被害者の保護役の楯になるように背後について移動
・トランスが切れる寸前にハイトランス
被害者の近くに立ち、数を減らすこと重視で迎撃
ラルク)
・全員の簡易迷彩の補助
・復路では1、2体の奇襲時には、数を減らすことを第一に。倒した数はカウント
・アルヴィンさんと交代後、敵の残数が5匹以上or3匹以上からの襲撃で逃げれないなら、遁甲で守りに専念
抱え込んで体ごと楯にする
ジョブスキルは
影法師(日がでてる間しか役に立たない、出てても場所によってはやっぱり役に立たない)
双葉
遁甲
を予定しております。 -
2015/06/30-22:05
ちゃん付けで大丈夫だよーミオンさんありがとう
女装が趣味の(枕詞だと思った)ラルクさんもありがとっ
仮プランちゅー
ちょっと思い付いたことあったんで、「被害者の服を自分のと取り替える」ってプランに入れてみたけど、これ大丈夫かなあ
もしオーガが服を覚えてて、それを当てにして探してるんなら、交換すればごまかせるかもと思ったんだけど
はーちゃんのスキルで悩み中
陽炎と双葉とどっちにしようかなあ
>被害者女性
うん、大丈夫
こっちのプランに入れられるよー -
2015/06/30-21:41
桃さん…桃ちゃん?
謝る必要なんてないわ、予定は人それぞれだものっ!
>トランス
往路での交戦が避けれない時か、潜伏場所で応急手当を始める前に変更するわ。
見つからない事が前提なら目立たない方がいいわよね、ラルクさんありがとう。
強襲された時がちょっと不安だけど
交戦前にトランス出来なかったら、アルヴィンが突き飛ばした隙にトランス出来たらいいな…って。
>どうしてもの時に被害女性を起す
上記、1文は削除したわ。
桃ちゃんに余裕があるなら、万が一、起きてしまった時は対応をお願いしてもいいかしら。
私もスキルは持ってるのだけど入らなそう。
ええっと、あと何か忘れてる事はあったかしら…。
精霊のハルカさんが「残る」とか「囮になる」とか言い出しそうなのが不安なので
ちょこっと説得みたいな事を入れてみたけど、自信がないわ。
アルヴィンの立ち回りは
基本的に囲まれたらブラッディーローズでカウンター
自分に向かって来る敵、ラルクさんと斑雪が攻撃して手負いの敵を倒すって感じになると思うわ。 -
2015/06/30-20:38
むしろ最終日にきておいてつらつらと申し訳ありません。
道中でのスキルなど、丁度うまく補えるようですし、頼りにさせていただきます。
>所持品
コンパスは文字数に余裕があるのなら、入れていただけると幸いです
無駄に天文学を5まで習得しましたので、太陽と月の位置で読めるとは思いますが、
今のところ、これを試したのが一度きりで、絶対大丈夫とは言い切れないので…。
>被害者
起こす、もしくは道中で起きてしまった場合はとても有効だと思います。
対応していただけるのでしたら心強いです。 -
2015/06/30-20:22
ごめんなさい、夜まで来られなくて
でも、あとはギリギリまで見られるよー
私んとこ、親密度50行ってないんだ…
だから、ギリギリまでトランスできないと思う
ミオンさん、まとめありがとう
分かりやすくて助かったよ
はーちゃんのことも気遣ってくれて、ありがとう
仮プラン書いてくるねー
戦闘より補助ばっかりになりそうだけど
>所持道具
念の為に、コンパスも持ってったほうがいいかな?
>恐慌状態
私がメンタルヘルスLv3ならあるけど、それでなんとか抑えられるかなあ? -
2015/06/30-18:25
>トランス&オーラ
俺が参加したとこでは、ないよりかはマシだが完全ではなかったな。
ローブ自体はあった方がいいと思う。迷彩するにもそっちのがやりやすいし、武器なんかの金属音も多少は抑えれるかもしれん。
俺らが往路でトランスを回避する理由は、人数が増えれば増えるほど目立つだろうっていうのと、持続時間がぎりぎりになりそうだっていう二点だな。
俺とアイリスは6、7時間持つかどうかってとこだろう。
最低でも往復6時間と考えると、最初にトランスしてギリギリで解除になるよりかは、ギリギリまでトランスしない方が良さそうだと思ってな。
メリットよりもデメリットが目立つんで事前トランスを回避するって感じだ。
>被害者
起こさない方がいいんじゃないか?
こっちの指示に従ってはくれるだろうが、一般人がこの状況で恐慌状態に陥らないとは言い切れん。
案内役の神人も精霊もオーガに対抗できない以上、二人を守りつつ恐慌状態の被害者も守るってのは正直厳しいと思う。
>仮プラン
アイリスが
・太陽の位置を見て方角の確認、及び日没までの時間確認(マグナライト持参)
・アルヴィンが見ていない方向の頭上警戒。葉や枝が揺れる音などを頼りに
俺が
・時間がかからない程度に簡易迷彩。出来るだけ全員分補助
ってとこだな。
とりあえず、復路の被害者に関しては「B」の方でプラン組んどく。 -
2015/06/30-17:09
ざざっと書いてるので変な所があったらごめん。
>往路&復路の対応
ありがとう、飲みこみが悪くてごめん。
行きはなるべく回避の方向で、どうしても戦う場合のみ戦闘。
帰りも1、2体なら迅速に処理に逃げ切るって感じでいいかな?
>トランス&オーラ
結構前の依頼で布被ってオーラを抑えた事があったんでフード付ローブ着用で防げないかな…と
これもGMが違うので何とも言えないんだが。
ちょっと悩んでるのでやめた方が良さそうなら教えてほしい。
>被害女性について
直観で「B」がいいかな。
俺だと遠距離攻撃ができないし、オーガは上から無音滑空で襲ってくる可能性が高い。
迎撃するならラルクの方が良さそうな気がする。
>その他
・「必要があれ被害女性を起す」ってのは入れてもいいかな?
・遭遇はないだろうけど上位種に会った場合はコスモノバ撃って逃げる、としてある
■白紙回避の行動予定 ※()は暫定、やめた方が良さそうなら削除
・帰路の為に道を覚える(記憶術2:ミオン、サバイバル・ハンティング3:アルヴィン)
・合流後に怪我をした精霊(ハルカ?)の応急処置(ミオン)
・念のためマグナライト所持
・ディスペンサ
(・必要があれば被害女性を起して歩かせる)
(・トランス、フード付マント着用)
アルヴィン
・周囲、上空警戒、敵を発見できたら味方に知らせる
・怪我をした敵、向かって来る敵を倒す、迅速に倒す為にスキル多用
(・復路は被害女性を運び、ラルクが双葉三回使用後交替) -
2015/06/30-16:03
>往路の対応
悪い、紛らわしかったな。
【18】での俺の「1、2体なら~」は復路のみを指してる。
合流までは戦闘回避を目指すんだと認識していた。
>トランス
お、サンキュ。俺んところはぎりぎりかねぇ…。
照明が必要なほどではないとあるが、オーラが目立ちそうなんでうちは合流までは極力控えようかと思う。
勿論、往路で逃走が厳しい場合はトランスするつもりだ。
んでまあ、ハイトランス・オーバーを保険に持ってく。トランスが切れそうになったらハイトランスってとこかね。
この場合は俺のMPが切れてそうなんで、ジェミニよかオーバーのがいいかと思った次第。
>復路
口癖的にハルカと美冬だよなぁ。と、さておいて。
プロローグ見た感じでは、精霊は意識失くしかけてるんで自力での移動も厳しい気がする。
んー、攻撃に参加できなくなるが、俺が被害者を抱えて遁甲すればある程度の攻撃は凌げる…とは思う。
問題点は消費MPがでかすぎて2回だけだが持続時間は長いんで
A:アルヴィンがMP使い切るまでは俺が抱えて防御に専念。アルヴィンがMP消費後、交代
B:最初はアルヴィンに抱えてもらい、おれが双葉三回使用後(遁甲二回分温存)に交代
のどっちかかなと。
往路でもそうだが復路での移動経路選択で頼りになるだろうから、斑雪の手は開けておいたほうがいいと思う。 -
2015/06/30-13:00
ざくっと気になる所をあげてみた。意見&指摘があれば頼む。
>行きのオーガ対応
確認。
オーガから襲ってくる&1、2体を発見したら迅速に倒し進軍スピードをあげる。
数が多かったら「逃げるふり」して進軍スピードをあげ、潜伏地付近で倒す…でいいのな?
>トランス
・ワールド補完スレ【52】
親密度50→3時間程度
親密度100→6時間程度
これ基準だと8~9時間くらい継続するので、俺達は最初からトランスしようと思う。
>帰り
気絶女性を頼めるなら精霊&神人(ハルカ&美冬?)に頼みたいけど、精霊の怪我の度合いによって運べるかわからないよな。
【18】でラルクが言うように「その時点でトランスしてない組」でもいいけど
装備をみたら2人は遠距離武器だし俺が運こぶのが無難だろうか。
成功判定に関わりそうだけど、起して補助しつつ自力で移動してもらうか?
>最終日にあれこれ
まだ出発まで少し時間はあるし
やらなくて後悔するのは悔しいから、無理しない範囲で対応しようと思ってるよ。 -
2015/06/30-10:01
アイリス「そうです、女装が趣味のラルクさんです」
積極的に自分のパートナーの名誉毀損するんじゃねぇよ!
…ごほん。ミオン、纏め助かる。流れは了解した。
個人的に気になるのはトランスのタイミングかねぇ。
これ、出発段階だけじゃなくて、下手すりゃ合流してからのトランスもきれる気がする。
辿り着くのに最短二時間。帰りは被害者の補助も必要だろうから、実際はもっとかかるだろうな。
往路は、どうしても逃げれない場合のみトランスするくらいに考えとくのが無難じゃなかろうか。
斑雪のサバイバルやハンティングが頼りになるだろうし、戦闘は回避&逃走に徹してもある程度早めにつくことが出来るだろう。
合流して即トランスする組と、ぎりぎりまでトランスしない組と分かれるのでどうだろうか。
少なくとも、全組がトランス解除でオーガに対応できない事態は避けれると思う。
被害者と精霊の逃走補助は、その時点でトランスしてない組が助けてやればいいかね。
んでもってオーガは、俺も1、2体なら対応した方がいいように思う。
比較的すぐに倒せるだろうってのもあるが、追跡の数を減らせるのもでかいかなと。
不足があったので一度削除した。最終日にあれこれ言って悪い。 -
2015/06/30-02:53
アルヴィン:
女装が趣味のラルクが居る!
ひさしぶ…痛っ(←後ろからどつかれた)
ミオン;
失礼な事、言わないのっ!
アイリスさん、ラルクさん。嬉しいわ、ありがとう!!
ざっくり過ぎる現状はこんな感じよ。
■現行案
1、帰路の為に道を覚えつつ、オーガに遭遇しないよう気を付け潜伏場所へ合流
・フード付マント着用?
2、潜伏場所にて合流し精霊の応急処置(応急処置予定:ミオン)
3、皆でオーガを退けつつ帰る
・被害女性は精霊&神人に任せる(厳しそうなら神人が手を貸す?)
・上記3人を中心にし、3人を守りつつオーガを撃退しながら逃走…
>行きの戦闘
「逃げるふり」をして進軍速度をあげる。
了解よ、その場合潜伏場所辺りで交戦がいいのかしら?
人が増えたので1、2体だったら迅速に倒せそう?
オーガから手を出してきた場合も、なるべく早く倒して→進軍ペースを上げる、でいいかしら。
帰路は遠距離手段がないアルヴィンが先頭で前に出た方がいいのかな、と勝手に考えてるけど
何かモレがあったり意見があれば、よろしくお願いします。
現行案から逸れても、ある程度は私は対応可能だと思うわ。
■廃案(廃案理由は、2組だと戦力分散が怖い&囮がばれて追いつかれたら困る)
・潜伏場所に向かう時に2手に別れ、囮の組がオーガを引付ける
廃案2
・合流後、帰路で囮の組を先に出発させ、あとから本命が進む【9参照】
→囮の組は1組+案内の神人(怪我人がいると機動力が落ちすぐにバレそう、勝手な追加です) -
2015/06/30-00:10
女装要員が必要と聞いたので連れてきました。
という冗談はさておいて、アイリス・ケリーです。
最終日の参加になってしまい、申し訳ありません。
詳しいことは明日の朝の顔出しのときになりますが、
ラルクさんが偽装スキルを持ってますし、簡単な迷彩程度であれば時間をかけずに目立たないようにすることが出来ると思います、 -
2015/06/29-21:29
ミオンさんありがとう
そう言ってもらえると、気持ちが楽になるや
>荷車
そだねー。荷車は大きすぎたかもしんない。
私のやりたいことは「オーガと戦いに来たわけじゃないことを、さりげなく自然にアピール」(←難しい)なだけだから、
だったら、武装を目立たせなくすればそれでいいわけだし
…って、やっぱりマントを被るぐらいしか、方法が思い付かないんだけど
むー、白旗を振ったりするのは……オーガに分かるわけがなかった()
>行きの戦闘
「万が一こちらが敵を見付けても手を出さない」がいいと思う
で、逃げるふりして進軍速度をあげるのはどうだろ?
さっき書き忘れちゃったや
応急処置はおねがいしまーす
はーちゃんはさっき書いたとおりで、私はメンタルヘルスぐらいしかないの -
2015/06/29-17:39
訂正があったので削除して再投稿…このパターンが多くてごめんなさい
戦力にならないなんてとんでもないっ!
私達は戦闘依頼受ける事が多いからレベルが上がったというか…
全く気にしなくていいと思うわ!(ぐっとこぶしを握って、わたわた)
「通りすがりの商人でーす」にものすごーく癒されたわ(笑)
舗装されてない街道って事だから途中まで荷車は運べるかもしれないわね。
人運ぶのに使えるかしら…?
最短で2時間の内訳は森まで30分、街道を外れた森の奥の潜伏先まで1時間半
怪我もしているし、本文に「いつまでも潜伏していられない」とあるので
普通に徒歩で身軽に早く到達できたほうがいいかな、とも思うのだけど…。
どーにも頭が固くてごめんなさい。
>神人が狙われやすい
私も聞いた事あるけど、ワールドガイドを数分流し読みして見つけられなかったわ…。
「神人は対抗手段が無いのでオーガに狙われ易い」ってのはあったわね。
>行きでの戦闘
もし敵に見つかったら迅速に攻撃→進軍速度をあげるでいいのかしら?
それとも潜伏場所につくまで、万が一こちらが敵を見つけても手を出さない方がいい? -
2015/06/29-13:03
おーいおーいおいでー(天井に呼び掛け中
それはともかく(笑)
長文はお互い様で(片付けられない女だしー・爆)
こっちもきちんと来られなくて、ごめんなさい
>行き
オーガは神人の存在に気がつけるんだっけ?
だとすると、完全に気配隠すのは難しいかもしれないけど、フードぐらいなら持ってっても問題ないと思うの
で、私も見付からない対策が思い付かない(汗)
だから、考え方を変えてみて「見付かってもあんまり怪しまれない」ようにしてみるとか、どうだろ
軽めのガラクタを荷車で運んだりして「通りすがりの商人でーす、うっかり通りがかっただけでーす、救出活動になんか来てませーん」なふりしてみるとか
オーガが神人の存在気付けるとしたら、あんまり意味ないかもしれないけど
>帰り
うん、今の人数ならいっしょに帰ったほうがいいような気がする
とすると、アルヴィンさんの言ってくれた案1になるのかな
助けなきゃいけない二人とも、体力落ちてそうだし、私もはーちゃんも体がそんなに大きくないから御迷惑かけそうだけど
はーちゃんがサヴァイヴァル(LV3)とハンティング(LV1)持ってるから、それで通りやすそうな道を探せるかも
ミオンさんの作戦はそれでいいと思うよー
本当に、私たちの戦力低くてごめんなさいです
応急処置もお願いします
お名前あったんだねー、ありがとう、全然気が付いてなかった -
2015/06/29-12:17
次に来れるのが夜中になりそうだから、連続でごめんなさいね。
もし合流後に強行で帰るのなら
戦える人手を減らすのは厳しいので、怪我をしている精霊&案内の神人に被害女性を頼んで
3人を囲む形で逃げる…のはどうかしら?
(報告書でしかみてないけど、「ハルカ」さんと「美冬」さんよね、多分。
何て呼んでいいのかずっと悩んでたけど「精霊&神人」って表記するわね【挑め。我らは全て享受する】)
道中は頑張って…頑張って逃げ切るとしか…(あぅあぅ
アルヴィンが先頭にたって敵がいれば道を切り開いても
後ろについて遠距離はできないけどコスモノバ(前後3mでの円形上に範囲攻撃)で数が多ければ煙幕替わりにして逃げるのも出来ると思うわ。
私が「医療1」「薬学&植物学3」を持っているので簡易に応急処置をしようかと、
他に適任の方がいたら、お任せしたいわ。
道具を持って行けなければ、服と使えそうな植物があれば利用するつもり。
ハイトランスは時間が短いのと切れたら戦力外になってしまうので
仮にディスペンサでスキル回数を増やす予定でいくわ。
ハイトランスの方が良いっていうのがあれば遠慮なく教えてね。
案2の囮で別々に~っていうのが良さそうなら、そっちでまた考えるのでひとまず失礼するわね。
明日は…16~22時くらいに覗けるか怪しいけど、23時~0時は来れるように頑張るわ! -
2015/06/28-22:08
出発まであと2日ちょっとなので、とりあえず2組って考えるよ。
来てくれたら嬉しいけどな(笑
毎回、長文になってしまうので読みづらかったら、ごめん。
>マント
良いと思う。
出発が昼で片道2時間、往復4時間か…?
明りは要らないっぽいけど、俺達もトランスのオーラがばれないようにフード付マントでも着た方がいいのかな?
>行き
オーガに見つからない対策が思いつかない(苦笑
「街道の先の深い森」が潜伏場所なので
音を立てずにっていうのは難しそうな気がする。
聴力に優れているヤグアート相手だと高確率で、気づかれて襲われるか…潜伏先まで後を付けてる来るか。
戦闘になったら10体一気には来ないだろうから、なるべく早く倒して進軍ペースを上げる
…もし襲ってこなかったら、尾行されてると考えて戦闘はするか?
>帰り
■案1
全員で一緒に帰る
・行きに道を覚えて進軍速度を上げる
■案2
囮組が最初に出発しオーガをなるべく引付け。
本命に向かわない為の戦闘してでも足止め。厳しければ正体をバラして帰ってくれる事をる…。
案2の方がリスクが高いかな、と思う
もし尾行されてた場合は小細工にバレて囮にひかっからないかもしれない。
合流地点で襲ってくれたら1組が残り、囮組を逃がす演技をしてオーガを引付け
あとから女性と離脱組が逃げる…と都合よく考えてみた(笑
怪我をしている精霊&案内の神人をどうするか…とか
気絶してるから起して歩いて貰わないと困るなとか…つっこみ所が沢山ある。
桃が言うように、気づかれて本命に向かわれてた場合は危険だよな…。
一緒に帰るほうが良さげかな? -
2015/06/28-16:40
んーっと、じゃあ、行きはなるべくオーガに出逢わないよう気を付けて向かうってかんじになるのかな?
行きで戦力分散すると困るから、ここでは囮作戦使わないほうがいっか。
1つ思ったんだけど、案内役の神人さんは一度オーガに姿見られてるんだし、変装とはいかなくともマントを被るとかしてオーガからはわかりにくくするってのはどうだろう?
他に、なにかもうちょっとオーガに遭遇する作戦欲しいなーうーんー思い付かないけど。
で、問題は帰りか。
こっから安全を確保するのが問題だよねーむー。
ヤグアートって「上空からの無音滑空」できるぐらいだから、森の中でもたぶん私たちより機動力高いよねー。
とすると、囮を分散しても、気付かれたらすぐにどっかに集合されてしまいそう。
うーんうーんうーんどうすればいいかなー。
アルヴィンさんの言うとおり、やっぱり強引に逃げるのが一番ぽい。
そうすると、行きに道を確認しながら進んで、帰りにスピード出しやすくするぐらいしか思い付かないや。
ごめんなさい、結局なにも考えられてないや。 -
2015/06/27-21:29
被害女性達と合流したら全員で女装して違う方向へ一斉に逃げるか?(笑
怪我人と気絶者(?)がいるから、素早さが武器なヤグアート相手だと本命の組が追いつかれそう…ってのが心配な所かな。
1つ思いついたのは、囮の組が全く別方向に向かいヤグアート誘き寄せ
別の組がこっそり救出に向かう…
被害女性と合流後に囮を使うより懸念点が少なそうだけど
連絡方法とか、気になる所がいくつか
何より2組だと
囮がばれて、本命に行かれた場合が危なそうなので戦力分散するよりかは、一緒のが安全な気がする。
行きは遭遇しなそうに同意してもらえて嬉しい。
帰りの戦闘は避けれないじゃないかなと思う。
正直、現状だと強引に逃げ切るしか思いつない(苦笑
囮使う場合は引付けるだけ引付けて
必要なら足止め、相手が違う事に気づいてオーガが撤退してくれたら嬉しい…というか希望かな(笑
-
2015/06/27-20:20
エピだと多分初めまして…だよね?
よろしくおねがいしまーす
私んとこは、私もはーちゃんも戦力としてまだまだだから、迷惑かけちゃいそうですけど。
行きも帰りも出来ればあんまりヤグアートに出逢いたくないよね-。
うーん、どうすればいいんだろ。
アルヴィンさんが言ってるみたいに、囮をするんなら、いっそのこと全員で女装して誤魔化すって方法もあるけど……これじゃギャグだ()
行きは確かに、私たちに攻撃しない可能性高いね-。
多分「女性を取り返す」ことを最優先にしてそうだし、無駄に戦闘しないような。
あ、ってことは、ここで囮作戦使えそうな…でも、効果的な方法がわかんないや。
うーん、もうちょっときちんと考えます。 -
2015/06/27-15:50
色々訂正して削除して申し訳ない
シンクロサモナーのアルヴィン・ブラッドローと神人のミオンだ、よろしく。
桃と斑雪は初めまして…かな?
何時だったか、寝てるのを踏んづけた気がする…。あの時はごめんな。
もう少し人増えるか様子見かなと思いつつ、どうやって救出しようか?
「ヤグアート」は確か、聴力が良かった記憶がある。
プロローグのように囮を立てるのも良いかな思ったが
行きは遭遇しないように現地に向かって
合流後に精霊(PL情報:怪我有?)と被害女性(PL情報:気絶)と神人に手を貸し、皆でヤグアートを退けつつ帰るが安全かな、と今の所は考えてる
10体は辛いし戦わない方法があれば、それに越したことないよな…が、いい案が浮かばない。
ハイトランスは可能だが、35分程度と専用武器がない、という事は伝えておく。
精霊が「俺は残る」とか「囮になるから先にいけ」とか言いそうだから、説得が必要かなと思う。
あとは前にヤグアートと交戦した時に、声で誘き寄せようとしたけど、誘いに乗らなかったんだ。
多少知恵があるなら、行きは俺達に気づいても攻撃せずに
被害女性との合流後に来るんじゃないか…あの時とGMは違うから、流してくれて構わない。
勘違いが多いので、変な所があればガンガン指摘して貰えると嬉しい。