プロローグ
古城と言えばそれで片の付きそうな屋敷。緩やかに首を垂れる使用人に軽く手だけを振って、かつかつとヒールを鳴らすのは可憐な少女。
……の、形をした、すらりと伸びる角を生やした人ならざる者。
「はろはろ~。ルードゥスちゃん元気ぃ?」
可愛らしい口調で言いながらも、その声は限りなく低い。
それを向けられた少年の形をしたものは、露骨に表情を歪めた。
「うわ、きたよ……何? リズのおばさん」
「やぁだつれなーい。最近お暇かと思って遊びに来てあげたのにぃ」
口調とは裏腹にきゃらきゃらと楽しげに笑った男声の少女らしいもの――リズと呼ばせているその名はリズブール。
容姿的には少女。声は男性。生物学的にはオーガ。そんな意味の分からない存在の言葉に、ルードゥスは表情を歪めたまま溜息を返す。
「ていうかさぁ、なんかそっちも遊んだらしいじゃん、家畜で」
「家畜ぅ……? あぁ、うんうん、あの面白ーい玩具の子達☆」
けらけらと楽しげに笑って、リズブールは空いている椅子を勝手に拝借すると、足を組んで座る。
フリルの多いゴシック系の衣装は、纏う者の見目には良く合っている。喋らなければ。
「壊しちゃうかと思ったけど、意外と頑丈なのねぇ。あたしびっくりー」
「びっくりだよねー!」
あはっ、と。たまらないという調子で声を上げて笑うルードゥスに、にまりと口角が上がる。
「あいつらさぁ、もしかしてオレ達に勝てるとでも思ってるのかなぁ? オレ達の事なーんにも知らないくせに生意気に睨みつけたりして、もう我慢できなくて笑っちゃった!」
「んふ。あたしそう言う可愛いの好きよぉ。夢見る少年っぽくてだぁいすき」
くすくすと愉しげに笑ったリズブールは、ふと、思い出したというような声を上げる。
「あ。あぁあぁ、そういえばさぁ。ボッカ様が人探ししてるってお話ぃ、ルードゥスちゃんも聞いてるわよねぇ?」
そもそもの目的が、それなのだと。そんな顔での台詞に、ルードゥスは半分ほどの興味しかないといった顔になる。
「あー、聞いてる聞いてる。ていうかあの自称親衛隊が勝手に動いてるんでしょ? それがどうかしたのー?」
「あたし達も混ざろ?」
また、少年の表情が露骨に歪む。
「えー? それ面白いー?」
「だってほらぁ、見事見つければ、もっと好き勝手出来ると思わない?」
デミ・ギルティなんて、所詮はギルティのなりそこない。
そんなものにあれこれ指図されるのも面倒くさい。
本物のギルティに目を掛けられるならば、それはそれは楽しく遊べる立場にもなろう。
提案に、けれどルードゥスはやはり、興味半分と言った顔。
「あー、そうかもー。じゃあやろっかなー」
「なによぅ。やる気のないお返事―。あ、じゃぁねぇ、どっちが先に見つけるか競争ーとか、どう?」
ルードゥスもリズブールも、とかく、楽しい事が好きなのだ。
二つ目の提案に、あぁそれなら、とルードゥスがようやくやる気を見せた。
「あー、いいね、それ。まぁオレが勝っちゃうけどねー!」
「あたしだって負けないわよぉ。じゃ、そゆことでぇ……勝負は今から、よーいドン!」
「は?! いきなりとかズルイ! あーもー!」
颯爽と飛び出していくリズブールの背に溜息がぶつけられたことは、予想はできるが知らない振りだ。
意気揚々。飛び出したリズブールは一人の女に狙いを定めて、その家族ごと纏めて連れ去った。
しかしそれはどうにも『ボッカ様の探し人』とは違うよう。
早々に払い出されたリズブールは、詰まらなさそうに唇を尖らせて、浚った一家を押し込んだ籠の上で足をぶらぶらさせていた。
「ちぇー。なによぉ。あんなへたっぴな絵で分かるわけないじゃーん」
ぶらぶら、ぶらぶら。
思案めいた顔で足を揺らす度、ぎしぎしと木製の籠が軋む。
身を寄せ合って震える一家の、かすかな泣き声が不意に耳に入って。
「あ、そぉだ」
良い事を思いついた。そんな顔で、笑った。
◆
良くない報せ。それは各地でオーガによる拉致事件が発生しているという話。
その中の一つに、とある村から一家五人が丸ごと浚われたという話があった。
もぬけの殻となった家屋の扉に、錆びついたナイフと共に突き刺さっていたメッセージカード。
森の奥の洞窟でお待ちしてまぁす☆
明らかに、罠だ。
だが、仮にこの拉致事件が何らかの儀式等に関与しているならば、放っておくこともできない案件だ。
勿論、実際に拉致されている者がいるのだから、素直に見殺しにはできないという憤りもあるだろう。
いずれにせよ、ウィンクルムは指示された洞窟に向かったのだ。
三人程度が並んで通れる程度の入口から、同じ幅の道が十メートルほど。
通り抜けた先で彼らを待ち受けていた物は、急に広く開けた洞窟の天井から吊るされた、籠。
そしてその下にひしめく、無数のデミ・ゴブリン。
「あってんしょんぷりぃ~ず☆」
迎えるような、ハイテンションな野太い声。
きゃらりと笑ったのは籠の上の少女――の形をしたオーガ。
ゴシックロリータなスカートをふわりとさせて、それは言った。
「はいじゃーぁー、ウィンクルムの皆でたのしーぃゲームの始まりでぇ~す♪」
ルールは至ってかんたーん。洞窟の中のデミ・ゴブリン全部で百体をー、殲滅させるだけー。
ちなみに、このデミゴブちゃんはぜーんぶ幻影だから、死体とかは出ないわよぉ。爆発とかもしないから安心してね☆
でも『倒す』までは消えないし、ちゃんと実体通りの攻撃するからねー。
百体なんて無理! って場合は出血大サービス! なんとなんと、この籠の中の人間一匹の代わりに誰かが中に入る事で、幻影十体消しちゃえまーす。
あぁ、身を挺して市民を救うウィンクルム! すってきぃー。おーじさまみたーい。
「ちょーウケるぅー!」
きゃははっ。声を上げて笑ったオーガは、組んだ足の上に頬杖をついて、にんまりと笑った。
「さ、どーするどーするぅ? あ、心配しなくてもぉ、この籠魔法素材だから、叩いても壊れないわよ。籠の隙間は物通るけどねー」
笑いながら、決断を迫る。
「考える時間くらいはあげても良ーわよ。お帰りはあちらね?」
逃げ出すという選択肢もあるのだと告げて、オーガはにっこり、微笑んだ。
解説
●目的
一家を無事に助ける事(祖母・父・母・兄・妹の構成)
極論を言えば、身代わりを5人立てて離脱することで成功はします
●現状
A.R.O.A.からの要請を受け『何らかの罠がある可能性を視野に入れて』洞窟へ立ち入った状態からのスタート
相談は現地にてとします。プランは現地での対策内容にとどめる事をお勧めします
トランスはしているものとします。プランに記載は不要です
●現場
高さ3メートルほどの洞窟。広さはデミ・ゴブリン100体が何となく動き回れる程度
入口から10メートルほどは、3人が並んで通れる程度の幅の道があります
明るいです。照明は不要です
天井から人が5人入れるサイズの魔法素材の籠が吊るされています
籠は人が通り抜けできない程度の幅の柵。叩いても壊れませんが物は通ります
●敵
デミ・ゴブリン100体
幻影なので倒しても死体が転がる事はありません。爆発もしません
幻影なので、リズブールの命令には忠実です
基本的な命令はシンプルに、戦え・追うなの2種類です
洞窟からの離脱を阻止することはしません
また、突拍子もない事はしませんが、詰まらない結果にならないように細かい行動調整が入ります
その他『ルール』に関してはプロローグをご参考に
●リズブール
自分からは戦いません。見てるだけ
拙作『気狂い道化の愉快なおもちゃあそび』に出てくるのと同じ敵です
前作を踏まえている必要はありませんが、参考までに
聞かれない限りは名乗りません
当エピにてルードゥスとの接触はありません
ゲームマスターより
青ネコGMとコラボレーション!
異端児の狂乱シリーズとなります
青ネコGMのエピと判定が連動することはありません
見た目可憐な少女のゴスロリオカマって我ながら酷いなって改めて思います
何で男の娘に収めずにオカマにしちゃったんでしょうね錘里は
リザルトノベル
◆アクション・プラン
信城いつき(レーゲン)
ルール上問題無ければ、人質を洞窟の外等の安全な場所まで連れて行く (祖母や妹は、背負ったり他家族と協力し速やかに移動) 戻る時にこっそりオーガナノーカをリズに向けてセット (外見・行動の情報収集)弱点に結びつく情報が得られればいいけど…… 広間に戻りハイトランス使用 スキル使用後に残った敵や上側で牽制してくれた敵に確実に止めをさして数を減らす 下側二人のスキル攻撃に巻き込まれない、かつすぐ駆けつけられる(一人に集中して攻撃されないよう)程度の距離をキープ。 後半はタイガの近くで。俺だって頑張るよ! (対リズ) 前回に続いて2度も頑張ったんだし、そろそろ名前ぐらい教えてほしいな |
アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
●人質交代を提案 「申し出に乗ろう。人質の命が優先だ」 人質には洞窟外まで逃げろと指示 逃げるのは襲わないでな?と頼む ゴスロリオカマじゃ言い難いと気付き名を聞く 愛称は可愛くリズ…かな? ●人質交代時 トランス 「交代する以上、仲間だ」と宣言 盾の《ライフバースト》発動 これで人質も含め全員HP+25だ ●戦闘 杖の《封樹の理》で籠吊具根元の岩から植物を生やして、消す 根が消えた空洞で天井が弱体化し、支えきれなくなった籠が落ちる狙いだ 天井は吊具と違って魔法素材じゃないと思いたい 落ちれば「チャーチで囲ってくれ」がし易いんだ 地面からも蔦植物を生やし敵を絡める 動けなければ攻撃も回避も出来ないだろ なんなら蔦で絞殺してしまえ! |
セラフィム・ロイス(火山 タイガ)
100体って…僕らは遊びに来たんじゃない でも前にも…この声、どこかで !君!前にゲームといって70点をつけたあの時の! (厳ついオカマを想像してたから繋がらなかった…) 質問いいかな? ■ルール確認 ・途中で身代わりは可能か(スタート時だけか) ・戦うフィールドはどこまでか(広間を離れて平気か、離脱とみなされないか) ・人質は逃げてもゲームは続行になるか (ラインを見極めたい。人質の安全場所が確保が第一で作戦をかえる) ◆ 身代り、僕もなろう。…頼んだよ(ハイトランス・ジェミニ 前回の不安もある。でも強くなったんだタイガにもらった力を発揮したい 籠(上)から状況を伝え、攻撃 急所や目、足など動きの制限つくように狙う |
セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
現場でさっと皆で打ち合わせる。 攫われた一家の解放が最優先だ。 オレ達身代わりになるから一家を解放してくれ。 オレとラキアは籠に入る。他の皆、一家を頼むぜ。 外の仲間の負傷回復の為にも、籠を床に落としたい。 槍で籠を下げてる部分を切断し落とす。 柵越しでも仲間と合流したい。 籠が床に着いたらチャーチ内の敵を柵越しに槍で攻撃。 ディスペンサでラキアのMP回復。 「信じてるぜ」と。 黒幕は男かと思ったが姿を見たら女なのか? 男なら元精霊オーガかも。耳等から種族特徴を探るぜ。 籠から見上げて「スカートの中丸見えだぞ」。 ばんつは男女物どっちだ! 先に名乗って、オカマの名前を聞き、一家を攫った理由を問うぜ。それと男?女?どっち? |
洞窟の広間に到達したウィンクルム達は、異様な光景を前にしながらも、冷静に状況を思案した。
作戦を確かめあって後。ルールの確認をしたいと願い出たのは、信城いつきとセラフィム・ロイスだった。
「人質の交代は、ゲームスタート時のみ?」
「どーっちでもいいわよぉ」
「戦闘のフィールドはどこまで?」
「洞窟内」
「……それって、この後ろの道は入るの?」
「貴方達が入らないと思うならそれでもいいけど? つーかさぁ、狭かろうが広かろうが『洞窟』じゃないの?」
「じゃあ、人質が洞窟を出るのは……」
「あーもー面倒臭い!」
いつきとセラフィムが確認を繰り返す度、詰まらなさそうに眉をひそめていた彼が、ついに声を上げた。
「ルールは至って簡単! 洞窟の中のデミ・ゴブリン百体を殲滅させるだけ! この中身をどうするとも言ってないんだから逃げたきゃ勝手に逃げれば良いじゃない!」
がんっ、と籠を乱暴に揺らした拍子に、一家が小さく悲鳴を上げた。
補足事項を懸念するのは、決して間違いではない。
相手と状況は、選ばなければならないと言うだけの話で。
「っ、僕達だって、遊びに来たわけじゃないんだ……!」
「あ、そ」
唇を噛んだセラフィムは、頭の端で、相対する存在に既視感を覚えていた。
それは、声だ。口調と声質のそこはかとなく噛み合わない感じ。それに、この状況――。
「君! 前にゲームといって70点をつけたあの時の!」
声を上げたセラフィムに、セイリュー・グラシアは真顔になる。
「黒幕は男だと思ったら女だったのか」
「ていうか……いや……」
厳ついオカマを想像してたから繋がらなかった、と言いたいセラフィムだが、機嫌を損ねるのもまずい。飲み込んで、ゆっくりと首を振る。
「もーいーい? 結局何人代わるわけぇ?」
詰まらなさそうな敵の催促に真っ先に応えたのはアキ・セイジだった。
「申し出に乗ろう。人質の命が優先だ」
「オレとラキアも籠に入る。他の皆、一家を頼むぜ」
セイリュー、ラキア・ジェイドバインもまた、一歩進み出て告げる。
「身代り、僕もなろう。……頼んだよ、タイガ」
精霊である火山 タイガの左手を取って、かすかに震える声でセラフィムは言う。
不安は強い。相手が前回『ゲーム』を強いてきたのと同じならば、これは再戦だから。
しかし、だからこそ引けない。タイガの紋章に口付けて、ハイトランス。彼に貰った力を、役立てるのだ。
「四人?」
「え、ランスさんも……」
「ん……? あぁ、そうだな。外からじゃ、意味ないしな」
作戦を思い起こし、ヴェルトール・ランスも頷く。これで、五人だ。
ふぅん、と呟いた敵は、ひょいと指を振ってゴブリンに道を開けさせると、じゃらりと籠を地面に降ろし、一家を解放した。
そうして、代わりに籠に入るウィンクルムを、愉しそうに見つめた。
怯える一家の手を引いて、いつきは洞窟の外に誘導する。その後ろを、レーゲンとタイガが守るように立ちはだかるが、敵が仕掛けてくる様子はない。
魔道書の力で一家にも『仲間』としての加護を与えるつもりだったセイジだが、何もする気がないのならば、余計な事を口にして攻撃対象に含ませる必要はないだろう。
籠の上の敵をじぃ、と見上げ、セイリューはぽつり、零す。
「スカートの中丸見えだぞ」
「やぁん、えっち」
けらり、笑って、彼は籠の上から洞窟の岩壁に移動した。ふりふりの衣装を靡かせるその姿はどう見ても可憐な少女。
もしかして精霊がオーガ化した存在だろうか、と窺うように視線をやるが、ボリュームのある服や髪で、良く分からない。
「俺はセイリュー・グラシアだ。そっちは? 何で一家を浚ったんだ?」
「そーねぇ、百点満点取れたら教えてあげても良ーけどぉ?」
「名前がないと、呼びにくいんだが……」
「はいはい、もー、しつこいわね。あたしはリズブールよ」
名乗った彼は、うんざりした様子だ。尋ねられるのは、基本的に嫌いらしい。あるいはそれらの情報は『対価』としての提供にこそ価値があると思っているのか。
ゲームの、報酬も兼ねた――。
ぱん、と一つ手が打たれ、籠が再び天井に戻る。いつきが駆け足で戻ってきたのは、同じタイミングだった。
「じゃ、いい加減はじめましょっかぁ?」
つん、と。レーゲンの服の裾を引いたいつきが、手の甲の紋章に口付けるのを見届けて。
大人しかったデミ・ゴブリンは、一斉に動き出した。
◆
いつきがこっそりと放ったオーガ・ナノーカは、半分になったとはいえ大群に変わりはないデミ・ゴブリンに蹴りだされて、早々に壁際で蠢いている。
少しはリズプールの映像を取れただろうか。思ったが、確認している暇なんて、無かった。
「やっぱり、多い、な……!」
ハイトランス・ジェミニによってレーゲンと分け合った力を振るい、いつきは迫ってくる敵を薙ぐ。
鎧を貫く威力を誇る豪奢な槍だが、多くの敵を相手取るとなると、集中攻撃が怖い。どうしても牽制の攻撃が多くなる。
接近を防ぎながら、体力の削られている敵を狙い、確実に一体。
レーゲンは広間と通路の間を陣取り背後の安全を図るつもりだったが、通路は三人が並べる程度の幅がある。
三人並んで脇を固めない限り、回り込まれる危険を孕んでいたため、自然、通路脇の壁際に配置する形となった。
自分から離れていったリズブールを閉殻する必要のない分、彼の動きを警戒しながらも、レーゲンはダブルシューターで次々と敵を仕留めていく。
とはいえ、スキルも無尽蔵ではない。いつきや籠の上のセラフィムによる攻撃で体力の削れた敵には通常攻撃で対応するなど温存を図りながらも、努めて素早く、敵の数を減らして行った。
「タイガ、もう少し内側なら天井も大丈夫だ! 気にせず行ってくれ!」
「おう!」
吊り下げられた籠の中から助言するセラフィムに応え、タイガは体内に自然エネルギーを一気に凝縮させる。
逃げ場を奪いながら放たれるレーゲンの銃弾によって、ある程度塊になった敵が、きぃきぃと戦慄く。
「纏めてぶっ飛べ!」
それらを一気に解き放つ、コスモ・ノバ。敵陣に果敢に突っ込んだタイガに群がった敵を、纏めて一掃した。
その代償となる侵食は大きいが、カッ、と頭上で閃く七色の光。ラキアのシャインスパークの光が、かすかだがタイガの体力を回復する。
「目晦ましされてる内に……」
ふわり、ラキアはタイガの周囲に光の光輪を浮かばせる。くるりと回る光輪は、タイガの身を護るように踊り、敵の攻撃をそのママ弾き返す。
もっとも、ゴブリンの攻撃一つはささやかなもので、それだけで倒し切るのは難しくもあった。だが、怯ませ、追撃を掛ける溜めには、心強い加護である。
「セイリュー、お願い」
「よし、任せろ――信じてるぜ」
初手にチャーチを展開させたラキアは、既にMPが尽きていた。指先で額に触れ、そっと口付けたセイリューは、力強く微笑んで、自らも槍を握り締めた。
「セイジ」
「ああ」
呼びかけに頷き、杖を握り締めたセイジの魂が、杖の霊格とシンクロする。ざわり、封樹の理によって、杖に絡んだ葉が意志を持ったように、音を立てる。
時間をかけて詠唱を結んだランスの魔法が、零れるように足元に落ち、炸裂する。
カナリアの声を聞きながら、嬉しそうに顔を綻ばせるリズブールをちらりと見れば、なぁにと言うように首を傾げられた。
「いや、何でもないさ」
リズブールがルールを守ってる間は、という前提で、ランスは彼を攻撃対象にする気はなかった為の、ただ単純な位置確認だ。
(戦う相手にも最低限の礼儀を……だよ)
にこにこと眺めているリズブールは、きっと、その目に敵意があっても、喜んでいただろうけれど。
◆
「タイガ、前に出すぎだ! もう少し下がらないと、囲まれるよ!」
セラフィムの手に収まる赤い鼻のトナカイを模した可愛らしい銃口が、敵の足元を容赦なく打ち抜く。
その隙に、助言通り距離を取るタイガ。侵食の影響に油断できないのは身に染みているのだ。
通路脇、レーゲンと同じ程度の位置まで下がり、互いに死角を補い合う。
いつきもまた、その射線を邪魔しないよう、孤立しないよう、踏み込むよりは迎え撃つ形で、応戦していた。
「いつき君、後ろ!」
「うわっ、危ない、ラキアありがと!」
籠の上から広い視界で戦況を見守るセラフィムとラキアの助言は、籠の外で戦う三人にとってはありがたいものだった。
上手く取れている連携を見て、ふんふん、とリズブールは楽しそうに笑う。
「なかなか冷静なお坊ちゃん達ねぇ……って、あら、あらぁ?」
セイジの杖が不思議な力で以て天井に植物を生やしている。その横では、セイリューが籠の吊具を槍で突いている。それを見て、リズプールは首を傾げた。
何をしたいのだろう。そんな顔をしている内に、セイリューの槍が吊具を破壊し、籠は見事に落下した。
「……あーらら」
落ちちゃった。意図を察して、リズブールは、緩やかに口角を上げる。
「ぐっ……無事に落せたか。あまり高さが無くてよかったな……」
「ラキア、チャーチは……」
「うん、大丈夫。もってるよ」
籠が落ちた衝撃で壊れるかと少し懸念したが、影響はなかったようだ。
このままチャーチの中から一方的に魔法攻撃を仕掛ければ、負けはない。
――それは、確かに強力なコンビネーションだっただろう。
だけれど、それは、適切かつ有効な状況下においてのみ真価を発揮するものだ。
「これで戦い易くなるぜ!」
そう、思ったのは一瞬だった。ランスはすぐに気付いてしまったのだ。
籠を落とした事で、自分たちの視線が、デミ・ゴブリンより下がってしまったことに。
――天井の高さはおよそ3メートル。
足元を確保しつつ籠を吊り下げれば、自然、籠の高さは低くなる。
軽快に動けるサイズで無いのは……立ち上がれる高さでないのは、初めから判っていた。
それでも、籠が吊られている状態ならば、それこそ飛び道具だけに気を付けていれば良かっただろう。
強力な防壁を貼れるラキアが居るならば、人質一人と入れ替わるだけで十分だっただろう。
あるいは固定砲台でもあるエンドウィザードのランス、精密な射撃が可能なプレストガンナーであるレーゲンなどが向いていたと言える。
セラフィムのように、上から指示するというのも、有効な手の一つである。
だが、彼らは五人全てと入れ替わる事を希望し、なおかつ籠を落とした。
面子次第ではそれも正解だろう。ラキアも、回復の為に落としたのだ。
しかし、チャーチの効果範囲とサンクチュアリの効果範囲には差異があり、回復対象者が『必ず範囲内に入る保証はない』。
展開が自身の周囲に限定され、より狭い範囲になるサンクチュアリの効果は、チャーチの外には、届かない。
根本的な行動相違もあっただろう。チャーチ内での合流を想定していたラキアに対し、外の彼らは安全な立ち位置確率の為に通路および壁際に寄る必要があった。
そんな状況下で、さらに敵に内側に入り込むのを妨げられるように動かれれば、なお合流は難しくなる。
また、ランスの強力な魔法も、デミ・ゴブリンが壁になってしまい、味方を巻き込まない的確な位置を判別し難くなってしまった。
籠の落下は悪手であった。にこにこと楽しげなリズブールの表情が、それを物語っている。
「嗚呼、善意的なウィンクルムのなんと滑稽な事か! なーんてね」
きゃはははっ! 殊更楽しげに、リズプールは笑った。
籠を落すまでに削れた数は、およそ20。
その多くが、チャーチ内部から排除した数だった。
槍の届く範囲内に敵がいない事に、歯噛みするセイリュー。
「くそ……どけ、邪魔だ!」
蔓草を伸ばし、ゴブリンを引きずり倒すセイジだが、一人で出来る事には限界がある。まして、その蔓草には敵を締め殺すような現実的な攻撃力はない。
蒼白した顔で、それでも銃口を向けるセラフィムの手は、震えていたけれど。
彼の周りを覆っていた光輪は、まだ、生きている。
「セラフィムさん、ちょっと場所あけて……いつき君にも、シャインスパークを掛けてあげないと……!」
いつきか、タイガか。回復を思うなら選ぶしかない。ならばより脆弱な神人を優先すべきと判断したラキアは、祈る思いでいつきの周囲に光輪を浮かばせた。
その姿は、無数の敵に阻まれて、おぼろげにしか見えないけれど。
ふわり、自身の周囲に光る物が浮かび上がったのを見止めて、いつきははっとしたように槍を真っ直ぐに突き刺した。
幾つも、幾つも、繰り返し浴びせられる攻撃を光輪が弾いてくれる。ならば出来る限りの攻撃を。
「いつき、もうちょっと下がっ……」
「俺だって頑張るよ!」
「お願いだから下がって! タイガ、コスモ・ノバもう一発狙える?」
「もう一発、なら……!」
応じるタイガだが、一気に侵食の進む上位スキルは、タイガの身体に著しい負担を齎す。
シャインスパークの効果で一時的に回復出来ているが、追いつけていない現状だ。
コスモ・ノバを使えば籠の方に駆けつける事が出来るかもしれない。だが、いつきやレーゲンを巻き込まない為にはもっと斬り込む必要がある。
タイガの判断は、スキルの仕様を拒否した。
代わりに、彼の背に生える、白黒の翼。
意識を犠牲に、敵を屠る力を得る技、ダブルハート。咆哮じみた声を上げてダイスの回る槌を振り上げるタイガに、いつきも続く。
「いつき!」
「囲まれ無いように、レーゲンも補佐して!」
打破するには、それしかないのだ。
歯噛みして、銃を構えるレーゲン。その銃口を一度だけリズブールに向けたけれど、彼はただ、笑うだけ。
「狙って、良いのよぉ?」
弱点かもしれない角を打ち抜けば、もしかしたら、離脱する隙を作れるかもしれない。
だけれどそれは全員に撤退の意思があり、撤退が可能な状況でなければ、ただ無用な攻撃を煽るだけにしかならない。
冷静になれ。言い聞かせ、銃口を降ろし、温存していたスキルを放つレーゲン。
一つ、二つ、三つ。タイガの背を追ういつきを狙う敵を中心に、とにかく、とにかく、数を減らした。
きゅぅきゅぅ。カナリアが囀る。再後衛から戦況を見据えるレーゲンは、声を張り上げた。
「右手側に、お願いします!」
タイガたちと離れた方向へ。矛先が向けられ、魔法弾が炸裂すれば、きぃきぃと声を上げて倒れる幾つもの影。
これで幾つだ。数える暇さえ惜しい。続けざまに詠唱を始めるランスは、今度は睨みつけるような目でリズプールを見上げた。
「なぁに? あたしは、なぁんにもしてないわよ」
足を組み替えて楽しそうに嗤うリズブールにこの一発を打ち込めたらきっと、きっと清々しい事だろうが。
(デミを、倒すのが、先決だ……!)
飲み込んだ私情は、魔法に籠める。
「っ、あ……」
ランスのMPを気にしていたセイジの耳が、セラフィムの儚い声を聞き留める。
見開いた視線の先で、くるりと回った光輪が爆ぜて、消える。
数の減った敵の隙間から、膝を折るタイガと、それを支えるいつきの姿が見える。
追い打ちを、掛けさせてはいけない。泣き叫びたいのを堪えて、セラフィムは引き金を引き続けた。
「ラストじゅったーい、カウントだうーん!」
異様に軽快な声が刻む数字が一つ一つ減っていくのを、ただ聞き流して。
しゅーりょー!
場を埋め尽くしていた50体のデミ・ゴブリンが消えた後には――立つ者は、居なかった。
◆
「あー、面白かった。やー、今回も楽しませて貰ったわぁ♪」
けらけら。笑うリズブールに、籠の中のウィンクルムが一斉に睨み上げる。
微笑み一つで受け流して、毛先をくるくると指で遊んでいたリズブールは告げる。
「今回はそーねぇ、60点くらいにしといてあげよっかなぁ」
あと、健闘賞にイイコト一つ、教えてあげる。
意味ありげに嗤ったリズブールが、とん、と再び宙を舞い、未だ維持されているチャーチの上に下りたつ。
「これねぇ、雑魚には良いけど、あたしからしたら紙切れよ、紙切れ」
チャーチとて、完全無敵の城壁ではない。より強力な攻撃に晒されれば、いとも容易く瓦解する物なのだ。
そして、リズブールは、それが出来る力量であることを、示唆する。
「次は、この紙切れ、吹き飛ばしてあげるから」
――楽しみにしててね。可愛い可愛い、おもちゃの子達。
ぽんっ。音を立てて、籠が消え去る。
同時に姿を消したリズブールに、聞きたいこと、確かめたいことは沢山あったけれど。
「ッ、早く、手当てを!」
傷付いた仲間に駆け寄り、その命が繋ぎ止められている事だけに、素直に、安堵した。
再戦を仄めかして去った彼は、もしかして、次は、自ら手を出してくるのだろうか――。
依頼結果:普通
MVP:
エピソード情報 |
|
---|---|
マスター | 錘里 |
エピソードの種類 | アドベンチャーエピソード |
男性用or女性用 | 男性のみ |
エピソードジャンル | 戦闘 |
エピソードタイプ | ショート |
エピソードモード | ノーマル |
シンパシー | 使用不可 |
難易度 | 難しい |
参加費 | 1,000ハートコイン |
参加人数 | 4 / 2 ~ 5 |
報酬 | 多い |
リリース日 | 06月01日 |
出発日 | 06月10日 00:00 |
予定納品日 | 06月20日 |
参加者
- 信城いつき(レーゲン)
- アキ・セイジ(ヴェルトール・ランス)
- セラフィム・ロイス(火山 タイガ)
- セイリュー・グラシア(ラキア・ジェイドバイン)
会議室
-
2015/06/09-23:59
プランは提出できた。
敵との戦闘は皆が頼りだから
ホント色々と負担掛けてスマナイ!
巧くいきますように、巧くいきますように。
カミサマお願い!(全力でお祈りするぜ!)
相談他色々と皆さんお疲れさまでした。
良い結果になりますように。 -
2015/06/09-23:52
俺が持ってる盾は《ライフバースト》って能力を25持っている。
で、パーティー全員のHP上限が補正値分(25)だけ上昇しますって能力が使えるんだ。
交代するってことは人質の皆さんも俺達の仲間ってことで、つまりパーティってことだよな。
…という訳で人質含めて全員のHPを25増やして怪我に強くすることも試みている。
人質は交代してもパーティじゃないですよーっていう可能性も有るから、人質についてはダメモトだけどな。
増えたらラッキー、だ。
それでも、少なくとも、俺達は全員HP+25で動ける。
8:50なんていう一寸シャレにならない数の差なので、せめて耐久力はあげておくよ。
…えーと、HP増やされるのが嫌だって人は…いない、よな?(首かしげ
プランは出来ているよ。上手く行くと良いな。 -
2015/06/09-23:48
プラン完了ー
セイリューの「正体に近づく」をヒントに、人質送って戻る時にこそっとオーガナノーカをセットしてみるってプラン追加してみた。ダメもと程度だけど、情報の補強になればいいな。
そろそろ出発だね。会議おつかれさま、みんなで無事に帰ろうね! -
2015/06/09-23:31
:タイガ
オカマのパンツは女物に一票~~!!
見た目可愛いならそっちがいい。うん。目にも優しいし
迫るのはいいんじゃねーか。気づくことあれば万歳、弱みーは流石につかむのむずいか(苦笑)
■ラキアのシャイニングスピア
サンキュ!じゃありがたく使わせてもらうな!
多少無茶しても何とかなるか
他のもだけどあるとないとじゃ全然ちげえ!今回も感謝してる!
俺は殴るしかできねーし、遠距離攻撃も魔法で撹乱や動きの制限つくのも助かるし
皆がんばってこー!
『セラ:籠おとしでは銃だし役立てそうにないかな。僕は状況指示と倒すのに頑張ってるよ』 -
2015/06/09-22:09
籠を落とすのには俺も協力するよ。
足元がぐらぐら不安定なのよりは大地にしっかり踏ん張れたほうが戦い易いし、
足元の籠の隙間から下から剣でグッサリ刺されるのも困るし(苦笑)。
天井まで3mで吊り下げってことは、籠の底は地上から2mないと計算できる。
だから、落下のダメージはほぼないと考えて良いと思う。 -
2015/06/09-21:47
ラキア:
こちらも只今プラン作成中。
シャイニングスピアは先ずタイガ君に使うね。
後は状況に応じてタイガ君にかけた分が切れたら再使用か
いつきさんが危険なら使うという予定。
ディスペンサを巧く使っても他スキルの兼ね合いで2回が限度。
籠が床に落ちてチャーチ解除になった場合チャーチを掛け直すよ。
その場合チャーチ内の敵を優先して倒してもらえると
全員が入れる安全地帯が作れると思う。
回復はサンクチュアリⅠで。
籠が落ちなかった場合は
皆を回復出来ないかも。ゴメンねっ(泣。
パッシブスキル(回復30%UP)外して
シャインスパーク持って行くので
敵の命中率が気休め程度に下がるといいな。
(籠が落ちなかった場合はこれで回復するしか…ホント、ゴメン)
セイリュー:
「オカマのぱんつは男物なのか女物なのか…」
リズブールが男性なら元精霊の可能性あるし(女なら無い)
耳とかの種族特徴もしっかり見て
アレの正体に多少迫れると良いかな、と思っている。
一家を攫った理由とかさ(PLは知っててもPCは知らないじゃん)。
武器は刀じゃなくて槍持ってくことにした。 -
2015/06/09-21:31
ランスは天井に影響ないように調整し敵の密度が高い場所に《カナリヤ》も撃つ可能性も視野にいれておく。
俺は地面から植物をはやして敵をからめとる予定。
蔦で身動き取れなければ倒しやすいだろう。
人質はできることなら洞窟から出してしまってほしいな。
巻き込みたくないだろ? -
2015/06/09-21:21
ばたばたプラン作成中ー!
取り急ぎ、シャイニングスピアの件だけど、タイガの方に使ってもらえるかな
俺は、状況次第では人質つれて一時的に下がる可能性あるし
敵と接するのは、俺よりタイガの方が数的に多いと思うんで
もちろん浸食後の補佐もちゃんとやるよ!
じゃ、またプラン作成に戻るね
※書込み少し訂正入れました -
2015/06/09-19:56
セイジは大丈夫か?技とか動きの詳細きいてないし気になってる
皆も何かあったら調整するから言ってね
とりあえずはセイリューといつきが纏めたので仮プランは送った
また出発前に見に来る -
2015/06/09-01:46
あ。そうだセイリューすまない。詳しい説明助かるよ
チャーチは頭ではわかったいたけれど殲滅がすぐ出来るとも思わなかったから・・・
そういう安全地帯の作り方もあるんだね。前より理解できた
魔法か・・・よくよくみると効果範囲が広いのが多いね
『タイガ:チャーチつかえば洞窟の落石からも平気なのかな?』
広場にいる皆は危険だと思うけどね
『ああ。・・・でも埋まっても強力魔法とチャーチあれば自力脱出できそうだよな~』
無茶はやめてね(PL:ふと思ったことでした) -
2015/06/09-01:20
いつきはまとめありがとう。助かる。明日はマメにこようと思う
文字数やおかしなところないか考え中だ。
・・・メンバー増えないかな。敵が50体でも手数はやはりほしい
■戦法案
籠からの指示は了解した。連携も組み込みたいところ(むむむ)
■タイガ動き
えっと現状のままだとして
僕とタイガは離れてしまうから身代り前にハイトランス・ジェニミで力をわけてる
タイガはコスモ・ノヴァができたらダブル・ハート
できなければウルフファングとダブル・ハートでいくよ
あとダブル・ハートは侵食度が一気に進むらしいので連携後か後の方でつかいたい
ノヴァ撃てる時は人質交換後すぐでもいいかな・・・?(広場内)
あ。もちろん仲間は通路や安全圏へ行ったあとに
人質と一緒に外を目指すときは殿でゴブリン達と相手する
■ラキアのシャイニングスピア
・・・どうする?
いつき達がジェニミするなら強くはあるし、でも神人だもんね
タイガは通常はいいけど、侵食度で技を撃ったあとは脆くなるから補佐をお願いしたい
技でなくても隊列でも補佐できると思うし。どっちが良いかな・・・?
■リズと話すこと
『タイガ:前回悔しかったとか一言はいうかなー』僕は質問だね
セイリューの「スカートの中丸見えだぞ」は・・・幻影の動きや動揺に影響しそうだから
試してみてもいいとは思うけど(笑)女子力高そうだし
『できたら儲けもんだよなー』 -
2015/06/08-23:36
あ。『野太いなの』って何だか解んないじゃん。
『野太い声なやつ』だよ。うん。
-
2015/06/08-23:05
いつきさん、ざっとまとめありがとう。
◆リズブールと話すこと
姿と声が余りにもかけ離れているので、
籠の中に入った時に上にオカマが居るのなら
「スカートの中丸見えだぞ」とかは言う。
でもこれ、絶対にしたい事でもないので
銃で牽制してもらってOKだ。
だってさ、あの外見であの野太いなのが頭上に居たら、
スカートの中は見ちゃうだろ?見ちゃうよな?
◆ラキアの使用スキル
開始後、ラキアは広間で戦う3人のうち誰かに
シャイニングスピアを使う予定。
全員に使えるほどMPの余裕無くてゴメンヨ。
防御強化とカウンターで攻撃の手数が増えるかも
というメリットで考えると、
いつきさんかタイガ君のどちらか…うーん(悩 -
2015/06/08-22:21
今の時点での、大まかすぎるまとめだよ
開始前
〇リズブールへのルール確認【セラフィム】
・途中で身代わりは可能か(スタート時だけか)
・戦うフィールドはどこまでか(広間を離れて平気か、離脱とみなされないか)
・人質は逃げてもゲームは続行になるか
〇(みんなで打ち合わせ)
〇人質と5人交代
(人質の人達は 安全そうならそのまま逃げてもらう。不確定の時は洞窟入り口あたり?)
開始後
〇上側(籠の中)【セイジ・ランス・セラフィム・セイリュー・ラキア】
・檻の間から武器・杖を通して敵を攻撃
・スキル
ランス:?
ラキア:回復スキル、チャーチ?
セイリュー:ディスペンサ
〇下側【タイガ・いつき・レーゲン】
・人質を洞窟の外へ逃がす
・広間前で攻撃
・スキル
タイガ:コスモ・ノヴァかダブルハート
レーゲン:ダブルシューター(Ⅱ→無印へ変更)、スナイピング
いつき:ハイトランス・ジェミニ
セイリュー達がみんなのスキルで何使うか決めるって言ってたので、スキルも書いたよ -
2015/06/08-22:18
レーゲン:
>人質
”広間を離れて平気か”と”人質は逃げてもゲーム続行か”の答え次第だけど
人質を洞窟の外まで付き添いが必要なら、いつきが行くよ
>戦法案
上の方が周囲を見渡しやすいと思うので、下側の状況を見つつ指示もらえると助かるかな。
逆に籠の真下は死角になるので、その辺は私が注意する。
射線はこっちで注意するから、タイガは好きなように動いて(そっちは質問とかで文字数使うと思うんで、少しでも文字数減らせるように)
あと、〔4〕でも書いたけど、ダブルシューターで敵を纏めて
上側とタイミングを合わせれば上下と左右からの攻撃ができると思うのでプランに入れる予定。
上手く上側とも合わせたいな、と。
(みんなのプランに入れる必要はないと思うけど、一応こう動く予定だよ)
>対リズブール
籠の中の人で彼と話す予定の人いる?
気持ち的にみんなのすぐ真上に彼がいるのは心配なんで、戦闘開始時に籠から牽制しようかなと思ってるけど、話す予定がある人がいればカットするよ
最初に戦うって言ってたけど、MP足りなさそうなんで本当に余裕があればにしておく
大事なのは、人質やみんなの無事とデミ・ゴブリンを倒す事だからね。 -
2015/06/08-06:02
交代の件、了解だよ。
そうなると交代するのが、セイジ・ランス・セラフィム・セイリュー・ラキアで
下にいるのはタイガ・いつき・レーゲンって事になるね
それなら俺はハイトランス・ジェミニにして戦力になるようにするよ
取り急ぎでごめんね。夜また来るよ -
2015/06/07-22:53
民間人の要救助者5人の安否を気にしながら
100体の敵と戦うのは色々と神経がすり減るので、
一家の安全確保のためも身代わりを立てて
彼らを洞窟外に離脱させた方が自分達も戦いに専念できる気がする。
要救助者がいると彼らの生命の安全を最優先に考えなきゃならないから。
なのでオレの意見としては
5人の身代わりを立てて一家を洞窟の外に逃がす
↓
一家と籠に入らなかったメンバーが一旦洞窟の外へ
その隙に範囲攻撃魔法で敵の数を減らす
↓
一家を外に逃がしたら身代わり以外の面々は
洞窟内に取って返して
身代わりになったメンバー救出のため残る敵を殲滅
な感じの流れを考えてみたけどどうだろう。
これ、ランスさんが要の案だけどな。
◆身代わりの件
オレとラキアは身代わりになってもいいぜ。
ディスペンサを使用する事を考えて、身代わりになるかどうかは
オレとラキアはセットで動いた方がいいと思う。
理由は、籠の柵越しにディスペンサできるか判らないからだ。
『手の紋章にキス』なら発動したのに『額にキス』だからさ。
柵越しでキスも絵画的にはイイんだろーが
現実問題として出来なきゃ意味無いからさ。
◆チャーチ
敵が傍に居るときはチャーチが使えない訳じゃない。
効果範囲内に元々する敵(個体)を内部進入不可には出来ないだけ。
広間でチャーチを使った場合、
チャーチ内に留まっている敵を全滅させれば
安全地帯は出来上がるんだけれど。
チャーチは場所固定になる事と、
今回チャーチを使う利点は
敵からの安全地帯を作ると言うより
強力すぎる味方攻撃魔法から味方を護る事にあると思う。
なので使う攻撃魔法の種類によって使うかどうかを決める。
◆回復スキル
オレ達が身代わりになった時に懸念材料になるのが回復スキル。
ファストエイドは接触型だしサンクチュアリⅠは効果範囲3m。
シャインスパークを回復として使うとしても籠で遮られて
光が届かない所では回復しないという欠点があって。
身代わりで籠に入った場合は、籠を床に落とせないか、
籠を下げている部分を刀で切ってみようかと考え中。
漠然とした事しか書いてないから穴だらけだと思う!
でも今思いついているのはこの位!
-
2015/06/07-21:03
・・・よく分からなくなっている。不確定要素ありすぎかな
駄目だしは遠慮なくいってくれ -
2015/06/07-20:59
セイジ達とセイリュー達もよろしく。前回メンバー揃い踏みだね
◆ルールなことは
・途中で身代わりは可能か(スタート時だけか)
・戦うフィールドはどこまでか(広間を離れて平気か、離脱とみなされないか)
・人質は逃げてもゲームは続行になるか
僕からでも問いかけて探りを入れたい。それで抜け道や安全策を見極めるのはどうだろう?
個人的には
入口付近で戦ってゲームと見なされる気がしないんだ。離脱と判断されそう
普通の依頼ならセイジの案にのりたいけれど・・・
人質は洞窟を出てが安全かな・・・でも万が一を兼ねて付き添いはほしいな
■交換
僕もやってもいい。銃装備だし籠からも攻撃ができるし。100体はやはり辛いし
タイガは接近型だから下でふつうに削るつもりだ
◆人質対処
チェンジは駄目なら最初に代わって、人質の安全確保したいな。5人分
途中で代われるならそれがいいけど・・・。
あ。チャーチは場所えらびそうだよね。敵がいると駄目だときいた。便利なのに・・・
籠の周辺に展開できないのなら、人質を非難させた後につかってほしいような
・・・・ううん、セイリュー達に託したい
どちらに転ぶにしても回復やチャーチは助かる。まかせたよ
■コスモ・ノヴァ
【エネルギーを一気に放出、周囲3m内の敵全部にダメージを与え吹っ飛ばす】(引用)
とあるね。
・・・周囲って、自分を中心に3mなのか?半径3mなのか(困)
「100体が動き回れる広さはある」というし
問いかけ時にタイガに見極めてもらって、適いそうなら発動
できないのなら、ダブル・ハートで広間前で戦いたい
できるなら数の多い内に、籠を含まない位置で飛び出して発動はしたいな -
2015/06/07-12:14
◆どこで戦うか
人質とチェンジしない人は、ある程度魔物の数が減るまでは広間には入りたくないな。
広間の中にノコノコと入っていったら圧倒的な数の魔物に囲まれてフルボッコされてしまうからさ。
ホント言うと「通路に魔物を誘って、洞窟の出口で一度に交戦する敵の数を限定して倒していく」のが楽なんだよな。
魔物は洞窟からは出ないと思うけど、通路までは出てきてくれるのなら試す価値は有ると思う。
◆入替りについて
人質五人と最初に交代して数を減らすなら俺達は交代要員として2人共人質と変わるよ。
逃がした人質は洞窟の外に出てもらえば良い。
魔物は洞窟の外までは逃げる人を追いかけて来ないだろ?
だったら俺達のそばで守るより、とっとと洞窟を出てもらったほうが人々の安全は確保できるんじゃないかな?
以前、他のシナリオで魔法の檻みたいなもので遮られていた時、その折の間から杖は出せたし、魔法も撃てた。
今回も、ガイドに「物は通ります」とある。
だから杖もとおり、杖が通ればその先端から魔法が出るってことだ。カゴの中から撃てるさ。
魔物の近接武器も届かないのも助かるよな。
でも、《天の川》で籠の四方を囲み魔物の接近をはばむテもあるにはあるけど、高さが3mなので範囲魔法は期待しないでほしい。
爆発して洞窟の壁やら天井が落ちてきたら、魔物も死ぬが俺達も死ぬので(苦笑)
◆
「人質五人と入替って人質を洞窟外まで逃がした後に50魔物と戦う」か、
「人質とは入替らずに100魔物と戦う」か、
これは皆の意見できめるべきことだと思う。
皆、どうしたい? -
2015/06/07-02:01
ラキア:
LB41スキルがスキル表に載っていないから、ここで開示するね。
スキル『シャイニングスピア』消費MP:42
タイプ:カウンター/持続:12R(180秒)
威力:128/防御:210
対象1人の周囲に数個の光の輪が浮遊し、対象の周りを回る。
攻撃があった場合、後輪が鏡のように敵の攻撃を反射し、反撃する。
術者との距離は関係なく対象に随行し、反撃の動作は術者も感知できる。
要は他の人にかけられるSアロー強化版。
防御強化が主効果。カウンター反撃はおまけ程度に考えて。
これを使うかどうかも作戦に依るので要検討。 -
2015/06/07-01:31
セイリュー・グラシアとLBのラキアだ。
回復系が居ないと厳しい依頼かな・・と思ったので。
最近のオレ達のヘタレ具合からすると
色々と足引っ張るかもしれないけれど。
やっぱり気になったので来ちゃったぜ!
大丈夫なのか超・不安だが!
とにかく、皆、今回もヨロシク。
◆スキル
ラキアが回復スキルを持って行くのは確定。
種類は検討中。
Sアローは使わないと思う。
チャーチを使うか否かはとる作戦に依るので要検討。
MPが厳しいのでハイトランス無し。
ディスペンサ持ってく。
オレは通常攻撃で敵の気を引いたりする。
・・・ヤベェ、戦力的に役立つか怪しいぞ、オレ達!
今考えているのはこのぐらい。
-
2015/06/07-00:08
毎度よろしく。アキ・セイジと相棒のランスだ。
とりあえず行動予定はまたあとで書くよ。 -
2015/06/06-23:27
>戦法案
道と広間の間からの攻撃ね。なるほどその手があったか。
もし人質と交代した場合は、道の少し後ろに下がってもらえば安全も確保できるね
ちなみに交代できるタイミングって戦闘開始直前(相談直後)のみで、途中の交代は難しい気がする……
あとごめん、コスモ・ノバの有効範囲は「周囲3メートル」みたいだけど高さは大丈夫なのかな?
もし籠を避けての攻撃になるなら、反対側のスペースをレーゲンがカバーする形で攻撃するよ。
>対リズブール
へたに攻撃して機嫌を損ねた彼が人質に手を出す事が怖いので、まずは人質保護を優先したい。
全員確保してからレーゲンが攻撃しようと思ってる。名前もなんとかして聞きだしたい。
ずっと籠の上にいられるのも人質達も落ち着かないかもしれないので、
戦闘開始直後に牽制で一発放って、籠から距離をおかせるって事はできると思う。
考えすぎかもしれないけど
「洞窟の中のデミ・ゴブリン全部で百体を殲滅させる」っていっても
予想外の可能性もあるので(例えば最初90体で、みんなのMPがつきた頃に残り10体出現とか)
俺達は最後までMPは温存させる予定(なのでディスペンサ選択)
もし何もなければリズブール攻撃に使うよ
ちなみに、こちらの予定スキルはこちら(現在MP レーゲン:55 いつき53)
ダブルシューターⅡ(瞬時・MP10・威力72)連続射撃 弾着は両脇から迫り、敵の逃げ場を奪う。
スナイピング(瞬時・MP12・威力75)敵の急所に打ち込む
ラピットファイア(パッシブスキル)命中+50 -
2015/06/06-17:32
ちなみに俺が使う技なー
コスモ・ノヴァ(瞬時・MP23・威力184・属性火(タイガの属性)
ダブル・ハート(3R(45秒)・MP38・威力149・防御102(目の前の敵に反応。意識一部消失)
ウルフファング(3R(45秒)・MP12・威力92)
最大MPが61だからダブルハートは1回、コスモ・ノヴァは2回できる
MP回復するディスペンサと侵食度を気をつければもっとできるけど
思うのはノヴァでガンッと減らして、ダブルで稼いで
その後に交換(できたら)で数を減らしたいとこだな。当たる的は多い内に当てたい -
2015/06/06-17:18
うん。いつきとレーゲン今回もよろしく頼むよ
●現場、状況------------------------ーー
罠があると踏んできた【事前準備でもてる物】【現場で作戦会議】
3人並べる通路が10メートル
洞窟の先に3メートルの高さの天井から籠。人質は5人。
籠の上にはリズブールが傍観、命令。
下にデミ・ゴブリン100体がひしめいている。離脱は阻止しない
ゲーム『幻影100体の殲滅。人質1人につき10体減らす』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
上に敵(リズ)がいるなら籠の位置は低いかも・・・手が届くかも?
流れ弾の注意か、なるほど。銃や魔法が来ないよう気をつけないとね
人質には何か防具を投げるのも手か、ある程度の安全でもあるんだよね、ここは(悩)
>戦法案1
道と広間の間のところで、背後を取られないよう場を活かして
戦うのがいいとは思う。
息を整えて戦うこともできるし、注意する方向も絞られる
遠距離型は接近戦型の後ろから狙えばいいし
散って戦うのは・・・背後をとられないように組んで行ってはほしい
他の増えたメンバーの動きにもよるかな。動き回ることによって籠に当てたりはしたくない
>交換は
場とゲームを重視するなら交換もいいと僕は思うんだ
解放した人質を守れるなら。ある意味、神人だって大して変わらない
5人分で100体が50体になるんだし
この辺りはみんなの意見で決めたい
>敵(リズブール)には
攻撃する?
幻影がだしてるのが彼なら考えてもいいかもしれないけど
前回から考えて「ゲームをこなせば安全は保障する」ところがあるし
そのまま取り組むのがいいのかな、とは思う -
2015/06/06-11:53
レーゲン:
>人質
私も、入れ替わった場合の人質保護の方法が思いつかないんだ……
特に作戦がなければ、そのまま籠の中にいてもらったた方が安全だと思う
>戦法
まずはデミ・ゴブリンの数を減らすのがが最優先だよね。
まとめて倒せるスキルで数を削って、それから残りをかたづけていくって感じかな
一カ所に固まるとデミ・ゴブリンがまとめてくるから、ある程度分散した方がいいと思う
ただ、リズブールの行動調整が入るのが気になるね。
脆いところに集中してゴブリンを向かわせる、とかありそうなので
ハイトランスしない神人は、誰かと組んだ方がいいかもしれない。
(これから参加する人達で変動するだろうから、その辺は相談になるけど)
私たちは今の所、前半「ダブルシューターⅡ」で数を削って、数が減ったら「スナイピング」で個別に片付けていこうと思ってる。
「敵の逃げ道を奪える」ダブルシューターは、他精霊の広範囲スキル使用時に、敵をある程度一カ所にまとめておくという使い方もできると思うんで。
今回いつきはディスペンサを使用予定。
いつき:
あ、ホントだ。あの時と同じ声!
てっきりごつい体格の男性だと思ってのに……(声と姿のギャップに驚いてる) -
2015/06/06-00:02
わわっ、ごめん!セラフィム達の書込みが先に来てた!
今回もよろしくね!
動きについては現在考え中なんで、もう少し考えてから書くね -
2015/06/05-23:59
こんばんはー!信城いつきと相棒のプレストガンナーのレーゲンだよ
みんなが集まるまでもう少しかかりそうだから、思いつくまま書いてみようっと
●現状
相談は現地で行うって事は、簡単な相談(互いにどう動くか確認するとか)ぐらいかな
アイテムの申請も難しいかもね。事前に持ち込むなら可能かもしれないけど、敵の情報はこの時点では分からないし……
トランス・明かりの心配は無し、と。
●現場
高さ3メートル。ここに籠が吊されてるから、万が一落下しても大怪我の心配はなさそう。
ただ、銃や魔法の遠距離攻撃、場合によっては剣を振り回すのも籠に当たってしまうかも。
籠の中からだと、攻撃はできないことは無いけどかなり制限されそう(前回と違って電流ないだけマシだけど)
●敵
リズブールの命令が入るから、オ・トーリ・デコイとかで誘き寄せるのは難しそうだね -
2015/06/05-22:51
こんばんわ。ぼくセラフィムと、シンクロサモナーのタイガだ
暫く休憩いれようとも思ったんだけど関った敵がくるみたいだし
入らせてもらったよ。これで出発確定だね
あ、声で気づいて何か言おうとは思ってる。前回悔しかったしね
戦法案とか何かあるかな?
タイガは自爆技とバーサーカーみたいな技があるから味方が回りに居ない状況なら
それで戦ってみたい気もする。
『籠は物が通る』は上を取れる点ならいいとも思うけど・・・案がでないな
遠距離型なら安全か。あ、でも入れ替わった場合、人質を守らなくてはならないし
やはり倒すのが一番なのかな・・・?
長期戦になるなら
ディスペンサでMP分けていくか、
ハイトランス・ジェミニで僕も戦えるように片手銃でいこうかなと思ってる。こっちも考え中だ