怪盗ロマンチスト~月の館~(雨鬥 露芽 マスター) 【難易度:普通】

プロローグ


ある日、一通の手紙が届いた。
――神人は頂いた。
返してほしくば今日の夜8時、指定の場所へ来られたし。
怪盗ロマンチスト――

怪盗ロマンチスト……。
聞いたことがない名前だ。
同封されていた紙には地図が載っていた。
慌てて神人に連絡を取ろうとするが、どうにも繋がらない。
警察に通報しようと電話に手をかけるが
もし、それがきっかけで神人が傷ついてしまったら……。

精霊は、身支度を始めた。


一方、神人は鉄格子付きの窓がある部屋にいた。
金色の髪を掻き上げ、辺りを見る。
どうやら記憶が曖昧らしく、何故自分がこんなところにいるのか、状況の把握ができない。
先程目を覚ました時には、既にこの部屋にいたのだ。

周囲を見てみるが部屋は狭く、ベッドとテレビが置いてある程度。
扉の鍵は閉まっており、とても出られそうにない。

スタン――

色々調べていると、背後から物音がした。
驚いて後ろを見れば、いつの間にやら一人の男がいる。

「こんにちは、お嬢さん」

白いスーツに、ヴェネツィアンマスクで目だけを覆っているその男。
神人は全く知らない、会ったことがない男との対面に、身を強張らせた。

「初めまして。私は怪盗ロマンチスト。
 あぁ、そう警戒しないでください。私は何もしませんから」

怪盗ロマンチストと名乗った仮面の男は説明を始めた。
これから精霊が助けに来る。
そのために、一つだけヒントを与えてほしい。
男はそう言った。

「ヒント?」
「えぇ、実は部屋はここだけではなく、他にも沢山あります。
 そして、他の部屋にもあなた以外の神人が捕まっております」

神人は――他にも捕まってる人がいるなら――と考えたが
それはすぐに無意味なことと知る。

「あぁ、協力するのは不可能ですよ。
 部屋は離れていますし、あなたはここから出られません」

男の言葉に、神人は悔しそうな表情をする。

「まぁ、そう気を立たせずに……。
 要は、他の神人の部屋に間違えて行かないような
 精霊がわかる、あなただけを表現するようなクイズを出してほしいのですよ」



8時になった。
精霊は、指定された館の、入ってすぐの広間にいた。
まるで城のホールのようだ。
入ってすぐに見えたのは大きく広い階段。
広間から続く赤い絨毯が敷かれているだけだ。
他には、獅子の銅像が対に3列配置されているのみで
部屋や扉のようなものは見えない。

「どこにいるんだ!出て来い!」

精霊は声を荒げた。

「誰かいるのか?」

すると、他にも声が聞こえた。
質問から察するに、怪盗ロマンチストとやらではないらしい。

「キミも、パートナーを連れ去られたのか?」

そう声をかけられ、精霊は思わず「あぁ」と返事をした。
物影から出てきたその精霊はどうやらマキナのようだ。
そしてもう一人、バタンと扉を開けて入ってきた。

「ヴェスタ!」

神人の名前を、叫んでいるようだった。
その頭には獣の耳――テイルスだ。

「ようこそ皆さん、お集まりいただきありがとうございます」

三人が顔を合わせたと同時に、どこからともなく声が聞こえた。
周りを見渡してみるが、自分達の他には誰もいない。
館内に響いている様子から、放送なのではないかと、最初に来ていたマキナの精霊が言った。

「それでは皆さん、各々大切な神人を助けてもらいましょう。
 好きな扉を選んでください。
 好きな道から、神人を助けられます。
 あぁ、最後に辿り着くのは同じ場所ですから、ご安心を」

扉……、二階にあるのか?
精霊が階段の向こうに目を向けると、確かに扉のようなものが見えた。
3つ、見える。

「同じ道を行っても、バラバラに行っても構いませんよ。
 あぁ、ヒントを出しましょう。
 扉から繋がるのは、パズルの道、クイズの道、そしてトラップの道。
 一度入ったら戻れませんから、慎重に選んだほうがいいですよ」

くすくすと放送から笑い声が聞こえる。
最後に来たテイルスの精霊が「クソッ」と呟いて走りだすのが見えた。
追いかけようとしたが、マキナの精霊にぐいと肩を引かれた。

「彼は一人で行きたいらしい。
 ところでキミ、俺と組まないか?」

精霊は、マキナの精霊と組む事にした。


マキナの精霊と入ったのは、パズルの道だった。
15パズル、魔方陣、箱詰めパズルと、順に3つの部屋があった。
各パズルには制限時間があり、パズルを解けば次の部屋に行けるが
時間内に解けないと矢が飛んできたり床が跳ねたりと、仕掛けが満載になっている上
また1からやり直しとなるため
パズルの道を出た時には、二人は結構な手傷を負っていた。

そして、その様子を神人は見ていた。
部屋にあったテレビは、館内に置かれた監視カメラの映像を映し出すためのものだった。
自分のパートナーをずっと映すその画面に、神人は胸が痛くなった。
自分を助けるために、傷だらけになるパートナー。
待っていることしかできない自分が悔しかった。
捕まった自分が許せなかった。
何故こんなことを――
神人は、既に姿が見えなくなっている怪盗ロマンチストを理解できなかった。

そして、精霊は最後の間に辿り着いた。


「まぁ、上々と言ったところでしょうか」

暗い部屋の中、怪盗ロマンチストが笑い、近くにあるマイクを掴む。
手元には沢山のボタン。
そして怪盗ロマンチストの目の前には、沢山の画面が並んでいた。
ずっと監視しているのだ。精霊と神人達を。

ある部屋に精霊が三人揃ったのを確認すると、怪盗ロマンチストは手元のスイッチを押した。

「さて、ここが最後の試練です。
 目の前に鍵が3つあります。
 それぞれのパートナーの部屋の鍵を、見つけてください」

画面の向こうで、精霊達がうろたえる姿が見える。
怪盗ロマンチストは続けた。

「桃色の髪の毛、好きな服はフリル……
 この方はAの部屋にいます」

その説明に、二人の精霊がAの鍵を取ろうとした。
マキナと、テイルスだ。
おやおや、と怪盗ロマンチストはくすくす笑う。

「どうやら、お二方の神人は似ているようですね。
 まぁ、続きを聞いてください。
 パートナーのことを、みーくんと呼んでいる。
 この方がBの部屋です」

そして再び、マキナとテイルスが反応する。
ここまで偶然が重なるのもすごいものだ。
怪盗ロマンチストの笑いが、とうとうマイクを通る。

それは、精霊達のところまで聞こえていた。


「くそ、おちょくってんのか!」

テイルスの精霊が怒りをあらわにする。
マキナの精霊も、さすがのことに頭を抱えている。
その様子を見て、残った精霊はただひたすら続きを待った。

「パートナーとの一番の思い出は、共に行った水族館――」

精霊は、すぐに自分のことだとわかった。
神人と初めて二人だけで行った場所。
そしてそこであった事。
すごく、大切な思い出。

「この方がCの部屋です」

精霊はCの鍵を取り、Cの部屋へと続く通路へ走った。
パズルの道で受けた傷によって至るところが痛かったが、とにかく走った。

扉を開けると、自分のパートナーがそこにいた。

「わかってくれたんだ」
「当たり前だろ。俺だって――」

その様子を見ていた怪盗ロマンチストがふんと笑う。
マイクのスイッチは切れていた。

「まだまだですね。これでは駄目です。
 次のペアを探しますか……」

怪盗ロマンチストは、何かのボタンを押した。
館が音を立てて揺れる。そして放送が入った。

「20分で館が崩れます。皆さん脱出してください」

ウィンクルム達は慌てて避難する。
怪盗ロマンチストはどこへ行ったか、見つからない。


そしてあなたの精霊の元に、一通の手紙――

解説

■目的
精霊と神人の合流。


■PC情報
8時、集結したところから開始。
●神人
・挨拶、クイズの伝言は済んでいる
・部屋から出られず待つのみ
・テレビで自分の精霊の状況を見れる
・他の神人がどんな人かは知らない
●精霊
・館に到着し、自分の他に人がいることに気付いたところ
・どの通路が何に繋がっているかは知らない
・神人が無事かどうかもわかっていない
・怪盗ロマンチストの姿は見たことない


■3つの道
プロローグと併せてお読みください。
広間の階段を上ってすぐ3つの扉があります。

・パズルの道
プロローグ参照

・クイズの道
知識問題→論理クイズ→暗号
答えを間違えると軽い傷を負います。
解ければ次の部屋。
制限時間はありません。

・トラップの道
大きな岩が転がってくる→落とし穴→武器が飛んでくる
突破できれば次の部屋。
失敗したらそのまま怪我します。

・傷
各道の失敗等での怪我は、見た目上傷だらけですが
大怪我にはならないのでご安心を。


■ジャッジ
今回、道の成功判定を、レベルではなくステータスのバランスで行います。
そこに魅力、直感、段取り、活発性、社交性、知性の6つから、選んだ道によって2つを加味して判断します。


■プラン・行動
今回アドリブを多量に加える可能性があります。
駄目な方は一番最初にxを入れてください。
●ウィッシュ
・どの道へ行きたいか
 得意な道を行くも良し、苦手な道を選んで傷だらけになるも良し。
 ない場合、こちらで勝手に選びます。
・協力するか、一人で行くか
 相談した上で明記してください。
・神人からのヒントに対して何を思うかを書いてください。
●アクション
・精霊へのヒント
 あまりあからさまな物(自分の名前など)は怪盗ロマンチストに改変されます。
 神人は他にどんな人がいるのかわかっていないため
 できるだけ精霊に分かってもらえることにしましょう。


それでは、声の届かない状況ですが、頑張ってください。
あ、館までの交通費で300jrかかります。

ゲームマスターより

というわけで、怪盗ロマンチストさんに誘拐されます。
皆さんの精霊はどんな風に神人を助けるんでしょうか。
傷だらけか、それともパーフェクトか。
そして精霊に伝えたい神人のヒントは、どんなものなんでしょう。

リザルトノベル

◆アクション・プラン

篠宮潤(ヒュリアス)

  ヒント:「似合うのは雲の狭間に見える空色」
※以前に精霊の髪が理由があり染めていることを知った際に、表現し伝えた言葉

(…覚えててくれてる、かな…
あの時、どこか嬉しそうな顔をしていた、の、気のせいじゃない、と…思うんだけ、ど…)
モニター見ながらどきどき
驚き、安堵し、心配そうな顔したりと、声はあまり出さないがせわしなく百面相

(戦いの時も…もどかしいけど、本当に何も出来ない、って
こんなに、苦しいん、だ…)
神人としてまだ自覚に欠けていた事に気付く
僕は、ヒューリの隣に胸を張って並びたい
決意

無事再会:あり、がとう(心から嬉しそうに
ヒントでは会えず:ご、ごめん…っもっとよく、考えれば、良かった…(ショボン



ミオン・キャロル(アルヴィン・ブラッドロー)
  ■ヒント
冬にレストランで貴方に渡したA.R.O.A.から支給された青のペアリングを持っている

■心情
何コレ、どーゆーこと!?
TVを食い入るように見る
精霊が怪我をしたら思わず名前を叫び紋様をぎゅーと握る

何がしたいわけ?
問い詰めたい腹立たしい
何も出来ない自分が悔しい

精霊が全てクリアすれば、ほっ
紋様を握る手に力を込めすぎていた事に気づく
精霊の傍に今すぐ行きたい

大事
欲しいけど言えないこの感情が苦しい
…怖いもの

■再会
すぐ近寄り深そうな傷を手当
アルヴィン大丈夫?
怪盗ロマンスは!?何が目的なのよ!

吃驚して突き飛ばす
あ、ごめんなさい

またからかわれた!
熱くなるのを感じ俯く
と、とにかく怪盗を問い詰めないと!



和泉 羽海(セララ)
  アドリブ歓迎

(…あたしを攫ったところで、何のメリットもないと思うんだけど…
そもそも怪盗ロマンチストって…なに、誰)

☆精霊
(…パズル、いいな…どうせなら、あたしが解きたい…)
精霊の心配よりパズルの解読に夢中
怪我が増えるにつれ、徐々に心配に
(…痛そう…あたしの所為、だよね…
そこまでして、助けになんて…来なくて良かったのに…馬鹿だな)

☆ヒント
【初対面で結婚を申し込まれた。ドン引きした】
…他にこんなことされた人…いないと思うから…

☆再会
(咄嗟に避ける)…つい、条件反射で…
怪我してるのは…そっちでしょ…『大丈夫?(口パク)』
…なんで笑ってられるんだろ…(ハンカチで手当て)

…この人でも…怒ることあるんだ…



●金
精霊達は、館の広間にいた。
金色の絨毯が、入口から正面の階段まで続いている。

集まったのはアルヴィン・ブラッドロー、ヒュリアス、セララの三人。
掴まったパートナーはミオン・キャロル、篠宮潤、和泉羽海。
三人がお互いの状況を説明していると
「ようこそ」と声が響いてきた。


●白
セララは暗い通路を歩いていた。

(羽海ちゃん大丈夫かなぁ)

頭の中は羽海のことばかり。

どこにいるんだろうか。
怖がってないだろうか。

そんなことを考えていると扉が見えた。
そのシンプルな白い扉を開ける。
そこに広がっていたのは

白い壁、白い床、白い天井、白、白、白。

(うわぁなんだこれ!頭おかしくなりそう!)

部屋の真ん中には白い枠と15枚の板。
板は一枚30cm程という大きさ。

こういうことは羽海の方が得意だ。
セララがいくらパズルを睨みつけても答えは出そうにない。

「難しく考えても分かんないものは分からないし!
 さくっと解決するよー!愛の力で!!」

といっても結局は勘。
適当に一枚の板をずるずると動かした。

「後10分」

機械的な音声が部屋に響いた。
パズルには制限時間があるようだ。


(パズル、いいな……
 どうせなら、あたしが解きたい……)

羽海は部屋のテレビで
セララではなくパズルを見ていた。

(違う。それそっちじゃない……)

自分がやりたいのにできない。
無駄の多いセララの動き。
もどかしさのあまり手が動く。


10分が経った。

ヒュン――

各方向から矢が飛んだ。
パズルに必死になっていたセララ。
避けようとするも一歩遅れ
矢は、手、足へと全弾ヒット。

そして途中まで解いたパズルは
新しい形になっていた。

「一筋縄じゃいかないみたいだね」

セララは、笑顔にそぐわない瞳をパズルに向けた。


(矢が……)

羽海は呆然とした。

深く刺さった様子はない。
だが、血は流れていた。

セララはそれでも逃げなかった。

何度も時間を越え、何度も矢を浴びた。

六度目。
ようやく完成した。
壁の扉がカチリと音を立てた。

(傷だらけ……)

羽海は心配になった。

しかしセララは気にしていない。
羽海のためならこんな傷、痛くも痒くもない。

白づくめの部屋のパズルくらい
頭がどうなろうと、進むつもりだった。


二つ目の部屋。
白。パズルは魔方陣。
床の9つの穴に、番号の振られた球をはめこむ。

一番最初に選んだ球を右上に置いた。

「後2分」

それは羽海の誕生月であった8の球。
このことが幸いし、一回で完成。
時間はギリギリ。

これが所謂愛の力なのかもしれない。


三つ目の白。
連続する白の眩しさと虚無さに加え、頭を使うパズル。
精神的な疲労。

(それでも羽海ちゃんを助けなきゃ)

次は箱詰めパズル――ペントミノ。

しかし限界だった。
苦戦し、何度も制限時間を越えるセララ。
その度に飛んでくるカッターの刃。
次々と切り裂かれていく皮膚。
服に赤が滲む。


(痛そう……
 あたしの所為、だよね……)

羽海は顔を顰めた。
何度もリセットされ、何度も解くセララ。
何度も傷ついて、何度もやり直して。

(そこまでして、助けになんて……来なくて良かったのに……)

羽海は、自分に対して無関心なのかもしれない。

(大体、あたしを攫ったところで
 何のメリットもないと思うんだけど……
 そもそも怪盗ロマンチストって……なに、誰)

目的もわからない
何故自分が攫われたのかも
自分にどんな価値があるのか、わからない――

だからこそ、ここまでして助けに来なくてもいいと思う。
だからこそ、セララの興味が自分に向くことが不思議になる。

だけどそのセララは

本気で、羽海を助けたいから、傷だらけなのだ。

(……馬鹿だな)

それは、悲しみか、喜びか。


●赤
アルヴィンは暗い通路を歩いていた。

(心配はある、が
 誰かが辿りつけば神人は助けれる)

深呼吸。
大丈夫だろう、彼らなら。

目の前の扉に手をかける。
どす黒く赤い扉だった。
そして、その先も――

「問題」

無機質な音声が響いた。
部屋には黒いスピーカーと、正面の赤い扉。

「人間の背面の一番表層にある
 首から背中にかけて広く存在する筋肉の名称は何か」

――なるほど。ここはクイズの道か。
アルヴィンは状況を把握する。
しかし問題が専門的すぎる。
知らなければ分からない。
だが、答えなければ進まない。

「不正解」

答えに対して冷たい声が響いたかと思うと
目の端でキラリと光るものが見えた。

反射的に身を翻す。
それは腕をかすめ、反対の壁に突き刺さった。

「ナイフか」

右腕から血が流れる。
そこから心配することは、ミオンの事だった。

(ペナルティか……
 ミオンにもあるかもしれないな)

アルヴィンが気を引き締める。

「問題です。サバイバルにおける……」

部屋には、再び冷たい機械音が響いた。


(コレ、どーゆーこと!?)

ミオンは食い入るように画面を見つめていた。
どうしてこんなことになってるのか理解ができなかった。

「正解」

画面から声が響き、アルヴィンが次の部屋へ進む。
だけど、道は終わっていない。
次の真っ赤な部屋がアルヴィンを待ち受ける。

また間違えたら――

(私も、何かできたら……)

ミオンの顔色が怒りに染まる。
待っていることしかできない自分が
見ていることしかできない自分が
――悔しくてたまらない。


「問題」

再び無機質な声だ。
アルヴィンはスピーカーを見上げた。

所謂嘘つき問題。
証言は5人分。
そしてそれぞれの言い分が流れた。

「――繰り返します」
「なるほどな。紙やペンは用意してもらえないわけか」

一度に沢山の情報があって頭に入ってこない中
答えをひたすら考え、口にした。
しかしそれは無情にも冷たい台詞によってかき消された。

「不正解」

次に起きたペナルティは、天井からの攻撃だった。
降り注ぐ矢。
反射的に両腕で身を守る。

そして生まれるのは
ふざけた館の主への苛立ち。


「アルヴィン!!」

ミオンはぎゅっと自分の紋様を握った。
画面の中で傷ついていく精霊の姿。

あの男は一体何なの。
何がしたいの。
いっそ本人に問い詰めたい。
腹立たしい。

腹立たしいのは、何もできない自分もだ。
痛い思いをしてるのはアルヴィンだ。
なのに、こんなにも苦しい。

無事でいてほしいと、祈ることしかできなくて……。


アルヴィンの体には沢山の切り傷。
主に体を庇っていた右手が見てて痛々しい。

「狼が犯人だ」

アルヴィンは確信を持って、スピーカーを見上げた。
4問目の問題は相性がよかったようだ。

「正解」

その淡々とした声に見送られて、次の部屋へと向かう。
恐らく次もこの色だ。
アルヴィンは扉を開けて、赤い世界を受け入れた。


壁には液晶があった。
解いて答えろ、とスピーカー。

『2555648155129561、515212952125411495』

アルヴィンは考えるが
頭の中で数字が蠢き、段々とわからなくなっていく。

(落ち着け、思考を変えろ)

一度液晶から目を離し、深呼吸。
ぐちゃぐちゃとした頭を一度リセットする。
ふと、真ん中の句読点に気付いた。
そこから、文字数と偶数字の法則に目を向ける。

「赤だ」

アルヴィンは答えた。


●黒
ヒュリアスは、暗い通路を歩いていた。

「罠があった際に、誰か一人でも辿り着いた方が良かろう」

そう言ってばらばらの道を選んだ。
冷静そうなヒュリアス。
しかし内心は焦っていた。

(これは……)

一人になり、更に実感する。

(俺は、ウルを心配しているのだろうか……)

相棒。パートナー。
もちろん心配だ。

しかしこれは仕事仲間としての心配だけではない。
どこか、いつもと違う感情。

顔には出ないが、ヒュリアスは自分の感情に困惑していた。

行き止まりに黒い扉。
開いてみたが、その向こうもまた道だった。

ただ、先程まで明るい色だった壁紙が、真っ黒に染まっている。
(ここは、何の道だろうか)
何かあるはずだと警戒して道を進む。

ドン――
ゴロゴロゴロ……

後ろから地響き。
音に振り返ったヒュリアスの目に映ったのは
こちらに転がる岩だった。

「!?」

建物内に転がる自分より大きな岩。
予想などできるはずもない。
あまりのことに言葉にならず、息を呑む。

ヒュリアスは考えるより先に走り出した。

通路は少しだけ傾斜がついていて、岩はどんどん早くなる。

ヒュリアスは珍しくも必死で走った。

前方にロープがぶら下がっている。
通路の先は下る一方で、そのまま吸いこまれそうな闇。
岩はすぐ後ろだ。
ヒュリアスは覚悟を決めてロープに飛びついた。

「ぐっ……」

上りきる前に岩が追いついた。
――衝撃。

岩は転がって、そのまま通路を進んで行った。

辿り着いた先の地面に立つ。
左の足首には血が滲んでいた。

辺りはまだ黒い壁のまま。
そして、黒い扉。


神人の部屋では、潤が安堵していた。

(無事だった、けど……)

もしも潰されていたら。
もしも怪我ですまなかったら。
潤は不安で仕方なかった。


次も黒い部屋だった。
警戒し、慎重に部屋を通るヒュリアス。

ガコン――

音と同時にヒュリアスが少し浮いた。

否、床が下がっていた。

落ちていた。


(ヒューリ……!)

潤が目を見開く。
まるで息が止まったようだった。

手を差し出すこともできなくて。
ただ見ているしかなくて。

ヒュリアスは下がる床に足を付け、ジャンプして奥の床に飛び移った。
左足を庇い、着地する。

潤はほっと胸をなでおろした。

見ていることしかできない自分。
いつもそうだと思っていた。

違った。

ただ見ていることしかできない
何もすることができないというのは
こういうことだった。


次の部屋……。
また黒か。もう慣れたな。

ヒュリアスが警戒しながら部屋の中心に近づくと、どこかで音がした。

すぐさま反応し『ソレ』を弾き落とす。
恐らく壁から飛んできたのだろう。
壁が黒くてどこからかはわからないが……。

再び歩を進める。
また音がした。
しかし一つだけではなかった。
様々な武具が、ヒュリアス目がけて飛んでいった。


(戦いの時も……もどかしいけど)

潤が苦しそうな表情を浮かべる。
飛び交う刃物。
避ける、弾くを繰り返すヒュリアス。

(本当に何も出来ない、って
 こんなに、苦しいん、だ……)

見ているだけの自分。
傍に、隣にいられない自分。
今まで、隣にいた自分――

何もできないと思い込んでいた。
自覚が足りなかった。
もっと、神人として。

ヒュリアスのパートナーとして。

――僕は、ヒューリの隣に胸を張って並びたい――

強く拳を握りしめた。



●鍵
全員同じ部屋へ辿り着いた。

「大丈夫かね」

傷の少ないヒュリアスが二人を心配する。

スピーカーから声が響いた。
机の上に、鍵が3つ乗っていた。
ヒントからその鍵を選べと声が言う。

その放送は、神人の部屋にも届いていた。
同時にテレビ画面は、何も映らなくなっていた。



良かった――
アルヴィンが辿り着いたのを確認して、ミオンは安心した。

不安で、心配で、声も届かなくて。
握った左手が真っ赤になっていた。

できるなら今すぐにでもアルヴィンの所へ行きたい。
会いたい。
大切な人。

欲しいけど言えない。この感情が苦しい。
……怖いもの――

ミオンは、紋様に触れた。


「冬のレストランで青のペアリング」


その言葉で自分の指輪に触れたのはアルヴィンだった。
ミオンと対の指輪。
それは、チョコと一緒にミオンから貰った物。

ミオンはそこにいる。
アルヴィンは確信を持ち、鍵を握ってAと書かれた通路を走った。

通路は相変わらず暗かった。
突き当たりには扉があった。


「アルヴィン大丈夫?」

扉を開くと、ミオンが駆け足で近寄ってきた。
そして傷が深そうなアルヴィンの右手に触れる。

「怪盗ロマンチストは!?何が目的なのよ!」

泣きそうな瞳で怒るミオン。
心配してくれていたのだとわかった。

その怒りに不思議と安心して
左手でミオンの頭を引き寄せる。

「俺は大丈夫。
 ミオンは無事で何より」

ふわりと触れたその手は、ミオンの頭をぽんぽんと叩いた。

にこりと笑う優しい顔。
思わずアルヴィンを突き飛ばした。
その振動に、痛そうな声。

「あ、ごめんなさい」

その言葉にアルヴィンはくすりと笑った。

(またからかわれた!)

ミオンが俯く。

「と、とにかく怪盗を問い詰めないと!」

その顔は赤く、熱く――

――アルヴィンは、気付いた。
どうやら自分は好かれているようだ、と。

(俺の何がそんなに良いんだ?)

顔を赤くしてわたわたとする彼女。
自分を好意的に想う彼女。

しかし、理由がわからない。

アルヴィンはミオンの頭をもう一度ぽんぽんと叩くと、怪盗を探すため部屋を後にした。



(覚えててくれてる、かな……
 あの時、どこか嬉しそうな顔をしていた、の
 気のせいじゃない、と、思うんだけ、ど……)

潤は暗くなった画面の前で
一番目に聞こえたヒントを思い返していた。

(もっとよく、考えた方が、よかった、かな……)

自分のヒントをわかってくれるだろうかと
不安なまま部屋で待つことしかできなかった。


「似合うのは雲の狭間に見える空色」


その放送にヒュリアスが顔を上げた。
それは、自分の髪の色。
以前、自分に似合う色だと表現してくれた言葉。

潤と、そして、もう一人――

忘れるはずのない、言葉だ。
続いた言葉を聞いて、ヒュリアスは通路へと向かった。
未だに感情は整理できていなかった。
自分の中の感情の変化。
それが何であるか、どうであるか
まだはっきりとはわかっていない。

だが

今は潤を助けることが先だった。

ガチャリと扉を開けた。
部屋の中では、驚いた表情から安心したように笑う潤の姿があった。

「あり、がとう」

ここまで来てくれて。
助けてくれて。
そして

わかってくれて。

心から嬉しそうに笑う潤を見て、ヒュリアスにも小さな、小さな笑みが浮かぶ。

「無事で何よりだ」

傷もなく、こうして笑ってくれる。
それだけで、それだけで充分に思えた――



最後の一人。
残った鍵を持っていくことはできた。
だがセララはしなかった。

羽海のヒントを聞きたかったからだ。

「初対面で結婚を申し込まれ、ドン引きした」

すごいですねぇと呟きがスピーカーから響く。
セララは最後の単語にぽかんとした。

(……え!?ドン引きされてたのオレ!?なんで!?)

しかしそこはポジティブなセララ。

(もう、照れ屋なんだから)

嬉しそうに鍵を持って進んで行った。


一方、羽海も放送を聞いていた。

恐らく他に同じような人はいない。
故にわかりやすいだろうと選んだ思い出。
もちろん、セララが勘違いをしているなんてことは知る由もない。

鍵が回る。
羽海は扉を見た。

「羽海ちゃん無事!?」

それは言葉と同じ勢いで飛びかかってきた。
思わず避ける羽海。
勢いよく壁に激突するセララ。

(つい、条件反射で……)

跡の残った壁を見て、心の中で謝罪する。
くるりと振り返ったセララは、羽海の両肩を掴んだ。

「怖かったよね!?怪我してない??」

それは本当に心配している顔。
だけど、その身に纏う物は赤く染まっていて。

(怪我してるのは……そっちでしょ……)

羽海が唇で『大丈夫?』と尋ねると軽い返事。

「俺は平気だよ~。ちょっと痛いけどね~」

離した両手をひらひらと振って笑う。
それが羽海にはわからない。

(なんで笑ってられるんだろ……)

こんな自分を助けに来て。
振り回されて。
傷だらけで。
それでも笑って返事をする。
そんなセララが理解できない。

せめて手当でも……とポケットの中を探すが
攫われた故か、ハンカチが見当たらない。
羽海の優しさに気付いたのか、セララがその手を制した。

「羽海ちゃんが無事なら、それでいいよ」

にこりと笑って「行こう」と、羽海の手を握った。


●答
全員、ほぼ同時に鍵の部屋へと戻ってきた。
怪盗ロマンチストを探し出そうという結論になると
「あぁ、その必要はありませんよ」と降ってきた声。

それは、スピーカーからなどではなかった。
シャンデリアに座る男を見て、ミオンが口をぱくぱくとさせる。

神人達は数刻前に会っていた。
白いスーツに、ヴェネツィアンマスクで目を覆うその男。

――怪盗ロマンチスト――

「今宵は、とても愉快でした」

笑みを浮かべる男に、セララの怒りが露になる。

「オレ手荒なことは嫌いなんだけどさ
 羽海ちゃんに手を出すなら話は別だよ」

今にも飛びかかりそうな勢いだった。
しかし、それを遮るようにヒュリアスが問いかけた。

「何か、試していたのかね?」

セララが驚く。

「手加減されていたような、そんな気がするのだが」

ヒュリアスの言葉に、アルヴィンもそういえばと思い返す。
確かに、妙だった。
命を狙うわけではない。
弄んでるようにも思えた、罠。

「神人に危害を加えんでいてくれたことには、礼を言うが……」

男は笑った。

「皆さんが神人を助けに来たのは
 絆のためですか?仕事のためですか?
 それとも、それ以外ですか?」

男の問いに、ヒュリアスとアルヴィンは少しだけ反応した。

最初は義務だった。契約だった。
当然だ。
だけど今、パートナーとの間に揺れ動く何かがある。

それは、どんな感情か。

戸惑う彼らを見て、男はマントを翻す。
もうそこに姿はなかった。

「結局何がしたかったのよ!!」

ミオンが憤慨する。

「事情、ありそうだった、ね」

潤が悲しそうな瞳で、男の居た場所を見つめる。
ずしん、と館が縦に揺れた。

「あぁ、この館は20分で崩れます」

くすくすと笑う怪盗の声が響く。
館は既に崩れ始めており、シャンデリアが揺れる。
床は裂け、三組のウィンクルムは、それぞれ分断された。



アルヴィンは呆れていた。

「一体何なんだ……」

そして、ミオンの手をぐいっと引いた。

「崩れ切る前に行くぞ」

驚きながらも手を握り返すミオン。
その顔はどこか紅く、どこか、嬉しそう。
どうして、こんな自分を好んでくれるのか、アルヴィンにはわからない。
それでも、これからも同じように彼女は護っていく。
契約だから、パートナーだから。

――自分がパートナーであることを、喜んでくれる彼女だから。

「ヒュリアス、セララ、また後でな」

離された仲間に声をかけ、アルヴィン達は通路へと走った。



潤は追いかけていた。
ヒュリアスと、並んで歩くため。
どこかいつもと違うヒュリアスに、声をかけるため。

「ヒューリ、あの、僕」

ヒュリアスを見ながら走っていた潤は、気付かなかった。
がくんと、潤の足元の床が割れる。

「わ……!」

ウルは大切なパートナーだ。
ただ、それだけじゃない。

この感情は。
そして、この感情の中心にいるのは。

「こっちだ」

ヒュリアスは潤の腕を掴んでいた。
足元には、裂け目。
揺れる館の中、潤はヒュリアスに引かれ、裂け目を小さく飛び越える。

「僕、もっと頑張る、から」

中心にいるのは、ウルだ。
相手がウルだからこそ、この感情はあるのだ。

その名前は、わからなくても。

「……あぁ、わかっている」

ヒュリアスの返事に、隣に並んだ潤が嬉しそうに笑う。
その表情に。

――わからないのは、この感情の……。



羽海は引っ張られていた。

(怒ってた……)

前を明るく走るセララを、羽海は見ていた。
いつも笑って、呆れるほどポジティブで、どこか頭のネジも飛んでそうで。
そんなセララが、怒っていた。

(助けに来て、傷だらけで、笑って、怒って……)

くん――
セララの腕に引力。

「羽海ちゃん?どうしたの?もしかして速過ぎた!?」

その小さな反動に、セララは慌てて振り向いた。
脱出するためとはいえ、羽海の体力を無視はできない。
速度を落とすべきかと心配し「大丈夫?」と覗きこむセララに
羽海は頭を横に振って小さく口を動かした。

――ありがとう――

俯いていた。嬉しかった。
少しだけ恥ずかしかった。
きっと、セララには見えてない。

顔を上げて『なんでもない』と唇で伝える。
セララは首を傾げたけれど
先程よりペースを落として、負担にならない道を選んでいった。

どこまで本気かわからない。
どこまでも本気なのかもしれない。
前を行くのは、自由奔放な、金髪の。

――本当に、変な人。

それは、彼の行動を受け止めたからこそ出た言葉だった。


●月
館から全員が脱出したのを、怪盗ロマンチストは見ていた。

「そんなことで、私は納得しませんよ」

どこか笑みを浮かべる口元と、見えないマスクの影に光る瞳。

(次は、どんなウィンクルムでしょう……)

月の明かりを浴びながら
怪盗ロマンチストは、寂しそうに笑った。



依頼結果:大成功
MVP
名前:篠宮潤
呼び名:ウル
  名前:ヒュリアス
呼び名:ヒューリ

 

メモリアルピンナップ


エピソード情報

マスター 雨鬥 露芽
エピソードの種類 ハピネスエピソード
男性用or女性用 女性のみ
エピソードジャンル ロマンス
エピソードタイプ ショート
エピソードモード ノーマル
シンパシー 使用不可
難易度 普通
参加費 1,000ハートコイン
参加人数 3 / 2 ~ 3
報酬 なし
リリース日 05月19日
出発日 05月28日 00:00
予定納品日 06月07日

参加者

会議室

  • [10]和泉 羽海

    2015/05/27-23:23 

    神人が狙われやすいってのは知ってたけど、オレは今回が初めてだからなー
    ・・・・・・
    ・・・皆、大変だね

    と、とりあえず今回も無事に助けてあげなきゃね!
    それじゃあ、お互い頑張ろう!

  • [9]ミオン・キャロル

    2015/05/27-23:20 

  • [8]ミオン・キャロル

    2015/05/27-23:20 

    ~一方その頃的な

    もう、何処よここ!?出しなさいよっ!!!(ドンドンドンドン
    ホント神人ってロクな事が起きないわよね…

    …くしゅん。誰か噂してるのかしら?
    とりあえずプラン提出完了よ。

  • [7]篠宮潤

    2015/05/26-19:23 

    神人が狙われやすいのは、公然の事実ではあるな。
    (頷いた後)

    ……
    …ミオン嬢、多くないかね……?(ぽろっ)

    居場所は分かっているといっても、迅速に救出に向かうに越したことはなかろう。
    俺も最善を尽くさせて頂こう。皆、気をつけてな。

  • [6]ミオン・キャロル

    2015/05/25-22:43 

    神人が攫われたり、ちょっと居なくなったりっていうのは…聞くよな、ヒュリアス?

    俺は、この前の桜に、夏祭りの時だろ。
    …あぁ、ギルティに監禁された事もあったよな(指折り数え、思い出して少し苛っとした)

    3人で別々の扉って事だな、了解。
    お互いの幸運を祈る…俺も無事で済みそうにないな(苦笑

  • [5]和泉 羽海

    2015/05/22-23:22 

    はろはろ~セララでーす!
    二人とも初めまして、よろしくね!

    って、神人の神隠しってそんな頻繁にあるの!?
    なんか凄く焦ってたけど、二人を見てたら落ち着いてきたよ(笑)

    さて・・・扉だけどオレもどれでもいいんだよねー
    ってことで、せっかくだから別れようか?
    となるとパズルの道か・・・うわー自信ない(笑)
    けど、羽海ちゃんの為に頑張るよー

    もちろん途中変更は可能だし、その際の協力は大歓迎だよ!

  • [4]篠宮潤

    2015/05/22-14:06 

    …またかね…
    (アルヴィン氏の背後に立って同時に溜め息。以前に神人が神隠しに以下同文)

    うむ。最近互いに苦労が多いようだな…アルヴィン(手紙に頷いて)
    セララ氏には初にお目にかかる。ヒュリアスだ、よろしく頼む。

    まぁ、今回は犯人も居場所も分かっているのが救いだろう。
    しかし何だろうかね…エライ目に遭う予感がするのは………
    俺も同じ扉を行くならば、協力は惜しまんよ。

    (トラップの道へ行く予定)

  • [3]ミオン・キャロル

    2015/05/22-13:55 

    『5』が出たのでクイズか…。(本人的に一番向いてないと思われる)

    という訳で「クイズの扉」をとりあえず選んどく。
    って行っても扉の先がどうなってるのかわからないんだよな。

    同じ扉に行くなら協力でも
    1人でクイズの扉って言う場合も拘りはないので遠慮なく教えてほしい。
    その時は違う扉に変更しうようと思う。

    皆バラバラに行って
    もし、俺が道を抜けれなかったらミオンの事は頼む。
    (↑実際には絡む事は無いと思いますので、ご心配なくお願いします)

  • [1]ミオン・キャロル

    2015/05/22-10:04 

    またかよ…(※彼の神人は少し前にも短時間神隠し?にあっています)

    ヒュリアスもコレが届いたのか(見慣れた顔が居たので少しほっとし手紙を見せる)
    セララ…は初めてだな。
    アルヴィン・ブラッドローだよろしく。

    扉は3つ、どうする?
    俺はとりあえず

    1・4=パズル 2・5=クイズ 3・6=トラップ


    【ダイスB(6面):5】


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